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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
54
「背中向け寝ているのはね後から愛して欲しいのよ」はもう過去
20
白き花ひらかんとする沈丁花待ち遠しかな芳しき
香
(
か
)
22
いたずらは得意謝るのは苦手似たもの親子並んで
午睡
(
ひるね
)
57
小夜更けて微睡みの
床
(
とこ
)
しとしとと芽吹きの庭に木の芽雨降る
38
透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな
欠片
(
かけら
)
うまく
描
(
か
)
けない
22
草を引き 蟻が驚き 目を覚ます その身体にも 春の到来
37
諧謔
(
ユーモア
)
と
忠恕
(
おもいやり
)
さえ あればいい 世界平和は かくも易きに
20
待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
42
言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
54
春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
50
サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
20
若人
(
わこうど
)
よ
無闇矢鱈
(
むやみやたら
)
を 恐れるな
倫
(
みち
)
を守れば あとは自由だ
18
身を屈め目線合わせる水仙にご機嫌を問う迷惑かしら
29
豚こまを 醤油と
葱
(
ねぎ
)
と
大蒜
(
にんにく
)
と 炒め
拵
(
こしら
)
う 即席の薬
15
かすみたる山の端追へば川妬みわれ忘るなと水面ひかるや
16
電車内 見知らぬ
人
(
外国人
)
が会釈する 牧師の夫に何かを感じて?
42
ふんわりとロールサンドは春包み赤きリボンを誇らしく解く
25
娘から投函頼まれ必ずと愚直に手で持つ言われた通りに
20
今日もまた足を踏まれることだけが世間とぽくのコミュニケーション
9
有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
23
誰も彼も敵に思えて身構えるそんな自分が一番の敵
22
満開のカワズ桜をLINE送 雪積む庭の写真が返る
27
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
27
何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
19
春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
25
情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
18
あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
22
バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
25
寄り添いて不味き牡丹餅分かち合う 笑う夫の手の節愛し
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