鬼は外 多様性の この時代  鬼も内にと なる日も近し
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親といる限られた日は短くて元気なことはありがたいこと
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辛口のジンジャーエールと焼きたてのピザで乾杯春の始まり
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
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若人わこうどよ 無闇矢鱈むやみやたらを 恐れるな  みちを守れば あとは自由だ
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豚こまを 醤油とねぎと 大蒜にんにくと  炒めこしらう 即席の薬
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全てくう 般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
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かすみたる山の端追へば川妬みわれ忘るなと水面ひかるや
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陸奥みちのくの 花の盛りを 見ぬままに  時は過ぎ去り 十五年
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父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
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悲哀とは 幸福たちの 存在を  証明し得る 唯一のもの
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今日もまた足を踏まれることだけが世間とぽくのコミュニケーション
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病窓に朝を告げ来る鳥の声見上げる空に朝焼けの雲
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
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無駄足を何度も踏んだ野心家はしつこく古希の初恋をまた
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水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来て花また咲いて
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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冬越して スナップエンドウ 収穫す ささやかながら 春の楽しみ
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ほほつたひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
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木瓜の花 塀の陰から顔出して「おは」とささやく青空の朝
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一歩ずつ踏み出す足にいのち載せ幼な子笑むや 春のきざはし
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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剣岳の天井空へゆうらりと我よ飛び立て味わう煙草 
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空近き 稜線へ立つ童子を照らす小鉢の碧い竜胆 「りんどう」
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テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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いにしえの醍醐の花見してみるも心の疼き癒されぬまま
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ひさびさに ちま猫ちゃんの「おきてニャーン」 起きるよ食べるよ チーズ蒸しケーキ/アップルパイ売り切れ
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