喫茶店 大声電話 ダサ女 話す内容 学なきバレる
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福袋 君に指輪 渡せたら…  完売の札 神の啓示
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雪景色 オレンジががった マシュマロくちへ 遅効性の 毒薬となれ
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今まさに ヌルッと追いつく 『賢者』にも チョイとおいでと 影踏みあそばせ
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春が来ぬ 自転車パンク 直す度 もらったテレビ 映る瞬間
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神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
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寂しさを埋めるための300mgミリグラムDXMデキストロメトルファン
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あらかじめ 役者筋書き 不足なし 当たりますとも ドラマも政治も
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衣食住 足りて医職自由 担保せり 暗闇の中 吾突き進む
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夢に見た死体はのっぺらぼうなのに 殴った顔見りゃあなたが死んでた
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仏壇に ノルマのように 供える飯 未来ありしか 彷徨える吾に
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本当に孤独かどうかは置いといて 憐れむようなその目が嫌い
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朝顔と君の横顔花開く 笑顔咲く君見つめていたい
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電車内 揺れにしたがいシンクロす 朝に 眠い おじさんおばさん
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夕焼けの沁みた空気の手触りと色と香りは時間を止める
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追憶の君は幼さ残ってるまた同じ星を数えられたら
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同クラは出ない 水泳決勝戦 大歓声に プールが割れる
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十五の夜 隣で眠る横顔の奥に 私と同級の母
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僕たちは 毎日せっせと 食べる 食べる 今日もせっせと 薪を、焚べる
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おれ人間向いてないやバッタとか良いんじゃないのとどこぞの二人
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名月を収めた画面 夜8時 送信ボタンは、まだ押せてない。
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長いこと生きてる気がする 僕だけど。ばあちゃんと並び月を見ていた
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白鷺は細きあしして草を分けひょろ首伸ばし川面覗きぬ
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湯の川を揃ってゆったり魚たち群がるところが湯の湧くところ
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友人が自分の母を褒めている その気遣いには感謝を告げる
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久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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朝起きて毛布に包まるうちの子が またしもやけと付き合う季節
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初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
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だいだいの小さき花から漂う そのかぐわしさに胸膨らませ
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雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
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