ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
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昆布こぶかせシャキシャキセロリ浅漬けに 夫の「美味い!」にドヤ顔返し
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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添い寝する我の傍らにじり寄り片手を預け愛猫は去る
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何処ゐづこから散りぬ桜花おうかの振り積もる路肩 見上ぐれば葉桜そよ
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何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
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道端に放り出されてたヘルメット拾って見たら実が詰まってた
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昼過ぎに摂氏せっし20度超えたから雲引っ張って躑躅つつじ膨らむ
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まだ力む 背中をかすめ ひらりひら 頑張れと言わぬ 桜のエール
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青もみじ 古刹に渡る 風涼し 友の奏でる ライアー優し
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運ちゃんが消えたらもっと怖いだろ走行中に客消えるより
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待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
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スズランと ドウダンの白き鈴なりが 我に教えし 群れという
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蒼天に奇っ怪なる構造物並び 発電騙り宇宙と交信するや
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片足を あげて孔雀の 凜と立つ 一鳳(いっぽう )の図は 薔薇をあしらう /森一鳳筆孔雀図
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月も無き闇夜にひとつ声ぞする寝言云ふらし人めくうぐいす
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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
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「順繰りや」祖母の口ぐせ思い出す人も季節も巡りてめぐる
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桜散る時期を越ゑ 十八歳を迎ゑんとす 我が犬の天命
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贈りましょう 黄色の薔薇の花言葉 二度と会わない愛しい君に
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炭酸泉 泡の効能如何ばかり 布袋のやうなる腹擦る人
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遠い日のシーツに埋まる寝顔みたい白きクリーム頬張る兄や(結婚式)
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放課後に三人ハマったトランプは夢中の原点オリジナルにて
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夜半の竹 薮に光るや月の如 姫はなにゆゑ竹に入りてや
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春の陽も徐々に空まで連れてゆく元気になれるパンジーの白
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影ながら 貴方を想う 日々もあり 「 I love you 」は 富士の高嶺で
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買ったもの 食わずに捨てる 贅沢か? 食うべき物と 食えない者と
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予約して 行かなければと 気も鬱ぎ 医の便利さも 吾はストレス
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日が落ちて 夜も深まり 創作す 確かに暗い 自分の本音
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だいすきよ 初めて会ったその日から、世界がきらきらして見えたのよ
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