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不運から愛されている女あり男の裏が見える眼を持つ
35
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
19
満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
19
近頃はラジオも流すユーチューブ人気な歌は何故か早口
25
ちま猫ちゃん しょっきだなにも のれるのよ 「シニア」だけども げんきげんきよ
28
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
18
玄関を出るたびひらく花がある「がんばれよ!」 と隣のじいちゃん
32
山椒の新芽の相違 尋ぬれば
犬山椒
(
いぬざんしょう
)
なる憎めぬ騙し
9
風呂上がり鏡を見れば小太りの新大学生 かなり厳しい
11
門口に座布団積みて
哄笑
(
わら
)
う
女
(
ひと
)
ズレた軸に手添えなきを悔ゆ
11
悠久の歴史桜は吉野山薫り今でもみんなの故郷
38
花のふる風情を犬も知るやらん木の下に伏し花を浴びをり
37
書くことも 読むことすらも 遠ざかり 私の文字は 未だ汚い
22
いつの間に肝っ玉母さんになった
娘
(
こ
)
よ 三児の母は我が目にまぶしく
39
春雷の空に幹割れ雨に沁む 凛と芽吹く葉 若菜色して
26
パンツルック
流行
(
はや
)
りて街に 活気あり
背
(
そむ
)
きて揺らげ スカートの花
29
むさぼった ハッピーエンドの 動画たち ずいぶん手軽な 快楽ですこと
19
風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
25
核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
20
さすがもう平気なんだとまだ有った冬の名残りを仕舞う暑さかな
21
小鳥遊
(
たかなし
)
の
囀
(
さへづ
)
りと
南風
(
はゑ
)
開け放つ窓をすり抜け 頬撫ぜる朝
32
流れてく川に放すは軽き舟 四季の花びら乗せる折り紙
22
新緑に皐月の花の咲き
初
(
そ
)
めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
20
カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
14
パソコン台百均縛りで作りぬく使い心地は明日試そう
30
混じりなき
静寂
(
しじま
)
の中の 賢きに 頭を預け また身を預け
14
怠慢な仕事が有名
M
君はなぜかサインを太く目立たせ
17
盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
25
水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
22
心配だ 母にも重い ランドセル 知らぬ子らとの 初の登校
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