王様へ 裸です風邪ひきますよ  無礼者 だまれ へックション
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朝食時 ねこが私の椅子にいる 笑って撫でて 向かいにすわる
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通り抜けばかりの神社に 参拝を 母の無事をば 感謝と祈り
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ハチミツの黒酢 疲れに染み渡る ゆっくり眠り 復活予定
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父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
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人と会うたびに人相変えてるの? 精神世界のカメレオンみたい
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手のひらを太陽に透かしてみればCPU浮き出るアンドロイド
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楽屋には必ず顔を出してくれるゼロ発屋のお笑い芸人
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持て余す愛が両手を溢れては しゃくとりむしさえ愛おしいのに
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家賃五万六畳風呂付きワンルーム 死ぬには十分な広さだ
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友宅へ遊びに行ったとき他人の本棚覗く背徳感あり
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お盆にはみんな帰ってきてたから黒く塗りつぶした絵日記
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涙目にくすぐったいよ線香が 手を合わせてもそこにいないよ
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眠たくて 首もげそうなこの人に 右肩を貸す 次の駅まで
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結婚式場で半袖半ズボン 新婦の意向で勝俣スタイル
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己が身を縮こまらせているよりか奢れる春を飲み干していろ
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私たち大口を叩いてようね青年という生き物だから
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あおむしとダイコンの葉を分けあって 味噌汁の具は今日は少なめ
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冬茶席 南天の実が 赤く映え 流るる時間 穏やかなれり
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ブランコが高く上がれば上がるほど 美しくなる 重力の虹
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残り柿ひよどりの宴にぎやかに 残り少なく厳しき冬の
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大寒にきりりと立ちて八朔の かおりに満ちる春をいただく
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「飲み行こう」「いいよ、いつ行く?」 それっきり返事が来ない 三年くらい
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銀行辞めて脱サラをする決心に女房が泣いたから定年
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若鯉の猛アピールにカープ女子楽しみビール飲み過ぎ注意
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身のうちをあばれまわつているとらを押さえつけ今日もわらつているのね
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ねこのごとましろのほそきあしそろへちいさきぎんのみみをはねゆく/こいぬ
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弟と拙き論をぶつけ合い仔犬二匹のじゃれ合うごとし
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この怒り我がものにして誰であれ抑えも奪えも出来ようもなし
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10秒で 返信しないで ポストから 片道3日が ちょうどいい距離
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