竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
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プラマイがゼロになるよう神様が 与えてくれた私の余生
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優しさを 持ち合わせたる 君の目に 映る未来を 共に生きたし
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オレンジに熟すクチナシゆらゆらと枝葉の揺れる風冷えの午後
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冬の夜は甘酒ミルクに和みたり良く眠れるの魔法信じつ
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帰りたい施設の義姉あねのこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
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終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を夜半よわ 家路に就く
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雪にさす 朝陽あさひの色は 生成り色 忘却の彼方かなた 竹を編む人
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繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
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同じこと今夜も話す受話器越し 祖父はただ今二巡目生きる
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エリートの文字を消し去り夕闇に灯る我が家の窓こそが幸
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失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
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はらわたに焼けたハラミをブチ込んで心身満たし己を冷やす
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冷ゆる我が手を握るつまのポケットに 人肌ぬくむ 厳冬の街
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白々と 明けゆく空を 仰ぎ見る 昨日と違う わたしの始まり
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水揺れて 一人寄りかかる ビート板 眺めた背中は 僕のずっと前
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猫じゃらし ネコがいずとも 子が抜いて 根こそぎ抜け 子じゃらしとなる
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凝り性の 我が癖またも 出てGPTとのおしゃべり 五分ときめた
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推しグッズ配置で悩んで小一時間 何かと並びが気になるさがゆえ
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「これは推し、こっちも推しです素敵でしょ」 「概念すぎて流石に分からん」
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消すまえのラジオから押し出された尾崎紀世彦より歌は下手だがいくぞカラオケ
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文書けど紙ひこうきを押せぬまま 小田和正の歌の意味知る
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恵方巻き イメージよりも 小さいわ 黙って食らう ダメージと共に
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傷だらけの私をみても困らないで つつがなく生きて欲しいな
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つらつらと 歎き恨み 吐き捨てど 君の無き世 未だ拒みつ
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少なめの 雪が帳尻 を合わせて 大雪続き 倍返しかよ
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人生は 舞い上がる時 もなければ 墜落もない 低空飛行
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平和時に生きた己の無節操 ナショナリズムを止める者なし
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夏の歌、浴びる北風重なりて黒を纏いしゼノの身で
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まだ寝るの掃除も終わってないのにと 昼にわたしを蹴飛ばすわたし
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