木葉屑草壁若葉花いきれ 牛迷宮に学生帽は燃えつきにけり
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春風に揺れるカーテン眠る犬私は静かにオカリナを吹く
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朝一番テーブルの上にはバラの花 静かな善き日 古希を迎える
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しょっぱいのーその目玉焼き、君のさが。いっぺんここらで心にあまみを。
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さばさばさばこきくれなゐのはねごろもたててふるなむしらかみのゆき
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ころされたいのちをかへせいまのいまもころされてゆくいのちをかへせ
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来し方の出逢い全てが星となり瞬いている真冬の銀河
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闇迫る秋明菊の白魂しろたまが仄かに揺れるハロウィンの宵
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
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好きな人そうでない人同居する歌という名の楽曲の群れ
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そこにありて 草木の陰に 冴え冴えと なみだに映る 野菊のいろ
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灯台の 灯火ともしびなれば 君が手を 離さじと思ふ 世が終わりても
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くたびれに拾ひ物あり届けなば探す人ゐて胸ほどけたり
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球速も球質も追う英明はエースなりたい引退間近
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屍の周りに花を添える手の数だけきっと愛されていた
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われの政治に沈みゆく午後の選挙車へ冷たき瞥を送る
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
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燻炭を撒いて融雪促すも 新雪積もって元の木阿弥
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もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
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いちごやらミニトマトやらの商標™️は愛らしいのが流行りと見たり
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梅の花ミモザの花が如月の雨に濡れてる春呼ぶ雨に
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ふきのとう 摘みし 畔を歩みつつ 君が迎えを 小躍り待たむ
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防空頭巾爛れて千々に孔開きぬ蒙る儘焼かる火に
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殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
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闘病を支えてくれる診療所 紙のカルテは地層のごとし
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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風吹けば 揺らぐ心は 今消えて 木の下君の 髪結ぶ花
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風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
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