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病棟の枝分かれしてく夜たちを引き止めようと非常灯淡く
22
君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
26
なんちゃってケーキだけれど 「母さんのケーキ」と呼ばれ今も昔も
33
冬の星 愛を与える 約束し 忘れゆくなら 照らすなかれ
9
辛かろう 子に疎まれて生きるのは そうなるように 生きてきたとて
20
青白い画面が夢を叶えてくれるマッチのように携帯を擦る
17
ノンアルで「お疲れさま」って言い合って一緒に過ごす一時間だけ/師走晦日
21
それぞれの窓の灯りにおのおのの年末在りて今年暮れゆく
18
恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
21
未来
(
あす
)
思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
23
キミからの「今年もよろしく」届きをり既にいい年始まった我/二〇二六年
21
明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
27
恐る恐るショートメールを送ったら間違って押しちゃったんだって/安堵
14
「あなたのことは死ぬまで忘れないよ」って返事が届いた初御空/感謝
17
子の帰省に ついて意見が 対立し 言葉通じず 異星人に見えた
14
冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には
白衣
(
びゃくい
)
纏
(
まと
)
ひし舞台
37
飲んで寝て風呂キャンセルしスマホ漬け 絵に描いたよな自堕落な日々
28
新年を
寿
(
ことほ
)
ぐように
白鷺
(
しらさぎ
)
が 朝陽を受けて 川べりに立つ
35
冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
17
正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
33
大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
16
「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
21
高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
26
目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
32
そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
15
寒風に踏み出す勇気我にあれ今年の目標ウォーキングとす
14
体重もコレステロール血糖値も良さげに調うウォーキングかな
14
ごみ出しで「
12
」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
22
田原俊彦
(
としちゃん
)
の切り抜き枕の下に入れ 初夢に出て!
真剣
(
マジ
)
で願った/若かりし頃
27
病院の帰りは迎えに行くと言う息子は優しい女子力を持つ
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