Utakata
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沢西紺々
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ほうじ茶の熱い香気にすがりつき不安の嵐やり過ごす夜
13
ふうわりふパニエみたいなカスミソウ運ぶ私も背筋が伸びる
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晴天は青か?黄色か赤信号人の気配と頬刺すUV
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青もみじ奥に二三の赤い葉をつけてこっそり秋支度かな
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室外機運転音を良く聞けば上手く混じってケラの鳴く声
9
鍋いちめん湯気にも負けぬなすの青柔くとろけて盛り付けを待つ
12
標識の矢印の向きに夜の風優しく吹いて帰宅促す
13
夕暮れにぽつんと光る金平糖茜の雲にその身沈めて
15
夕立のけぶる街なか立ち止まる不幸を流してくれる気がして
16
地上での
忙
(
せわ
)
しさ知らず西の空燃ゆる雲の
端
(
は
)
往時も同じか
4
焼けていく冷凍餃子待ちかねて音の変化に耳を澄ませる
16