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どうしても別れの多い冬だった さよなら さよなら 手を振る 届け
13
シャリッと鳴る苺大福噛み締めて驚くほどの空の高さよ
20
亡き友が焼いた茶碗 温もりに 包まれて飲む 朝の一杯
18
ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
17
脳のシワ増やすと良いと言うけれど増えて行くのは顔のシワだけ
14
眠る
犬
(
こ
)
の耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
19
アンジェラという名の薔薇を挿木する未来が少し明るくなりぬ
18
思春期の 中学
68
年生 卒業試験に苦戦しており
23
雨音に眠い目こすり窓開けば ほのかに香る土と草花
15
身を寄せて傘に入ればここだけが宇宙みたいで もっと降れ降れ
10
青虫がひょっこり現わるレタスから キミは野菜の安心マーク
20
真夜中に愛犬鳴いて我起こす まんじりともせず朝を迎える😣\老犬介護
17
母よりも子育て上手にやっている 娘を見ながら懐かしむ日々
28
ソーメンがマジックのように消えていく 食欲旺盛一歳男子
20
「もうだめだ」 言っては山越え 生きてきた 老いの山脈 まだ続きあり
22
愛かもな 自分ではなく君のため賽銭箱に小銭を投げる
13
苔の生すへ、軍は果てて死ににけり。夏虫の絶ゑしかそけさ
5
夏草へうづもれゐたる兵數多。骨晒れて芥子色の帽垂は
6
日焼け止め、潮の香りの手のひらを君と重ねて夏を見送る
11
自らを好きになれない君だから 代わりに2倍の愛を伝える
11
旬だから二百五十円秋刀魚焼き全て昔を懐かしむ夜
17
台風一過備蓄のはずのカップ麺とやたら目が合うこっち見ないで!
19
君いわく憂いではない泪なら海へ帰るか僕に沁みるか
8
目指すのはピンピンコロリその日まで
地域の女性
(
はは
)
らは通う百歳体操
12
日焼け止めチューブもこんなにやせ細り さんさんまぶしい夏も過ぎゆく
13
空っぽの こころを山に 捨てに行く 高き空には いわし雲湧く
19
歌碑の立つ墓前にひとり詣で来て我なき後に思いを馳せる
17
終わるのも始まるもよし秋の日に私はひとり点景となる
17
今宵また 眠れる夜に 想うこと ごくごく普通 夢のまた夢
10
正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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