Utakata
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ひな ろくろう
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文語旧カナでしたが 口語自由律風なものも詠みたいと思っています
叙景 叙情 叙事とありますが 政治事はあまり受けませんね 茂吉 佐太郎が好きです
あとは方代 比呂志 誠夫 などです
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正太郎まねたる吾は不忍の池之端にてカツレツを食ふ
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極暑だったがいきなりの秋 朝の歩道に涼しい風が吹いる
3
人間もかくの如しか秋桜の日の翳る方たけの短し
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海辺の散歩道 雲が赤く染まり夕日が海に沈むのが見える
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公園は夕陽のなかに静まりて蒲の穂絮の自づから飛ぶ
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エアコンを止めた 蚊取線香の煙が真っ直ぐに上り始める
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止まっている扇風機は一つ目の小僧のようだ
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早朝の十字路ひとも車も見えないがカラスが数羽車道を歩く
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散歩に出ると西の空に満月がみえる 静かなる夜の名残
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しもつけの揺れゐる庭の暮れはじめ吾が晩酌の時となりたり
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風死してをりしが軒に吊るしたるサンドバッグのかすかに揺るる
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満ち足りて静かなるかな境内は秋日をうけて石の輝く
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飼ひ犬も十歳なれば階段を上がりて時に足を滑らす
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真夜中に目の覚めて眠れず 羊の代わりに戒名などを考える
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沼ッ原湿原わたる風なかにニツコウキスゲの揺れて止まざる
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洋画は題名が覚えられない今日もプリデスティ・・何とかを観たが
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夕暮れて街の灯うつす田のうへに蝙蝠飛びてしばし行き交ふ
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扇風機は夏の暑さに疲れ果たのかスイッチを押しても動かない
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蟬の声がぱったり途絶え代わりに虫が鳴きはじめた
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周りの花は色とりどりユリは1・5mも伸びて白く咲いている
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散歩へ出たいが止めたらと女房が言う 確かに日差しは強い
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贅沢をたまにはするか女房と回転ずしの百円に行く
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間違へてハエ取りグモを吸ひたるが掃除機あけて捜すも不明
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四歳で国を出たるが母と乗りし機関車のこと吾は覚えず
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奮発して買った1500円の目薬200円との効き目が不明
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会社辞め犬の散歩と布団あげ日課となりて一ヶ月たつ
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処理水を汚染水と騒ぐ人ら無責任な言葉に呆れチャンネルを変える
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笑顔にて安く買ひたき私と高く売りたきディーラー対す
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スカートにジーパン姿も驚くがさらに縄など腰に巻きをる
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翌朝の西空 満月が少し欠け初めているのがみえる
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