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五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
17
花弁
(
はなびら
)
が 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
45
本当はすべて綺麗だ 狭量な僕が認めぬ歌があるだけ
14
満開の桜が告げる新年度 気分一新それぞれの春
19
雲去りて 沈む心を 撫でる風 照らす望月 光の衣
41
にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
35
朝の縁 答えに触れぬ 問いばかり それでも重さ わずか移ろう
9
業務スーパー
(
ぎょうスー
)
で 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
28
新しきパスワード使いログインす投稿した
短歌
(
うた
)
すべてが
0
(
ゼロ
)
に
31
山の端にゆるゆるのぼる月ありて花明かりもさす私の住む町
30
6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
34
消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
20
野良猫をとんと見かけぬ町となり駅前開発ついぞ始まる
51
ご近所の子供と遊んで洗われる再び汚れるおばちゃんだけど
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風冷えの 夜はポトフで 温まり 街も嵐の 熱気に包まれ
33
今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
20
地球儀をまわせば指が街を消し 僕らは桜の圏外にいる
28
山の蔭蒼く重なる懐に一本の桜淡く
雪洞
(
ぼんぼり
)
のごと
20
最終便 繋ぐ右手の温もりと左手刺さる入場券と
28
辛ひ時 腹の底から 絶叫を上ぐる代はりに
三十一
(
みそひと
)
に綴づ
33
やさしさを求めるだけの人だからずっと本音は言えないままだ
21
青大豆水で戻して茹でこぼし 塩かけ冷ます自慢の粗肴
23
絶海の小さな野原で浴びる春クローバー群れ紫ポンポン
20
原チャリの
女性
(
ひと
)
白きヘルメットの絵 おちゃらけた顔したスヌーピー
25
構造は生死を分ける神なのかテトロドトキシン毒たる意味や
18
人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ
24
さくら散りふと思い出す詩歌には花びら流れ少女の肩に
18
別れの日散りゆく花に送られて残り香撒きつ花道去りぬ
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本来の 役割果たせず やさぐれて フテ寝している エアロバイク
13
夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
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