冬尽きてめくる暦の処女雪は君の「バイト」に汚されていた
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鼻かんで ぼっこと鳴った 左耳 なんか聞こえが よくなったかな
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年明けに 急な豪雪 いとおかし 「本気出すなよ、冬将軍」
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草原で春風がレジャーシートを突き抜けて今日は小さな祝祭日
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早咲きの桜が植わる公園で蕾を見るが咲くはまだかな
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あなただけ! のつもりだったチョコレート その頃あなたはあのこに笑う
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あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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団体に寄付したぬいよ、さようなら かわいい天使にもらわれてよね
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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あくび呑む授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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あちこちと ガタくる身体 予告なしサプライズ メンテしながら 1マス進む
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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いくつもの 眠れぬ夜を 乗り越えて 赤く滲んだ手 いざ本番へ/先輩方、頑張って下さい…!
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積雪の歩道に残る足跡と同じ歩幅で歩くいずさよ
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青空に溶けて蝋梅咲き薫る寒の緩みも今日までらしい
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もう後も ないまま告げた 別れにも 彼女は一人 背を向けていた
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あの暑い夏はまぼろしアナ雪のアトラクションへと向かう玄関
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春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
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朝焼けのビル立ち並ぶベランダで嗅覚動く猫の眼哀し
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寂しげに 漂う雲よ 片恋よ 春を あのを 追うか待つのか
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目を覚ますことなき母の髪けば庭の梅には鶯が鳴く
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共テ前 前泊の子らのグループの 楽しげな声に 心で「頑張れ!」
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むすめとの 夜のデートは 本山で 旦那の愚痴を 肴に飲んで
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「死ね」と言い「死ぬか」と返してそののちの梨の白さを君に剥くなり
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「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
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痩せたいは仲間を作り 太りたいは敵に回す どちらも切実
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