Utakata
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ひな ろくろう
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文語旧カナでしたが 口語自由律風なものも詠みたいと思っています
叙景 叙情 叙事とありますが 政治事はあまり受けませんね 茂吉 佐太郎が好きです
あとは方代 比呂志 誠夫 などです
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ベンチにいるが心は海原へと向かう 氷川丸の錨にユリカモメ並び
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蕁麻疹で8年薬疹で10年母のアレルギー体質受け継ぐわれは
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ドラキュラでない私は朝昼夕いぬを引き連れ太陽にあたる
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元日の客待ちかねて早々とコップ一杯酒飲みにけり
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亡き父が丹精こめし白梅を元旦なれば玄関に置く
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元旦のまぶしき太陽目にしたる妻はおもはず合掌をせり
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越えようと乗りたる落葉傾きて驚く蟻が逃げて行きたり
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「太陽がいつぱい」なるか全身の力を抜きて亀の浮かべる
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鳴り続く電話に出れば直ぐきれぬ多分詐欺かと思ひて不快
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茶碗が欠けたので新しく買ったが古いのはまだ捨てられない
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短歌誌を見る いい大人なんだから女生徒みたいな歌はやめとけ
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車道の散り敷いた枯葉がタイヤに轢かれるたびにガサガサと鳴る
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酔ってくると食べたい物が口に出るウニだサザエだカツ丼だ
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我が家は蠅取り蜘蛛の住処にて四季のめぐれば子グモあちこち
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電柱と見れば匂いを嗅ぎにゆき散歩にならぬ保護犬ひなは
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噛む力弱くなりたりホタルイカ一匹いつぴき目玉取り出し
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店によって会計の機械が違う時々立ったまま手が動かない
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秋雨の降りつづきゐて境内の空海像の笠よりしずく
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列車の旅では何時も昼から酒を楽しむ 窓の外は田んぼが走り
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外来種と云ふと言へども夕日なかオオキンケイギク輝きてをり
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遠方の道路をよこぎる黒いものアカハナグマと云うに似ている
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花魁の如くと云ふは月並みか他は浮かばずに曼珠沙華みつ
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いつの間にか散歩道におおきんけいぎくが茂り秋の風に揺れる
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押し花の如く潰れし螳螂の緑あざやか鋪道のうへに
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駅を出ると色いろな灯り 少し考えて縄のれんに入る
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特養のはは指あげて怒りをり声出なければ意味の分からず
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尾長の群れは編隊飛行 ギャーギャーと鳴きながら去っていった
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特養の母われを見てにつこりと笑ひたりしが誰か覚えず
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海は青く潮風が頬をかすめる 波の音が太古へと誘う
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特養の母きげんよ良し声出ねど息子の名前くち開けて言ふ
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