Utakata
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新米母
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育児短歌を詠みます
無垢な笑み失う怖さ憂ふ世を 悟られぬよう笑みを保てり
13
カーテンの隙間に光るきみの笑み 決してこの子を戦に送らじ
15
今はまだ他の楽しび知らねども 新芽のやうに伸ぶるてのひら
9
いかにせむ眠れぬ子へと伝へよう 恐るることはないと言ふのに
9
戻らない時を思へば相反す 静かに眺む珠の寝顔を
14
幼き子 母生き写しと 言われども 柔らかき髪 父を写せり
9
腕に抱くたんだの
2
kg
これほどに重きものこそ他やあらむ
7
光あれ腕に眠る子我々が導くようで導かれたり
7
あさましや靴履いたらば今はまだ にきな足裏じき硬くなり
6
毎朝の支度戦と言うなれど 思い馳せるは戦禍の子供
10
護らねば夜毎新たに誓ふ音 この静寂にすぴすぴ響く
10
干すたびにせきあぐ思ひあはれなり
去年
(
こぞ
)
にはなしの風孕むビブ
5
子がために本やネットを横断す息衝きできぬ情報の海
9
君の名を小さき衣に書きつらね 聞こゆ足音 手を止め思ふ
7
糧がためあづく我が子の顔眺む などかは離れじ心ばかりは
4
置けば泣き 抱けば我が腕握りたり ときの重さを決して忘れじ
11
うたかたと 知りて切なし この日々に 頬寄せられぬ 口辺のあわに
5
軟飯の 粘度に惑ふ 幼子よ 立ち向かひたる 人生の壁
8
気付けばや 小さなり箸 もの寂し いつしか長ず きみの手のひら
6
泣き顔を 夜のしじまに 抱き上げば 我が意得たりと 笑う小悪魔
7
いつか来る 拒まれる日まで 子に授く 泣いて求める 肌の温もり
13
横ばいの 線を睨んで 憂ふより 見るべきものは あなた自身を
7
親となり 縁なきふるさと 税金で 知らぬ子どもの 幸を祈れり
11
物寂し きみに与えし ひと匙に 今や恋しき 張りすぐる乳
12
朝餉にて ミルク浸せば クロワッサン 腕に残れる みどりごの重み
15
産み落ちた きみを率いる 大海の 泳ぎ方すら わからぬままで
9