深夜の稲妻 菜を刻む刃先に落ち 雨は胸に川と流るる
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不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
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青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
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この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
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​先がけて 咲きゆく梅の ちりぬるを 地つちに臥すとも なおいとおしき
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鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
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街中に 剪定されぬ 樹木増え 電線に触れ 突っ切って伸び
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街中は 昼餉ひるげ時なり 小走りに ポッケに手を入れ 三々五々
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どうやって野球見るのかわかるかいまだガラケーの人に聞かれた
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病院の帰りに寄った公園で、「結婚したい」とふんわり思う。
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黒板の隅に描かれた怪物が話しかけてくる五時間目
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相対性理論で動く時間割 五億年にも思える五分
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昨日の夜、どこかに落とした錠剤を、掃除機が吸い込む音が響いた。
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すみの江のふるさとへかへる客船や な忘れそ我を乗せゆけ
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待つことは 「 Difficultむずかしい or のかEasyたやすい 」か 性格もあり 場合にもよる
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これからを生きる彼らが心地良く明るく歩く光ある地へ
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少しでも 貴方が呼吸できる場所 その一端を担えているかな
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毎朝の外来を請はれ出かけしも二時間余のショートリリーフ
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スマホ持ちSNSを眺めては学校へ向け歩く道のり
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蘭の花いくつも並ぶ玄関の笑顔の女性ヒトの輝き仄か
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天空のカーテンを歌声で裂く 覗かせた月が格別に綺麗
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花冷えに 啜る洟、鼻炎 更に花粉 疾くと移ろえ 夏の花火へ
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昂った気持ちが弾よ 機関 マシン ガン、誰を撃ち抜く? 不減の弾倉
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いつだってこっちにきてね私はねずっと貴方を愛せるからね(後六日だよ、もう待てないよ)
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節操がないのね恋のキューピッド 刺されてくれるのは鬼か蛇か
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あの娘限定で執着を「神奈川」と呼ぶ事にする 貴女を看取りたかったありし夜
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あの子の傷は癒えていないといい 私の言葉を助けにしてね(自由律)
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の恋は純文学の終わり方綺麗になるよ本気だったよ宝物だよ愛になったよ
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開いてて 良かったと思う 近くて 便利とも思う セブンイレブン
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始業前のラジオ体操の時でさえあの子はかわいい。色即是空。
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