元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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身を起こし背を押し父のぬくもりと「有難う」との声まとうなり
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晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
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枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
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徴兵遁れられず若き丈累々と希望の旗のもとに殺さる
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いたずらは得意謝るのは苦手似たもの親子並んで午睡ひるね
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リングアナのように名前を叫びたい 夜勤に向かうあなたの勇姿
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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追徴の 確定申告 決定し つまと見上げる 喰われゆく月 / 皆既月蝕
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さ、寒い。冬は去ったと思ったらちょっと待ったと春のドカ雪
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邪魔になり冷たくしたら後悔のレコードばかり聴く引き篭もり
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春がきたWBC大相撲 選抜楽しむ元気な老後
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遅くまで鳴き交わしてた鴨たちも飛び立ったらし川はのどかに
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リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
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心臓が 耐えられぬなら、と 結局は 変える未来より 安静を選ぶ
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写経ごと大人のぬり絵を黙々とわらべの頃より陰影深くし
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啓蟄の近し今宵は 十六夜いざよいさやか 雨の昨夜よべは ワームムーン
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沈みたる気乗りのせぬ日ネトフリでサザンのおじさんパワーいただく
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鶏肉を切る頃ちゃんと溶けているぐらいの春がお勝手来てた
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医者行かぬ 我の収めし 保険料 病む人の為 なれば良しとす🙆
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サラダなど 『らぬ』とはなち 二十年  ドレッシングは 薄味の今日
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ようように春陽の注ぐ窓辺にて鉢の緑も嬉々と艶めき
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店の壁草間彌生が来たようにペイントをした大きな作品
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また来てと言われてカットを予約する床屋は実家と言うアーティスト
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宝くじ買ったかみたい図書館へフォトブック持ち行ったら夢に
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啓蟄に松のこも焼き英明も嫌われ虫かしょっちゅうフラれ
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曇天のもと 椿の鮮やかなあか 余寒の朝に 彩り添へり
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寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
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腹の虫 飼えばむしばむ心の和 虫は大好き黒い怒りが
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