チチチチチ 朝一番の台所 何処にいるのか ここにも秋が
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来週は秋のお彼岸らしいけど積乱雲は山盛りのまま
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の岸も の岸もなし 海原を 白銀に染める 羽田の朝陽
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伝説がはじまりそうな顔の子が駅のホームにつま先で立つ
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シャーペンで引いたみたいに細く降る雨の日だけは詩人になれる
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ひきだしの奥のフリースひっつかみ季節は急ぎ3マス進む
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虚空から何を招いているのやら 逢魔ヶ刻に揺れるススキは
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じゃがビーとジントニックがあったらな 月のほかには何も見えない
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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電線のスズメをぜんぶ奏でたらラフマニノフが聴こえるだろう
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寝る前のポテトチップスばりばりと 月と一緒に太る晩秋
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冬の夜救急に立つ半袖の温きナースのみ手にゆだねる
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一面に白き寂寞降り注ぐ庭にくれない差す寒椿
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屍の周りに花を添える手の数だけきっと愛されていた
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言葉とは土地にて育つものなのか「寒い」以外の言葉知りたい
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眠れずに記憶の海を漂ってこの人生もわるくはないと
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ひだまりで 夢見心地の きみを見て 伸ばしたい手を ぐっと堪える
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瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき服等ふくら
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水滴を 吸い付くように吸い尽くす ニトリのマイクロファイバークロス
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新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
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さよならの 言葉吸い込む 皐月の空 また多分君の 夢を見ていた
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ふとふ 二文字ふたもじの中に 綺羅星きらぼしと 風と泉と 夜櫻よざくら
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燻炭を撒いて融雪促すも 新雪積もって元の木阿弥
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「一」を足したり引いたり繰り返すのが人生なんだろうな/釋愛翔様 ありがとう
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いちごやらミニトマトやらの商標™️は愛らしいのが流行りと見たり
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敬虔に跪くなき被曝せし額縁に生き長らふるか、天皇!
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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キャンディの包み紙まで桜色 今日のチラシもどこもかしこも
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僕たちは 晴れた空にも 気づかない 傘を探して 下を向くから
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春寒の氷雨に一輪椿咲く 風に揺れつつ白無垢の雛 (3/3)
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