春触れて涼宮ハルヒの雪がやむエンドレスな日々誰ぞしるらん
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羽のないバッタじゃ飛べない板が厚さない1cmならばスライス板タテ5mmに切り (中学時代の課題)
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万葉の 防人たちの 長き道 誰ぞ知る人 家族への愛
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情景の言の葉の糸 見へたらば ペンとふ編み針で紡ぐ歌
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今日こそは開花宣言春うらら 思い新たにそれぞれの道
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萩は秋それなら春はぼた餅と彼岸のたびに餅の名を問い
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窓帷カーテンひらかば しとどなる窓外そうがい 春暁しゅんぎょうを濡らし そぼ降る雨/しとど=びしょ濡れ
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早朝の動物病院の駐車場。斜めに停まった小さな車。
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きょうもまた童謡ひびく夕暮れに老いたる父は安酒を飲む
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ア・イ・シ・テ・ル 丘の上から旗を振る飛行機雲の先へとのびて
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陽だまりで柔軟剤がいつもより やわらかになる春先の芝
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野花詠み妻偲ぶひと我に沁む はじめて知った「狐の剃刀」/キツネのカミソリ 
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大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
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雨けぶる土色景色あぜの肩肩身狭そにへばりつく雪
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春なかば うす紫の朧夜に 時の篝火 言の葉揺らし
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アスパラに、ベーコン、卵炒めたら、弁当箱を彩るは春
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二種類の 機序の違いを わが知れど 処方のままに 朝なさな飲む
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しゃべっては笑い続ける人形の背の配線が切れかけている
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午後七時立ち食いそばで一人づつ 言葉交わさぬ背中、背中
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春彼岸実家に帰り墓参り桜は咲かぬが牡丹ぼたもちいただく
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「弱音吐いちゃだめだよ」と言って祖父は小遣いをくれた。私は三十路。
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透明な空気を吸って今日もまた濁ったものを吐いて生きてる
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無垢なまま過ごした日々はもう遠く大人になれないめだかの学校
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ネガティブな 話題が多い 毎日で 桜の開花 貴重なニュース
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長閑な寝室のような君の心も 二人で住むと狭くなるでしょう?
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澱む空 ひとり迎える 夜や悲し 孤独とはつまり 緩やかな死
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三年は へこんだままの ガードレール 並んだコーンの あかい葬送
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無配慮の免罪符酒羨ましい 嫌悪を越して溺れ死にたい
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損得で 考えるのは 損だよと 計算高い 新人に言う
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勝ち負けで 考えるのを やめてから ただの一度も 負けてない俺
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