Utakata
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崖の下 道の先には何がある?全部、全部が夢だったらな
3
全部そう 胃に入れちゃえば見ずに済む いつまでそんな感じでいるの
3
昔愛した人へそして愛せなかった君へメリークリスマス
3
兄真似て僕のと話す女の子三歳になり俺のと話す
3
そのひとがキーホルダーをつけるとこ想像したら愛まで行けるぜ
3
鼻も目も 声までやられ 無理やり歩く 健康のため
3
遺書にするつもりだったが内容がボカロ曲の歌詞みたいで萎えた
3
猫母のロリコスプレに首かしぐ 「猫だまし」とや人は言ふらむ(「猫だまし」は、相撲の技)
3
文芸は言葉で人の気持ち縫い合わせ
修
(
おさ
)
める心の外科医
12
Utakata
(
うたかた
)
につぶやくように
詠
(
よ
)
む歌が 心の
澱
(
おり
)
をすすいで流す
22
ネガティブに構えすぎると運下がる 幸せのため希望信じる
15
X
(
エックス
)
は無自覚ないじめっ子だらけ 普通の言葉もすぐ標的
11
アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
45
久しぶり 秋の畑に立ち寄れば 白菜の葉が レースになりおり
24
登山してる時に元気に挨拶するやつ街ではそれをしない
26
多摩川を渡り彼の地で酒盛りや ななとせの縛り介護を終えて
27
幾千も寄せては返す波たちよ ひとつのこらず違う顔して
15
親も子も 毒も薬も 喰らいつつ お腹くだして うたかた処方
39
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
51
どうせまた
AI
でしょと思うたびこぼれ落ちてくときめき感動
15
予約した 駐車場が 見つからず キャンセル料に モヤモヤつのる
21
銀杏
(
いちょう
)
の森 緑から黄に変わる頃畦道に列 黄葉祭り
25
偉くなど 成らなくて良いわ 風を浴び ぬくい光に くるまれてたいの
25
檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
39
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
28
幸福も不幸もきっと平等だ街ゆく人のきらめく幻影
30
小春日の軒に吊るせる干し柿を揉めばやはらに秋を包みぬ
40
観葉樹 渇いた土に 水をやり 根の先までも 届け冬の日
30
この顔にピンと来なかったとしても君はそのまま幸せであれ
7
笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が
汝
(
なれ
)
が睫毛に 我の睫毛に
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