雨音が響く暗がりリビングで 君へのメール読み返してる
38
窓枠に切り取られた空の青 雨に洗われ 何と清々し
24
萎るるを知らず散りたき桜花散り敷くものは涙なりけり
12
ゆっくりとバイク走らせトンネルを抜けては眩む目に在りき母
24
らっきょうを 添えたカレーは 春の味 疲れも取れて ギア入れ直す
31
雨の打つ小箱ひらいて子猫抱き寝息に胸の温む遠い夜 「チャー君」
18
一泊の兄の寝床に酔い覚めの温冷保つボトルを2本
20
青々と 次々伸びゆく小松菜の 蕾膨らみ春を告げをり 
27
月明かり部屋の中まで差し込んで今夜は春を纏って寝よう
32
昔日せきじつの 幾多の苦悩消えていく 我気遣う息子 母でよかった
25
すぐそばに桜の名所ありながら毎年スルーものぐさゆえに
28
羊羹とチーズぺろりとたいらげる脂質糖質まみれのカラダ
28
訪れし かの要塞ゆ 四五キロの フジャイラ港に 上がる爆煙 /3月14日イランドローン攻撃
11
怒り棄て 人になろうと抗うも 夢出て煽る 君へのさつい
12
夢の中 ぐらい良い夢 見たいもの ピンチ連発 寝ていられない
18
左右からライトの当たるキッチンに晒す吾の抱く影のさまざま
21
春の夜も鈴虫たちの合唱を聞けて楽しき我の耳鳴り
22
二時の列「クジラ」のあとの「ラーメン」で決着つきて煮干しも薫る/しりとりで並ぶ
16
仕事場で作業してると男前 5時のチャイムで魔法がとける
12
キュウと鳴る靴を追いかけイオンタウン逃げる子供にゃ鈴をつけにゃあ
11
水仙がみんな前向き口揃え春を歌うよ黄色い声で/ラッパ水仙
30
二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
17
うそつきと四年に一度の約束を果たしたらまた四年眠ろう
9
親友と絶縁するよう AIのチャット履歴を削除していく
9
どれだけ美しい花も、結局最後は君の涙で散るんだ
9
雛壇の 十二単を 見て想う 重ねた嘘と 嘘のしあわせ
7
連れ出して欲しいとおもうハルウララ サクラはいまだに咲かないままで
8
我としては月一のぜいたくとして  かつやのカツ丼梅をひとつ
10
下向いて歩こう転ばないように 雨上がりグレーチング上の夜
8
やれやれと 特定検診とくていけんしん 結果みて これで一年 少し気楽に
19