ももいろのフリルがついたさるすべり 木に咲く花は木の名前だけ
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遥かなる夢路は迷路 ゴールまで行ける造りじゃないんだ、どうせ
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ホイアンの夜景きれいなコースター孫から土産ベトナムの風
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夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
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仄朱い灯り水面にゆらめいてスターマインに夜空きらめく
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果肉入り飲むヨーグルト ヨーグルト過ぎる世界にかすかに果肉
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ドイツ語で「はなれないで」と話せるようBleib hier と唱えつづける
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朝顔をいけた花瓶を置いたからいっしょに見よう 帰らないでよ
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髪型を鳥のトサカに見立てると見える世界が少し優しい
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大丈夫 怖いことなどないんだよ だって僕たち手をつないでる
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猫たちはやっと気づいた冷却のマットの良さに 夏も終盤
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目の前を日焼けした子が駆けてゆく慌てなくても夏はあるわよ
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いつだって元気なふりの向日葵の夕暮れの背にかける労い
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あなたから巾着袋をうけとったわたしが死ぬるわけにいかない
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おみやげを見ると死ねない わたしの死後の親しき人をおもいみるから
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我がつまの作りしカレーは絶品で娘を誘う口実にもなり
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今日もまた暑くなるのか 涼風と虫の音いたる朝の平和よ
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ねこたちに休みはないから日曜も同じ時間にご飯をねだる
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午後7時 「暗くなった」と呟いた 鬱で休んで 無駄にした夏
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いつもなら野球をみてる時間だが虫の音ばかり響く食卓
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金髪が風にたゆたう今ぼくは秋のはじめの一つと数ふ
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床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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風呂上がり ブローがさほど苦じゃないし汗も吹き出ぬ 秋なんだなと
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中華まん夏に食べるも一興だ明日セブンで立ち食いしよう
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船の往く中川運河の倉庫群 荷役に残る昔の欠片かけら
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炎天に萎るる鉢のひまわりを樹下に移せば百日紅の空
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リンゴ酢の空きビンごみに出てたから親近感がわく出勤前
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我ながら美肌だなあと自画自賛アラ還なれどシミしわは無し/リンゴ酢効果?
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シクラメン居心地いいのか十ヶ月 次々現わる小さなつぼみ \ 11月からずっと咲いています
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