術前の不安抱えて検査待ち  短歌ひねりが こころを静め
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鼻筋に母の仕度で白を塗りはっぴまとひて神の児となり
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物置に立てかけられた杖二本こわれた傘とゴミの日に出す
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水やればそだつナデシコきのふまで遊んでゐた子が学校やすむ
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冬茜 くれない燃える 筋雲や 消えゆくあとに 冬銀河
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キャンディの包み紙まで桜色 今日のチラシもどこもかしこも
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期限切れ 期限間近の 食品の 溢れる巣窟 飽食の蔵
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弱きものに 力を振るう 横暴を 神は許さじ 回教も耶蘇教も /イラン攻撃
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出不精は真っ赤な瞳の花粉症 籠る休日なんたる無念
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雪消えてドブ臭くさい泥濘ぬかるみのまだ小汚い春のむき出し
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はれやかに高校生は卒業し混むはずのない道は混みゆく
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見え得ぬ歌人のこころ吟ずれば健やかなれと想ひ疼けり
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目を瞑り 水族館が 目に浮かぶ 眠りを誘う 「マリンバ」の音
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ひな祭りお内裏様とお雛様 頭に乗せた羊駝がお出迎え
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夢に成り果てた我が恋 雑魚極め 嗚呼もう君に吹くな春風
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艶やかな桜色した雛の寿司 男子も便乗これで酒呑も
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戦争は 同じ場面の 繰り返し 「破壊 殺戮 避難 報復」
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国際法 踏みつけにする トランプの 「壮絶な怒り」は イラン側にも /イラン攻撃作戦名「壮絶な怒り」
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ひな人形鮮やか色が定番も この頃人気は淡い色合い
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お雛様お内裏様と並ぶ位置一年ごとに入れ替えてみる
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価値観は相対ゆえにドローなりされど歴史は大砲を撃つ
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いなかった 私を全て受け入れてくれる誰かは 終わり 始まる
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うるせーよ 壊したいのはまさにその 陰口を産む空気なんだよ
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掌の 薬の瓶底 柔しい死の淵
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家族間 近所付き合い 格差あり 解消されず 転がっており
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通知オフLINEのピンをそっと抜く 私ばかりが好きな気がして
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年上を好きになったよ。気がつくと昔の歌を歌っているよ。
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ささくれを剥いて血が出た午前二時、想像しようよ明るい未来
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コンビニで公共料金払ったらいつもの家の犬見て帰る
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祖父の家へ向かうバスの中からちらり見る祖母が入院してる病院
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