ライブの日 暗闇の中 恥じらって 密かに繋ぐ 僕と君の手
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キャンバスに塗り重ねた層で今日は寝ます 明日は晴れるといいな
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川に投石。消えゆく水紋。届かないこの声を面影に見ゆ。
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イマジナリーフレンドにさえ「やめとけ」と言われながらも買う宝くじ
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少しずつ 距離を置こうと してた事 わかっていたよ 今元気かな
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友の涙優しくありたい僕だけど優しさだけじゃ人は愛せない
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五七五 だけに収まる 世界なら 少し綺麗に 見えただろうか
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ランドセルの 背中で隠す 寄り道は  作戦会議に なる午後三時
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寝る前に爪痕残して眠りたい足掻くおのれの深層心理
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ダメですよ、振り返ること 自撮りって振り返るうちに入りそうです?
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悪名が無名に勝る民主主義五十二パーは無関心にて
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冬枯れの庭は一面花のごと二十歳の孫の晴れ着舞ひけり
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正月も我れ関せずの浮寝鳥 水面に淡く初日差したり
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吾の雑煮 息子美味いと 好評価 妻の遺影に 笑顔で供へ
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冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には白衣びゃくい まとひし舞台
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「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
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目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
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正月の余韻の残るゴミ置き場新しい年もう動いてる
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じんわりと 民生が歌う トリビュート 私は今日まで生きてみました
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世の中はいろんなことがおきてると眺め回してたたむ新聞
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平和なる 日の本に立つ 富士の山 白無垢の如 雪に染まりぬ
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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ストーブの一番近くを陣取って自分をちょっと「えこひいき」する
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テーブルにこぼれた蜜を指で拭く かりんとう焼くよな午後が好き
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きみが言う「さみしいじゃん」は青空に画鋲をひとつ刺すような音
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杖をつく爺ちゃん追い越す背中あり子供は風を連れて走るよ
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馬の尾の 顔払いたるを 叱りつつ 蹄油ていゆ塗り終え 仰ぐ落日らくじつ
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悩み事さえもビタミンになるような そんな気がして剥く冬みかん
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膝の上 このぬくもりを 永遠に 手放したくない どうか神様
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救いにも 枷にもなり得る 正論の おもさはどこまで 伝わるだろう
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