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夕暮れにイルミネーション点灯し師走の街に銀河広がる
27
年賀状 やめると思うと寂しくて お元気ですかとまたペンを取る
35
静寂な 田舎の夜は 淋しくて
雨東風
(
あまこち
)
の
音
(
ね
)
と 秒針の音
33
透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
19
ふるさとに向かう列車に乗るときは十の子どもにわれはもどりぬ
25
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
23
肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
58
ラブソングみたいな空だ冬風に星瞬いて輝く空は
52
やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
52
鬼は外 多様性の この時代 鬼も内にと なる日も近し
24
デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
22
一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
餌
(
え
)
に
21
黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
19
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
22
親といる限られた日は短くて元気なことはありがたいこと
18
パーカーが握りしめてたこの毛はさ、長いし細いしそもそも赤い
8
初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩 雪の富士にも春はすぐそこ
56
気にせずに いられた時の 懐かしく 祭りの陰で 武器売る準備
42
人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
54
「背中向け寝ているのはね後から愛して欲しいのよ」はもう過去
20
白き花ひらかんとする沈丁花待ち遠しかな芳しき
香
(
か
)
22
原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
26
いたずらは得意謝るのは苦手似たもの親子並んで
午睡
(
ひるね
)
57
小夜更けて微睡みの
床
(
とこ
)
しとしとと芽吹きの庭に木の芽雨降る
38
水曜の美術館前バス停で春めく君の頬にひとひら
26
冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
43
草を引き 蟻が驚き 目を覚ます その身体にも 春の到来
37
頂
(
いただき
)
を 目指せ 困難 有ろうとも 高い場所ほど 風吹くものだ
33
スカートのゆらぎを気づかれないようにそっと心の窓を閉じてる
26
諧謔
(
ユーモア
)
と
忠恕
(
おもいやり
)
さえ あればいい 世界平和は かくも易きに
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