整然と 材刻む音して もうお昼 お腹空かねどランチタイム
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違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
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青纏い私は綺麗に歪になった 春の売り買いとかしよう
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バスに乗り 向かう病院 着くまでに 乗り物酔いと 人酔いで 
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タクシーで 帰る我が家 三十分 早く着けと 目を瞑る我
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冬深し 茜に燃える 富士の背に 雲海に埋み 薄墨染まる 春隣
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碧冴ゆる 白煙上がる  雪富士の  滑り轟き 山の背なだれ 静けしや
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目の前の 即物的な 幸せが 持て囃される そういう時代
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人類が 魂捨てて 飛びついた 架空の世界 幻の都市
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雨垂れの如き尿(ゆまり)の侘びしさを人麻呂ならば如何に詠みけん /歌聖柿本人麻呂
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お通じという言葉では伝え得ぬ生みの苦しみが三日おきに来る /阿鼻叫喚
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キリストが 復活したと 言われても 知らぬ存ぜぬ ソドムとゴモラ
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退屈の授業を受ける間にも、君は如何にか息をしている(のかなぁって)
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風さやか 山(嶺)ねすずけし 夏盛り 陽炎立ちて  去(い)ぬ後ろ影
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陽射して 山の背なだれ 白煙の 滑り轟き 雪嶺(ゆきね)静けし
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日々がまた 劇的なれば 根が腐り 旬が消え去り 路頭に迷う
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眠れない そんな夜は 動画見る 黒羊駝あの子蒼瞳羊駝あの子に 逢いたさが募る
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「山笑う」春は嬉しきことなれど 白富士の姿変わるは寂し
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後悔の時間の宿る木のあれば三日の間ほど蔭休みたし
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言の葉の渦巻く海に漕ぎ出せば千五百首は泡沫の波
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雨の日の黄シグナルは寂しかろう心の岐路にひっそりと立つ
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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雪辱を果す明日もいい天気Z世代がいつもライバル
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白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
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雪の宵 休みの園に影ふたり だるまに捏ねる保育士の汗
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手の甲に鉛筆芯の黒き点 君のくれたり暮れの学び舎
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言葉には収めきれない思考あり自分で自分に感じる孤独
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十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
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絶景の桜にかぶせしキャッチコピー駅構内で春につかまる
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