みゆき、らも どっちの中島?と問う声にアル中の「らも」重ねる誘惑 / 「今夜、すべてのバーで」
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ふんはりと卵を覆へばスパイスの印の国めきスプーン踊るも
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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溢れ出す私の涙蛇口のよう「がんばってるね」の一言なのに
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水疱は逢瀬のごとに透きとおりあと残らぬよう君を忘れむ
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燦々さんさんとひばりの歌に包まれしエンゼルメイクの母は昼寝か
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幼子がママとはぐれて泣いている 私いつから泣かなくなった…?
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雪が雨へ変わる地域に住んでいて 「あ!雪降った」『それは風花』
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楽しいと思えるうちが華ですね 爪の手入れや日々のお化粧
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歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
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ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
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推しメンは年長組のそうし君 さ行が言えず「7×1=7ちちいちがちち
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粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
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「いいね」より温かいのは三十一文字スマホの中に咲く花の雨
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「半世紀、何もないわ」と独り言そこから始まる記念日がある
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固まらないプリンみたいな幸せにゼラチンなんていらないもんね
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パソコンのアプリが消えて別の子を探すがどうもみんな今どき
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パソコンをくれた愛しいあの人に教えて欲しい。言えはしないが
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雪をわけ団栗見つけ食む栗鼠の音の響に染まる苔かな
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踊らされ踊りつかれた前橋のインター横で食ふカップそば
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言葉とは土地にて育つものなのか「寒い」以外の言葉知りたい
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ヘリの音空より爆ぜる争いの気配再び終わらぬ不安
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庭草が 残雪被り 朝陽浴び 寒風に揺れ 厳しさ伝え
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嫌な人 嫌いな人を 避けるため 心が狭く 盲目になる
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屋上でオムライス食ふ唇の赤 眼下の白き傘に零さむ
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ちょっと待て生じゃヤバいぞこのカニは義父母と病院送りは嫌だ
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どんどどんっ太鼓が鳴って笛ひゅるり 町の餅つき 心で「ヨイショ!」
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「おなかちゅいた」の ねこに ひとくちおやつやり そのまま二度寝 月曜の朝
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本当に 大台切れそに なっている しばらくカフェオレ カロリーハーフで
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いつもとの変わらず過ごす人達へささやかですが「成人おめでと」
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