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スカジャンの中の 礼儀正しき心 優先者に席譲りぬ紳士
30
襟髪をつかまれるよにふりむいた 確かにそれは沈丁花の香
26
我からも粉舞う姿にたじろかれ思えば
哀
(
あわ
)
れこの向こう
脛
(
ずね
)
22
このような春めく二月十四日見たことないと辺り見渡す
24
気のおけぬ 学生時代の 友たちと 苦労話を 笑い飛ばして
32
スーパーに 百円の春 並びおり ピンクのスイートピー まずは仏壇
18
思いつく ものを歌えば それでよし 浮かばぬ日には 口開けて待つ
12
終わりの風を見てみよう 映像に メディアの中に 身の回りにも
8
一気に春! 「啓蟄」はまだ先なのに 寝てた生き物 ピョンと飛び起き
10
変な顔は お互い様か ちらちらと 猪首の女 こっち見て居る
4
目が合いし 猪首の女 ぎっちょにて 品よきさまに 鮭ほぐし食う
4
冷ややかに 一瞥投げて すたこらと 猪首の女 去り給いけり
4
それぞれの 思惑秘めて 『こうもり』の 三重唱は 始まりにけり オペレッタ『こうもり』
5
かの海の水脈(みお)はとっくに消えにしをまた現れて恥かきにけり 某落選候補者
4
誠実と言う美徳をもせせら笑う心貧しき国となり初む
6
肉餃子箸で指すキミをまるで育てた責任負うが如く叱りおり
5
大寝坊 突かれた時の 言い訳を あれこれ拵え 吾の浅はかさ
6
あの思い出は 風邪シロップのよう 苦みに甘み残す
4
雪道に 残す営み 増ゆる朝
5
甘さ消え 冷めた酸味の 一言目
4
郷愁を振り払うためトンカツを生焼けを食うカラシで食ったる
5
グーグルの Aiさんと お友達 結構良い奴 プログラミング
4
水飲み場 陣取るボスに 近づけず 諦め草を 貪る羊駝達
6
よこやりを なさせそといふ きみなれど わがたづさへりは ひとごころなり
4
好きになれ、私が好きなものだけを。自分を好きになってよ、君は。【推し本人に布教している恋】
4
愛を唄えば 宇宙一の このわたし いまからあなたに 恋を叫ぶわ
4
眠たさに尖るつららは 水溢れ 冴えた頭で送るは「ごめん」
4
「じゃがりこは必ず偶数なんだって」クラスのマドンナとついた嘘
4
本気ではないということないけれど 休みを欲しがるのはわがままですか
4
大切にしまった夢の続きはもう溶けてすっかり
鵲
(
かささぎ
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