蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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一筋の祈りみたいな名前やね「のぞみ」私は東京へ発つ
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肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
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行った店 歩いた道に観た映画 記憶の花が咲き誇ってゐる
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嵩高に積まれる雪を眺めては大きイチゴをひと口に食む
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晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
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来世とか あるとしたらば 犬かネコ 木とか花とか クジラがいいな
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悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
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きさらぎの 神に捧げる さかきには 新芽がのびて 雪のふる春
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弱き支配到る處に晒されて候補の顏がよごれて立てり
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部屋干しで みるみる上昇 湿度計 洗濯日和に お日様ゴメン \ 関東はカラカラです
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独り夜に 炬燵に入りて 口遊くちずさむ 涙を誘ふ「♪ かあさんの歌」
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デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
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隙あらばガチャが出来てるストリート またかなんてはヤボな話ね
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喧嘩して、仲直りして、ご飯食べ。家族という名の終わらない恋
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幼かった私に贈る指定席「大丈夫」という切符握らせ
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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「ですね」から 「だよね」になった 瞬間も 気付かないふり 気付かれぬよう
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甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
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雪の朝 通勤途中 黒鷺が 川に降り立ち 元気をもらう
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黒豆の 茶を飲み干して 立ち上がる 明日も家族を支えようじゃないの
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「おはよう」と 家族に放つ陽だまりが 積もった雪を ひとさじ溶かす
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桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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挑戦は多難な船出「信を得た」までまだ時間かかるねビール
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一番のライバル君は同い年あれから二年笑みのワンツー
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梅が枝に降りし小雪の消え残り目白しば鳴く小さな声で
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坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
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