一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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眠れぬ夜に抱きしめられて聞くサイレン知らぬ誰かの 運命さだめを祈る
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かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
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ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
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公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
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見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
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名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
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停車する観光列車が田園にトラブル?違った撮影タイム/快晴の雪景色
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世の中は 連休なれど 休みなく 仕事終えれば 月の微笑み
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西の空 下弦の月を 眺めつつ 明日を想い 珈琲含む
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あしたはさ いちご狩りだと 孫が言い カットメロンを 食後に食べる
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如月の優し朝日に照らされて蕾ふくらむ沈丁の花
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他意の無い「励ましたい」がそんまんま伝わると良いな今度会ったら
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お刺身を食べてアクティブうちの亀 冬眠しない啓蟄知らず
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泣きながら腕に噛みつく吾子を抱き白き歯のあとその背をさすり
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年老た犬抱き散歩 春色を咲かす 公園のカワヅザクラ
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北国の二月は冬のはずなのに暖かいなあ 温暖化かな
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AIに創作意欲を奪われてたまるかそうだろ聞いてる?チャッピー!
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心捨て ベルトに乗って 運ばれる 製品ですか 人間ですか
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祭日が こんな居心地 いいなんて 自覚はないが ストレスなんだ
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小さなる 虫歯削らず 抜く如き 扉の処理に 異議を唱えき /管理組合総会予算案
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婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
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違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
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バスに乗り 向かう病院 着くまでに 乗り物酔いと 人酔いで 
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天高く まさをなる空 雪富士の 凍つさざ波の 薄氷崩れる 春隣
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冬深し 茜に燃える 富士の背に 雲海に埋み 薄墨染まる 春隣
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碧冴ゆる 白煙上がる  雪富士の  滑り轟き 山の背なだれ 静けしや
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罪の山 収集車にて 肩代わり 重荷は少し 軽くなったが
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いつの間に 商品棚に 乗っている 自分自身が 売りに出されて
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