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ニュース見て 米の「古」の文字 日々増える コ・コ・コって 鶏も鳴く
21
凸凹の 豆が潰れた
我
(
わが
)
両手 幼き日見た 親父と同じ
23
左手に電話を持って謝罪をし右手はペンでお花書く癖
35
白い傘張り付いた花びら見つけ「いつからいたの」愛し美し
35
干し鰈ふわふわの身を食むときに海の気配が二、三分なり
32
轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
43
効くよって一匙くれたマヌカハニーときめきだけがさらりと溶ける
20
延々と推しの見切れる画面観て梅雨明けの報せの濃浅葱
14
ばあばン
家
(
ち
)
いっつもあると思ってる ゼリーを作る わんぱく来るぞ
35
暑い夏あの日も今も去って行く 私は今も待っているのに
13
思い出すあなたの優しさ思い出と共に これが愛だと気がついたんだ
15
いつだって通知も瞳も見続ける ずっとずっと待っているから
9
思い出喰い 夢と思い出 再生産 全てを美化して 苦しいままで
10
白桃の甘き香りの満つる部屋 丹精込めし友送り来し
33
抱きしめた夢をこぼして五十路なる甘き桃の香包まれ眠る
24
好物をあれやこれやと購いて盆のしつらえ粛々とする
32
室生寺にて緑濁の池に数匹の金魚よ眼に鮮やかな朱
12
猫を見て 「かわいい!!」などと さけぶ
娘
(
こ
)
よ、 実はおまえが 一番かわいい
10
君がふと 「可愛いね」なんて 言った日にゃ 腹筋だって しちゃうんだからっ!!!
12
反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
65
鳥の名を読めぬし知らぬ吾がいて調べて夏の研究のごと
21
本、食器、洋服、夏の大掃除 休みの成果に満足の夜
25
夏雲の濃い影は行くゆっくりと山から山へ涼しさ配る
25
懐かしさ覚えるものは多々あれど皺の数だけ幸福もある
14
世に逃げる 十五,十七 ひとときを おめめにパンダ 頭に
山葵
(
わさび
)
10
そういえば空を見上げていなかった 塞ぐ気持ちよ明るくな〜れ
28
「髪の毛を洗わなくてもいいからね😊」(別れ際) さすが我が
親友
(
とも
)
深い言葉だ
23
床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
31
シクラメン居心地いいのか十ヶ月 次々現わる小さなつぼみ \ 11月からずっと咲いています
29
切られてもひこばえ生んで頑張った 切り株いよいよ根こそぎされる \ 昨年、桜30本伐採されました
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