晴れた日の 雪解けの音 心地良き 穏やかな風と 春色の空 
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あの日から 15年が経つ 今想う 変わらないのは ふるさとへの愛
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待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
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前を向け愛しているから前を向け 泣かないでほしい知らないでほしい
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この世には素敵な言葉が多すぎる 修了式でもらう手紙に
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雨音が私を過去に引き戻す 現在いまを選んだ22の春
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五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
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上向いて落ちる椿の見るものはまばゆい空か蕾の子らか
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まだ恋にしたくない春 夕焼けが綺麗に見える謎はそのまま
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本当はすべて綺麗だ 狭量な僕の認めぬ歌があるだけ
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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朝の縁 答えに触れぬ 問いばかり それでも重さ わずか移ろう
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桜花に負けじと枝の下にあり艶めき萌えるたんぽぽの花
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新しきパスワード使いログインす投稿した短歌うたすべてが0ゼロ
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山の端にゆるゆるのぼる月ありて花明かりもさす私の住む町
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廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
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6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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道端に打ち捨てられた私さえ 煌めく君が巻き込んでいる
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消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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泥んこの童が今日は貴公子に澄まして歩く入園の道
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幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
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春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
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退勤の時に出やすいじんましん ホッとしているサインらしくて
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幼き日「馬のベロ」だと教わって今もそう呼ぶ木蓮の花
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チャイムなど鳴らぬ社会へ放たれるインク切れても春が降る、降る
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花散らし 頬を撫でるあの風を 僕の手中に収めたくなり
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不運から愛されている女あり男の裏が見える眼を持つ
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葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
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満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
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