Utakata
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腕を上げ翼が生える気がしてる 連休前の準備運動
25
おしゃべりをやめないひとの右上に『✕』がないかと探してしまう
28
手をのばし値札をみては通り過ぐフキもうるいもワラビもタラも
19
木金を休んで八日の連休を自慢するなよ無職の吾に
19
指切りをする手が蝶に見えるから交わしたあとは春野に逃がす
19
真っ白い百合になりたしハルジオン俯くな咲け空
(
から
)
の茎立て
15
おばあちゃんに 全部は伝えず 喜ばせ それでいいよと 孫の優しさ
20
1日に二回までのバファリンを信じて眠る 雨の火曜日
15
全員が三倍速のこの街で蟻を踏まないように生きてる
14
大輪の 薄紫の深見草 甘き香りが我を酔わせり
23
せわしなく検温をしてまわるひと家で待つ子の言えない微熱
14
激安な呑み屋のワンオペ店員に愛想がなくてちょっと嬉しい
15
葬式がわが人生の初主役ワクワクしちゃう踊りだしそう
18
ふきのとう身を寄せあってのびてゆき川原にそよぐこびとの団地
14
夜が来て朝が来る前 ことの葉はあとかたもなくこぼれたあとで
12
十月
(
とつき
)
ぶりの投稿駄文の掲載にラミネートして外来に貼る
13
離れてもわたしの海を波立たす あなたはきっと月に似ている
19
いっさいは過ぎていきます繰り返し目覚めるうちにもう朝顔が
15
通知切る 軽い言葉の
泡
(
あぶく
)
など 底なき日々を 濁らせはせぬ
12
鏡には信じるものが映るのみ穢れを祓う柏手一つ
11
隔てなき空にふと手をかざしみる誰にともなく限りある身で
21
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
15
雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
16
今晩はカレーライスの予告あり 土砂降りの中家路を急ぐ
20
また明日 まだ途中でも 大丈夫 今日はやすんで ではまた明日
10
二月頃寒かったんだと実感す引き落とし額さっき見たから
10
空白が創造力を掻き立てる さふいふ
詩
(
うた
)
を僕は詠みたひ
15
手のひらを滑り落ちゆく洗顔の泡を見ているやうな一日
26
「帰るよ?」と伝える君を思い出し「待って」と呟いたとて独り
13
口笛の成り損ないは空へ舞い街を奏でる雨として落つ
14
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