雪害の あちらこちらの 滞留は わが脳内の 仕組みに似たり
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勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
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ウイルスは稀に網膜惑わして街のカラスが青く見えたり
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ 明日あすは立春
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食事なら何でも合うのがビールなら月に合うのは純米吟醸
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最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても / 立春の朝
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「ほんとはね」きみの気持ちを知った夜やさしい言葉がわたしを包む
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陽だまりの集う談笑心なき刺さる言葉は氷の世界
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干上がって 茶色だらけの ダムの底 いにしえの村 姿寂しく
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
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ただいまと 帰ればきみが お出迎え 一緒にうたた寝 優しい時間
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玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
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君の目の光が消えるその前に僕ならずっとここにいるから
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寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ寒いから 冷たい水は 掛けないよ」母がつぶやき 墓石乾拭き /父月命日
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こんな時季とき「しやっこい水ではかわいそう」日向で温め鉢に移す妣
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見殺しぬわが獨裁の尖兵も靑少年も祖國も振る襤褸の旗
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なぜだろう幸せになる四葉がなみつける奴は幸せなのか
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暖かく 陽だまりのごとき 母の部屋 うつらうたた寝 亡き母の夢
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学びの場「言の葉日和」と名付けたり笑顔の湧きて二時間を過ぐ
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隣国へ冷たきまなこの習い越え敬意を運ぶ春風よ吹け
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納豆と カレーを頼む 一時に 唐揚げ追加 茶色ランチだ
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※閲覧注意   「治るより首吊る方が早い」って この考えがまさに鬱です
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雪国に暮らす息子の雪情報つい見てしまう一日何度も
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小雪舞う 老いの一票投じ来る 願いは一つ平和な暮らし
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投票所 通常業務 並行し 来客多し 息つく暇なし
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黒豆の 茶を飲み干して 立ち上がる 明日も家族を支えようじゃないの
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耳たぶの冷たさをなで身をすくむ 君乗るバスを待つ停留所
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普段とは 違う弱気な 君と会う 目元に滲む マスカラの黒
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