自虐風自慢を頭の中で吐き空に歌えば、新しい今日
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畑 終はたおへて 薄暮に浮かぶ 白き月 弥生最初の 望月を待つ
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人間の尊厳捨てて戦火撒く魔王の賭けにいのち散りゆく
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梅散りて寒の戻りや雛まつり レインコートは花雨に濡れ
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バーテンに 夫婦と思われ リラックス 打ち合わせの夜 話弾んで
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戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
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逆向きの席の電車でぐんぐんとバックする先 旧友が待つ
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リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
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母の肩 めば上手うまいと 褒められり 亡き後に残る 感触寂し
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霏霏と降る雪は諦め悪いらし(ミシンの日)とうひと日付き合う
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軽井沢しらかば林の名残り雪 眼を灼くほどに反射する白
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雪解けの水は盈ちたり千曲川 頒けて欲しかな乾きのダムへ
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一打差も勝てば嬉しき負け悔し 飛ばぬ白球止まらぬ破顔
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桜巡り十年ぶりに会ふひとがふたりもいるなんて三月
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ドラえもん短歌でついに入選を頂きました感無量です/ドラえもん映画短歌コンテスト
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嗚呼ああうみに 心が流れて 行くような  こんな日にこそ 君に会いたい
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サラダなど 『らぬ』とはなち 二十年  ドレッシングは 薄味の今日
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屋上の 展望鏡は 遠くより 住んでた家を 探すモノです
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久しぶり スカートを履く キミを見た まだ五分咲きの 風の強い日
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これ以上成長することなどないとあの日思った今日も思った
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八百とあと一つだけ塗り重ね振り向かないでねじゃあねさよなら
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このまま覚醒しないまま一生を終える潔白さをせめて抱く
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フルートの新品の如く私には貴方以外は未だ無いと知る
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片道じゃ無くなったけど君も憶えて無いかもだけど何時か乗れたら神奈川行きの
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君一人いない世界でただ独り生きてくなんてそんなのはやだ!
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頑是なき 吾子は今夜も 疳で泣き その声で醒める 完全な愛
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ケチャップとマヨネーズをわざと間違う 今日も誰とも話せず終わる
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恐怖より 戦うことで 現実が 見えてきた時 ほんとの勝負
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ちょっとまて キミには俺が 見えるのか? そういう事なら 話は別だ
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おやすみを 言うまでに あと五秒ある 青ならYES 赤ならNOだ
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