Utakata
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愚息
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集合体恐怖症ゆえ人間の集まりである社会も苦手
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あの人がくれた言葉は分別の種類不明で捨てられずいる
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魂を悪魔に売れば二十一グラム痩せられるという噂
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窓越しに通勤電車眺めをりみんな違って私だけダメ
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珈琲の風味をマスクで閉じ込めて家に着くまでが喫茶店です
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テラスにてクリームソーダ飲み干せばフライングした夏を感じる
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味のないガムを噛み続けるように惰性で生きる深夜二時半
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傘を捨てびしょ濡れだけどお咎めなし今日から私一人の暮らし
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幽霊はあっさりすり抜けられるから試練を壁とは言わないらしい
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ルーブルの名画にペンキをぶちまけるような気持ちで初夏のゴミ出し
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『終わりなき旅』を聴いても響かない心寂しや終わり泣きたひ
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散らばった花片を想い下を見るそんな花見があったっていい
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アオハルを謳歌する花風に舞い今年も世間の顰蹙を買う
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Suicaには500円ずつチャージする思い立ったら死ねるようにと
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無機質な機械の声に救われるまだ世界には愛が足りない
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ミス一つするたび残機が一つ減る 今日は三回自殺しました
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美しく気高い月が怖くってビルの隙間に慌てて逃げ込む
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切れかけた蛍光灯が瞬いてSOSを打ち続けてる
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手が滑る買ったばかりの本が落ちる 罰当たりだな罰当たりだな
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二十歳
(
はたち
)
まで生きてしまった慣性で今日も死にたい夜を迎える
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五十音 愛の終わりで待つものは 感謝の恩か 恨みの怨か
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「死にたい」とツイートする矛 Amazonで徳用サイズのチョコを買う盾
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朝露に君の笑顔が煌めいて乱反射するカレイドスコープ
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告白の前に一拍深呼吸 呼気の成分「好き」は何割
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脳からの
電気信号
(
パルス
)
を心と呼んでいる無責任かつロマンチックに
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サイダーの瓶越しに見るスカイツリー 満月をそっとビー玉にして
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「人間に向いてないから猫がいい」見え隠れするヒトの傲慢
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カッターで腕に刻んだ五線譜を紅く滲んだ音符が滑る
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肌寒い六畳一間に忍び寄る泥棒みたいな夜明けの光
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散る花の連なり流るる花筏 漕ぎ出す君にどうか幸あれ
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