かるだもん
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短歌は全くの独学ですが、二十年くらい続けて来たので、もう暫く詠んで行きたいです。よろしくお願い致します。
猫、始めました (笑)

葉桜の土手の下には春紫苑はるじおん 愛でられずとも揚々と咲く
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つばくらめ のきかすめて飛び交えば季節の変わりゆくを知る午後
27
生活の始まる音を聞きながら生きる意味など問う初七日や
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ほぼ初夏の陽射しの日々をりながら花々見れば卯月は卯月
16
安らかにと祈る気持ちに添うような虹に出会えり母送りし日
27
母逝けば 磯鵯イソヒヨドリは帰り来て 春のうららに 慰めのうた/ 享年94
25
三輪みわの里 神の座するといふ山に枝垂れ桜は 咲き 揺れ 散りて/ 大神おおみわ神社
19
吾子らみな あの日この日の 我を越え 父母ちちははとなる 感慨深さ
20
七五三縄しめなわの 如くにじる 石餅は えにしを願う 気持ち託され/ 石山寺
18
密やかに にほへば春や 沈丁花 を探せよと 囁くがごと
25
十四年 辛苦抱えし 人々に 光の差す日 来るを祈れり
22
力尽き 黄金こがねの花弁 はらはらと 散らすも優雅 ラナンキュラスは
20
雨降れば 鹿も宿れる 軒の下 古都奈良ではと 笑みも浮かびて
24
転居して 磯鵯イソヒヨドリの声遠く 猫と暮らすも やや寂しくて
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今日一日 死なずに生きた そのことを まずはめよと 主治医に言われ/はぐれ迷子さまへ 私にもそういう日がありました
19
眠る猫 ぬくみ愛しき 背を撫でて 夢は見るかと 聞いてみて居り
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カップ麺食べれば猫が隣からガン見してきて食べにくいったら(笑)
25
宅配の切り花春の花となりせわしき日々をしばし反省
16
寝たふりで つまが仔猫に 声かける 聞くは楽しく 聞くは嬉しく
24
退職と 引越しそして 猫始め 詠めぬ日々には 友の歌
18
「痛み」詠む うたともの歌 身に沁みて そばにゆきては 背をさすりたし
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午後二時で すでに我が影長くなり 今日も見つける 晩秋ひとつ
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引き出しに 半袖がまだ 残りても ヒヨドリ鳴けば すでに晩秋
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金木犀もくせいが秋の深まり運び来る小さき花が大活躍なり
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夕暮れに 鳴る鐘の音 聞きながら 深まる時間 深まれよ秋
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電気ポットで お湯沸く時間 長くなり こんなとこにも 小さな秋が
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戦争は いつ終わるのと 呟いて 空を見上げる 人の悲しみ
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「千秋楽」行司が言えば 吹く風も 急に秋めく 両国界隈かいわい
25
朝の風 ほんの微かに秋が居る やがて手に取るリモコン哀し
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見上げれば 空はすっかり 秋仕様 おーい季節よ 降りておいでよ
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