値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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落ち込む朝 グリーンアップル 聴きながら 掃除機かけて 気分リセット
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少しずつ降ってはつもり深くなるそういう冬に戻ってよ雪
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あたたかい猫の惑星あるならば私の仕事は猫用ソファー
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猫あるじ僕の肉こそ食べないが強く殴って遊びはするね
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やらなくちゃいけないことはあるけれど今日はも少し寝てたいのです
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節水のせせらぎ春の雨まちの人のいとなみおもひやらるる
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まどろみて 名のあらばこそ よびとめむ せめて一夜の 夢で逢はばや
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ようやっと自分の道を取り戻す 舵取りしようと奮い立たせる
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あかつきの たなびく雲を 目で追って  たばこくゆらす あなたの色香 
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もう一度もう一度だけ君の手を握りたかった卒業式
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ひとつだけ足音響く街の寺からからからと卒塔婆が歌う
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背伸びしてドアを開いたジャズ喫茶タバコの煙踊って見えて
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高まりにシーツを掴み 靴下はいつ脱ぐべきか考えている
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君の背を も一度撫でてみた我の 指をそっと 伝う湿度
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高齢者 ただで田畑 貸し与え 自給自足で 日本を救え
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塵だから 塵に帰ると 言われたら 額に汗して 働き続け
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趣味ですら 一生懸命 努力して 磨き上げれば 他人に役立ち
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恐ろしや 鬼が子供を 支配する 死屍累々の 小さな心
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よくもまあ 素性の知れぬ 爺婆に 子供を預け 社会進出
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子育ての 資格もなくて 訓練も なくて人類 世代交代
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紙コップを潰さないで持てるので手を握っても大丈夫でしょう
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仕事では 細かいルール 遵守する 人も無視する 制限速度
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喫茶店 大声電話 ダサ女 話す内容 学なきバレる
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福袋 君に指輪 渡せたら…  完売の札 神の啓示
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雪景色 オレンジががった マシュマロくちへ 遅効性の 毒薬となれ
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春が来ぬ 自転車パンク 直す度 もらったテレビ 映る瞬間
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神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
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「おい、それは言っちゃだめだろ」そうだよね 「で、その後は?」なんだ聞くのか
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石鹸のにおいがする手で撫でられて今すぐ死ねないなんて不幸だ
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