会社では 犬猿の仲の 俺たちが 恋仲にもどる 夕暮れのアパート
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旅の空 朧月夜の 花の下 幾山越えて 大海渡り 枯れ野巡る 春のまぼろし 
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プロジェクト エックス見たら 何もかも 劇的になる 野球少年
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ふくびきの山鳥の尾をねだる子よ泣く泣く親はヒモのカモネギ(百人一首・三)
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借る詐欺に渡したカネは億千万シラ切らるればサルボボを蹴る(百人一首・六)
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タマの歯が八十路やそじで欠けて噛み切れぬもひもじく爪であさる釣り堀(百人一首・十一)
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暴れたるクマの通ひし辻閉ぢよ泥の素焼きでしばし土留めに(百人一首・十二)
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特売のかめより劣るオラのかま濃いつもりでもブチとなり塗る(百人一首・十三)
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鉢合わせ修羅場のヤマの店に老ゆる松戸の歯科はキバ替えに来い(百人一首・十六)
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舌はぜるガムとも聞かず買ったカバからくないのに水すするとは(百人一首・十七)
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髪の毛と皮脂に寄るダニ嫁さへや見目にも痒く日頃避くらむ(百人一首・十八)
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この桜君の軀に ぼくのうた
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合コンと言ひしばかりにフダ付きの訳ありのカネを持ち出でつるかな(百人一首・二十一)
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この足袋は草も取り払い寒気してひもじいニシキヘビのマワシに(百人一首・二十四)
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菜に塩は大阪ヤミの金貸し屋サツに知られて食い扶持もがな(百人一首・二十五)
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送られたニセ最中もなかころもばかり今ひと粒のミルキー待たむ(百人一首・二十六)
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イカの腹分けて流るる墨の川いつ耳取るか鬼と相談(百人一首・二十七)
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子ども当てに呑み屋に寄らん初ツモを引き惑わせるギラギラの母(百人一首・二十九)
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有り金をくれなきゃ見栄で別れるとアカナメ語る不気味な話(百人一首・三十)
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BRBさよなら二度と会いませんように!
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時を得て 紐解れたり 花蕾 名を上ぐりて 立てば芍薬
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枕花 百合の花粉が床に落つ花瓶の水はそのままの朝
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水に火に追われし人の今朝の顔 覆う手に既に苦は刻まれし
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あめのあさ アンモニャイトの ねこ眺む ひとり足りぬよ 段ボールかな
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朝夕に飯を求める野良猫のために生きてる健康的に
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玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
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新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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