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振り返る 君の残像 抱きしめて 戻れぬ夜の 長さを数える
4
贈りましょう 黄色の薔薇の花言葉 二度と会わない愛しい君に
4
炭酸泉 泡の効能如何ばかり 布袋のやうなる腹擦る人
4
遠い日のシーツに埋まる寝顔みたい白きクリーム頬張る兄や(結婚式)
4
母の
年齢
(
とし
)
越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
4
柱時計 壊れて知った我が町に 修理する
時計店
(
みせ
)
減っている事
4
かすれつつ経路を上書きするSuica なんか恋愛みたいでいやだね
7
年の瀬の行人の顔見るたびに 己が孤独の現実を知る
11
弁当の 青菜はゴマか 塩コブか 聞くため出待ち
朝の雪隠
30
雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
38
吾子の住む 街に積雪 予報でて あのコは靴を 選べるだろうか…
35
搭乗口「
8
」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
31
路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
24
来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
19
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
37
風の
音
(
ね
)
にひとの声聴き肩越しの白詰草に春告げる陽は
27
サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
23
携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
35
ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
22
春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
23
命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
29
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
13
君だけに纏いて包むあたたかな春の微風よジェラシーも消せ
25
雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
22
レンギョウの黄はまぶしき光となりうつの
脳
(
こころ
)
にまっすぐ刺さりぬ
33
立ち止まり迷う私のかたはらに 黙して笑う春の陽の夫
39
唯
(
ただ
)
ひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
21
遠くから愛でるだけもう散っちゃった桜にきみに触れたかったな
24
すぐそばに桜の名所ありながら毎年スルーものぐさゆえに
29
欲しいもの挙げ連ねたら切りがなし 人の欲とはおそろしきかな
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