あと五分眠っていたいと思ってた 今は眠れず朝を待ってる
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百歳の祖母がわたしに言いました四十八かいもうババアやな
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冬の夜乾燥予防の布マスク自粛手作り「ご自由にどうぞ」
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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誕生を今か今かと待たれる児生まれる前に既に幸有り
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荒川の冷たい風が吹く中を 彼は一人で何を思った
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俺のいる地域だけ雪雲が割れ晴れた。モーセの気持ちがわかった。
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一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
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落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
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水鳥が 朝の川面に 泳ぎおり 凍てつく水に 戦い挑む
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窓外そうがい揺蕩たゆとふ枝葉 降車口 冷ゆる手の如 頬るる風
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玄関の鍵の音(ね)でホッとするくせに口を開けばトゲが混じって
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真珠パールにも色と形はとりどりで知らぬ世界は海より深く
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歌紡ぐ僕に寄り添ふ街灯に「がいとうさん」の力を貰ひ (アンパンマンの詩的なキャラ)
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優等生でいられない場所、家にあり母のスープにほどかれる意地
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「あなたには無理」の呪文を噛み砕く 塩味強め母のおにぎり
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許されぬ恋の道にはまりゆく暴君とハグ 民は迷ヘリ
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名も知らぬ遠き島より流れ着く椰子の実達は幸せなのか
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即興で下ネタにして子は笑う「読み聞かせ」とはちがうな、これは
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奇妙でもこの言葉たち紡がせて 伝わらなくてもいいからどうか
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おさしみや半額のシール越しにみる朝はまぶしいからカーテン閉めるね
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厳冬の朝の布団のぬくもりは離れがたきもう少しだけ
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「立つんだジョー」我と我が身に投げかける ホカペのうえで平たくなって
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「いいね」などなかった時代が良かったね 少し寂しき。サラダ食みつつ
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思った事をすぐに口にしまいと圧縮したまま忘れ去ってる
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膝で寝て 口チュパチュパしニヤリ笑う  夢でも君の 母ちゃんでいたい 
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息子から 少し早目の 贈り物 幾つになれど やはり嬉しく
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むづかりぬ赤児 おもちゃを差し出しぬ子連れの女性 気遣ふ車内
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再会を誓い一旦別れたら夜明けのホットコーヒーはなく
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顔つきが自信満々選ばれた瞬間ボツのギネスを忘れ
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