届かない 痒い背中のもどかしさ アマゾンプライム孫の手届く
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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吾がころも君が遠慮を剥ぎ取った 迎えに往くよ次元を越えて
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標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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仄白きソメイヨシノの二、三輪 早咲き桜の紅き喧騒
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ミモザ咲く 春の小道を 行く人は 卒業式に 参列す親
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花壇には尺余の雪積む春彼岸ジャノメ蝶訪う 亡母か亡姉かと
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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ハスキーで音痴なくせに懸命に歌う卒園ハンカチ足りぬ
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目覚めれば 何処から歌声 東風こちに乗り 聞こえ来るよな春の朝
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春彼岸 半年ぶりの無沙汰詫び 花を手向けて亡き父母偲ぶ
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咲きむるソメイヨシノに見送られ 姉と故郷こきょうつ 春彼岸
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牛食べて  豚食べたら  鶏食べて  なみだの数だけ  上がる霜降り
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甲子園実況陣のあたたかさ戦争の根を止めるものあり
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残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
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春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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その時代 歌舞伎の父は かぶく者 己さらして 舞台に上がる ※ 出雲阿国いずものおくに 女性・前衛芸術
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亡き父の 終の職場 通り行く 不思議な空気 不思議な時間
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快晴を 悠々と渡る 白い雲 真白のシャツで 進路行く者
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旬の味 実家から届く 晩白柚バンペイユ 無心で果汁 啜るヴァンパイア
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朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
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てのひらの 千年ひいな お内裏の 右の橘 左の桜 
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東風こち吹かば 思ひ起こさむ ありし花 いくとしの春 つまと見しかな
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ご飯屋で  スタッフ蔑む  形相の 4人家族に  ゾッとしてもた
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ひと気ない 公園一帯 包み込む 縦笛奏でる ミッキーマーチ
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道端で ガム踏むことも なくなった 今のこどもは あごが小さい
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都心みやこでも 咲けよ咲いたの 花開き  寝不足の目を パチクリさせた
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あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長い人生シナリオを 流し見生きる/胡蝶之夢
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