蔦の這うひかりに鏡うもれいる うちに眠れる人おだやかに
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春浅き傘交う窓の縁なぞり雨垂れるまま君を待ちおり
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くしゃみして春こじ開ける君とぼく その断面を分けあうルタオ
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午後六時 一年前の 午後六時 生きてるだけで いいのだろうよ
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バナナとかミカンであるとかブドウとか手だけで剥ける果物が好き
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こがれても 互いで嫌う逢わぬ道 恨み哀しみ昨日に落とし
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「終わったらミートドリアを食べましょう」 喪服の母が小さく笑った
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茶碗蒸し「夜はプリン」と思ったら素敵な理想の奥さんみたい
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ジャンバーを未だ着る人がいる時期に簾売るんだ近所の百均
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安売りの 使い捨てカイロ 生温い! 怒りでカラダが 熱く震える
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キミの言う 好きな男が 俺と知り 花見の席で よろめいている
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攻めていく造語にトライ!ノックオン繋いで繋いで外外外へ
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安い腕時計の時刻が少しだけ進んでいるからお得な気分。
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おなかふたつおさまる毛布の中で向かいあうふたり すき? だいすき
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眠寒く 話弾まぬ こそばゆさ くすぐり返した ああ猫神様
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歩いてるあのじいさんの頭にはデイの彼女の眩しい笑顔 / 我が未来予想
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干すたびにせきあぐ思ひあはれなり 去年こぞにはなしの風孕むビブ
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あさましや靴履いたらば今はまだ にきな足裏じき硬くなり
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光あれ腕に眠る子我々が導くようで導かれたり
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腕に抱くたんだの2kgこれほどに重きものこそ他やあらむ
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めくるめくペテンの魔法 紫の願い詰まった華麗な流動
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そういえば ザクザク踏んで 歩いてた あの霜柱 ずっと会えてへんわ
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香菓(かくのみ)の 非時(ときじく)に 汝(な)が 古代めく 篳篥の如き 二枚舌かも (非時香菓のようにいつも篳篥のダブルリードのような汝の二枚舌である事よ)
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春よこい あれほど願った祈った日々 迎えて何故か 少しの侘しさ
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春雨の 薄墨流し 朝霞 しなやかに降るや 絹の雨 濡れて艶やかに 野辺の草
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でかい猫 やたらと体 摺り寄せて 匂いを嗅いで 初めましてな
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また一人 おもろい奴が 下手こいた 芸能界は もう下剋上
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アイガード 花粉症には 効果的 マスク忘れて 喉が痛いわ
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ハルノヒの かい放感は 開と解
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一日が 一週間が 一月が 一年が過ぎ 一生が過ぎ
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