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幾千も寄せては返す波たちよ ひとつのこらず違う顔して
14
喉痛い 悪寒もあるし 嫌な予感 検査陰性 ほっと一息
24
金色の銀杏背にして君を待つ遠い秋の日
十七歳
(
じゅうしち
)
の吾
21
話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
31
気にかける親のもう居ぬ
故郷
(
ふるさと
)
の天気予報をついまた見てる
25
愛し君ずっと幸せでいてくれと 願ったその夜わがままを言う
13
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
28
親も子も 毒も薬も 喰らいつつ お腹くだして うたかた処方
38
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
50
通行人Aにも帰る場所がある
皆足速
(
みな あしばや
)
な初冬のビル街
27
人生を信用するほど人生は我を信ぜず、のべつ幕なし。
4
短針が
5
さし長針
2
をさせば 母帰りきて
点
(
とも
)
る電灯
41
藤村の終の棲家にたゆたへる「椰子の実」よぎる大正硝子 / #短歌写真部、お題「レトロ」
11
「本日中にお召し上がり下さい」仕方ないなあ寝る前のケーキ
19
痛みに色がついたらさぞ彩るでしょうね
5
杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
23
彼岸花 萩、ほととぎす 秋深く いのち名残りを 惜しみつつ咲き
26
息子のとこ 行くはずだった しょうがない 今日はおうちで いい子にしてる
18
寒いのは 弱く勝ち目は ないけれど キライじゃないよ この冬支度
16
彼
(
か
)
の
岸
(
きし
)
のふたおやの声おもはする こはるひよりのやはらかな朝
20
縁語とか 枕詞とか入れたくて。 なかなかハマらぬ 「旅」と「足袋」の字
23
原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
30
朝餉まえ香煙たちて
鈴
(
りん
)
ひびき心ととのふ位牌の前に
21
推し観戦 楽しんでねと吾を送る夫へ感謝のうなぎパイ買う /お土産
25
子供部屋 壁紙お魚 幼稚だと 出世魚かな 任期満了
15
清らかな空気に包まれ癒される 小春日和の出雲大社で
37
偉くなど 成らなくて良いわ 風を浴び ぬくい光に くるまれてたいの
24
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
21
まだ音が無かった頃の言葉みたいイチョウと夕日の光に包まれ
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怖かった⋯でっかい蜘蛛と格闘し震えながらも張り手一撃
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