この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
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逢いたさは時として胸を噛み 瞼裏まなうらに彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
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何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
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哀し時さみしい時に指折ってうた考えるこの時間よき
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君が代も無くふつり閉ずさまを聴き今朝は閉じたと案内も聴く/ラジオR2終了に
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猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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満開の 桜便りは届けども 我がふるさとの蕾は硬く 
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子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
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掃除機の音にも怯まず かまってと 棚を降り すり寄りぬ愛猫
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虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
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お気持ちを おかまいなしに たらたらと 思いつくまま リプしてきやがる
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フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
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四月一日わたぬきの度 嘘をき笑ひ合ふ 学友から 今はつま
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実体の無きまま ふわりとした君に 暁あかつき逢ひぬ 黄泉よみを旅して
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生きてゆくわたくしだけの役割を果たす私はわたくしらしく
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新天地初出勤を無事終える まだ戦えるまだ戦える
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つくつくし 土筆の胞子 かき集め 作る団子を 一つ賜れ /ねこ好き刀自御許
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もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
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三月三十一日の夜を越えおのを殺さず辿り着いた
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学校に行けなくてもいいわけじゃなくほんとは行きたいただ思うだけ
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きみはペガサスになるのだどこまでもゆける翼を持っているから
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雨音を 聴き低気圧に 寝込む朝 一層手厚い 甘々な夫
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エイプリル フールも忘れ 過ぎ去った 慌ただしいが 年度の初め
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身を粉にす 稼ぎ頭に 感謝しつつ お金ばかりが 正義かしら
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資料、思慮、 死霊のような 白い顔 知りようもない 心労の致死量
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