言葉では つい言い過ぎてしまうから  秋色の葉を 貼ってポストへ
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ごつごつの桑の根っこに まばらの芽吹き 緑の生長 いのちたくまし
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久々にぐっすり眠れた日曜日窓開け放ちヨガでスタート
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川の辺でトランペットを吹く学生 澄んだ音色が空に溶け込む
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ひと言の「ありがとう」に励まされ さあ、拾うぞ明日もゴミを
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ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
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アンジェラという名の薔薇を挿木する未来が少し明るくなりぬ
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食事終え今日はゆっくり茶が飲める ちょっと雑だが息子が皿洗う
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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雨音に眠い目こすり窓開けば ほのかに香る土と草花
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身を寄せて傘に入ればここだけが宇宙みたいで もっと降れ降れ
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かっと照る陽射しを受けて朝歩き 小径に一輪ひまわり微笑む
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鳥たちは頭寄せ合いついばんで 草刈りの後に残ったご馳走
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愛犬の為と夫は仕方なく 冷え冷えの部屋で布団にくるまる
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表情が豊かになる孫 うする母 ああ、歳を取るってこういうことかな
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兄ちゃんのあのブルドーザーが欲しいんだ! ヨチヨチ歩きはあともう一歩
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猛暑日は子供の遊びも奪い取る 歓声消えた寂しい公園
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老犬は一生懸命生きている 介護しながら癒される日々
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気が付けば ひこばえ青々繁ってる ああ、生きてるね 桜の切り株
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愛かもな 自分ではなく君のため賽銭箱に小銭を投げる
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夏草へうづもれゐたる兵數多。骨晒れて芥子色の帽垂は
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泥濘の河亙りみな殺められし。ひとつぶの石骨壺へ収め
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アニメーション・アイコンへ公民の意志。民ゆくへ争ふ 国家 の
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偶像 暁の車へはきたらず山鳩のこゑながながし、闇
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日焼け止め、潮の香りの手のひらを君と重ねて夏を見送る
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自らを好きになれない君だから 代わりに2倍の愛を伝える
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台風一過備蓄のはずのカップ麺とやたら目が合うこっち見ないで!
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君いわく憂いではない泪なら海へ帰るか僕に沁みるか
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ひさしぶり母さんが降りてきたような夜空の花火あたしはここよ
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目指すのはピンピンコロリその日まで地域の女性ははらは通う百歳体操
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