流れゆく 木の葉に重ねて 云う君と ほらほらああして 僕らは出逢った
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恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
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薄雲に覆われて尚満月の 光が届く夜の明るき
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豆まきの甘き痛みの鬼は今 病を連れて部屋に籠りぬ
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朝まだき 西窓残る雪月のまばゆさ愛でて今日を始める
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碧色のコップの欠片よ 夜を更かし 血に染まる指じっと眺むる
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ベランダの隅に残れる鳥の糞木の実混じりか紫にじむ
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「マシュマロが好きなんだつて」日曜日はじめて遊ぶきみたちの頬
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チビ猫が ねこベッドから 生えている 壁に映る影 やっぱり猫耳
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ああ何で忙しい日に出遅れて焦って悔やんで開き直って
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冬ごとにストレスだろう難聴になるほど嫌だ屋根雪下ろし
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ようやっと息ができると思った日 そうかそんなに疲れていたか
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クラスでは いつも隠して いる君の 言葉のトゲを 僕だけが知る
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感情こころなき ボーカロイドの 機械音 こころのうたで 肉声となれ
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母看取り 早七年目 最期の声 「そばに居て」胸に 今日も家守る
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自白するスカートめくりをしましたと 学級委員にうなじをたれて
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スカートをめくった相手はわたくしの おそらくそれは初恋の人
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その昔関西だけの風習が 今や全国コンビニパワー(恵方巻)
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明時あかときに 雨の降りなば 帰らずと 仮の宿り寝 後朝きぬぎぬの文
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解答が済んだら丸めて食べること苦い味なら不合格です (①・それぞれ個室で・・・テスト中)
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Utakataに 寄せたる短歌 100数え 折々の想い 此処に残れリ 
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鬼は外 豆まき払って おきながら 聞かぬ我が子に 「鬼来てもらう」と
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親という げに忙しき 生き物は サンタを帰らせ 鬼招き入れる
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いつの日か 孫と語らう 夢を見て 今日も励める 英会話かな
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新しさを拒む気持ちがひとつずつ上乗せしてゆく私の歳を
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山茶花の 散りしきる庭に たたずみて 逢はむとすれど え逢はぬ君よ
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山茶花や 散るを見しより 我が恋は やるかたもなし 風にまかせて 
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春が来ぬ 自転車パンク 直す度 もらったテレビ 映る瞬間
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神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
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地獄では 耳を澄まして じっと待て 天から届く 心の声を
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