「あいうえお」みんなはじめに習うのに いつまで経ってもわからない「あい」
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AIが 瞬時に提示 夕飯の レシピを頼り ピンチをしのぐ
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日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
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寒みいから ひゃっけぇ水は 掛けねぇよ寒いから 冷たい水は 掛けないよ」母がつぶやき 墓石乾拭き /父月命日
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「ごめんね」と言えない言葉が喉奥に詰まってしまう息苦しい日
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極寒も春に近づくステップと思えば2月も少しいいかも
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元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「辛さつら」「幸せ」
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思春期と言う言葉でみな片付ける、そんな大人になりたくないな
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改めて実感したら「あっそうか」一夜の恋も初恋みたい
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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
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婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
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もう一度 始めよう それが別れの 春であっても
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幾春いくはるを 越えれど 未だ芽吹かざる 蕾の秘める恋よ 何色
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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それぞれの背負ふ荷物の重たさを触れずに終わる今日の女子会
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羊羹の栗大き方きみに遣りふと手の触れし春炬燵かな
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勾配は何 パーミルかその先に何が見えるかまた明日が来る
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
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いつの間にわれを気遣う年になり孫は手をふり家を出てゆく
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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青纏い私は綺麗に歪になった 春の売り買いとかしよう
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針を止め欠伸のひとつ伸びをして夜の明けたるにひとりと思ふ
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信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
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猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
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暮れていく西の空は茜色 雨の1日結ぶいろど
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堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
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