やわらかに 愛するみたいに 軽やかに わたしの生を抱きしめたかった
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日々追われ中途半端な子育てもははの愛にて子等健やかに
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寒けれど 寒さの中に 風情あり  ため息一つ 気霜きじもに変わる
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花そよぐ ふとした先に 君がいる この街ごと好きに なっちゃったかも
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冷へし肌 包み温もる 露天風呂 夜空へ昇る 白き湯けむり
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俺の番人生ゲームサイコロを 振るようにして今日を引き受け
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羽たちがみんな巣立っていきましてペラペラになるダウンジャケット
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寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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針金をねぶったときの味がする 牡蠣の亜鉛で舌をしびらせ
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みゆき、らも どっちの中島?と問う声にアル中の「らも」重ねる誘惑 / 「今夜、すべてのバーで」
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縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
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肉まんとピザまんどちら 食べますか おっさん二人 真剣悩む
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寒いねと わがを 毛布でくるみつつ お外ニャンコに 思いを馳せる
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小寒に肉まん探すコンビニは 早や恵方巻き旗がなびきて
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歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
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手の甲に ねこがあご乗せ しんらいの あかしであるよ 時よ止まれと
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ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
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九歳の年上の人語らえば九年先のタイムトリップ
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雪の中直会なおらえの菓子配り行き祓いの神事一つが終わる
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数学の授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
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人の世は くすしきものと なりぬれど うつろわぬ 梅の花
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歌心 若い頃から知ってたら もっと上手に恋もできたね
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固まらないプリンみたいな幸せにゼラチンなんていらないもんね
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(株) 歌ノロジー「海の底から宇宙まで」潜水ロケット開発しなきゃ
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障害者?確かに障害!邪魔だよね(草)怒れず親を思って泣ける
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深海へ週に一度の宅配だ「タコさん、エビさん、お弁当だよ」
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雪をわけ団栗見つけ食む栗鼠の音の響に染まる苔かな
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踊らされ踊りつかれた前橋のインター横で食ふカップそば
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繕って仮面かぶって着飾って 髪整えて出来上がる僕?
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あの日から変わらぬアイに侵されて もう3年か、凶器は絶えず
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