豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
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雨降る日 スーパー行きは あきらめて 冷蔵庫のぞく 特別スペシャルレシピ
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九十九の母が労わる七十四 逆バージョンの『老々』にして
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本当にお別れだよと覚悟して はなの終わりにしとど降る雨
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手のひらを天に差し伸べ確かめる傘さすほどの憂いかどうか
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あんみつの求肥ぎゅうひもぐもぐ君を見て忘れていたよ交際記念日
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人間の 春を見続け 人間の 醜さなんか 知りたくなかった
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憂鬱は雨降りだけのせいじゃなしミックスナッツとココアを摂ってる
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期限切れ非常食のクラッカー酒のつまみはしばらくこれで
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散ることもいとはぬ花の心もて世を尽くしてむ命なりせば
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この辺じゃ見ない顔だな名を名乗れ塀の上から睨む野良猫
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映画の 登場人物に 憧れて コートにブーツで お上品ぶる
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原初の火 今に灯台の比喩を為し 消えかけた君の世界を照らす
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指輪という 文字に"ルビー"と ルビをふる ルビーの指輪は 別れの歌よ
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Nostalgie de la boue 早く毒が回るようにダイブせよ浜松市
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閉店 蛍の光 流れても まだ終われない 俺は店員
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春盛り 日差し浴びて まどろみて  桜散る影 葉桜映えるや 夏来たる
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ファミチキに するとわたしは 決めたから 8分待っても ファミチキにする
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人間に 期待するから 騙される 期待しなけりゃ 淋しい限り
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君の頸切り裂いたならきっと星が溢れるだろうはやく見せて
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世界を手にしたら丸ごとあげるから 君の半分僕に分けて
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春の宵 霞かかりて  朧月  薄墨の空 月影さやか 桜舞い散る 白一色  
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ここにいた なんでわかるの 一発で あなたはいつも 右端にいる
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葉桜を あおぐ部ジャーの学生の 靴音軽く 木漏れ日柔く
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頼りない他人の感情を待ってウダウダしつつ動けずにいる
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女の子のお母さんと男の子のお父さんて味わいがある
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風邪でかかった医者が「ゆとり」で年老いた自分を知り身を正した
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繰り返します 地下にはたくさんの矢印があります中尉 オーバー
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ヒーローの バッドエンドを 変えたくて いくら叫べど なぜそこで撃つ?
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幸せは 気づかぬうちに 通り過ぎ 後悔すれば よくある話
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