猛暑日は子供の遊びも奪い取る 歓声消えた寂しい公園
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ベランダで朝の日課のマッサージ 老犬は過ごす至福のひととき
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夏祭り 街の賑わい感じつつ 二人で過ごす静かな土曜日
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やっぱりねゴミには出せない 眺め入る箱一杯の子供の作品
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気が付けば ひこばえ青々繁ってる ああ、生きてるね 桜の切り株
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アニメーション・アイコンへ公民の意志。民ゆくへ争ふ 国家 の
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偶像 暁の車へはきたらず山鳩のこゑながながし、闇
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鳩殺し ダリアの花蘂のダイアルを回し呼鈴ひびかふ夜警国家へ
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更でも属国 独立運動家はげしきののしりす生卵割れて
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平和論者の唇うすき遅夏もくれなむ重機工場の夕
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母の手を優しく引いてる 息子かな? 二人の姿 我に重なり
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君からの声が綺麗に響くから心に空いた穴も愛せる
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分厚めの 段ボール箱に毛布敷き  冬じたくして あのミケを待つ
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明日には明日の向かい風が吹く「ケ・セラ・セラ」って幻想じゃない?
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正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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「はい、これ」と差し出す袋 あっケーキ! 息子に祝われる今日は結婚記念日きねんび
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にゃーにゃーと話しかけてる我を見て「日本語でおk」と言いたげな猫
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気が付けば小さなつぼみ沈丁花 嬉しい発見 寒い朝に
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童心に帰って布団にもぐり込む足はみ出して大人に帰る
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生きているあたしのぜんぶに蔓延るあんたの愛と逮捕歴とよ
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もう一度初恋をするまだ古希だあと五十年百二十歳(ひゃくはたち)まで
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寡黙な息子居間でくつろぐ大晦日 久しぶりの家族のひととき
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少しだけ居心地悪い義実家も年賀の味と交わす盃
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祖父祖母の昔語りをしんと聞く時の彼方は夢幻のようで
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玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
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心臓を切り取る様なメロディよ鳴り止まないで冬夜の鼓膜
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目標を見失いかけてもう泣こうかな思うより句を歌を詠む
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お客さんファースト笑顔恩返しいつもお好み焼で純愛
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レコードの喫茶で待って句に歌に昭和49年初恋
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愛し過ぎいつも寝不足イケメンの英明はまた英明をする
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