「当たり前!」若い頃の 生意気が 今は懐かし 言霊ことだま覇気はき
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『この世なの?』 『あの世なの?』 言葉遊びで けてゆく夜
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お年賀の 焼酎の栓 開ける夜 芋の薫りが 気持ちを癒す
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叫んでた「ここにいるぞ!」と実在を 遊芽ゆめ公園の遊具の上で
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毎日の晴れて乾いて冷え込んであいも変わらずただ冬らしく
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嬉しくて少しさみしい コミックの全巻セット大人買いして
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「わたしのお母さんはおばあちゃんです」ちょっと恥ずかし次女の作文
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やわらかに 愛するみたいに 軽やかに わたしの生を抱きしめたかった
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日々追われ中途半端な子育てもははの愛にて子等健やかに
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寒けれど 寒さの中に 風情あり  ため息一つ 気霜きじもに変わる
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花そよぐ ふとした先に 君がいる この街ごと好きに なっちゃったかも
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冷へし肌 包み温もる 露天風呂 夜空へ昇る 白き湯けむり
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俺の番人生ゲームサイコロを 振るようにして今日を引き受け
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寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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針金をねぶったときの味がする 牡蠣の亜鉛で舌をしびらせ
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みゆき、らも どっちの中島?と問う声にアル中の「らも」重ねる誘惑 / 「今夜、すべてのバーで」
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縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
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政局に 振り回される 三連休 解散見越し 先取り業務し
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昭和ドラマ 演者のその後の 人生を ひとりひとり 検索してみる
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寒いねと わがを 毛布でくるみつつ お外ニャンコに 思いを馳せる
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あと少しだけ、この愛が軽ければ 君のもとへ飛んでいけるのに 
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極寒の風に吹かれて喫茶店 ハイビスカスの紅茶二杯で
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十一時、サンドイッチを食べながら「お昼ご飯は何」と聞く孫
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厳冬の日を重ぬ後 春の如優しさ感ず 気温十五度
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小寒に肉まん探すコンビニは 早や恵方巻き旗がなびきて
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歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
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手の甲に ねこがあご乗せ しんらいの あかしであるよ 時よ止まれと
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ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
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闇にいる あなたの気持ちわかります、いつまで経てど終わらぬ吐き気
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山沿いは100センチっておいおいと針降るごとく落つ雪を見る
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