もしぼくが月の住人だとしたら、君に伝えよう 地球が綺麗と。
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みんなやる絶対やるやるこれはやる メガネの上からメガネをかける
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殺すぞと抱いたくまのやわらかさ 私そんなに弱そうですか?
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履き慣れたスニーカーに降る花弁は余白を作らぬ六十二ビット
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朝起きて 灰皿の下の 千円を ポケットに入れ 学校に行く
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春霞 遠い輪郭にじむ夜 届かぬままの祈りひとつで
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二株のクリスマスローズや雅なる赤白橡あかしろつるばみ青白橡あおしろつるばみ
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土曜日の管理者イベントロブロックス五百七十万にるきみ
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薔薇を摘む横顔に棘、深き隈 今宵纏わぬ気高き白
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らいおんは おはようから おやすみまで なぜだかくらしを みつめている
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「おはよう」といつもの場所で言えたなら いつもの朝が始まるはずなのに
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春の陽にはしゃぎ過ぎたような花びらが 開きし庭の赤いチューリップ
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本当の春はここからと 葉桜をきっかけとするあおき季節よ
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あざやかに野を織り上げた新緑の風にはためくながれは静か
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思い出の湯けむりの町一人ゆくあなたとわたし分子になれず
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二千年戯れ過ぎた洋神のその救済に和の八百万
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孫出るか…半年先のイベントの予約サイトへキーボード打つ
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死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
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おでこには冷却シート吾子を抱き加湿器の音 夜間診療
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久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
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悪人も命終えれば仏さまその平等はすこしおかしい
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あなたへと、この春すべて書き留めるペンが折れても書き足りぬほど
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雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
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車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
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在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きるよすがを 見出で安らぐ
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食べ切れるはずと茹でたるソーメンが明日の昼まで庫内で待てり
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渋滞も「止まれ」がきれいになるならと静かに待ちていつもの道で
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早くから武道で鍛えし同輩は幾つになるも頼もしく見え
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何となく幸せ感じる一瞬が 消えずに続くすべないものか
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「なんにでもなれる」と言われたあの春の教室にまだ私だけ居る
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