空き缶をジェンガのように積み立てて一気に崩すそんな妄想
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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まほろばの春の国ゆくこどもらに二輪三輪はなの寄り添う
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ごほうびのシールもらいし子は「はって」から「はる」を口にし三月
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白梅の 花びら浮かぶ 柄杓より 水琴窟に 水注ぎけり /四季倶楽部京都加茂川荘
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地は乾き 轟音立てて 春の風 まったりしたれ 温泉日本
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「春」さんよ 風に乗りつつ かないで 旅の疲れを 癒す湯治場
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可愛い と 言うだけならば 罪だよと 見つめる瞳に 棘を忍ばせ
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近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えしはな
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慎重に針落としては聴いていたフォークルを今iPhoneで聞く
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たそがれに仁王立ちする鉄塔が宇宙そらからの光線銃を受け
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月が綺麗 あなたの好きな 細い月 見て見てなんて 言える距離なら
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ポロポロと 降り出しそうな 天気の夜は コーヒーよりも ココアが合うね
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君逝きて がらんどうの身旅幾度 囃す友あり「メリーウィドウ」
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「もういい」と手放すたびに 透き通る 空の欠片を 指先でなぞる
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「カレーよりシチューの気分だったから」 嘘で産まれる笑顔も素敵
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あるじらへ膳を据ゑむ通知こえ響き町を駆け行く棒手振りウーバーイーツ
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クラスの子みんな知ってる恋なのに貴方は言うまで気付かなかった
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懸垂が 100回できたら 会いに行く 100回できたと キミに伝えに
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暴力は暴力でしか御せないと信じる人が集うコンビニ
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薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて せせらぎ流れ 川の瀬騒ぎ 野山さえずる 
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譲れない決めたその目は輝いて自分のポリシー 心に旗立て
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キミが詠む 短歌の俺は 生きてたり 死んでたりする キミの気分で
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最近の 若い人は マニュアルで 人助けても 心あらずに
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すべてを貫く普遍の原理 数学 あなたは遠いということ
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晴天から俺を四六時中監視する何者かを見返す目は無い
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才能があれば書けるし才能がなければ書けない 諦めなさい
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春風に少年は駆けるよああいまもむかしもさあいけ何がなくとも
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今はなき 人の温もり 聞くチャイム
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もうやめろ 母とか犬とか海だとかあの日の彼女を思い出すのを
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