寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
29
花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
24
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
34
毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
28
整頓の手を止め 近場にて花見 よどみぬ心をほぐす桜
29
5分間休憩中にコーラ飲む自転車旅の唯一の甘え
16
満開の桜の宵は仄冷えて桜の珈琲おとすひとあり
16
花曇りの散歩は夫婦ふたりのんびりと色とりどりの野花愛でつつ
29
花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
28
すっかりと花壇の雪の消えたこと夫と話して夕餉の支度
33
在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きるよすがを 見出で安らぐ
15
何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
22
春物のピンクのコートを羽織りたや おじさんなのでそれは無理でしょ
21
春風を切り走行す 気持ち良さげな自転車と すれ違ふ道
33
見てくれし 人の歌見る 礼節は 板東真理子の 『女性の品格』
11
妬み書くメモを捨て去り夢追いの光りし風を胸へ抱こう
24
どうもって先行く我に「はい」と言う譲りし人の響く心音「こころね」
22
人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
29
川風に花はふるえて七分咲き あぎとを上げて酒を呑む五時
24
咲き匂ふ 職場の窓外そうがい 公園の桜を眺めつ食む おむすび/職場の隣には公園
36
コクも香も苦も酸も無き即カフェに失くした恋の記憶を願う
19
飛梅とびうめの さくに結びし 『吉』神籤みくじ  『大』がつくまで 引いてみようか
18
鶯が声高らかにファンファーレ 鎮守の杜も春爛漫なり
30
後ろ髪ひかれ月背に忘る道 霞む夜空の星に溺れて
22
病室の窓から眺むる桜花 小雨にけむり しらじらと咲く
27
トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
27
歌声は未来へつづくリフレイン。出発たびだつ人へ『春のコンサート』
17
結婚し十年経てばパパママに三十代よ失いたくない
11
岡本のヒットへゲレーロジュニアだけ茶立てポーズに泣き笑いかな
16
傘ひろげ歩く貴女の健やかへ桜微笑み明るき道や 「大切な貴女へ」
16