通院と買い出しお勝手だけだって有るよと語る日々の歌かな
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ひさびさに ちま猫ちゃんの「おきてニャーン」 起きるよ食べるよ チーズ蒸しケーキ/アップルパイ売り切れ
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仲立ちをしたカップルと写ってる 原作者って感じの顔で
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真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一          
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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ハードルはちょっと高めがちょうどいい華麗に決めたい背面跳びで
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足跡を波に消されて抱き寄せた君は海より深くはかなき
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園庭に雪柳の弧 風にゆれ輪へといざなふ影のやわらか
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春乗せてはずむリュックの幼子よどの子もどの子も平和であれと
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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夕間暮れ生はひがしに死はにしに生命保険の支払日あす
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たつぷりと付箋のつひた課題図書読むとは向かひ合ふといふ日々
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青い空 桜はピンク 山みどり 胸いっぱいに 春を吸い込む
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美しき短歌うた 詠もうと構えたその瞬間 言の葉消えゆき 無味な文字並ぶ
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告げよ春 この世は冬の幻と 河原の石売るほどのかひ無く(つげ義春逝く)
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理屈では説明出来ない行間をどう扱うかがその人なのかも
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付き合いはなくとも近所の暮らしぶり透けてみえてくるごみ置き場にて
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土に舞ふ花弁さへも溝口の定まるところを知るがごとくに
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近所では憑き物の家と言われてますでも資産家です嫁に来なさい
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雪折れせし桜の小枝に八重三輪。すでに花瓶は春盛りなり
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人生に今日がなくとも困らないやうな1日をする真面目さ
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もう一度静かに聞いてみたいもの 寄せては返す島の波音なみおと
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SNSという言葉って大嫌い私も利用しているけれど
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青空の桜並木を歩くほど隣は居ずに小雨まじりで
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張り詰めた 己の心 ふと離れ 重荷支える 釘を見上ぐる
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授業中 窓際で二人 吹き出した 世界が少し 狭すぎてた日
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暴君は 因果律など 空っぽで 「君が好きだよ」⇔「良きに計らえ」
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胃薬の苦さの方に驚いた まだまだ学ぶことがありそう
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夕暮れに 二人で歩く 御堂筋 あわい灯りが 君の涙を 滲ませて、春
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