サザエさん日曜にやる始まりでベランダに出て明日を語る
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みぃちゃんのママがドア開けえっと言う髪切ってから初めて会うね
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午前四時 目覚めて月を探したら 孤独を溶かす 蜜のしずくだ
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挑戦は多難な船出「信を得た」までまだ時間かかるねビール
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雪おもくさくら草泣く声がして白無垢掘れば紫ねむる
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この頃は 短歌うたの浮かばぬ日のありて 言の葉探しに風の吹くを待つ 
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献立の予定は未定 差し出す料理に驚きもせず 食す君
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一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
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辛酸を 舐めて麻痺した この舌に 効くものはなし 私は無敵
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読みやすさは正義とおもう言葉派とか人生派とか超えて俵万智
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勤務中窓外に見るレアな野鳥メガネとマスクで興奮隠し
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本もまた断捨離しているわたしだが素敵な本棚見れば焦がれる
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ビジネスの顔で棒読み本当はあの時みたく笑い合いたい
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夢を食む 声なき声を芽吹かせば不戦の旗は草の根に立つ
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春が来るそれはよろしきことながら そのあとに来る夏がうとまし
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花ひとつ新芽に咲けるサボテンの 人の痛みに寄り添わむとか
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ピタゴラの玉の軌跡のなぞる詩 転がる変わる心トリック
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雨催あまもよひ 冬の星座の無き闇夜あんや とこに就き 明日あすの雨を待ちぬ
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聞こえ来る カーペンターズ ラジオ深夜 ひょっこり春 連れてきた
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雨もやにあずけて行こうほころびを癒していくさ僕の呪文で
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桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
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血圧とレギュラー価格がだんだんと近づいてをりまだ夜明け前
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日和よしやってみなはれ背にかかるやさしいはずの春の雨
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おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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生活の生産者たれ我が子らよ 一筆足すなら創作者でもあれ
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たくさんのものを壊したけれど 君が笑えてるならそれでいいや
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白百合のように笑うきみに "月はずっと綺麗でしたよ"なんて
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発熱で二日寝込んだ老いの身に今日の雨はちょっと優しい
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白梅が一輪二輪咲き初めて春の雨にもやさしく笑う
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孫からの半日待ちし「明日行くよ」 LINEを見れば頬は緩みぬ
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