コルティナの 白き山々輝きて 歓声の渦歴史を刻む 
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ピタゴラの玉の軌跡のなぞる詩 転がる変わる心トリック
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雨催あまもよひ 冬の星座の無き闇夜あんや とこに就き 明日あすの雨を待ちぬ
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聞こえ来る カーペンターズ ラジオ深夜 ひょっこり春 連れてきた
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雨もやにあずけて行こうほころびを癒していくさ僕の呪文で
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桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
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血圧とレギュラー価格がだんだんと近づいてをりまだ夜明け前
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日和よしやってみなはれ背にかかるやさしいはずの春の雨
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甘えたり突き放したりわざとじゃない私は距離が測れないの
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おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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クリスマス以来の雨に傘さして明日は通院買い出ししとかな
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生活の生産者たれ我が子らよ 一筆足すなら創作者でもあれ
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冬と春繰り返し来るこの冬はまた雪解けてもう冬要らぬ
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紙パック 交換される日 待ちわびて 今日とてルンバ壁に佇む
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兄弟子にとどめを刺した宰相は 薔薇付けるにも笑みは浮かべず
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兄弟子の悲壮な顔を見たくなく 討論の場を宰相は避け
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雨粒が車のルーフを敲つ音は 冬の終わりを告げる調べに
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きしむよに鳴き交わしゆく冬鳥の白きやじりあかつきの月
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たくさんのものを壊したけれど 君が笑えてるならそれでいいや
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白百合のように笑うきみに "月はずっと綺麗でしたよ"なんて
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湯上がりはパジャマの膝に帆前掛(酒屋の) 晩酌前の準備ととのふ
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孫からの半日待ちし「明日行くよ」 LINEを見れば頬は緩みぬ
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冬芽のごと 静かにじーっと待っていた 心が急に動き出す春
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憧れを越えてしまった静寂に お世話となりて響く「さすがね」
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冬風に冷えた眼球は冴え冴えと。夜明け前こそ最も寒い。
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眠くない。強がるけれど、寝たくない。すれば悪夢が迫り来るから。
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貧乏で なにもやらない 父親に 息子の批判 グサリと刺さる
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どこが好き君の内側だったのに君の皮すら愛せぬ如月
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たこ焼きを タコ以外の具で 作るけど タコより美味い モノはないのだ
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なかなかに大変だけど 旅立ちの機には乗じて飛んで行け 行け
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