この「曲」は1歩踏み出す勇気湧く この「演奏」は立ち止まり聴きたい
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美しき 夕陽のお湯に 温まり ふるさとへ飛ぶ ここは安全
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ひなたにて読む新聞のインクの 邯鄲かんたんゆめ 遠き正月
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壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
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冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
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踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
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高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
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目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
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ごみ出しで「12」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
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覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
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病院の帰りは迎えに行くと言う息子は優しい女子力を持つ
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犬のこと 喪中にせぬと 決めたれど 年賀の言葉 空々しかな
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励ましはときに気力をうばうもの友に伝える言葉をさがす
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ウロウロとサイト迷子の日々過ごし短歌うたの作り方忘れた年末
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声弾む友の電話はすぐそこにいる気がしてる距離も時間も
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「ご飯だよ」呼ぶ声さえもさえずりに聞こえる朝は奇跡と思う
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言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
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曇天の寒き冬日に歩をすすむ サロン始めの甘き汁粉へ
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明日から 冬将軍の到来とか 小春日和に 歩きに出てみる
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花園でトライを決める若き獅子冬陽の中に友を重ねり
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晴れ渡る 日柄良き日に 思うこと 穏やかな日が あるだけでいい
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あかぎれや ひび割れ痛く 血が滲む 指先からの 流血に泣く
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七草が 嫌いな我が家 粥はでず せめてスープに 入れて楽しむ
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外飼いのワンコ陽なたで大あくび 逞しきかな寒晴かんばれの庭
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三冊の図書を借り出しお年玉ちいさき包みを両手に受ける
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間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
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