進めねばならぬ物語に戻るためセーブポイント午前四時
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仇とて 己が向けし 銃口の 銃座に見ゆる 娘抱く父 「ミュンヘン」オマージュ
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復讐に 別れを告げし 公園の 鈍色の空 トレードセンター  「ミュンヘン」オマージュ
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約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
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ローポリの雪を見ていた 世界には恐れるものは何もなかった
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緑葉の 涼風戦ぎ 空碧く 白雲流れ 幾山越えて 尽きせぬ想い 届かねど 独り佇み 暮れなずむ
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桜散る 心静けし つつじ咲く 陽射しあたたか 夏来たる 雲雀飛び交い 山歌う
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締め付けの酷い頭にドロップキック これって感電じゃないんですか?
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半袖じゃ寒く長袖着りゃ暑い袖をめくればうざったらしい/部屋着の迷宮
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とうげ、とうげ、山の上下、どっち行く?吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風をあらしといふらし /022/100 文屋康秀
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時褪せて茶の古本を読む人の静寂「しじま」緩「たゆ」まぬ九段下かな
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無邪気さと 忍ぶ思いを 抱く君と 僕も同じのオレンジパンジー
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春の陽に徐々に空まで連れてゆく元気になれるパンジーの白
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男など 全く以て 役立たず 仕込んだ毒で さあ「Good-bye」
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経済に ぶち壊される 「人の世」を 起ち上がらせる 老若男女
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独りだと 可哀想にと 一絡げ ご心配なく ヒトカラ一人カラオケ アゲアゲ
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不幸だと思った日にはなれないよ幸せなんてもう来るもんか
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かすれつつ経路を上書きするSuica  なんか恋愛みたいでいやだね
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年の瀬の行人の顔見るたびに 己が孤独の現実を知る
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弁当の 青菜はゴマか 塩コブか 聞くため出待ち 朝の雪隠
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雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
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吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
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搭乗口「8」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
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路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
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来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
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風のにひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
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サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
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携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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