柴負ひて山路を下る里人のしばし憩へる花の下陰
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あの海の砂できらめくペットボトル純情だけで満たされている
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あの返事プラットフォームに吹く風が夢じゃないって教えてくれた
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朝早く 大先輩ら 並んでる 生きる目的 教えてヨウキヒ
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読み切りを読まなくなって 社会を知った
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終わりのない工事 回らないドアノブ
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ガダルカナル島の 餓死者に 合掌
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好きだよと キミに何度も 言ったけど 愛してるとは 言いたくなかった
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恨み言 文句も愚痴も 申すまい 耄碌したる 人の戯言
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休みたい コロナの後の 体調を わかっていても わからぬ事態
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信念と 義務と責任 盾に取り 抑圧したり 噛みついたりと
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恐ろしい 恐い人には 楯突くな 軽く素通り 触らぬように
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これをしろ あれをしたらと いう前に 褒めて称えて 愛を示そう
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ダメージを 忘れるまでは 生きれない 立ち上がれない 忘れてしまえ
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夜の中 静かな声が 響いてる
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楷の木の名を知るアウト一番ホール最終組は
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もう既に 仕舞い込んだ 冬服を 引っ張り出した お湯を沸かした
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このごろはうつろふ季節も恐れねど 日々に花添ふ君がゐるゆゑ
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スーパーは隣町まで行ってます会ってもどうせ目をそらすんで
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久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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諦めと ニヒリズムへの誘惑に  負けるな踊れ 心のヘヨカ
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犬がゆく弟の腕のなかでゆく私がいない日にとおくゆく
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幼子が小声で歌う鼻歌を 聞いてまたたく冬の星々
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弟と拙き論をぶつけ合い仔犬二匹のじゃれ合うごとし
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春暁落雪図庇はばつらぬきとほるまで槍穂を著けと聖霊ふたつ 
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日時計に影 梶尾舟じりじりと炙れ陽炎階段へ靴躙る釘
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絶対的現存在の把握を期して必然死偶然の死ならず・石牢
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