目がかすむ これはやばいと 足掻いても 神のみ旨に 抗いきれず
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夢見ていたよ 青臭い草花の上 空の下 革命前夜
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若いころ カネはないけど 精力は 絶倫無双。 いまはその逆…
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おっちゃんの こってりラーメン大盛りに ニンニクマシマシ 失恋の味
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追憶の 君は幼さ残ってる どこかで巡り逢う日を信じ
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「ありがとう」「ごめん」の間で 揺れながら 今だけ少し 寄りかからせてと
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ギター弾く人のうしろを通るとき振り向かないでくれと願った
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読みし者を殺す短歌を詠みたいと誓って頬張るアメリカンドッグ
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甘い香りがどこからか漂う 君の香りじゃなかったなんて
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どこからかあらわ気付きづけば暗闇くらやみへ まるでしのびのねこ サスケ
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あのひとに夢でいいから逢いたくてパジャマを裏に返して眠る
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どこからか採ってきた花を撮る 二度奪われてもう花瓶は棺
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唇に君の場合はチェリーだろこれから熟れてくつもりなんだろ
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笹の葉をあわく透かせるほたる火に 笑顔の浮かぶなつかしい人
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アメリカンドッグが好きでコンビニに行くとついつい買ってしまうよ
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相応な人になれとは年齢に?見た目に?それは逃げの言葉だ
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アメリカンヨーヨー小気味良く鳴らせ家庭事情で和田が越す夏
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どこからか星が爆ぜだす音がしてスピカと混ざる君の光彩
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どこからか宅配された髪の毛の束の根本に血がべっとりと
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うぐいすの春なる声を聴けたのに震災の日々思い出す今日
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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言の刃で 刺しかけてやめ 絵はがきとペンを選んで 刃を葉に変える
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知り合いに 知られたくないのになぜか 見知らぬ人には見てほしい 歌
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夜にだけ短歌の神様降りてくる なぜなんだろう静寂のせい
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生活の 中で生まれる歌が好き 「折々のうた」に学びは多く
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王様へ 裸です風邪ひきますよ  無礼者 だまれ へックション
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はるあらし とびます飛びます ミサイルも とばしたいのは まきつくズボン
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摂食障害せっしょくの 壮絶なりし苦しみを 静かに語る友の遠い目
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願わくはどこからか君顕れて誕生日だけ祝ってほしい
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叱られて 冷たい風に 道ただし ひばりチルチル 陽は強くあり
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