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約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
27
光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
26
水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来て花また咲いて
54
「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
32
これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
26
市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
22
冬ごもり春日を待たず
去
(
い
)
にけるを惜しと云はぬが華の
枯人
(
かれびと
)
16
君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
26
トランプ
(
ジョーカー
)
の脚に重りを括り付けホルムズ海峡沈めてみよう
36
春風が 戦ぐ川岸 桜道 ビール片手に 夫婦微笑む
35
よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬は
翁
(
おきな
)
と 春のお散歩
42
一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
23
みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
23
待ち侘びし桜チラホラ咲き初むる徒歩三分の
小
(
ち
)
さき公園
42
五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
14
川辺りの桜
水面
(
みなも
)
に枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
23
年寄りは 大事にされず 子は大事 山は崩れて 川は遡上す
13
復興の 上澄みだけを 取り出して 来賓招き 品評会 ※「中身」が ……
14
他人
(
ひと
)
のこと心が小さい人と言う君の大きな口だけ見える
35
春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
25
山の端の 真ん丸太陽 鮮やかに 白い息して 朝のお散歩
23
明日から 君と離れて過ごす日々 きょうは一日くっついて居よ /入院前日 愛猫へ
30
地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
32
公園に 桜のいろの風ひかる 言の葉むすぶ 人の輪ひらく
18
今はもうコロナ禍思うは
稀
(
まれ
)
となり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
23
うっすらと
紅粉
(
べに
)
をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
18
ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
22
普段なら歩きもしない堤防に我を
誘う
(
いざなう
)
桜の力
16
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
10
着付け後の 合わせ鏡に 映り込み いつもとちがう 君の横顔
16
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