胃袋が中からひっくり返る妄 苦か怒かわからぬ心の消化
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亜は鉄か獣かの意義を問ひゐたり ただ君は人にて在り 恥 嫉妬
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春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽の緑葉射して白銀の玉溢れ
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朝日射し 雪間に揺れる 木立影 枝を透かして 白銀眩し 心澄みゆく
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背負った業ごうわざを磨いて業なりわいへ わたくしなりの自業自得
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かかかかか このもんどころ かかかかか めにはいらぬか かっかっかかか
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紹介状 レントゲン撮り 説明する医師 「どうされましたか」 は不要ですか?
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幸せで 呑気なもんだ 人生は そういう風に 感じてみたい
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責任は 俺が取るから やってみな そんな男に なっている俺
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花明かり 灯る夜さえ まだ暗く ありし温もり クリスマスまで
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コーラスのサークル入るが譜面読めず後ろの方で口パクばれてもた
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心臓がくるう頃です足裏をなでる記憶とあそぶ放課後
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図書館で 涙が止まぬ 我が居る 鬼の決意 主君の決断
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君語る中に暗号探してる 「頑張ります」が「愛してる」だから。
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冬に舞う貴方が心を蝕んだ こんなはずじゃなかったんだけどな
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腹と腰カイロ貼らない日が続くこのまま春が来てくれるのか
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イイじゃんと 思うことこそ あるけれど 手に入れたいと 思うことがない
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月は今満ちてゆくのか欠けるのか中途半端な自分にも似て
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亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
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コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
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集まり後いまだ一人の反省会 損だと思ふこんな性格
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習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ心痛しんつうきわむ
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平行線交わらぬまま居心地の良き安寧の日を静かに重ね
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AIが 瞬時に提示 夕飯の レシピを頼り ピンチをしのぐ
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「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
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梅が枝に降りし小雪の消え残り目白しば鳴く小さな声で
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一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
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仏頭にさき傷あり境内けいだいの庭の日陰に斑雪はだれ残れり
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山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
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掃除機をかけてないこと黙ってる旦那には黒は決して着せない
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