雪の朝 公約叫ぶメガホンに 行き交う車チラ見もせずに
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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冬ざれの色無き山のふところに黄色に灯る八朔たわわに
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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こんな日も鳥が夜空をめくり上げ駄目な昨日をさえずりにする
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雪の紋 貼りつけ走る 車窓から 大雪山だいせつざんの 気高き稜線
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本日は 銀山温泉 癒やしの湯 入浴剤も 侮るなかれ
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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明けた空キラリ微笑ほほえむ月がいて 微笑み返す今日は記念日
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積読の中に埋もれたあの頃のアイデンティティと出会い沈黙
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初春も癌の治療の始まる日 枯れ野の径に白き水仙
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隣席の シニア声張る武勇伝 方言飛び交ふ地元の朝なり
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一つでも上へ闘志が暴れ出す闘志に着火スイッチはオン
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ストーブに一番遠い季節呼ぶ窓の雪見つガリガリ君を
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冬晴れの温い日差しにくすぐられ綻ぶ紅梅うめ可愛かいらしきこと
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雀二羽 ぷっくり膨らみ 植え込みに 天敵のない 青空のもと
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家族でのイベントなりし餃子包み 今はひとりで老い二人分
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髪を梳く髪を洗って髪を干す落ちた私の一部だった髪
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束ねたる規定の髪は一尺を超えて初めてウイッグになる
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白みゆく凍てる道行く車にはあからむ富士のあしたが乗りぬ
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風禿かぜかむろけふは雪夜を触れけど まろきたもとに匂ふ梅の
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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政局に 振り回される 三連休 解散見越し 先取り業務し
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寒いねと わがを 毛布でくるみつつ お外ニャンコに 思いを馳せる
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つもりそな大粒の雪フロントのガラスを埋める道街埋める
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掃いたのに振り返り見る白くなるまた掃いて白また降って雪
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まっさらな降りたて雪に軽ワゴンきっちり二本轍引き行く
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十一時、サンドイッチを食べながら「お昼ご飯は何」と聞く孫
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ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
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推しがく また裏切るの?糞女が いいよ。シェリルは永遠だから
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