子供らが初めて食べる「おいしい」をあとどれくらい見れるだろうか
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将来を夢に描いて捨てて来た過去はきっちり抱えています
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Pが 振り子のように 揺れるから 猫ミームばりに じゃれつくだけだ
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リネン糸で手編みしタオルは桜色 いつもの暮らしにひといろ添えて
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猫の日を 愛猫きみは知らずに 膝に乗る 春の風吹く 窓辺に座り
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泣きながら震える声で「お母さん、今行っていい?」察するに余る
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収集のヴィンテージデニムに一億円 芸能人らしぶっ飛ぶ価値観
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押し入れの闇に目をあく雛人形 光の日々を遥かに見つむ
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まづ母に赦しをば乞へ諸々の仕業数ふる初七日の夜
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下の子を連れて春日に義父見舞う花粉のかげにけばだつマスク
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温暖化 天気の神に 問うてみた 家にも街にも 答え溢れて
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春を告ぐ 風吹き荒れば 寒戻り 冬知らずの Jkの足
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幸せ増やす エンドルフィン ドーパミンに オキシトシン セロトニンも必要
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「 歳とると 寂しいことばかり 」と おばあちゃん 退院する人 見送った後
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未明なり 凍てつく日々に かじかむ手 吐息吹きかけ いのちともせり
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ねじまいてこの路くらく訪ぬればほの火のもゆる底つ根の国 〈ねじ〉
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暁の 埼京線に 変な空 ピンクとグレー 犬の幽霊
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幸せが動物性から離れるか野垂れ死ぬかの輪廻転生
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愛を学習していないエーアイにスケベイラストを描けぬと言われ やあ三日月
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インビザライン最適化の果て に ぼく は 剥き出しの 歯 で 君 を 肯定する
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こっそりと 秘かに忍ぶ 者のよう 光と影の 合間を縫って
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吾がしゃがみ 名前を呼べば 蒼瞳羊駱きみと目があう 何年も続く 二人の合図
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西にある井戸を覆うは黒い幕 開いてみたら中にはコアラ🐨
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積み重ね 日々積み重ね 善と悪 ほら贅肉だ あら美味しいのね
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ガンダムを我が子のように胸に抱く深夜2時ごろ実はシラフ
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風の音がさん、に、いち、ぜろと唱えてクラスが静かなプールのあと
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横向きで 目を見開いて 眠る蒼瞳羊駝きみ 見た目怖いが 一番のリラックス
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さめざめと 滴り落つる  雨雫  奥ゆかしく 身繕ひせり
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人間は 作物作り 働いて 食っていくもの 基本の基本
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老木の洞(うろ)が奏づる虎落笛(もがりぶえ)聴くかに遠し尺八の音
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