よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
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あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
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みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
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満開の はなのもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
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五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
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雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
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生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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逢いたさは時として胸を噛み 瞼裏まなうらに彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
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弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
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花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
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何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
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哀し時さみしい時に指折ってうた考えるこの時間よき
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窓側で赤ベコのように揺れながら寝てる息子をインストール
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猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
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駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて 
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あかつきに 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き花枝はなえだ
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トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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梅散るも 人と人とに 花が咲く  弥生吉日やよいきちじつ 天神の市
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背中から両腕回し抱き上げる日々の吾を置き父旅立ちぬ
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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疼く歯に目覚めしあした 雨音いよよ激しく君は今日手術台へ
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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満開の 桜便りは届けども 我がふるさとの蕾は硬く 
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皿洗う手元に届く朝日あり「この家に住んでよかった」と思う
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嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る 4月1日エイプリルフール
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春が来て君の魔法が綻んで嫌いになれたやっと忘れた
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