明日にも花が咲くから見届けて貴方が魅せた桜みたいに
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白銀の 黄色一色 春はそこ 朝陽こぼれ メジロさえずる
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梅の花  生物学的 分類が  バラ科桜属やって  知れへんかったわ
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老木のその佇まい武士なりて斎藤一寡黙な人を彷彿とせり
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うしろ髪 しなやかに揺れ 十六夜の  独り一夜の 夢追いかけて
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「真夜中のドア」が流れてつまの横 戻れぬ日々が不意に愛しき
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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言の葉を編み込み 悩み 絡ませて ほどひてはつくろ推敲歌すいこうか
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溢れくる涙はそのまま流しなよ 優しき君の心なりけり
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「ありがとう」言える距離には君がいて 蛇口をひねれば水が出る春
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両膝のピキン!カクカクする痛み押して歩いた一万歩なり/痩せる努力
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掛け違うボタン一つが床に落ち妻の差し出す裁縫セット
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主の名は 知らねどワンコの 名は覚え 和やかとなり 朝の公園
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サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
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値上げラッシュ 切り詰めながらの日々だけど 君への愛と時間は惜しみなく
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もうとんと掻かなくなった子の部屋に 失くした耳掻き五本現る
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若人わこうどよ 無闇矢鱈むやみやたらを 恐れるな  みちを守れば あとは自由だ
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水明かり 山紫に 空茜 旅路に光る 風のささやき
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そうでス わたスが へんなおじさんでス 税、納めてまス 職、就いてまス
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澄み渡る朝空のした 何故俺は司法書士さんと揉めてるのだろう
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ローマにて闘技場の端坐り古代の歓喜思い浮かべる
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真夜中に歯みがき粉切れて、ものすごい勢いで口をすすいでる顔。
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三月は 環境変わる タイミング 新生活も 今との別れ
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淡々と ただ淡々と 続けてる やりたい事を ただ淡々と
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ひよ叫ぶカラスの群れに身を隠し去ればすぐに絶叫再開
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言葉尻嘘か真か見極める嘘で固めた言葉は不要
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ウメジロー 枝から枝へ 蜜の味 風薫る 梅の香こぼれ 春隣
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白と灰色の格子で僕たちは透明色を幻視している
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マスクして人目を忍び細めた目笑顔と断じ笑む赤子よ
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人肌を忘れたてのひら愛されぬよりも愛さぬことをこそ憂う
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