エンダードラゴンを倒す ほんとうは、虚実なんて考えたくないよ
4
仇とて 己が向けし 銃口の 銃座に見ゆる 娘抱く父 「ミュンヘン」オマージュ
4
復讐に 別れを告げし 公園の 鈍色の空 トレードセンター  「ミュンヘン」オマージュ
4
約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
4
ローポリの雪を見ていた 世界には恐れるものは何もなかった
4
緑葉の 涼風戦ぎ 空碧く 白雲流れ 幾山越えて 尽きせぬ想い 届かねど 独り佇み 暮れなずむ
4
寒天と缶入り汁粉混ぜて食う水ようかんを作りもせずに
4
血迷いか 焦る気持ちは あるけれど 多分それは 人恋しさで
4
穴として音楽室の穴として、3年前に認可済みです。
4
明け方に ただいまという 母の声 安心をして もう少し寝る
4
君の持つ ハンコは2つ イエスかノー それなら五分五分 賭けてみようか 「ターミナル」オマージュ
4
もしかして 何かの間違い だったとか 夢見の悪い 夢みてたとか
4
ひとつだけ 赤きアネモネ 風に揺れ 菜種に染まる朝の庭先
4
いくつもの 空をくぐりて 咲く花に 身悶えるよな 手の中の種
4
僕のことあなたはきっと忘れてる虚ろな瞳透明な空
4
かすれつつ経路を上書きするSuica  なんか恋愛みたいでいやだね
7
年の瀬の行人の顔見るたびに 己が孤独の現実を知る
11
あの時が 最後だったと思い出す 未来が見えて だきしめる今
28
弁当の 青菜はゴマか 塩コブか 聞くため出待ち 朝の雪隠
30
気の早い初夏の風吹く通学路夏服のよなミズキの白よ
48
雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
38
吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
35
搭乗口「8」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
31
路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
24
来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
19
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
37
風のにひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
27
サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
23
携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
35
ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
22