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どんな
風
(
ふ
)
なメロディだろか春風に揺れるネモフィラ奏でる音は
50
私はソメイヨシノと声上げる高速道路の
雑木
(
ぞうき
)
の中で
29
「ただいま!」と母に抱きつく一年生 登校三日目 桜満開
60
山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込む
夫
(
いも
)
いまいまし
25
新緑に皐月の花の咲き
初
(
そ
)
めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
24
オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
29
信号が青と気付けど膝痛でダッシュ出来ない吾は
老人
(
おいびと
)
35
星淡き夜ジャスミンの香り立ち 見知らぬ世から誘う声のして
21
雨音に 耳を傾け 筆を執る 疲れた日には 雨は優しく
33
風通る
傾
(
なだ
)
りに群れるカタクリの俯く角度君と確かむ
39
夜風
(
よかぜ
)
香る 春の星粒
掬
(
すく
)
い取り 新しき星座 空に
描
(
えが
)
かむ
35
たくあんと野沢菜漬けの桶洗い 冬の始末がひとつ終われり
29
慣れるまで三年かかりし尾張弁 今では我もその一員に
29
逃げ逃げて此処まで来たり桜樹のもと 涙拭いし
桜花
(
はな
)
の褥に
16
ワッハッハッハッハ楽しげな声こだまして山は微笑み久々の晴れ
24
青の
刻
(
とき
)
一番星が瞬いてもうじき夜の
帳
(
とばり
)
が下りる
29
星空にぶつかりもせず飛んでゆく飛行機の音夜にこだます
32
花言葉「純潔」と言う白き花 足を止め見るスノーフレーク
34
黒焦げの鍋並べ嫁の粗相と訴うる 記憶に抗うその声哀し
16
カスミソウ優しく包み彩りの華々映ゆる春の晴れの日
37
今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
26
心まで見詰め返して来るギリア愛する人に思い届けて
28
故郷
(
ふるさと
)
に向かふ列車に身を預け
吾
(
わ
)
に戻りゆく旅始まりし
24
寝返りを打つたび揺れる胸の内 もう辞めてやる ここは我慢だ
30
春秋も知らぬ
常盤
(
ときは
)
の山隠れ花も紅葉も見ずは
長閑
(
のど
)
けし
19
足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
19
持ち主の元へ戻れたのか 枝に掛けられていた ユニフォームは無く
27
いにしえの願いを捧ぐ甘き香の清楚たゆたうカモミールかな
18
風薫る薔薇の棘まで緑濃しふんはり咲きて紅色に染む
29
「おやすみ」と夜の静寂に届く音は雫落ちるにかき消されゆく
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