時違わず狭庭に芽吹く福寿草 週の末には寒戻るらし
25
加速して形にせよと宣えば一刀両断 少数の声
25
雪解けの カタクリの花ひっそりと 薄紫に春待ちわびて 
24
雪だるまサングラスかけラケットを持たせて映す孫の青春
29
ひなたには 満開の梅 見つめつつ 桜と喜び 孫がはしゃいで
28
やわらかな日射しが窓を温めてる 少し眩しく珈琲啜る
14
介護用電動ベッドは引き取られ そこだけ青い足跡のい草
23
うっとりと メロンの如く 美しき ひびりたる 失恋も有り
28
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
36
青空に枝を広げる大木のそれぞれ抱く宿り木まろき
30
恋愛が生の始まりそんなことつまらないのが我が身の結果
19
残雪を 押し上げ開く福寿草  温む大地に命を灯す 
27
三十七度六分の熱に寝込みつつ息子が鳴らす家事音愛し
33
お返しは近いうちに作るから 料理男子息子がレシピをあさ
29
切りたての君がショートの襟足よ 春空仰ぎ吾頬赤め
16
仏には我が子でさえも障害ラーフラで散歩だけでもイベントになる
13
今月は日曜日から始まりて月の終わりが土曜日となる
10
鮮烈な 甘みは喉を 焼き焦がす わたしの恋は チョコより甘い
19
わが家ではいつしか序列二位となり妻のとなりは二匹の金魚
24
また一年よろしくと 手製の本命 つまに贈りぬ 二月十四日
28
スーパーに 百円の春 並びおり ピンクのスイートピー まずは仏壇
18
返却はポストでいいからお手紙を出す時みたいにコトリと本を
30
余白だけ 句読点すら ないままに バレンタインに 指先が揺れ
8
貴方がね 少し屈んでくれるから 好きだと囁きそうになる
10
先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
10
待ったなし先遣隊の春が来た 梅干しおにぎり持って行かなきゃ
19
英雄が歴史のうえにいたならば覇道か王道どちらも英雄
18
鉄砲が運動会のピストルの音くらいだと舐めてしまった
21
ひさびさの ひにゃたぼっこと 毛づくろい いついつまでも みつめていたい
27
北国は今日も平和にいとなまれ無事に仕事に戻るしかなく
13