人買いがモロミとシラスふるさとのアマゾン川のカニに届ける(百人一首・三十五)
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七つほどサバ読みながらあけすけなクマに五十路と突き止められる(百人一首・三十六)
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不忍しのばずの池にデリバリわが鯉は高野豆腐をヒモのノルマで(百人一首・四十)
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忘れてて急いで飲むと天井に今日会う人が座って待ってる
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最近はニュースの国際情勢と地図帳を照らし合わせてる
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親知らずみたいに痛みじゃまくさい記憶を誰か抜いてください
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「中性脂肪五百越えたら治療」だと主治医の引いたラインの現実リアル
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塩分と炭水化物、マイナンバーカード更新おもひ薬待つ
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古巣より 飛び立ちゆける 燕尾へと 踵返して さよならまたいつか
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ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
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締切と 雑務に追われ ひと月が 過ぎて気づけば 花香る春
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お互いに 云いたいことをぶつけ合い 吐き出してもう赤の他人さ。
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この世には素敵な言葉が多すぎる 修了式でもらう手紙に
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空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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どんななメロディだろか春風に揺れるネモフィラ奏でる音は
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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「ただいま!」と母に抱きつく一年生 登校三日目 桜満開
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とりあえず番犬だけど 人間はみな善良と信じてる
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山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
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豆を挽き 珈琲淹れて 始まりぬ 新芽が光る 日曜の朝
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新緑に皐月の花の咲きめて青空仰ぐ紅ぞあざやか
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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吹く風に仄かに戦ぐ菫草 陽にきらめきて花びらの降る
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ピンク帽かぶ赤子あかご電車中でんしゃなか母に抱かれ春の花束
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信号が青と気付けど膝痛でダッシュ出来ない吾は老人おいびと
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心地よい 風をあびつつ 仕事して ベンチ休憩 無のひと時を
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体調が すぐれぬ貴女 心配し 改善願い 朝の神社へ
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あめのひは ねこもねむいね ねこだんご ぴったりよりそい なかよくねんね
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