星屑の 銀のきざはし 昇りゆき スノウフレイクの 銀河で踊らむ
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珍しく雪予報出た眠れぬ夜 何度も確かむ五センチ窓明け
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厳寒に 餅花飾る小正月 五穀豊穣願ひを託す 
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飛び立たせたくて放てぬこの腕かいな母という名の檻を編む日々
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帰り道 豪雨のなかで 傘ささず 息を切らせる 笑顔の二人
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あなたってふわっとしてる誉め言葉みたいだけれどそうでなかった
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算数か哲学なのかいまひとつ割り切れなきや 離合集散
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カツぬき梅食べますか天神さんげんかついで本番前夜
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小寒に黄砂が春を連れて来る ダウンを脱ぎて散歩に出るか
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冬日和常は通らぬ路地入らば色鮮やかに葉牡丹並ぶ
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国語辞書 淡い恋慕を 表す語 ずっとさまよい 「初恋」を知る
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ナチスから逃れ「命のビザ」持ちて日本上陸敦賀港なり
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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いくつもの 眠れぬ夜を 乗り越えて 赤く滲んだ手 いざ本番へ/先輩方、頑張って下さい…!
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忘れゆく父の瞳の澄みゆきて幼子のごとき父を抱きしむ
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万人に 松葉まつば竹節たけふし 梅の実の  如き幸福 われ寿ことほぎぬ
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積雪の歩道に残る足跡と同じ歩幅で歩くいずさよ
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わたしからはなれていった心臓が健やかに鳴り続けますように
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話を聞くとき目を離さないあなたは頭の裏側も見えてそうだね
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肋間に貼りしホカロン寝てる間に腰をも癒しルンバのごとく
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傾いた 店でパン屋を 営んだ アッパレ神戸の 叔母の生き様
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叱り果て背を向けあえば冬銀河 母という名の檻の寂しさ
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このGはGoogleのGなんだってひとつかしこくなったとキミは
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もう後も ないまま告げた 別れにも 彼女は一人 背を向けていた
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二十歳なる光の殻を脱ぎ捨ててゆく背なまぶし 息子(むこ)に幸あれ
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親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
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八戸ノ里やえのさと 季節はずれの温い日に 司馬の書斎の小庭を歩く(司馬遼太郎記念館)
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スマホから指を離してひらがなの「やすみ」を飲み干す土曜のひかり
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ドーナッツ二口かじり「こ」も食べる。ぼっちな時間楽します技
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共感を得る事だけが目的になった世界は、歩みを止める
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