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よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬は
翁
(
おきな
)
と 春のお散歩
42
あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
40
みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
24
満開の
桜
(
はな
)
のもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
29
五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
14
雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
24
生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
21
普段なら歩きもしない堤防に我を
誘う
(
いざなう
)
桜の力
16
逢いたさは時として胸を噛み
瞼裏
(
まなうら
)
に彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
14
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
35
花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
30
何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
22
哀し時さみしい時に指折ってうた考えるこの時間よき
32
窓側で赤ベコのように揺れながら寝てる息子をインストール
25
猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
25
駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて
31
暁
(
あかつき
)
に 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き
花枝
(
はなえだ
)
32
トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
27
弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
25
梅散るも 人と人とに 花が咲く
弥生吉日
(
やよいきちじつ
)
天神の市
17
背中から両腕回し抱き上げる日々の吾を置き父旅立ちぬ
28
飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
19
疼く歯に目覚めし
朝
(
あした
)
雨音いよよ激しく君は今日手術台へ
13
現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
26
最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
21
『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
23
満開の 桜便りは届けども 我がふるさとの蕾は硬く
29
皿洗う手元に届く朝日あり「この家に住んでよかった」と思う
13
嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る
4月1日
(
エイプリルフール
)
25
春が来て君の魔法が綻んで嫌いになれたやっと忘れた
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