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朧月と寄り添うように山々は佇んでいる穏やかな夜
33
言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
57
落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
24
サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
23
携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
33
昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃
0
歳の孫
28
老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
33
あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
25
嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
41
猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
23
夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
27
五分咲きの 桜の下の ベンチにて 缶コーヒーで 心をリセット
40
にぎにぎと
桜
(
はな
)
のもとにて 宴持たむ 花も
人世
(
ひとよ
)
も
儚
(
はかな
)
くあれば
31
温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
31
命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
29
手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
25
「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
35
「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
46
みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
25
車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
44
吾の膝で ウトウト眠る 愛し
猫
(
きみ
)
無邪気なようで 悟りのようで
35
この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
14
聞こへ来るエンジン音さへ春の音 冷気ほどけし朝の向こふの
39
私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
32
窓側で赤ベコのように揺れながら寝てる息子をインストール
26
ひっそりと アイコンと名の アップデート 作風変わるか 初心者ン年目
38
朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
36
暁
(
あかつき
)
に 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き
花枝
(
はなえだ
)
33
トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
28
弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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