犬のこと 喪中にせぬと 決めたれど 年賀の言葉 空々しかな
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励ましはときに気力をうばうもの友に伝える言葉をさがす
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ウロウロとサイト迷子の日々過ごし短歌うたの作り方忘れた年末
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声弾む友の電話はすぐそこにいる気がしてる距離も時間も
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「ご飯だよ」呼ぶ声さえもさえずりに聞こえる朝は奇跡と思う
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言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
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曇天の寒き冬日に歩をすすむ サロン始めの甘き汁粉へ
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明日から 冬将軍の到来とか 小春日和に 歩きに出てみる
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花園でトライを決める若き獅子冬陽の中に友を重ねり
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晴れ渡る 日柄良き日に 思うこと 穏やかな日が あるだけでいい
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あかぎれや ひび割れ痛く 血が滲む 指先からの 流血に泣く
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七草が 嫌いな我が家 粥はでず せめてスープに 入れて楽しむ
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三冊の図書を借り出しお年玉ちいさき包みを両手に受ける
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間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
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天災も原発事故も戦争も来るなと思う生きてる間/不穏
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寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に 
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有るはずの小豆が無くて小豆茶の煎った小豆で煮る小豆粥
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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知らぬまに手術痕きずあと撫でて眠るくせ夢の中では母の手だった
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背を丸め 行き交ふ人の 白ひ息 冬空くらし 宵の街中
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ちま猫ちゃん おこめすいなんて こうぶつよ とぎじるは おはだ つやつやになる
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一日にりんご一個で 医者いらず 福クッキーも 今日こそ食べる
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妻が言う「一人になったら二度寝する」 「了解です」と三顧の礼す
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来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
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滝の如 溢るる作の浮世かな 滝よ凍れと術に励んで
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六角の冬は結晶 春は溶け桜は五角 薄紅うすくれない
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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選抜隊いよいよ遠征 門出の門 険しき山の魔獣へ挑み
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元日の相棒見ながら ぐったりと 布団かぶって 体力温存>明日病院ふたつ
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