引き出しの中で揺らめく湖に泳ぐピラニア食べかけの指
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強風で ゴーゴーいう日 年取った 女性が二人 5階に来る
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石混じる 借り菜園に しゃがみ込み 穴を掘っては 水溜め作り
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老いぼれは 前頭葉が 退化して わがままになる 情けないやら
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老いぼれは お思いついたら やりたがり 情けないやら 恥ずかしいやら
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工場の 壁が日光 反射して 風も防いで 温室効果
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丸まった 背中をすっーと 伸ばしたら なんか啓示が 下ったような
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任せられ 信頼されて なんぼかな 迷惑かける お荷物かもな
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エビフライの尾は残すのに 読めもせぬエンドロールは見て席をたつ
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聞いとくれ Ai達よ 聞いとくれ 人間達は 孤独なもんだ
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気の利いた 返事を返す Aiに あんたほんまに シリコンチップ
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春が来て ミスの連発 下手こいた めげてる間にも 老化は進む
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物忘れ 他人に迷惑 かける度 引退したい 潮時でっせ
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長生きを したいしたいと 望むけど 運動を避け ネット釘付け
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始業前のラジオ体操の時でさえあの子はかわいい。色即是空。
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雨の日、香る生臭さ、死体の蝶、グロテスク
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金持ちは 悠々自適 傷つかず のほほんとして リスクを避ける
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潮時を 全く読めぬ 性分で 辞めてほしいと 言われてやっと
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ヘレニウム ※君の生まれた日の花の意味が全て僕で悔しい
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宇宙からノイズに混じる鼓動聴き百光年先は平和か幸せか お題「受信」
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春の朝 山の端かすみ 空茜 紅白の花岸辺に満ちる 匂い優しき 風に運ばれ かの山遠く
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否定しつつくしゃみひとつきっともう花粉症手招く友人
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悲しみの 先回りして 肩叩く 何を驚く 俺だよ俺だ
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かっこよくしにたいとかまだそんなこと呟いてて東進のみどりベタ塗り
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五七五ごおしちご 七七しちしちでなく ても三十さんじㅤ 一ㅤういちおさま ればいんでさう
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嫌な人 また一人でき 逃げ回る 互いに嫌う 犬猿の仲
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このままじゃ 心が持たん こりゃヤバイ 敵は変わらぬ 守備を固めよ
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わが道は 怒らない道 敵の前 泰然自若 憐れみに満つ
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思い出はクラウドの中に閉じこめて 白い器に雲古閉じこめる
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三月のマジックに君もかけられて! 君の涙をすこし見せてよ
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