追い追われ 想い想われ 手を取って このまま共に老い終われたら
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落花生 投げては拾いまた投げて 吾子はよびこむ わがいえの春
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卒業と入学のの春風は、こぶしの白い花を揺らして
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五歳児は自分のことを「オレ」と言う イントネーション作る可愛さ
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眠るの耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
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蝉時雨 ふと立ち止まり目をつむる 矢の如くゆく光陰の中
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粗大ゴミ置き場置かれた姿見に映る私に見覚えは無く
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本当に美しい日はおそらくは忘れてしまう程穏やかで
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来る夏の衛兵のごと門前に立ちて優しい立葵かな
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アメリカンチェリー一粒ちょっとした言葉の棘を反省してる
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明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
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いつまでも続いて欲しい信号が 変わって私今交差点
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直接は話さず話せず触れられず緑の通知が私の明かり
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白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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空を飛ぶ夢など見たことないけれど自転車からはいつも落ちてる
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あの日さえ離れてくれぬこの思い抱えて歩く枯野の草を
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心配のしすぎと友に言われても手の鳴る方へあなたはだあれ?
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依存せず、期待をかけず、受けいりてすべを覚えし歳月としつきの果て
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「三人で来たかったね」と逝きしを偲びつつ行くコスモスの道
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ありがちの言葉机に残されてあなたの居場所は遠い日の午後
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入り浸る飲み屋の影にいる子猫そっと抱き上げ毛づくろいする
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滝の音聞こへ来そふな油絵の水霧飛び来て吾にかかるごと
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動かざる思ひ知りたる雨の歌ひとり受けたしあゆみ静かに
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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目薬をささんと上をみれば空、カラスよこぎる いっぱいに空
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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便りあり支えなき父歩けぬと冬柿の枝さぞ細かろう
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独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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