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幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
13
いつだって手を伸ばしたら触れられる 夢の中でも温かい君
36
春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
33
絹の雨 菩薩の如に優しけれ 花の命を慈しむかに
49
ひい孫が零れ桜の通学路嬉々として行くのどかなる朝
48
満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
19
ちま猫ちゃん しょっきだなにも のれるのよ 「シニア」だけども げんきげんきよ
28
ランドセルがスキップしてる、筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
41
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
18
雷雨去り纏わる湿気の重たさに春の先なる季節が
過
(
よ
)
ぎる
37
花のふる風情を犬も知るやらん木の下に伏し花を浴びをり
37
私はソメイヨシノと声上げる高速道路の
雑木
(
ぞうき
)
の中で
27
書くことも 読むことすらも 遠ざかり 私の文字は 未だ汚い
22
春鬱
(
はるうつ
)
(
)
ゝ
(
)
頓服
(
くすり
)
で
眠
(
ねむ
)
りに
落
(
お
)
ちてゆくそれでも
飲
(
の
)
まねば
自
(
みずか
)
ら
弔
(
とむら
)
う
38
いつの間に肝っ玉母さんになった
娘
(
こ
)
よ 三児の母は我が目にまぶしく
40
夫の笑み思いつ供ふ桜餅 春茜見つお下がりを食む
38
あしひきの山切れるところ古屋連なり 日入る海に雪崩れん如し
13
パンツルック
流行
(
はや
)
りて街に 活気あり
背
(
そむ
)
きて揺らげ スカートの花
29
やりとりがあった
証
(
あかし
)
の既読とはきっとまぼろしだったのだろう
37
むさぼった ハッピーエンドの 動画たち ずいぶん手軽な 快楽ですこと
19
風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
25
レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
28
日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き 平和よ
永遠
(
とわ
)
にと
21
つり銭を人が手渡す一瞬に触れる手と手の微弱な電気
27
若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
28
階段を下りる膝の痩せ ひと足ごと
吐
(
つ
)
く息にせめて
短歌
(
うた
)
を乗せんと
19
新緑に皐月の花の咲き
初
(
そ
)
めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
20
春の陽にひときわ映えし
花蘇芳
(
はなずおう
)
日々楽しめというが如くに
36
隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
15
盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
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