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凍える朝 連なるつらら 軒の下 つらさに漏れた 小声の波形
5
かなしみの しみ落とすため 探すことば 本に齧り付く ぼくは紙魚
5
虫よろしく 日々を蠢く 僕の眼は 鳥のように 魚のようにと
5
狭い寝間 子が真ん中で 親が隅 縮こませまいと 窄み、おやすみ
5
壊しては拾い集めたぐちゃぐちゃの
愛
(
これ
)
の名前は君が決めてよ
5
人間と 人間同士 話すより 一人一人が AIペット
5
幸福を 語る相手を 間違えて 熱くなっても 喧しいだけ
5
最高の価値創出こそぼくのボスあんたじゃないんだおめぇでもねえ
5
「いつ来たの?」と訊ねる 小指の先の紅い切り傷
5
ゆらゆらと 揺れる私の 手を取りて あの目は君を 見ていたという
5
本質が愛なら私は愛せない 私のあなたが増殖していて
5
誰しもが 訪う歳を意識せず 気付けば大人 どころか夫なう
5
春寒(はるさむ)に 悔いることなし 君の影 朝の陽射しは 夢かうつつか
5
人絶えて 訪れ無きは 詫びしからずや 清水湧き凍つ 早瀬渦巻 水しぶき
5
歳取って 死んで行くのが 当たり前 葬儀屋さんの コマーシャル聴き
5
心捨て ベルトに乗って 運ばれる 製品ですか 人間ですか
5
小さなる 虫歯削らず 抜く如き 扉の処理に 異議を唱えき /管理組合総会予算案
5
整然と 材刻む音して もうお昼 お腹空かねどランチタイム
5
違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
5
青纏い私は綺麗に歪になった 春の売り買いとかしよう
5
春よ来い 呟くあなたが 美しい だから私は 春を盗む
5
話しかけ 首傾げると
蒼瞳羊駝
(
きみ
)
もまた 真似するように 首を振った
5
「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
5
街灯が白き光の繭を編み人影一つ飲み込まる見ゆ
5
温もりを 肌で感じる 昼日向 夜は温き手で 恩返しする
5
一日に三万五千生まるてふ「判断」の渦へ投げたし『推敲』
5
楽しげに街行く人も歩を止めて心の曇るときもあるらん
5
雨の日の黄シグナルは寂しかろう心の岐路にひっそりと立つ
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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