一日の用事を終えて一人時間 静かな部屋で飲む白湯うまし
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怖いほどの風音止まぬ冬の日は甘酒作ってほっこり和み
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温かい 空気流れる うたかたで 心温もり また歩き出す
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固まらないプリンみたいな幸せにゼラチンなんていらないもんね
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パソコンのアプリが消えて別の子を探すがどうもみんな今どき
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冥王星 着いてビックリ凍る足「まずは炬燵だ!テントを張るぞ!」
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雪をわけ団栗見つけ食む栗鼠の音の響に染まる苔かな
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踊らされ踊りつかれた前橋のインター横で食ふカップそば
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言葉とは土地にて育つものなのか「寒い」以外の言葉知りたい
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ヘリの音空より爆ぜる争いの気配再び終わらぬ不安
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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庭草が 残雪被り 朝陽浴び 寒風に揺れ 厳しさ伝え
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嫌な人 嫌いな人を 避けるため 心が狭く 盲目になる
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屋上でオムライス食ふ唇の赤 眼下の白き傘に零さむ
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ちょっと待て生じゃヤバいぞこのカニは義父母と病院送りは嫌だ
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どんどどんっ太鼓が鳴って笛ひゅるり 町の餅つき 心で「ヨイショ!」
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「おなかちゅいた」の ねこに ひとくちおやつやり そのまま二度寝 月曜の朝
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本来は獲らなきゃ食えぬものだろと感謝を持って食むウインナー/たずさわる動物と人
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本当に 大台切れそに なっている しばらくカフェオレ カロリーハーフで
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いつもとの変わらず過ごす人達へささやかですが「成人おめでと」
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凍る空月と星とが話してるこの冬いちの寒波が来ると
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サクラ咲け 思いを込めて ただ祈る 落選メールは来ていないんだ
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昔日の冴ゆる朝 成人の日に 母の一張羅いっちょうらまとふ姉
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寒風に負けるもんかと下向きの椿の花が一輪二輪
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踏切の途中でカンカン鳴り出して 早く転職せよと聞こえる
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八百屋には 最前列に 苺あり 嬉しい季節 春まで続く
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菩提樹のもとに座ってたまるかよ乳粥くれる人もいないし
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竹林の木洩れ日きらめく道ゆきつ 彼らの前途みちもかくあれかしと /成人の日
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ライブの日 暗闇の中 恥じらって 密かに繋ぐ 僕と君の手
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掛け声の 余韻抱いて 影並べ 大きな夕焼け 背負って歩く
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