一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
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投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
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「無事です!」とふ我がの夫のふるへ声に受話器を扼し幾度もお辞儀す
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青空に白く浮かんだ半月を撃ち落としたい仕事始めに
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暁がほころんでゆくきっかけとなるべくチャリの明かりを灯す
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開花予想知らせ目にする小寒に桜満開楽しみに待つ
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僕はただ 夜空見上げて 願うだけ あの星のよに 届かぬ願い
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何回も朝の占いに騙されて その度にリベンジを誓う俺
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月毎のプレイリストに住みついた曲はあなたが連れてきたのに
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正月七日ありがたきかな残した仕事の山に言ふことなし
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叫んでた「ここにいるぞ!」と実在を 遊芽ゆめ公園の遊具の上で
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横浜にも 空がないわと キミは言い 檸檬サワーを 濃い目で2杯
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ほっといて そう言うキミを ほっといて 怒られたよな 今日はどっちだ
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チーママの 誕生会の 前日に 明日はゴメンと ガーベラ持って
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なに食べる? たまには違う 店に行く? 焼き肉?お寿司? そうだふぐだよ
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この俺に? 似てる奴とか いるのかね そいつは偽物 偽物の無頼
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ソックスと トレーナーを 着て眠る それで感じる 君のぬくもり
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寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
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魚屋の生け簀に夢中我が息子食さられる運命さだめ知る由もなく
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今までの悔い一つずつ拾いゆく暗がりの先に輝きを置け
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真昼間のライトブルーに背を向けて私は私の濃い影を引く
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はじめての孤独を告げるまだ暗い午前の居間は青に充たされて
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幾千の巨大な鮫がグルグルと上空泳ぐ街にすむ神
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雨垂れがキン・コン・カンと打ち鳴らす観音びらきのおれの肋骨
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ラムネよりあの日の泡が溢れだす目にも指にも甘い想い出
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立ち上がれ転んでもいい走り出せ向かい風ゆく君はまぶしい
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進める日進めない日があって良い 右脳と左脳寄り添いあって
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今の夢、最悪だった、サメも出た。それでもグッドモーニングジャパン。
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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台本を 繰り返し詠み さあ開演 実家劇場 ムスメその1
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