ランドセルの 背中で隠す 寄り道は  作戦会議に なる午後三時
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ダメですよ、振り返ること 自撮りって振り返るうちに入りそうです?
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歳を取りいくつ季節が巡れども吐き出す息は白いままかな
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よしまずは火をおこしてから考えよう酒と肴は君に任せる
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ぼんやりと微睡む朝の薄明かり 雨音響き 瞼が落ちる
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吾の雑煮 息子美味いと 好評価 妻の遺影に 笑顔で供へ
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冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には白衣びゃくい まとひし舞台
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目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
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微睡みの布団の中で背伸びする窓をあければもう月曜日
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世の中はいろんなことがおきてると眺め回してたたむ新聞
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冷めぬよう湯船のふたを引き寄せてオイルサーディンのようにぬくまる
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「明日から」なんて言葉を飲み込んでみたらし団子三つ目の宵
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朝食にゆで卵2個食べ続け最近ちょっと調子が良いわ
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自動ドア脇の門松 同僚と上司と交はす 年始の挨拶
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ごみ出しで「12」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
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デッサンに水彩画から抽象画 全部、短歌でいいんじゃないかな
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ひとり寝の 眠れぬ夜の さびしさに 冷たさだけが 纏い付きけり
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オールして お腹が減って 食べるもの 探しばりんこ 美味し過ぎでしょ
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本年の仕事始めはお弁当ポテトでできた星3つです
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片腕で雑に混ぜても混じり合う殺意愛情すべてなげうて
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泡洗顔 保湿美容液 シンプルな ルーティン熟して 今日も始まる
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しんしんと雪降る夜に 指つんと 爪長さんに挨拶一つ
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ため息を美味しく有意義な吐息にするためだけに悪い子になる
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消し滓が硬い床まで届いたら 音のない街の端っこにいる
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「簡単に理解されない俺がいい」理解を求め心は叫び。
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再生利用夢か現実かの曖昧に甘えて君に縋る
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俺だけが 頭が悪いと 寝正月 何者でもない 男が目覚める
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光る窓 真っ黒な俺が 溶け出した 白い線から 抜け道を探す
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今日もまた あたためますか? よろしくと 家のレンジで あたためている
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わたしって 鳩胸なのよと キミが言う 俺は固まり キミは笑った
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