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どうせまた
AI
でしょと思うたびこぼれ落ちてくときめき感動
14
恋人らのないしょ話を聞き終えて砂浜はまた海と語らう
16
予約した 駐車場が 見つからず キャンセル料に モヤモヤつのる
21
怖かった⋯でっかい蜘蛛と格闘し震えながらも張り手一撃
34
冷え込めば冷え込むほどによく研いだ大鎌のごと光る三日月
31
晩秋に木の葉時雨は降り止まず園児のポケット落ち葉の入れ物
44
麗らかな陽射し翳れば瞬く間 冷える足先 冬を告げをり
29
寅の刻 感謝知らずの 血筋だと 夢に起こされ ぢっと耳澄ます
35
砂浜へ電車ごっこの子ら来れば
白千鳥
(
しろちどり
)
そばをトコトコと行く
25
半分の 月が私に お似合いと 満月ほどに 完璧でなく
33
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
27
亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
21
隠れ家で 鶏すき鍋に 唸る我 野菜の旨味も 出汁に溶け込む
26
ひさびさの青空うれし空のいろペールトーンの優しい冬の
27
幸福も不幸もきっと平等だ街ゆく人のきらめく幻影
30
日中の友好願い「大地の子」名優逝けど光る
霊魂
(
たましい
)
/ 仲代達矢氏を悼む
23
観葉樹 渇いた土に 水をやり 根の先までも 届け冬の日
30
健康になるべく治療を開始してトレードオフの痛みに戸惑う/健康とは?
24
濃い青にバサリ羽ばたく光る白鷺が旋回ひとつして去る
22
餅つきを 撮っていただけ 記録班 筋肉痛も しっかりうつり
19
裸木の枝振多彩なるを見て 描き写したし絵心あらば
16
枯れ葉散る間もなく 枝を落とされり 街路樹の剪定 理髪の如
24
朝と
夜
(
よ
)
の境界線に照らされて我が主役とばかりのしっぽ
10
おい下僕 犬だ犬いる他の犬! 問答無用 我を引きて犬
12
業火這う赤い布団に浮き沈み 乳掻きむしる遊女悲しき
8
幸せな約束がある7日間 切なく苦しいあと7日
8
ちょっとだけヨコシマなことしてみる?と肩にもたれる霜月晦/八年目はじまる
13
「胸貸すよ」「助けてあげられなくてごめん」届くLINEに救われて/会議のあと
19
永遠に 君の援助を し続ける! 火炎ヒーラー 魔女に求婚
6
激動の日々はいつしか過ぎて行き光を纏い冬の日優し
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