床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
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大晦日 暇持て余しブックオフ 行ってもやっぱセールまだだし
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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
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病む父の横に座りて毛糸編む指もかじかむ大晦日の夜
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臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
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苦は楽に 痛みは鎮め 嘆きめ ただひとときは このひとときは
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明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
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薄明かり 初日の出を待つ控え室 外で焚き火にふーと吹く音
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こんなキャンプしてみたかったとはしゃぐ父 おでんとあったまったどぶろく
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昨年の暮れより引きずる動揺は急なる旅にて一時忘れて
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風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
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街白み 休むひまなく降る雪を花にたとえる人のやさしさ
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ひなたにて読む新聞のインクの 邯鄲かんたんゆめ 遠き正月
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壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
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踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
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「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
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高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
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御佛みほとけと 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
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ごみ出しで「12」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
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心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
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励ましはときに気力をうばうもの友に伝える言葉をさがす
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家族五人 笑いまくった正月を 静かに閉じて 進む日常
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風を受け飛砂ひさ積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
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「ご飯だよ」呼ぶ声さえもさえずりに聞こえる朝は奇跡と思う
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あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢とうつつを 行き来する朝
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言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
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共存のすべは何処にも無いものか母ゆえ思う待ってる仔熊
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明日から 冬将軍の到来とか 小春日和に 歩きに出てみる
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靴底の溝に嵌まって出てこない どれほど我をおもうかこいし小石/恋し 
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咲くことの 無きクリスマスローズに 言葉かけ 三年みとせを経れば 今日つぼみ 持つ
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