獲得は 数で勝負は つまらない 我がポリシーは 知的センスだ
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「ぱりん」だなんて 幽けき音で割れたビールグラス ベランダ越しに都会の轟音
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噂耳 都会の街を 見渡せば 美しい人 恋のはじまり
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落ちた眼鏡が漫画みたいに割れてニヤけながら ちりとりに触れる
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もしもしと もろもろ申し 師もすこし 詩文字起こしし もちなおしもし
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クリスマス 何それそんなの関係ない うそぶきつつも 手当たり次第の クリスマスソング
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血管を無意識でねじりトイプードル 怒りは涙と同類らしい
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もう全部 全部諦めて 寝転んで オーロラを見たい なにが夢だよ。
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水面に揺蕩う 波紋のような日々 愛おしかったと思うのだろう
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かたちなど なきものながら光差す ただそれだけで よいと思えり
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冬なのに 季節外れの 暖かさ うれしいけれど そう続かない
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母親が 酔って帰った 誕生日 ロウソクの数 去年と同じ
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大群の羽音を追いて空観れば北風彼方故山の威風
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湯気たてた丸ストーブの大やかん 加湿器ミストに消へし吾の昭和
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の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
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小理屈を教えてほしい照らす鼻もやもやしてたSF子供/トナカイ
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僕だけの全米泣いた真っ青な日だったなあまた明日へ忘れる
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目玉焼きつぶれたけれど気にしないパジャマのままの休日の朝
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神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
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檜葉ひばの木の枝の中には遠い土地香りの中に私の中に
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明けやらぬくりやに白き湯気の立つカップ二杯の珈琲を淹れる
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町内のコスモス咲きし空き地には家が建つらし整地がされて
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足跡は新雪踏みて倉庫まで「犬のトイレはここではないよ」
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塩かしらスープカレーに足りぬのはも少し美味しくなれるはずなの
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母伏して 徹夜付き添い 入院し 『帰りたい』との 母を説き伏せ
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歯科に停められた車は全て白 差し歯するごと吾も駐車す
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刺し子模様 ひと針ひと針色重ね 無心の先の華やぎが良し
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東北の 地震を受けて 会議する 防災マニュアル 見直し残業
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黄金の花梨をぎし指先に可憐な花の面影を追ふ
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還暦を過ぎれば時間ときはどうどうと滝の如くに流れ落ち行く
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