ねじれの位置
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文章みたいに流し読みできるようなものを投稿しがちです。

お昼時 公園で同期と集う みな「辞めたい」と口々に言い
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昼休み マクドに立ち寄りふと見れば 隣で上司がポテトをむさぼる
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休暇の日 有意義に過ごす努力する 普通の週末より楽しくなり
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「後半休」この3文字が舞い踊る 清々しさをまとい仕事す
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仕事柄 休みはいつでも取れるけど 休むと作業が果てしなく溜まる
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上司から「たまには休みを取りなよ」と言われた華金 昼で帰った
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雨のいざなわれ向かふ夙川しゅくがわは虫の音もなき静寂の道
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仕事終え 外に出てみて雨模様 少し前まで桜咲いてた
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友人とたわいもないこと語り合い 海沿いの夜 プロムナードで
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通勤のみちから一歩飛び出して 未知の世界ののれんをくぐる
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後輩にいいこと聞けたしラーメンもうまいしきょうはいい一日だ
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初めての さいはての地石川県珠洲市は雪景色 鉛色をした能登の内海うちうみ
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マシマシ二郎系のラーメンに挑む友の顔 カロリー摂取の競技にも見え
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花火には今年は世話にならねども インスタではよく花火が上がる
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文明の利器とは縁のない駅で 行先を告げてきっぷを求める
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汽車の中 学校帰りの学生が 慣れた手つきで扇風機をまわす
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ちりんちりん 鈴を鳴らすは小学生 ランドセルの揺れ 家路を急ぐ
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汽車を降り 子どもは車で帰れども われは迎えもなく歩き出す
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となみ野に通ふ汽車の音を聞けば 親子がおもてへ手を振りにゆく
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友人との過去のトークラインを見返して ぶっちゃけ話深夜テンションに赤面する夜
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最近は あらゆるものの価値観が「コスパ」・「タイパ」で ふるいにかかる
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振袖やスーツの若者見て思う 一年前のインフルエンザ成人式に行けませんでした
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本日は令和五年のおおみそか 雨だしゆっくりそばをすすろう
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「また来年」「やっと会えたね」交差する 二十時半の駅の改札
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たまに飲む酒は慣れない味がする 前はしこたま飲んでいたのに
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淡い恋心を持ってた昨年は 見るものすべてがバラ色だった
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特急が来なくなった街を見つめ 超特急北陸新幹線にひそむ影かと
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美しき光の芸術眺む横 華奢な手先に目を奪われた
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「きょう虚無だ」ぽつりと友がこぼす朝 なにかあったら頼っておいで
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金沢駅 能登路のバスの待機列 あなたはどこへ?と老婆がたずねる
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