如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
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春巡り辛口老舗の蔵開き 夫と旧友とも行く 乗り継ぎ県越へ
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翼賛の会の景色の勢いに震え戻るや歴史の振り子
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お刺身を食べてアクティブうちの亀 冬眠しない啓蟄知らず
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力強いぬくめられ吹く東風こちさき蝶々ちょうちょをひらりと乗せて
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泣きながら震える声で「お母さん、今行っていい?」察するに余る
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若さには傷付くことは多けれど堪えるよりも泣いていいんだ
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ちょっと前 雑草魂 はて今は 個性と防御 サボテン魂
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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われもまた輪のなかにいてちひさき手にぎればかへすちひさきいのち
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パン祭り 一日二日 お休みし ラストスパート のこり7点
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お茶を買うお水買うのも今やもうしばしば目が合うコンビニの白湯/475ml税込み127
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おおきにと言われた市バス ご夫婦が隣り合うよう席を替わって
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シャンプーをしてもブローがイマイチじゃ すべてオジャンな気分になるの
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アイメイクしてる場合じゃない季節 今年も来たり ぶ…ぶ…ぶぇっくしょいっ!
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シャクシャクと水菜をサラダで食めばもう春がきたごと軽やかな口
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かんなぎのひとみ濡らせし神のこゑ何をか問はむ揺らぐ夜明けに (巫=巫女)
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膨大な時に吹き込む息の精 膨らむ風船ひもを手放し
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夜の月いっしょに作曲ふふふふふっ朝は歌って太陽しょって
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生き残るために客寄せパンダにもなんにでもなるプライドはある
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なでて研ぐ米にやさしく手は荒れて研ぐたなごころ手肌にやさし
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連休でフル充電にした身体 春のコートをひらりと纏う
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産休に はいる部下との 送別会 胎動感じ 寂しき日々よ
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そうでしょう?自分のことより子の事は命捨てても守ってやりたい
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悪魔でも死神だってこごさ来い!ひじゃっこついでまず話しきげ!
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人知れず 泪に咽ぶ 横顔に 胸に満ちくる 君の優しさ
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ぜいたくなノート一首を一ページしるし余白の余韻五冊目
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千年を行きつ戻りつ揺さぶられわたくしだけの「いいね」を刻む
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まほろばの春という名の君と往く旅の余白に歌ぞ置きなむ
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息ひそめ生きあぐねきし言の葉の千五百首は泡沫の露
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