哀しみは捨てずに抱く わがししの芯を創れる光なるゆえ
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猫は好きひっかかないし人見知り聴こえてくるよ猫の鳴き声
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ゴミ箱に 捨てるばかりの この思い 一つ一つを 拾い上げてく
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降車せし少女のリュックに吊るさるる ミッキーのぬいぐるみと目が合ひ
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目の前の うずくまる人に 我慢 説く 立派な理屈が 私を冷やす
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朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
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デイケアでズンバを踊り心地良い疲労と汗に笑顔こぼれる
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雪の舞う義母ははの忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
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母の背を追ひ越し時ぞ誓ひけり 嵐の日こそ傘をさすらめ
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通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
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みどりとは赤子につけばみどりごに髪に付ければみどりの黒髪
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新調し 良き履き心地なる靴と 軽やかに通勤路を歩む
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ソリをした斜面は枯れ草見えていてベージュと白でお菓子のようで
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オレンジに熟すクチナシゆらゆらと枝葉の揺れる風冷えの午後
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松雪草スノードロップ 白く儚き 君なれど  少し怖いな 花言葉がさ
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心地良く 寒い空気と 温かい 吐く息眺め けふは良きかな
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前に海 背に山控え 串本の 昼はとんびに 夜は鹿の音
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食べ切れぬ ぽんかん貰い 有り難く  次に何をか じいさまの為
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教室の隅に透明な僕がいて ポケットの中、拳は熱い
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僕たちの未来が朝を連れてくる落第点でも明日はくるよ
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白米の 湯気に鰹節舞い踊る 鼻腔に満る醤油の香り 
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足早に前を横切るキジ猫の耳にひとひら桜刻まれ
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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香箱で陽光迎へ猫二匹「背中は任せろ」薄目でチラリ
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土曜日の朝はロイヤルミルクティー 東京ばな奈のレーズンサンド
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ねこ病院 ちょっとさむいから まふらーを 巻いて行こうね じてんしゃさんで
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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ごま団子甘く噛みしめ向かい見る 未来の僕を診るクリニック/団子屋の向かいは糖尿病クリニック
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マタタビを褒美でくれる猫あるじ 要らないけれど喜ぶ演技
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猫あるじ僕の肉こそ食べないが強く殴って遊びはするね
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