夜の話が夢に似て 君が居たはずの空白に座る
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殺すのも殺されるのも嫌だから逃走決行ホワイトアウト
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よく泣くな スポーツ選手に もらい泣き 泣き虫だらけ 冬の五輪は
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異彩なく異臭を放つバス通る 行きはよいよい帰りはこわい
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えげつない叱責聞こゆ部長よりもっとも遠いわが机まで/パワハラ上司
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空想が音を奏でる楽器なら ドレミだけでも僕の自由に
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栗の木の 近くに暮らす羊駝 栗食す 他の羊駝達こたちは 見向きもせず
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むらさきのまくはるむこうのふじのねのすそするおとはざぱーんでした
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唇を 重ねしときの 温もりに 君の鼓動の いたづらを知る
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どれも愛 二刀流に歓喜わき 二人の金に涙止まらず
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文学の過剰摂取は眠剤を飲んだあの夜と一緒だから。
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炭酸の泡みたいには上がれない。貴方の腕にしがみついても。
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吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
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久々に うたかたの森 わけ入れば あまたの歌に 心癒され  / 皆さま ありがとうございます。
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白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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十七年たくさんの幸せ有難う! 愛犬キミのお家よ 骨壷を置く
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間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
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透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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笑い合う「夫・息子親子」の会話子守唄 ほっこりしつつ眠りに落ちる
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金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
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心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
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人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
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居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
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思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
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頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
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友達なんていないのに、食べやすいからってパーティー開けのポテチ
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