残り柿ひよどりの宴にぎやかに 残り少なく厳しき冬の
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何度でもあなたの母になるだろう違った星で生きたとしても
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大寒にきりりと立ちて八朔の かおりに満ちる春をいただく
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アスファルト 押し上げ根っこが背のびして 立って春待つ 桜の並木
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銀行辞めて脱サラをする決心に女房が泣いたから定年
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若鯉の猛アピールにカープ女子楽しみビール飲み過ぎ注意
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10秒で 返信しないで ポストから 片道3日が ちょうどいい距離
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どうしても別れの多い冬だった さよなら さよなら 手を振る 届け
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シャリッと鳴る苺大福噛み締めて驚くほどの空の高さよ
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亡き友が焼いた茶碗 温もりに 包まれて飲む 朝の一杯
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ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
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脳のシワ増やすと良いと言うけれど増えて行くのは顔のシワだけ
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クレヨンとハートのシールいっぱいに幼子作る母の日カード
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眠るの耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
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父になったらもう父さんは考(とう)さんに「死ぬまで生きる」口癖だった
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今日もまた静謐の時間をともにする凛々しい猫と支える人と
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頭頂がちょっぴり薄くなってきた 言うのは止めとこ 夫の散髪
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回覧板しっかり握ってヨタヨタと 一才のキミ、何処にお届け?
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鼻つかみ 触って叩いて 一歳児 「どうぞお好きに」老犬寝そべる
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「かみのけもぬいていいのー?」五歳児は初めて一人でトウモロコシ剥く
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青虫がひょっこり現わるレタスから キミは野菜の安心マーク
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真夜中に愛犬鳴いて我起こす まんじりともせず朝を迎える😣\老犬介護
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母よりも子育て上手にやっている 娘を見ながら懐かしむ日々
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ソーメンがマジックのように消えていく 食欲旺盛一歳男子
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「もうだめだ」 言っては山越え 生きてきた 老いの山脈 まだ続きあり
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街頭の ない畦道で 吾子と聴く 虫の知らす 秋はもうすぐ
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洗礼名ヨハン・シュトラウス ドナウは昏く靑きゆゑにうつくし
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われわれは優生学の黄昏に未來過去へのプルトンの鐘を負ふ
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苔の生すへ、軍は果てて死ににけり。夏虫の絶ゑしかそけさ
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川底にキラリと光った小魚は流れに逆らい上へ上へと
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