ねじれの位置
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文章みたいに流し読みできるようなものを投稿しがちです。

たまに飲む酒は慣れない味がする 前はしこたま飲んでいたのに
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淡い恋心を持ってた昨年は 見るものすべてがバラ色だった
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特急が来なくなった街を見つめ 超特急北陸新幹線にひそむ影かと
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美しき光の芸術眺む横 華奢な手先に目を奪われた
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「きょう虚無だ」ぽつりと友がこぼす朝 なにかあったら頼っておいで
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金沢駅 能登路のバスの待機列 あなたはどこへ?と老婆がたずねる
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北陸ほくりく」のことばの響きは物寂し 「北」のしわざか「陸」のしわざか
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空調は19度という指示が来たそれもう暖房を動かす意味がないのでは? 雪国にある国立大学
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大企業 「やばい」「えぐい」しか言わぬ 語彙力のない採用担当
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実は私 金木犀のアレルギー 甘い香りは手ごわい強敵
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インターン 会社の印象悪くとも きちんと深くお辞儀はしておく
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スーパーでお目当てのソース買い求め 気づけばカゴにはハムカツがいる
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福井駅を歩いていると 半袖で夏を引き連れる若者がいた
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一時間に一本走る鈍行で 乗り遅れかけの客 みなで少し待つ
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恋のあじ 我から遠くなりにけり まだそれほどに味は知らぬが
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就活の「ガクチカ」ひとつも出てこない 大学生活 虚無だったのか?
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一日に 街へゆくバス 三度あり 徒歩でも行けるがバスに乗りたい
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真夜中に 窓を開ければ ひんやりと 冬が顔出す金沢の秋
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「まぁお前 精神年齢オトナやな」自覚はないが悪い気はせぬ
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作法とかちょっとあんまりわからずに 魚のフィレをぎこちなく食う
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先輩と語り合うのは仕事話 学生にはよくわからないけど
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苦いのでビールはあまり飲めないが 嫌いではない 微妙なちがい
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早朝にひとりで降り立つ異国の地 心細さに負けそうになる
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さびしさを紛らわすため人波にもまれたくなり 外へ出かけた
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誕生日 友のいるバー立ち寄れり グラスの露が飲めよと急かす
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河北潟へひまわりを観に行ってきたが 主役はみんなに背を向ける
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数日後 年齢をひとつ重ねるが 「はたち」 の響きの尊さを知る
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「ひとりで映画観てきたよ」と友が言う チケットは2枚あったらしいが
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重い腰をあげてあしたもアルバイト 質は落とさず・でも上げすぎず
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「神戸市の課題は人口減少です」地元を離れたこの身に刺さる
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