にんにくを丸ごと揚げて台所に靴下履かず立っていました独身。
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戦争と私と感情と貴方 どうか我等に静かな朝を
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遺伝とは 高眼圧に 悩まされ 生きてゆくのが 息子と同じ
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夫婦が横断歩道で立ち止まった瞬間に記念写真になる
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三日後の 雪はわたしの 怒りみたい 日が当たっても 解け切らなくて
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好きなこと好きなアニメに好きな本 身体が重いな一つもできない
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ソワソワす軽トラ見つけ全員集合牧草準備待てずに食べる
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短歌とは 俺にとっては 啖呵やねん 思ったことを 言葉にのせて
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設定を 3度落として 温みたる 陽射し入り込む 家ド真ん中
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寝不足で窓の景色もぼんやりと 春霞かと見紛う朝
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人生が終わったなんて恥を知れ!みんな同じさ崖を飛ぶんだ
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公示日にパンダは去りてモーツァルトの『別れの歌』を繰り返し聴く
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あぢきなし浮世に立ちて眺むればせめても吾が燈明ならむ
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羽曳野の団地に住まう新婚の私のいない若き父母
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それぞれが今日一日を無事終えて家路に向かう4時過ぎが好き
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「ブラックで」 強がり頼んで みたけれど 友には隠せぬ 苦悶の表情よ
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アムール・ド・ショコラの熱ゆ這ひ出でて身に冴ゆる気や 冬の望月
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愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
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目の前の うずくまる人に 我慢 説く 立派な理屈が 私を冷やす
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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チャリ2台ランチに向かいひた走る 振り向き振り向き息子キミは優しい
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友を絶たれ社会を絶たれ夢の跡嫁というのは奴隷ではない
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アルバムをめくりて若き吾に問ふ 夢見た未来獲得出来たか
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一通のメールはカンフル剤となりインセンスの火はひとすじの煙
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眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
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雪雲のベールに包まれ朧月やさしい金色まあるい輪郭
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群青の そら雪洞ぼんぼり 月あかり 描く吾の影 「まっくろくろすけ」
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広重歌川」が 描きし「みゑじ美江寺」 目に留まる 紅き椿に 想ふいにしえ
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「あんなにも優しかった父」と書く ペンさえ重い冬の朝です
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