通り雨自転車置き場で雨宿り 校舎に駆け込む君はデコ出し
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デートのプランAIで決めないで そこでアイは感じたくない
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未だなほ 流異譚の積もりで眺むる ひとの群れ
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目覚ましの アラーム音が なる前に 必ず起きて アラームを消す
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資源ゴミ 捨てにいったら 寒すぎて 丸まる背中を グンと伸ばした  
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見送れば後ろ姿の消えつ見えつ告げやらましを飽かぬ思いは
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逢いたさに妹がり行けどわが心千々に乱れて行きつ戻りつ
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男にも女にもあるXの染色体を汝(な)は二つ持つ
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「シンボルの 小さくなりし 副作用?」 医師否定して 恥かいただけ
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救う心君の快方知る由に 我安ずれども冷たき世間かな
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やさしさに いろもかたちも ないけれど きみのやさしさ せなかにかんじて
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ホルストよ 金星のその光は本当に平和と呼べるのか
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お客様 チワワと来場 顔を近づけるも 吠えられ首が 竦む羊駝達
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大花火 しばし現実逃避する 上げ損じれば 下草も焼け
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フカヒレの姿煮箸に触れしときヤワラーのかの暑き日思ほゆ /バンコクのヤワラー通り
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くたびれた癌ができたと苦笑ふ五木寛之九十三歳 /中咽頭癌ステージ2
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雨上がり 泥濘避けて くつろぐ羊駝 日差したっぷり うつらうつら
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沈丁花 不意に知らせて  春かおり 遥か居り
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病棟の枝分かれしてく夜たちを引き止めようと非常灯淡く
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噴水が落ちる間際に映し出す街は眩しく崩れていたり
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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民衆少なからず飼はれたる故に此処に危機あらざる今は
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元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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冷ゆる朝「つららや」の声 外見れば 春待つ枝に白雪の花
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様々な 生き方あるが 寛容で 人に優しく そうでありたい 
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二月にんがつの午後に歩かば聞こへ来る公民館より懐かし叙情歌
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若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
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枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
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冬山に 登り大きく 息をする 縮んだ肺が ぐんと伸びする
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時違わず狭庭に芽吹く福寿草 週の末には寒戻るらし
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