積読の中に埋もれたあの頃のアイデンティティと出会い沈黙
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初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
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あの人に一票入れて一年ですこうなるだろうと思ってましたか?
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膝で寝て 口チュパチュパしニヤリ笑う  夢でも君の 母ちゃんでいたい 
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七福神めぐりて引いたおみくじの短歌を胸に今年も一年/大吉
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くれないの実の鮮やかが目に沁みる 我が難(病)転じてくれるか南天
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年始から 残業続く 吾の身にも 福は来たりと 半月の言ふ
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歯が痛む 激しく痛む うわ!ヤバイ 左の顎がぷくっと腫れてる💦
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口開けて良かつた歌を思ひだしこそぎ落され歯垢とともに
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丁寧に愛情込めて育てても伸びぬ実らぬ咲かぬ子もある
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「当たり前!」若い頃の 生意気が 今は懐かし 言霊ことだま覇気はき
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『この世なの?』 『あの世なの?』 言葉遊びで けてゆく夜
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お年賀の 焼酎の栓 開ける夜 芋の薫りが 気持ちを癒す
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時雨来る予感のあたる冬夕焼け 着膨れて行く五分のポスト
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静かなる炎を抱きて闘いし タイ緩むるを背中で感ず
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削れゆく鉛筆走る音さえも染みゆかむかな 雪の白さに
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靴下を左右揃えて干すうちに 飲み頃すぎてゆく一杯(ひとつ)あり
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叫んでた「ここにいるぞ!」と実在を 遊芽ゆめ公園の遊具の上で
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毎日の晴れて乾いて冷え込んであいも変わらずただ冬らしく
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食道を熱して下る大根を ビールで追わん寒夜の夕餉ゆうげ
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嬉しくて少しさみしい コミックの全巻セット大人買いして
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「わたしのお母さんはおばあちゃんです」ちょっと恥ずかし次女の作文
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日々追われ中途半端な子育てもははの愛にて子等健やかに
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寒けれど 寒さの中に 風情あり  ため息一つ 気霜きじもに変わる
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花そよぐ ふとした先に 君がいる この街ごと好きに なっちゃったかも
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髪を梳く髪を洗って髪を干す落ちた私の一部だった髪
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子や婿の仕事始めに残された 我に今日から初場所来たり
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羽たちがみんな巣立っていきましてペラペラになるダウンジャケット
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寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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針金をねぶったときの味がする 牡蠣の亜鉛で舌をしびらせ
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