「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
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キラキラと輝いていたつららが白濁しては身を減らす午後/暖かいポタポタ
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御仏の御導きこそ無かれども孤独に耐える心を下賜され
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贈られし 小五の春より時刻み革のベルトが大人めきたり
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お題【悲惨】 完璧にマニキュア塗って乾くのを待つにトイレもよおした時
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贅沢は出来ぬ質素な暮らしでも食うに困らぬ贅沢はなし
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どこからか 投げられてきた そのカイロ 寒いと言った 僕のためなの?
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ライオンの立髪風のマイコート詠ふ想ひにほだされ?戻り (やったねV・③)
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糖尿に怯えながらもやってもた ショートケーキ(苺の)とトリスの水割り
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語彙不足 リズムも取れず浮かばぬ詩 すぐに書きたい想いの叫び
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ハレの日という言霊の美しさいざ旅立ちに笑って泣いて
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雨降りて決断の時手に入れろ今こそ此処で繰り出す雷鳴
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あと少し私を抱いて温めて離れられない布団は魔性
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クゥックゥックゥッ 我が足音のみ 早朝の 二十分の道 ラジオ体操へ
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雪道をスパイク付きの長靴で夫婦そろってデンタルケアへ
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ああ今日も腕に時間を貼り付けて逃げ場のないまま針が食い込む
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外は極寒 温水プールの ストレッチ カチコチの身体 徐々にほぐれゆく
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「今朝も寒っ」 起き出す勇気 いまだ無く ぬくぬくむさぼる ハッピータイム
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楽しむためだけになにかをするまれな動物イルカ ヒトになりたい
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資本主義、豆まき恵方巻喰らひバレンタインには恋も商売
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きっと嘘 きみの言葉は み空色 はく息白く 刺さる溜息
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この五階 エレベーターが ないだけに 少し安いよ ジムと思えば
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何故か品薄 ランチパックのピーナッツ 巡り会えた日 ラッキーな日だ
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耳鳴りが キーーンと響く 耳の奥 ドビュッシーとか モーツァルトとか
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いつの日か この生活も 終わり告げ 見知らぬ境地 明日はどっちだ
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もう数年見てないDVDを売る 過去の私の一欠片を売る
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ギュッと抱き 猫はチラリと 迷惑顔 ストーブの誘惑 じーっと我慢
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亡き祖父を 愛した僕と 泣く家族 いつになっても 大好きだよ
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寂しさはいつか消えると知っている だから今だけ君を想うよ
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学問を叩く勇気がありませぬ 僕はあまりに無学ですから
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