混じり気のない殺意だけ転がして明日の運勢占ってみる
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旅に発て着の身着のまま知らぬ街立つ駅頭の新鮮さ
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映画の 登場人物に 憧れて コートにブーツで お上品ぶる
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老婆心も ハラスメントに なってしまう そうじゃない、あの 泣いて腫らす目は
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おもへらく「一日一首」の七年余さらにつづけむ辞世詠むまで
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原初の火 今に灯台の比喩を為し 消えかけた君の世界を照らす
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原初の火 確かに皆にあったもの 再会は直ぐ 思慮の三歩目
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これをしろ あれをしたらと いう前に 褒めて称えて 愛を示そう
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ダメージを 忘れるまでは 生きれない 立ち上がれない 忘れてしまえ
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夜の中 静かな声が 響いてる
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目も耳も 体中が 衰えて 悲しい気持ち これが人生
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子供らが 恐怖と怒号 抑圧に 耐えてる姿 戦前ですか
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もう夜なのに街に出れないごめん ciまだ回っているから
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雪吹雪 ゆらゆら揺れる かずら橋 凍つ風おろし 枯れ木は黙し 春を待つ 雁泣きしたたり 暮れなずむ
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虫やらを 避けて通るは 初夏の道
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ひとときの 甘美を終えて 苦に沈む
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髪の毛も皮膚も脊髄も溶かしてさ、あなたと一つになれたらいいのに
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春陽射し 花の木の下 独り影  色は見えねど 春の調べに 誘われて 舞いつつ 世は幻か その影消える
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お得らしい チラシに目凝らし しかと見る スマホよりまず 足下の暮らし
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説教や説得じゃないの独白よ 共感よりも共鳴が欲しい
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蒼天に 飛び交い大きく 弦描き 狙い定めて 低空飛行
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爽やかな 初夏の風浴びペダル漕ぐ 繁る青葉 次々追い越し
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紫雨浴びて 枯れゆく頬も 艶めかし  バス停までの 藤のまやかし
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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諦めと ニヒリズムへの誘惑に  負けるな踊れ 心のヘヨカ
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薔薇の名に天津乙女とあり少女天翔る雲こそをうとみをれ
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犬がゆく弟の腕のなかでゆく私がいない日にとおくゆく
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マヨコーンピザのコーンが転がってどこかへ消えた金曜の夜
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やかましい小さな点の集まりの ひとつだ僕もプラネタリウム
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音楽になりたい 何もしなくても美しいまま存在できる
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