の部屋に飾られ枯れたる霞草 机上のペンの転がり落ちぬ
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乱舞する 花竜巻はなたつまきを まん中に 子ら駆け描く 同心円や
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納豆を食うからからしすぐに減り刺身食えんでわさびは減らん/物価高
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誰だっけ 午前中だけ いたバイト 親が時給を 取りに来た奴
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桜散る 若葉綻び 空埋み 青葉に映える 桃色桜 名残の花と 春を惜しまん
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本命になれないところ百均のコスメに似ててサイアクあたし
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抱き枕ぐらいの体重だったならほんとに抱いてくれたんですか
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たかがよりされどの似合ふ便秘症。生命予後まで左右すらしも
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一本の 乾いた心に 一本の 煙草の煙で 潤いを差す
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一夜だと思い出だよと騒ぐ人そのエゴがにじむ民泊トラブル
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陣取りゲーム 妻の砦は ダイナミック ぐっすり大の字 僕はだいなり
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氷の張った沈黙を今愛で溶かして ぐらつく足元抱いて支えて
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丸亀のトイレを知らない僕らは戦争や爆弾を知ってる
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雨のを打ち消すようにはらはらと桜舞い散る金曜の午後
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トランプにハラスメントのカードなし僕の手札に切り札がない
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風呂上がり鏡を見れば小太りの新大学生 かなり厳しい
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バタバタと 高齢順に あの世行き 診察待ちの 呼び出し気分
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老いぼれて 厳しいだけの 人となり 恐れられたり 威張ってみたり
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報われぬ 星に生まれた こと嘆き いじけるなんて もったいないぜ
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ぱっくりとヒビアカギレで皮膚われて冬越え今日も痛くて春
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門口に座布団積みて哄笑わらひと ズレた軸に手添えなきを悔ゆ
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わたくしの 椿のような 恋心 終わった時に 「落ちた」と呟く
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混じり気のない殺意だけ転がして明日の運勢占ってみる
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食べさたが 痩せたさよりも 上まわる 深夜のコンビニ 2個のファミチキ
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木枯らしや 枯れ野を巡り 黄昏れの 独り足跡 冬の夕暮れ 振り返り
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真中まなか昨日の雨から顔を変え 夏日迎える静かなる朝
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割引をさせまいとの陰謀か 一向に開かぬエネオスアプリ
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雲の列 渋滞起きて 歩を緩め 色を交えて 逍遙する
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待ってたが一斉開花肩透かし桜咲き初め梅の散る散る
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小松菜の種をパラパラ庭の隅ほんのささやか我の菜園
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