大変だそう言いつつも一票を守ろうとする雪国のひと
30
庭の雪に巨大な氷柱つららを突き刺して「勇者の剣!」と異世界ごっこ
20
願うのは議論のすえの採決をたとえ単独2/3も
20
ていいち定位置で ねこたちまったり うとうとと きょうもさむいね ゆっくりしよう
22
「ゲルニカを世界の国旗に刻みましょう」人の心を刻まぬように
18
雪国の春雪原せつげんの凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
11
進まない会議に見やる窓の外 雪は元気に吹き上がってる
28
黙々と 歩く姿は 徘徊か エキササイズか  ほくそ微笑む我
13
積雪の重みに耐へづこうべ垂る バス停わきの花壇の水仙
32
サザエさん日曜にやる始まりでベランダに出て明日を語る
15
月曜に空を見ながら考えた休みくれんの時の華なり
10
母買ひし 深煎りの茶は 冷めたれど 味なほ残る 雪解月の日
13
午前四時 目覚めて月を探したら 孤独を溶かす 蜜のしずくだ
22
挑戦は多難な船出「信を得た」までまだ時間かかるねビール
12
雪おもくさくら草泣く声がして白無垢掘れば紫ねむる
26
献立の予定は未定 差し出す料理に驚きもせず 食す君
7
梅が枝に降りし小雪の消え残り目白しば鳴く小さな声で
17
風景は 日々変はりゆく バス停の 落ち葉の数も 通る車も
35
一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
14
読みやすさは正義とおもう言葉派とか人生派とか超えて俵万智
14
リベラルな教育受けた若者も いま歳老ひて題目唱ふ
17
あんなにも高いとこから飛び降りて 良い子は真似をしないでスノボ
19
仏頭にさき傷あり境内けいだいの庭の日陰に斑雪はだれ残れり
14
情景の言の葉の糸 見へぬ時 無理に探らず 無理に繋がず
34
あしひきずる 罪なき鴨を ただ喰ひ 関心あると 動物愛護
7
着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
27
辛そうに 云いきる君を 感じみて 気付いているのに 気付かぬ振りを
8
キモいかなこんなアニメが好きなんて 人目気にしてラバスト外した
7
帰宅する食べるすぐ寝るチャージするしばれる割れる湖面の上で
16
夢を食む 声なき声を芽吹かせば不戦の旗は草の根に立つ
30