今日こそは開花宣言春うらら 思い新たにそれぞれの道
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優秀なひとの呼吸に触れた時「敵」を「人」へと変える魔法だ
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窓帷カーテンひらかば しとどなる窓外そうがい 春暁しゅんぎょうを濡らし そぼ降る雨/しとど=びしょ濡れ
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木の芽晴れ まだ目覚めぬか池の亀 山のこぶしの花は咲きしが
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冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
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攻撃の応酬続き反戦歌作ってもムダ歌ってもムダ
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青年にドア開けられてしずしずと五十五の我乙女となりぬ
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キラキラとまばゆ水面みなも見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
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悲しみを 日記の様に うため 歩みし二年 読み返す初詩しょし
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一輪車押しておうなは春の道 株に土付くほうれん草乗せ
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さんとくジャガイモを 植へたがる母 拒む我 遅霜おそじも逆算 植へるは彼岸
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デイ以外こもりがちなる日々なれど春の日差しに我も誘われ
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間違いは笑いとばして知らぬ顔シナプソロジー声弾ませて
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雪を割り芽吹く命のあるごとく老いた父追い日々を越えゆかむ
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春雪と土の匂いで走る夜 終わらぬ道が僕の答えだ
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春あさき 皇居の庭の 「袖隠そでかくし」 たちまち江戸へ タイムスリップ / 椿
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巣作りの 支度をしおり 烏たち クチバシだけで 器用に運ぶ
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買い置きと昭和な暮らし役に立ち助けられたを教訓として/東日本大震災から15
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選り抜きの豆で淹れようコーヒーを飲むとぐっすり眠れる君に
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らさずに 5秒を超えて 見つめり 人群の中に 君を知り
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震災の日 十四時四十六分 忘れじのとき 黙祷ささぐ/東日本大震災
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大松明 燃え上がりけり 二月堂の 軒の垂木の 焦げむばかりに /二月堂修二会大松明三月十日
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玉の緒の 果無はかなきことを 忘れゆく  身を置く処 満ち足ればこそ
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海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
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ケンカして 「でも」と言い訳 見苦しさ 素直にあやまればいいのに
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迎撃を 巧みにかわし 爆撃が 原発襲う 修羅の果てなり
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もう多分会わない人達の安否が並んでる 何も起こらない春
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あゝ花粉 童の鼻にゆくからず 鼻水垂らさず しだれ梅かな
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有ってしまう言葉で無と虚を現したい 矛盾だらけの人間なんだし
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朝を待つ眠れないまま目を閉じるまた夜を待つ眠れないまま
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