近づいた君との距離もいつの日か本当の濃度が薄れてゆくのか
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三度みたび見て なお友達の 座を降りぬ 私は君の 一部になりたい
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恩寵か出もの腫れもの咳くしゃみ頭痛腹痛腰痛歯痛
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まっすぐに生き抜く姿まぶしくて こうありたいと叫ぶ魂
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汚れないけれど遅刻はしてしまうデジタル仕様のチョコレート
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手をとってあなたの顔に触れたきに息をあげたい私の息を
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吾子はしゃぐ 「逆転裁判」 クリアして 出す天才感 微笑ましくて
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馬の名は 「ベートーヴェン」なる暴れもの 上下に振られ 首が痛いぜ!
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ポケットに飲んだ数だけピーナッツいつのだろうか箸置きだった
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死にたいと思っていいし死にたいと言ったからって死ななくていい
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春らしい 服装するも 帰宅する 時間次第で 冬の装い
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捩花ねじばなを じっと見つめる その不思議 螺旋階段らせんかいだん登る虫いて
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玄武図の 絡まる蛇に 上つ世の 匠の籠めし 思ひ問はばや
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水田のさざなみ光る田舎道ゆるりと疾走るうららかな午後
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貴方には少し好意を混ぜておく 全部入れたら甘すぎるから
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早緑の山椒の若葉艶やかに葉陰にひそとさき花咲く
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山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
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「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
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オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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まだ力む 背中をかすめ ひらりひら 頑張れと言わぬ 桜のエール
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一日中検査検査でくたびれた夫ねぎらわん苺のシフォンで /ハピバ🎉
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待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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人知れず初冬に開花 暖春にいだかれ実りはじむ 枇杷の木
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持たぬわれ飢えもありやとよぎるなり済民の世の空蝉なれば
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荒草(あらくさ)を 少し引き抜き 花清き 馬酔木を供ふ 父母の奥津城
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品性を 損なう歌を 読まぬ君 一粒胤の 御子の居るらし
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ライブにて推し活す如 いっせいに陽を見て開く 酢漿草カタバミの花
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庭先に 鳩訪れて クルポッポ 幸先よろし そんな気がする
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本州の桜に浮かれる人々を視界に入れることなどもなく
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