Utakata
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Liddell
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よるに染むきいろの思ひ出
揺
(
ゆ
)
るうみの約束交はすひまはり畑
14
中央の
則
(
のり
)
に逆らひ生まれ落つ愛するをさへ罪となるらし
4
左手に指輪はめられ「綺麗ね」と弾む靴音ほほえみ返して
5
麗日に白詰草の指輪編み心捧げて鼓動の華やぐ
11
炭酸を飲む時よぎる被虐心 喉元通る痛み味わう
5
今は亡き祖国で生まれ直したい大空を飛ぶカラスとなって
4
やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
13
安息をまあるい箱に入れておく桃もう一度望み通りに
5
横槍でレッテル貼られ照らされて衣服の泥にも縷々と笑われ
4
憐憫を門前払い色めいて映画見に行くロードバイクで
7
ひとひらの落ち葉のダンスいつまでもタイヤの足に汚されないで
5
石の薔薇ただの花さえ知らないで私の過去の歪みが匂う
8
これは檻 ヒバリその手に抱きて笑む
空
(
から
)
の鳥かご見つめる瞳
6
これは愛
空
(
から
)
の鳥かご飛び込んで羽をもがれたヒバリの笑う
5
柔らかな愛だけ信じていたいからシフォンケーキにホイップ添えた
8
アネモネと
互
(
かたみ
)
に奏づ旋律はドレス宝石纏ひて舞へり
8
チェスの後挑まれたるは花かるた種札引きし胸元に赤
6
蒲公英の綿毛と蜂の舞う中で割られし鏡に笑むのは
誰
(
たれ
)
か
7
薬草と薊の香る庭園で共に頂く金銀花の茶
7
彼
(
か
)
の部屋に飾られ枯れたる霞草 机上のペンの転がり落ちぬ
8
花開く月下美人を袖にして誰をか思ふ互ひの瞳に
8
朝顔の種蒔きて鉢に水を遣り飴玉ころり食みて笑む子よ
9
薔薇を摘む横顔に棘、深き隈 今宵纏わぬ気高き白
7
花蘇芳その名を宿す彼の衣 豊けき生ぞ育む紫
6
片隅に薊の花も麗しく緑息づく彼女の箱庭
8
薔薇みたい野生のキャベツ僕の色ロマンチックは遠くの畑
6
鮮やかな黄色の記憶が付き纏い埋葬された人を追う指
6
蔓伸びてひび割れた像の罪背負い堕ちる一片連れては行かず
7
散り散りに緑の光消え失せて望み通りに摘まれた蕾
7
虹纏う凧を見上げて息をする意味を知ってる人の隣で
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