別れを一気に飲み込もうとしたが あまりに辛すぎて涙出てきた
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まただ! また、季節がグラデーションのように移り変わった。見逃したまま。
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うしろ髪 しなやかに揺れ 艶めいて   残り香残して 立ち去りぬ  春の薄墨
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木立緑葉 涼風戦ぎ 空碧く澄み 白雲流れ 幾山越えて 果てなき想い 届かねど 独り佇む 薄墨たなびき
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トーストは人の生き方ふわふわでもちもちだけがいいわけじゃない
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ヘッドホンしたまま粉薬を飲む初めてのコトまだあった春
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その人の語ることには想ひ出を手放すにはまず深いものから
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ひらひらとまた一葉ひとひらと己が手で散りぬる花をすくいたまへや
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手向くるは強酒ストロングゼロの空き缶や笑ひし夜をここに偲びて
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勝ち負けがの人生を変えないが 何故にうれしいカープの勝利
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貴方への想いは確かに愛だった、恋と見紛い壊れた友愛
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なぜだろう捜索始めて二週間 聞こえてこないご家族の声
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ゆっくりと回るマンション 五号室のきみと目が合うのは午前ニ時
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再会は 昔の私が建てかけた さいわいのほうを指す道標みちしるべ
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移ろいの旬の素材に触れて湧く綴りし文の果て無き旅へ
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焼き肉を食べて微笑む遺伝子に馬蹄目狩る先祖の在りき
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潔き 人として在れ 短命の 桜の教え 見るたび怖き
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スーパーは隣町まで行ってます会ってもどうせ目をそらすんで
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ハイハイの孫に不要のベビーチェア老犬介護に大活躍
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もう父に 届かぬ歌を 詠む夜道 去年の桜は今年もそこに
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愛してる つぶやいてみても 叫んでも 抱きしめるほうが あったかかったよ
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あかり むせび泣くよな 虫のは 夏のおわりを 告げる絶唱
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いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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朧月と寄り添うように山々は佇んでいる穏やかな夜
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言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
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老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
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死ななくていいんだよって理解わからせて機械になりきってきた身体に
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卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
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「うたかた」の色取り取りの生活を眺めておれば今日も安穏
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