蕾には期待と希望 咲く花にチカラ貰えて人は優しい
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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よたよたと 丸ひ体を 揺さぶりて 犬はおきなと 春のお散歩
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あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
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一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
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五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
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川辺りの桜水面みなもに枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
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他人ひとのこと心が小さい人と言う君の大きな口だけ見える
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山の端の 真ん丸太陽 鮮やかに 白い息して 朝のお散歩
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地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
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朝方に 乳飲み子もぐる 我が布団 子の足ぬるし 春来たり
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生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
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うっすらと紅粉べにをぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
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ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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着付け後の 合わせ鏡に 映り込み いつもとちがう 君の横顔
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寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
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花見へと一三八タワー駐車場どこもかしこも満車満車
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弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
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毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
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整頓の手を止め 近場にて花見 よどみぬ心をほぐす桜
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5分間休憩中にコーラ飲む自転車旅の唯一の甘え
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満開の桜の宵は仄冷えて桜の珈琲おとすひとあり
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花曇りの散歩は夫婦ふたりのんびりと色とりどりの野花愛でつつ
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花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
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すっかりと花壇の雪の消えたこと夫と話して夕餉の支度
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在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きるよすがを 見出で安らぐ
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何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
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