ローポリの雪を見ていた 世界には恐れるものは何もなかった
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緑葉の 涼風戦ぎ 空碧く 白雲流れ 幾山越えて 尽きせぬ想い 届かねど  暮れなずむ
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夕焼けの 陽の矢射し 水際に 引いては寄せる貝殻ひとつ 拾いてこぼれ 秋の夕暮れ
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安息の ベッドを次の 三幕で 死者の柩に 変える無慈悲さ 「エイリアン2」オマージュ
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中トロよ 赤身もいいね イカいかが ふたりで刺身 分け合った夜
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人権の 教育受けた 大人らが ホイッスル吹き 静かにしろよ
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砂原さん。 私もきっと 破天荒。 ちいかわ同士 仲良くしましょ
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どうしよう こんな幸せは 想定外 自分の駄目さに 沿うていない
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ひと握り載せたる肉はぴったりと八十グラム鼻歌うたい
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ガソリンや スーパーなどの セルフ式 最初苦手も 今はセルフ派
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愛犬といられる時間 まだ長く共に過ごせる未来信じる
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朝を待つ鏡の奥の静けさに光り零れる涙を拭う
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懐かしき テレサの歌声流る宵 酔ひしれる我昭和の人なり 
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夜桜の 狭間にみえる 星粒も 君が存ぬ今 散りゆく雫
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弁当の 青菜はゴマか 塩コブか 聞くため出待ち 朝の雪隠
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雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
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搭乗口「8」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
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路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
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風のにひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
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携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
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命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
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海泳ぐ 弥生尽やよいのつぐの太陽の 目を細くしてシャッターを切る
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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花弁はなびらが 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
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雲去りて 沈む心を 撫でる風 照らす望月 光の衣
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