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冬の朝まるで雪中寒すぎる毛布をかぶってもう無理だ
14
寒太郎
(
(北風小僧の)
)
山を泣かせて 逃げてゆき 静かな
夜宙
(
よぞら
)
上弦の月
34
雪害の あちらこちらの 滞留は わが脳内の 仕組みに似たり
40
勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
29
青黛の空に煌めく冬星座二人歩きし夜道忘れじ
35
寝静まるこの時間だけの自由なら眠ることさえ惜しいと思う
46
与野党で丁々発止の大勝負 サイコロ振るも雪に埋もるる
38
ゴミ箱に 捨てるばかりの この思い 一つ一つを 拾い上げてく
20
降車せし少女のリュックに吊るさるる ミッキーのぬいぐるみと目が合ひ
32
朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
27
俯きて歩めば光る霜の星 朝日に染まり土に瞬く
36
天の泣く そのひと粒を堕天使の 指震わせて掬わむとする
21
伝書バト荷も重くなる寒き
文
(
ふみ
)
ふるさと目指し低空飛行
16
数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
26
公園の前身は駅誰ぞ知る光りつつ舞う六花に問わん
36
寒波来て 老いの身凍ゆ大寒の 震えて待つは小春日の空
30
雪の舞う
義母
(
はは
)
の忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
29
みどりとは赤子につけばみどりごに髪に付ければみどりの黒髪
29
「しわよせて笑うお前の顔が好き」と言われて汁粉煮るお人好し
38
新調し 良き履き心地なる靴と 軽やかに通勤路を歩む
30
松雪草
(
スノードロップ
)
白く儚き 君なれど 少し怖いな 花言葉がさ
16
心地良く 寒い空気と 温かい 吐く息眺め けふは良きかな
13
前に海 背に山控え 串本の 昼はとんびに 夜は鹿の音
21
豚さんはカナダ、メキシコ海を越えスープの海でしゃぶしゃぶ泳ぎ
20
柚子の香の
熱湯
(
あつゆ
)
に入りて憂きことを洗い流して変身解除
17
歌の芽は夜に吹かれて記憶の灯ゆらり炎は歌と戯れ
30
足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
15
曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
17
土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
20
ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
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