白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
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誇らしくカート押しする女の子 歩く姿勢はずっとバンザイ
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街灯の明かりに見えて降りしきる雪は静かに更に静かに
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年初から 人もメディアも ざわついて 吾慎重に 階段降りる
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お互いに 依存乗り越え 対等へ 時かかりても 隣国だもの
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小春日和 微睡む黒羊駝きみの 頬を撫で 寄りかかられて 嬉しき想ひ出
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資源掘り 武器を無限に 造りたる 地球 (ほし) 寿命の前に失せたり
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傾斜道つんのめりつつ下りゆく幻あまた散りばめながら
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離れゆく恋を見送るなだほろり 鏡写しの雨と消えゆく
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正解が 出ないことも あるんだと  大人になってりゃ わかってるはず
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さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
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目を閉じれば 踊る壁 沈む摩天楼 支離滅裂に像が歪む
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伝え聞く息子の恋は無様でもブルーハーツは死んじゃいねえな
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湯気越しにふわりとろける君の顔口に入れた豆腐が熱い
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社会から圧をかけられぺちゃんこに 私は押し花にはなれない
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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向きあいて若き乙女と昼餉(ひるげ)とる心遣いのさらの下履(したば)き
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谷町の能楽堂の受付に贈りし花は春告ぐるがに 山本能楽堂
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かのひとを思いて花を選びしがその良し悪しをわれは知らずも 筑前琵琶演奏会祝花
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橿原の神宮の池にひとり立ち 私を憂う鴨の群れ
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「幸せの形は仔犬」と言うあなた 「仔猫」の私じゃふさわしくない
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神域の静寂しじまに遊ぶ鴨の声独りの時間慈しみへと
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考えず生きることだけ教えられその日が来たら切り捨てられる
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ゆっくりと 二十数えて 温まる 気づけば二十 超えて幾年
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目の前を ずぶ濡れの人が 歩いてく 晴れるのを待つ 僕らの前を
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たましいをふたつ守りつづけた乳房ふたつ揺らしてその人が走る 回る 笑う
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正解は どこにもないのに 丸がつく そんな世界に ペケをつける
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春よ来い 呟くあなたが 美しい だから私は 春を盗む
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苦しいわ 出会ってしまった あなたのせい 愛がこんなに 辛いだなんて
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きずあとをなぞる指先冷たくて 沁み出すわたしとわたしでないもの
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