若き色 劇的なるも かろき音 どこにあったか緑が丘よ
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土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
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芽吹きては 咲きて散りゆく 花の生 我かたわらに 見届けており
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昨日さくじつの 白花蝋梅しろばなろうばい 思い出し  生成きなりのシャツに 袖通す今日
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寒中は 生きていること 思い出す  凍えた両手 包む両手に
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
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さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
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身を起こし背を押し父のぬくもりと「有難う」との声まとうなり
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晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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自虐風自慢を頭の中で吐き空に歌えば、新しい今日
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枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
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三月の イオンモールの 賑わいに あてもなく買う 春色ブラウス
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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塩漬けの二軍の服を断捨離す隙間に春風やっと吹き出す
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コーヒーを淹れる数分 未来には内緒で僕を取り戻す場所
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忘れたる 箱よりでし 大小の 小花のピアス 春は来にけり
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3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
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彼岸前もう満開の木蓮が手持ちぶさたに風にゆらゆら
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震災のあの日を胸に刻みつつ 祈りて閉じる今日のまなざし
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春セーター色鉛筆は十二色画用紙持ってお出かけしたし
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二日酔いと浮腫み無念極まれりガリガリ君しか食べられぬ刑
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青天のもと 満開の早桜 メジロをおびき寄する 蜜の香
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ゆくりなく短歌うた舞い降りる日もあれば露も心に響かぬ日もあり
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三月に冬は長々居座りてなごり雪とかひねもす降らす
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いつからか 砂糖入れず飲む珈琲 苦き味わひ心に満ちて
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流れてる ラジオを聴いて リズム取り 今朝もカタカタ パソコンを打つ
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塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
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春菊を湯掻く香りにふと浮かぶ 母と立ちたる実家いえのお勝手
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