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春が来るそれはよろしきことながら そのあとに来る夏がうとまし
22
花ひとつ新芽に咲けるサボテンの 人の痛みに寄り添わむとか
20
ピタゴラの玉の軌跡のなぞる詩 転がる変わる心トリック
15
雨催
(
あまもよ
)
ひ 冬の星座の無き
闇夜
(
あんや
)
床
(
とこ
)
に就き
明日
(
あす
)
の雨を待ちぬ
28
聞こえ来る カーペンターズ ラジオ深夜 ひょっこり春 連れてきた
10
雨もやにあずけて行こう
綻
(
ほころ
)
びを癒していくさ僕の呪文で
18
桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
28
血圧とレギュラー価格がだんだんと近づいてをりまだ夜明け前
17
日和よしやってみなはれ背にかかるやさしいはずの春の雨
11
おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
24
生活の生産者たれ我が子らよ 一筆足すなら創作者でもあれ
8
たくさんのものを壊したけれど 君が笑えてるならそれでいいや
7
白百合のように笑うきみに "月はずっと綺麗でしたよ"なんて
8
発熱で二日寝込んだ老いの身に今日の雨はちょっと優しい
30
白梅が一輪二輪咲き初めて春の雨にもやさしく笑う
25
孫からの半日待ちし「明日行くよ」
L
I
N
E
を見れば頬は緩みぬ
19
冬芽のごと 静かにじーっと待っていた 心が急に動き出す春
11
前足をぐーんと伸ばし 背伸びして 欠伸をひとつ 君の朝の始まり
12
静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
11
歩道脇 雨にうたれて 泣いている
主
(
ぬし
)
と相棒のなき手袋
31
川面にも春がきらきら漂いて何もせぬまま二月も半ば
29
世の中の時間の流れ速すぎて島村丈の装置が欲しい
17
このごろの子らのはなしをきき掃除みがけば多少はおちる水垢
10
童謡を歌ってた頃流行ってた伊東ゆかりをモバイルで聴く
17
起きてまず ねこにおみずやり そのあとで ホットミルクに よもぎの大福
20
今はただ 寂しき枯野 やがて巡る 春が辺りを様変わりさせ
11
なお貧す豪奢に遠きリノベーション浴衣羽織れば気分は夏日/折句
12
思ひ遣りを 絵画に託し 中吊りに 子どもらの 乗車マナーポスター
25
不足ない 社会福祉 衣食住 平和の種子飛べ世界中へ
9
選びし道は 君の道 とりあえず 歩いてみよう 人に会うまで
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