昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃 0歳の孫
27
卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
16
「うたかた」の色取り取りの生活を眺めておれば今日も安穏
15
約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
27
水仙の咲く星があり水仙の咲く春が来て花また咲いて
54
「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
32
一人背負しょい二人はバギーで「こんにちわ!」細い身体でたくまし 母は / 娘
46
猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
23
市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
22
君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
26
青池の底まで透けるかなしみも 芽吹く枝には勝てない春だ /美瑛
45
テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
44
年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
43
春風が 戦ぐ川岸 桜道 ビール片手に 夫婦微笑む
35
蕾には期待と希望 咲く花にチカラ貰えて人は優しい
19
「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
35
蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
16
よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
42
あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
40
一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
23
五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
14
川辺りの桜水面みなもに枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
23
ほどく糸何も無いからもう編めぬ代わりのビーズにワイヤーも無い
34
完成もさせてやれないビーズ達テグスで代わりが出来ぬ事あり
33
他人ひとのこと心が小さい人と言う君の大きな口だけ見える
35
山の端の 真ん丸太陽 鮮やかに 白い息して 朝のお散歩
23
地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
32
生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
21
にくきもの止まらぬくしゃみ 日曜の朝のピンポン トランプの顔
23
うっすらと紅粉べにをぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
18