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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よ
戦
(
いくさ
)
知らずに育て
32
簡単にクレゲで獲ったぬいよりも掴みきれないわたしのハート
36
「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生出汁巻き失敗してろ
30
哀しみは捨てずに抱く わが
肉
(
しし
)
の芯を創れる光なるゆえ
26
猫は好きひっかかないし人見知り聴こえてくるよ猫の鳴き声
20
連綿と続くや月の満ち欠けは 幾人詠みたり今宵の月を
44
ゴミ箱に 捨てるばかりの この思い 一つ一つを 拾い上げてく
20
仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
43
雪中花
(
(水仙)
)
ほころぶ睦月 流れゆく 春まだ遠き 季節と心
44
朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
27
竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
40
母の背を追ひ越し時ぞ誓ひけり 嵐の日こそ傘をさすらめ
23
通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
26
みどりとは赤子につけばみどりごに髪に付ければみどりの黒髪
29
寒風に乗せて届けるこの想い 愛しい君へHappy Birthday
31
新調し 良き履き心地なる靴と 軽やかに通勤路を歩む
30
終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を
夜半
(
よわ
)
家路に就く
34
通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
30
曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
18
値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
11
邦土
(
ほうど
)
にて 百年越しに開花せし リュウゼツランの跡地に新芽/一昨年の夏の開花騒動以来
26
同じこと今夜も話す受話器越し 祖父はただ今二巡目生きる
37
失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
28
雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
29
「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
29
はらわたに焼けたハラミをブチ込んで心身満たし己を冷やす
15
仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
33
ひい孫が補助輪外しあぶなげに自転車練習冬の公園
36
大根の 鋭利な旨味
一筋
(
ひとすじ
)
に 集めて
辛
(
から
)
し かいわれ大根
20
明日には 貴女に会える そんな夜は ドキドキしつつ 笑い止まらず
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