Utakata
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midland3
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見上げれば はかなき雲も 日に消えて 昇る陽炎 揺るる昼過ぎ
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カマキリの 網戸の前で 鎌を 研ぐ 吾れ出陣の 阻止をせんとや
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梅雨中の 晴れにまみれた 夏至の日に 西日の作業場 なすすべもなし
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にびいろの 舟の霞の 浦の暮れ たゆたいながら 溶けるごと
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田植えから 草取りの野良も 執り済みて 農閑の祭り 骨休みの無く
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見上げたる 雲薄みつつ 陽の一筋 指し示す地(つち) ここに明からし
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つまづいて またその先に 段差あり 脇へ避ければ 足は泥水
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この軽き ポテトチップス かじりつつ 今日も沈みぬ この体重計
17
灰色の 雨また雨の 降り下(お)りて 黄金の麦も また雨の中
10
雨あがる 白き道より 立ち眺む 右は翠稲 左麦秋
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眼前の 夕日に向かいて 風を受く 白波は投げし 汝れは何ぞと
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蒼空は ここに透輝の 槍注ぐ 翠深の山へ 紺藍の海へ
8
3番よ この称揚を 受け給へ 天際へ航る その
朝
(
あした
)
に
10
贔屓負け エアコン壊れる 詐欺電話 コンロで湯が沸く レンジでチン鳴る
9
翠
(
みどり
)
なす山より磯の我にふく 風のうねりよ 果ては青みへ
10
丘の畑 舞うひとひらの ま白き蝶 さや風ともに 弥(いや)遠みまで
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