いつの間に肝っ玉母さんになったよ 三児の母は我が目にまぶしく
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春雷の空に幹割れ雨に沁む 凛と芽吹く葉 若菜色して
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パンツルック 流行はやりて街に 活気あり そむきて揺らげ スカートの花
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むさぼった ハッピーエンドの 動画たち ずいぶん手軽な 快楽ですこと
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風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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さすがもう平気なんだとまだ有った冬の名残りを仕舞う暑さかな
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小鳥遊たかなしさへづりと南風はゑ 開け放つ窓をすり抜け 頬撫ぜる朝
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流れてく川に放すは軽き舟 四季の花びら乗せる折り紙
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新緑に皐月の花の咲きめて青空仰ぐ紅ぞあざやか
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カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
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パソコン台百均縛りで作りぬく使い心地は明日試そう
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混じりなき 静寂しじまの中の 賢きに 頭を預け また身を預け
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盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
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決闘の日ですあなたはご自身と戦いなさいとスマホに言われ/エモパー
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目が合って 吾は目を伏せ 彼女笑む 半世紀過ぎ 幸せであれ
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いきなりの突風で桜 吹雪舞ひ 夜の憂いも空へばらけた
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良いねポチ届いて花は開花してみんなの種が撒かれて行くよ
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ゆく春のはなの盛りを訪う旅路 武蔵の杜より甲斐の国へと
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あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
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春なれば 『田村』謡うと 取り上げし 和綴の本の 紐切れて居り /観世流大成版謡本
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手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
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築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ /奈良懐古
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いつ知らず 三百超えて 人様の お口汚しの 駄歌の菓子箱 /Utakata短歌投稿三百首
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鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
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「善意は善意を敵意は敵意を」に「石器時代」の協議脅迫/イランアメリカ
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せいくらべ 孫はつまより 十センチ 高くなりけり アスパラの如く
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わたくしの善悪の程如何ばかり猶予の今に考へもなく
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亡くなった母が出てきたからこれが夢だと気づき起きて少し泣く
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片付けは苦手なんです埋もれてもだいたい分かる特殊能力/日々発掘
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