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昨日
(
さくじつ
)
の
白花蝋梅
(
しろばなろうばい
)
思い出し
生成
(
きな
)
りのシャツに 袖通す今日
22
寒中は 生きていること 思い出す 凍えた両手 包む両手に
20
『抱っこして』 十年経てば 言わぬのに してやらぬ
吾
(
われ
)
今日はしようか
21
元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
25
ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
22
軽トラに 婆さま乗せて 聴く声は 春唄いする 今もうぐいす
20
晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
38
会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
33
時は今天下を制しいつぬかな寺に押し寄せ是非に及ばず
25
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
23
徴兵遁れられず若き丈累々と希望の旗のもとに殺さる
15
最敬礼のこころに星条旗楯てぬ新愛國婦人會長を 撃て
13
リングアナのように名前を叫びたい 夜勤に向かうあなたの勇姿
30
雪洞
(
ぼんぼり
)
の
丸
(
まろ
)
き
灯
(
あか
)
りに 伏す君の
手弱女
(
たおやめ
)
の如き 長き睫毛よ
26
痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
31
春がきたWBC大相撲 選抜楽しむ元気な老後
25
三月の雪は稀ではない秋田自転車出せば次の日は雪
41
逆向きの席の電車でぐんぐんとバックする先 旧友が待つ
27
リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
29
春寒の冷たき雨のそぼ降りて 独り逝かれし翁を送る /ご近所さん
33
嫁ぐまで嫁ぐまではと雛人形ぼんぼりの灯翳る弥生よ
24
息子
(
こ
)
の助言
W
B
C
見るためにネトフリつなぎ老婆は戸惑う
30
手伸ばせば 届く君の肩 波打った 鼓動のせいで 話しかけられない
22
啓蟄の近し今宵は
十六夜
(
いざよい
)
の
明
(
さや
)
か 雨の
昨夜
(
よべ
)
は ワームムーン
31
インクの
香
(
か
)
フェロモン辿る本の虫 活字の森にお花摘んでる
20
沈みたる気乗りのせぬ日ネトフリでサザンのおじさんパワーいただく
22
鶏肉を切る頃ちゃんと溶けているぐらいの春がお勝手来てた
24
ゆびきりを 求めるキミの 白い指 触れたら二度と 戻れない夜
21
晴天の青に優しく包まれて
春草
(
しゅんそう
)
萌
(
めぐ
)
む 啓蟄の午後
33
サラダなど 『
要
(
い
)
らぬ』と
放
(
はな
)
ち 二十年 ドレッシングは 薄味の今日
11
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