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春風が 戦ぐ川岸 桜道 ビール片手に 夫婦微笑む
35
よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬は
翁
(
おきな
)
と 春のお散歩
42
一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
23
みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
23
待ち侘びし桜チラホラ咲き初むる徒歩三分の
小
(
ち
)
さき公園
42
五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
14
川辺りの桜
水面
(
みなも
)
に枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
23
象徴
(
北極星=ポラリス
)
は 如何なる時も そこにある 場を失えば ただの風船
15
春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
25
お手播きの美智子妃想い
辛夷
(
こぶし
)
咲く白のオーラは青空へ抜け
32
明日から 君と離れて過ごす日々 きょうは一日くっついて居よ /入院前日 愛猫へ
30
地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
32
いつからか満開よりも咲き初めと散りゆく頃が愛しと思う
29
公園に 桜のいろの風ひかる 言の葉むすぶ 人の輪ひらく
18
今はもうコロナ禍思うは
稀
(
まれ
)
となり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
23
うっすらと
紅粉
(
べに
)
をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
18
ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
22
この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
12
普段なら歩きもしない堤防に我を
誘う
(
いざなう
)
桜の力
16
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
10
着付け後の 合わせ鏡に 映り込み いつもとちがう 君の横顔
16
弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
34
整頓の手を止め 近場にて花見
澱
(
よど
)
みぬ心を
解
(
ほぐ
)
す桜
29
満開の桜の宵は仄冷えて桜の珈琲
滴
(
おと
)
すひとあり
17
花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
28
すっかりと花壇の雪の消えたこと夫と話して夕餉の支度
33
在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きる
縁
(
よすが
)
を 見出で安らぐ
15
誘われて
F
M
ラジオ聞きながら深夜のドライブ夜明けの海へ
15
食べ切れるはずと茹でたるソーメンが明日の昼まで庫内で待てり
19
思うよう 動かぬ子らに 怒号投げ ガキは己と 胸刺す理想
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