あやうさの静寂にひそむ春隣 AIといふ君の歌きく
16
揺るる車両 言の葉編みぬ その最中さなか 微睡まどろみて 夢に消ゆ推敲歌すいこうか
31
「良い母」も「良き妻」だって呪文です 励まし解くほど君はAI
25
お互いに 忙しくなり 連絡もままならぬ友 元気でいるのか
29
多様性ボクは人格多溶性ひとり舞台で主役を演じ
15
掛け持ちの 病院通い 忙しく 帰れば日本茶 一服身をほどく
18
隠し事何かするらし 怖いほど今宵の君の優しすぎれば
11
思い切り雨の雫を振り切って傘たたむときもやもやは消ゆ
12
ふがいない果実をかじり夜を行けば足音だけが存在証明
13
生き急ぐ みたいに本の まだ先の ページをめくる 春前の風
18
向かい合う 秋田県と 岩手県 紳士淑女が 見つめ合うように
12
最後まで 自分のことは 自分でと 出来ない時が 来るのは辛い
12
羽毛布団蹴った時から春である/俳句
8
匂わせを封印するほど高まるの 拡散したい秘密の全て
9
一枚のラベルを失ったボトルがホームレス排除ベンチになるまでの道のり
6
図書館で 涙が止まぬ 我が居る 鬼の決意 主君の決断
6
冬に舞う貴方が心を蝕んだ こんなはずじゃなかったんだけどな
6
つまらないものに縛られ胸を張り生きていきたい、不合理だけど。
6
増えるから数えないでと泣いた凍て星とよく似た並びの黒子
6
何もかも主観に過ぎぬ世界なら此れでいいのと「僕は天才」
6
短歌詠む、瞬間を又切り取りし此の頃の僕、永久機関
6
ユタ州より六千キロ余も走り来しWSPRウィスパーをわがアンテナが受く
6
三月が 来るというのに 言い知れず 心は寒し 君しあらねば
6
風渡り  揺るる水面と  玉しぶき 陽炎のなか  去(い)ぬ後ろ影
6
夕霞 影に蕩ける 山の端
6
ほどほどが 出来ぬ己れが 恨めしい グレーゾーン 耐えがたし
6
あなたとこなたその隙間 埋めるもの 言葉であるか それともなにか
6
自伝本 集大成を 集約し 心掴める 自信ありかな
6
物陰の沈丁花憐れむにあたらず その香りの主張 我と違いたがて               
6
藻掻くように 言葉の沼を 探り、えいと 手に取る泥を 捏ねクリエイト 
6