「ご飯だよ」呼ぶ声さえもさえずりに聞こえる朝は奇跡と思う
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言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
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明日から 冬将軍の到来とか 小春日和に 歩きに出てみる
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靴底の溝に嵌まって出てこない どれほど我をおもうかこいし小石/恋し 
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咲くことの 無きクリスマスローズに 言葉かけ 三年みとせを経れば 今日つぼみ 持つ
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外飼いのワンコ陽なたで大あくび 逞しきかな寒晴かんばれの庭
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魔法など信じぬ君は大人だね きっと魔法にかかっているのさ
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深夜2時 子の胸の上下確かめる 母は強しと 聞いていたのに
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運河って書けば少しはきれいかな涙もいつかは海へゆくから
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間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
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全米がわたしを褒めてくれるかもポテトサラダが美味しくできて
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寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に 
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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あと五分眠っていたいと思ってた 今は眠れず朝を待ってる
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百歳の祖母がわたしに言いました四十八かいもうババアやな
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そうなのか母に聴かせる童謡の歌詞改めて意味をかみしめ
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来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
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冬の夜乾燥予防の布マスク自粛手作り「ご自由にどうぞ」
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耳の底 残るあの嘘 消したくて ついやり過ぎる 耳かきの癖
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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選抜隊いよいよ遠征 門出の門 険しき山の魔獣へ挑み
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温もりぬ冬の日差しに包まれつ 咲きぬアロエの細くあかき花
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誕生を今か今かと待たれる児生まれる前に既に幸有り
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君の言う「なんかばっかり」 ナイフです 短歌ばっかり あいすみません
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荒川の冷たい風が吹く中を 彼は一人で何を思った
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俺のいる地域だけ雪雲が割れ晴れた。モーセの気持ちがわかった。
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一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
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落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
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真珠貝 信じる者にパールあり信じぬ者は核を持たずに
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