Utakata
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ひな ろくろう
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文語旧カナでしたが 口語自由律風なものも詠みたいと思っています
叙景 叙情 叙事とありますが 政治事はあまり受けませんね 茂吉 佐太郎が好きです
あとは方代 比呂志 誠夫 などです
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例へればヘッドホンより漏れきたる音楽に似し吾が耳鳴りは
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雷の鳴り始まれば飼ひ犬は尻尾を下げて我が傍に来る
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退職しハローワークと各役所縦割りなれば何回も行く
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共産主義で歴史を見るとこの世の中は悪い奴と貧乏人しか居ない
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ポスターの少女は色褪せている 行方不明になってもう19年か
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散歩に出れば西空に満月が白い 犬に声をかたが下を見ている
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6本の足を縮めて転がれる蟬の死骸に遠き夕焼け
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電車内の人々はスマホに夢中 ドアが開くたびに蝉の声
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剪定は伐採にあらずと女房はわれを睨んでため息を吐く
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肘のあたりが痒くなる しばらく経って蚊に刺されたと気づく
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真つ直ぐに飛び来る蜻蜒打ちたれば呆気なく死に首まがりたり
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麻酔で瞬時に意識が無くなる生から死もこんな感じだろう
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我と犬床に転がり昼寝せる互ひに酒や骨など夢見
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躊躇わず殺す時には殺さねばやがて自分が殺されるもの
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驚愕の事実とはこれ鉄棒にぶら下がりしが懸垂出来ず
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空に浮かぶ雲が チャップリンの帽子に見えて 犬と一緒に見上げる
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頭が痛い台風が近づいたのか窓の外は 暗くて風が吹く
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テレビの中の笑顔白金豚ジャーキーを買えと言ってる おつまみに
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ヒトデが浜辺に散らばっている子供たちは拾っては投げる
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駅を出る 雨は心を冷やし辞めるべきか悩むまま歩く
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砲塔の無い戦車の残骸 首が取れたカブトムシのようだ
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真夜中に目覚めてをれば闇深く孤児の如くに寄る辺なかりし
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電話より絶え絶えの声聞こえけり抗がん剤で苦しめる友
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飼ひ犬は獣の臭ひ恐るるか動物公園逃げむとすらむ
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雨が止んで晴天 散歩に出ると朝から蟬がうるさい
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車道には蟬が点々と潰れている 雨が降って来て羽がうごく
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糸ようじを無理に外したら歯の銀が取れた また予約を入れる
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ちよつとした事でも命守れるをJアラートを嗤ふ歌あり
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群衆の中でたまたましやがみたる老たすかりしピカドンの時
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蟻どもが蟬の死骸に群がるをしばし眺めつファーブルのごと
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