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亡き母の過ごした和室西日差し花なき花器の影だけ伸ばす
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足音も気配もさせず忍び来て金木犀の突然の秋
14
思春期の頃思い出し図書館で手に取ってみる立原道造
11
俺が死んだことを伝えるニュースでは「自然淘汰」と書かれた死因
9
天才に生まれてきたので君の言う罵倒が一つも理解できない
13
家を出た
10
年ぶりに借りた部屋 ドアまでスキップ 新しいカギ
20
君からの電話に出るのを耐えながら 叶わなかった未来を想う
14
「離婚する」「元夫」という言葉から 急に
視界
(
みらい
)
が明るくなって
18
今年はね「歓喜」と「耐える」年だった 来年こそは実を結びたい
16
亡き父が丹精こめし白梅を元旦なれば玄関に置く
27
ハイターに心臓を漬け泣きながら取れない汚れをこすり続ける
14
スクープで時代が変わる日本国 浮かれし日々のデジタルタトゥ
11
朝早く 豆腐売りの 笛聞こえ 道に飛び出す 主婦と野良猫
12
拝まれてもこんなに多くはきけません 初詣にて神様ぼやく
10
難しい馬鹿になるのは それ故に中途半端な男でござる
8
発表
13
時 瞬間滲む
6
0
3
8
サクラ
12
この先の未来のどこか予約するように見初めて買うワンピース
10
春風が撫でたところが泡立ってゆくように花ひらく白梅
14
とりどりの油彩で花を足すようにランドセル群れゆく通学路
12
からっ風 肩すくめても一人きり ポケットにいれる右手左手
18
ビリジアン 名字が戻る瞬間がやってきますよ お見逃し無く
8
ラジコさま ラジコ様様 ありがとう 東の空気 ありがとうさん
9
御嶽山 越えし列車に揺さぶられ 思い出さえも 揺らぐ昼方
12
死んだのにまだ気付けずに照明のつかないトイレで戸惑っている
10
さみしさが周波数あわせるように溺れるほどの夜の静けさ
12
君なりのオネムのサイン 夜
8
時 口尖らせて目をこすったら
15
水切りで回復をする花ぼくも過去を忘れて生きながらえる
13
さまざまな港を船が寄るように猫が日陰をめぐる真夏日
20
雨の日の良さをかぞえる少しだけ苦手な人を薄めるように
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死んだあと俺の日記が『かわいそうな ひと』って名前で本屋に出てた
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