「母さんがまちがってたよ、だいじょうぶ」言ってやりたい十五の君に
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最近の家電はシュっとし過ぎてて電源入れる術が分からず
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針の目を たどるがごとく 街路樹の 背高ノッポの コニファーの列
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たましいは一面の霜 君という宇宙に熱を放ち尽くして
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雪止まぬ線路の先を睨む夜は優しさよりも誰か責めたい/昨日札幌駅にて五時間足止め
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拭き上げた窓越しに照る冬の月 夫の頑張り労いくれる
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年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと 
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茶葉のことダージリングと言うわりにポン・デ・リングはポンデ呼ばわり
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比べたら落ち込むだけだ働きたい働けぬ身とこころの痛み
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飛ぶごとに汚れ黒ずみゆく君よ 都会の空で何を見てるの
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鳥はみな 味を知るのか 手つかずのまま 枝でれゆく 渋柿か
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カーテンを洗えば一皮剥けたごと明るくなった年末の日よ
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大晦日 暇持て余しブックオフ 行ってもやっぱセールまだだし
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極東で営み慈しみ生きる果てなき慕情を抱いて君と
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結露するエアコンを見る夢だった 半年先の予知夢でしょうか
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習慣で猫は出てゆく朝散歩この頃まわれ右して戻る/寒い
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幸せは看護師の手の温かさ眠れね夜も痛みの朝も
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土日月わたしが何をしてたのか誰か教えて今日は火曜日
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あさっては きのふのやうな せうがつを むかへるらしき けふ、こつごもり
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生芋のもちもちを捨てらくせんと冷凍で煮しめの罪悪感
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一年の汚れ落とせば気も晴れて きっとこれが大掃除の意味 /完走しました
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母さんをやめたい日には缶ビール一本買って星と話そう
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激動の 一年を終え 甘やかす アイスクリームで 良き年となる
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誰しもが歩いてゆく いつであれどこからであれ 終わりの始まりを
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日常の笑うあなたの枕にも 私のと似た寂しさきっと
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見上げれば 四羽の鷲が空に舞ふ くるりと旋回冬晴れの碧
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負け越しの年と思えり年の瀬に「B.Jブリジットジョーンズの日記」で憂さを晴らせし
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散らかって調和のとれぬ中に居て落ち着けるのが我が家と知りぬ
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夏の日に熱吸いきった冷えぴたが 冬になったら貼るカイロになる
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それ探す間にピーと鳴らなけりゃ俺の勝ちだろなあ冷蔵庫
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