風のにひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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花弁はなびらが 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
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雲去りて 沈む心を 撫でる風 照らす望月 光の衣
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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業務スーパーぎょうスーで 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
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桜花に負けじと枝の下にあり艶めき萌えるたんぽぽの花
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窓開けてけぶる空見る 霧雨の木々の狭間の声は雀か
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新しきパスワード使いログインす投稿した短歌うたすべてが0ゼロ
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山の端にゆるゆるのぼる月ありて花明かりもさす私の住む町
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寛解の揺れる想いは溶けぬまま医師は忙しく二分にふんの診察
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葉桜に 新たな明日へ 導かれ 風にさらわれ 君にさよなら
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6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
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消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
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おでこには冷却シート吾子を抱き加湿器の音 夜間診療
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ご近所の子供と遊んで洗われる再び汚れるおばちゃんだけど
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降り止まぬ雨を味方にデイ拒む 義母を抱える私の胸にも雨
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風冷えの 夜はポトフで 温まり 街も嵐の 熱気に包まれ
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丁寧に淹れた緑茶の一服にほっと包まれ一日ひとひを終える
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本当はもっとおしゃれで満ち足りたシフォンケーキがよかったのかも
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今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
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期待値のノルマに届かぬこの僕を 桜のせいにできればいいのに
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死なないでいるための火を君の髪 ゆれる一瞬ごとに受け取る
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残り咲く桜の腕を掴んでは放して揺らす名残りの夜に
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遠巻きの我をいざなふ桜かな寄れば触れれば歌に酔ひしれ
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月の灯に白さ消ゆれど仄蒼く道を示せし雪柳かな
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