反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
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鳥の名を読めぬし知らぬ吾がいて調べて夏の研究のごと
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本、食器、洋服、夏の大掃除 休みの成果に満足の夜
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夏雲の濃い影は行くゆっくりと山から山へ涼しさ配る
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懐かしさ覚えるものは多々あれど皺の数だけ幸福もある
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そういえば空を見上げていなかった 塞ぐ気持ちよ明るくな〜れ
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「髪の毛を洗わなくてもいいからね😊」(別れ際) さすが我が親友とも 深い言葉だ
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床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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シクラメン居心地いいのか十ヶ月 次々現わる小さなつぼみ \ 11月からずっと咲いています
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切られてもひこばえ生んで頑張った 切り株いよいよ根こそぎされる \ 昨年、桜30本伐採されました
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うつせみの かぜにゆれつつ あるじまち ぬしはじめんで ありの葬祭
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はだかぐま ひるはねていて よるかいだし 野菜がとけて こめがない
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気遣いを しようと意識 しなければ 出来ぬさがだから 頑張ってみる
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満面の笑顔でミスドのドーナッツ たまにはいいネ ママひとりじめ
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朱が夜に 染まる境は ビル群の狭間 ちょうど僕の真上に
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日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
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夢にみし母は吾の手離さじと 握るちからぞ胸貫ける
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「女だし 告白なんて しないわよ」 あぐらかいてちゃ 先を越される
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「女はね、口紅ひとつで 誰だって 可愛くなれるの。」 亡き祖母の言ふ
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やっちゃったクリックひとつで全削除きっとすべては取り返せない
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本当は粉薬だって飲めないし、なりふり構わず泣きたかったし
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神の声 拝聴できぬと 人の無力 僕は聞きたい おみくじなしで
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「また明日!」 わくわく夕日 五時の鐘  「お疲れさまです。」 電車のベル
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母 父 子供 友や犬 みんな全員 等しいし 等しい死
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好きだから 隣の芝は青くない バランを挟む ミートボールら
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曇天の上は いつも満天の星空なのよと 微笑む君は
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不条理を生き抜く先に浄土あり怖れ抱かぬ心広がる
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素敵だね 電車で座らぬ 老人に 席譲りたい 小学生
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季節さえ我を見置いて行くが如し 日月逾邁じつげつゆまいただ愁う夜に
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秋の日の 30度越え クーラーの 出番が続く 想像を超え
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