寒き夜はふところホッコリ猫が欲しココニャンに負けぬ賢いニャン子
25
静寂が 仕事の疲れ 癒やす時 空には星が 光り始める
29
檜葉ひばの木の枝の中には遠い土地香りの中に私の中に
32
十二月 あたしがあなた想う時 温かい風吹けばいいのに
15
初期アトピー カビを封じて一安心 背中も首もお手手バイバイ
12
着ぶくれて厚み増す分低くなる冬の枕にタオル一枚
21
寒空に 水槽洗えば リビングで 金魚笑いて 上から見おり
20
今週もきみに会えない 残薬が少ないように心細い夜
24
大谷流 仕事リハビリ 木に登る 右手伸ばせば 痛む脇腹😫 /休めないきこり…
24
隋唐宋元明清と見てくれば いつかは変わるそのうち乱る
15
丙午ひのえうま 年が明ければ 年女 避けられた年 それでも生まれ
26
紅葉もみじ散り 木枯しを待つ 妙義山みょうぎさん 今日は山火事 不安なくれない
28
二歳にて チョコバナナの 味覚え 朝からねだる 孫のほほえみ
22
とは言えど…未読の多き妻なれば 緊急連絡先 記入せず
15
僕がただ飾っているパロディーの元ネタを殺したのも僕
5
死ぬ時は 意外とあっさり 死ぬんだと ストレッチャーに 寝ながら思う
11
冷たいな 冷たくしたのは僕だった 優しくないと優しくされない
13
生活に そこまで笑いは 要らないと 言ってたキミは いまどうしてる?
6
死にかけのピアスホールにねじ込んだプラチナリングが風に揺れてる
10
うりざねに長躯の女性大臣のメモなし答弁や涼やかなりける
8
ライブ服 昨夜決まりて 体型は キープするべし 体重はいいから
13
たくさんの御守りぶらさげ 神様がいない世界は歩けねえってか
8
祈りには何の機能も無いけれど捨てられないからゴミにも出せない
12
ひび割れた瓶からこぼれ落ちていく ただ境目がなくなっていく
8
この電車 こんな時間に乗ってんの ウチらホンマは仲間かもしれん
7
爺婆が 張り切ってれば 周りから 老害だよと 陰口言われ
4
なき声に耳を澄ます深夜 また朝方
4
誕生日 来てしまったか 情けない こんな歳まで 来てしまったか
4
自閉症 小さな声は 聞き取れず 難聴気味の 耳を近づけ
4
社交性 全くないと 言わないが しゃべらぬ方が 無難なことも
4