身を屈め目線合わせる水仙にご機嫌を問う迷惑かしら
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寒かった今日振り返り汁物をコンポタとする米研ぎのとき
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獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月のZOO動物園 
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また来年 雛人形を 片付けて 弥生も半ば 陽の向き変わり
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いい嫁を 演じるつもり ないけれど 遣う気の分 魂抜ける
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飯事ままごと乙女椿ヲトメツバキを洋菓子に見立て ケーキ屋営む幼日
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名も柄もわれに似ているボケ木瓜の花 木偶の坊にも春の彩り
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遅刻する 急ぐ足元 風過ぎて たんぽぽの綿毛 どこにゆくかな
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我が足に 頭のせぐっすり眠る君 痺れがきても 動けず我慢
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窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
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アイロンの熱を味方になじませて 未来の僕に会いに行く朝/明日はOB訪問
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ファインダー覗く世界は 変わりゆき モノクロームからフルカラーへと
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春彼岸 息子の隣ちょこんと正座 ちさき手合わせ神妙なきみ
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襟足に 春の予感が した日には 泣きたくなるよな 喧嘩がしたい
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並ぶほど愛くるしいは雀なり後光を受けてわれにおはよう
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入居前のお隣さんと 笑顔を交わし 嬉しい繋がり始まる予感
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満開のカワズ桜をLINE送 雪積む庭の写真が返る
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余裕でき遠出の旅の思案中弥生の空へ君は翔けゆく
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たまさかに友とあふ日にくたびれし葱と歩けり古着など着て
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土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
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理不尽りふじんな  孤独こどくかす  看護かんごの手  胸襟きょうきん開き  きずなしん
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一日の 時間等しく 降り注ぐ 如何に過ごすか 思う間もなく
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良い仕事してくれてるね 千円で十年前に買った壁時計
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炬燵にて 正座したまま 居眠りす 介護抱える わが現状
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だんだんと家族のような気がしては風呂掃除終えうたかた覗く
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聖人のように微笑み対応す我のこころは我のみぞ知る
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ひれ酒の旨味に酔いし晦日月オレンジジュースの朋の相伴
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蘭の花 ほったらかしの 二十余年 ふと気づきたり 子の育ちにも似て
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両手組み首から空へと50回エアー筋トレ富士眺めつつ
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五月雨が慰めのようであったとさ筑波嶺のみねよりおつるみなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる /瑤泉院 13/100
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