花冷えに 春霞立つ お湯に浸かる 昇る鼻歌 『All You Need Is Love』
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ミルフィーユみたいに厚い辞書だけど言葉が好きだからおいしそう
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白線がゴールラインになる人にお疲れ様とは誰も言わない
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余韻より 曖昧目立つ 第五句の 連用止めを われは好まず
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冷心 抱いて眠れし 雪だるま 日光当たりて 心も体も
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倍速のShape of youはやめてほしい純喫茶がなくなってしまうから
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3の クラスの女子の ブスっぷり 熱戦観ながら 聞かされてんねん
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窓開けて爽やかな風浴びた後シャワーで流せぬ轟音浴びる
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散るために 生まれてきたんじゃ ないけれど どうせ散るなら 春風にのって
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一コマの 幸せだけを 求めたい 観客のいない 映画館で
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仕事終え、嫌いな上司に堂々と背を向け歩く。イヤホンからエミネム。
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動く歩道 片足上げて ポーズ決め ジャミロクワイの つもりになってる
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六年後私の役目を名乗るならアンタのことが好きなモブ女
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会えない日。明日はあなたに会えない日。だから特盛り唐揚げ弁当食べる。
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桜ちゃん風雨に負けず頑張ってまだ三分咲きこれからだよね
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自販機の光は月より明るいね。ごっこでいいから。恋人ごっこ。
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超えやすい 境界線も 繋がりも 関係性も 曖昧なライン
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西日背負うあなた驚く 手に残るねぎの匂いを嗅がせあったり
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船乗りの 親父の部屋に 貼ってある 金髪美人の 裸の写真
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きみのてからたびだつものはたぶんきみのでぐちをみちびいている
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生きるとは イキることでは ないのだと 高校デビューの 青柳に学ぶ
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お礼にとリュックにハーブ詰め込んでお茶を淹れよう月の満ち欠け
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青葉の候 肥えた山々 迫り来る 春の妖精 呑み込まんとして
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雨の日だ。小さなアパートの廊下には、それぞれの部屋へ続く足跡。
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雨が降るだけで曇れるガラス越し 私はそれほど正しくなれない
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休職をしてる先輩のロッカーで、ぬるくなっていくエナジードリンク。
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今日の雨花を散らしてしまったか土手べりはまだ盛り前だが
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軽やかに ぷひぷひぷひきゅっ うたうくつ いつかヒールもコツと鳴らすか
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気がつけば桜の季節になっていて君のいない日にも慣れてきた
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声と字の棘に気づいて吾は去れど相手が来れば経を唱える
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