知らぬ間に流行り廃れる人たちの有象無象の欲が舞ってる
23
体調がすこぶる整うデイケアに通う事こそ今の我が仕事
30
懸案の債権回収成功し やれやれやれとロング缶呑む
18
水仙ナルシスは犬に小水かけられて むっとしてをり桜待つ春
26
「母さんがちゃんと手作りしてたから」 料理男子息子のお褒めの言葉
33
遊び着のままで舞うよな氷上の十七才のファンキーな笑顔
25
寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
34
春近し 古木の白梅咲きそむる 若草色のメジロが二匹
25
戒名に「牛」と「肉」の字入れ込めばジュッと成仏しそうだ祖母は/祖母百歳。大往生
20
空青く風ばかり強く吹いている雨の待たれる雨水朝かな
22
寿命乗り越へし愛犬との人生続く奇跡の日々を噛み締む
27
池のはた 早春飾る宝石のごと翡翠カワセミの鮮烈なあお
28
選挙後に改憲の風高まりて事前は忖度マスコミの罪
25
笑み浮かべ 逝きしあなたの 面影を 独りたどるは 梅花の旅路
14
吟醸酒 嗜むほどに酔ふほどに 人肌恋し如月の夜
23
燻炭を撒いて融雪促すも 新雪積もって元の木阿弥
12
ありがたいお経のありがたいところ探したけれどよく分からない
23
理を超えて崩れ落ちたや 凛として 唯一無二なる宇宙の涯てで/折句
15
落書きの竹の生命いのちを削りしがともに枯れゆく傷深くして
11
寒九雨かんくあめ 此花このはな散らし 香誘こうさそう  濡れたるみきに 触れるてのひら
13
樹木にも 変声期あり 春夏秋冬この地球(ほし)の歌奏でおり
14
正月の飾り片付け空いた場所 ちさき雛人形 ちょこんと鎮座す
17
姿見えねど 囂(かまびす)しい 紅梅の 枝わたりたる 小鳥ありけり
14
ガンマーカー ひとけた続く いいことだ イチネンニネン 生けそうな気分
8
公道の 勝手に草刈り 枝払い 自由に生きる 社会貢献
7
このクスリ 効かなくなったら どうします 先のことだが 見通し持ちたい
8
除雪機を 借りて歩道の 雪どかす 途切れることない 一本道できる
8
サナエノミクス2.0 よく解らぬが 政権はさながら週刊誌
10
離れてた 君に近づく 同じよな 違うよな「好き」 その距離感に
7
「離れてる」 君はいうけど 「触れてるよ」 怖さ隠して 伝えゆくわれ
9