Liddell
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投稿数
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後悔をしないでほしい、おまえには 振り返らずにどこまでも行け
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友情を守りたかった? 違うだろ 意気地無しだった後悔の波
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ケッタ押しあぜの暗がりふたりきり 傷つかなければそれで良かった
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罪でもいい その手を取って何度でも共に生きたい願うはそれだけ
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手を引かれ地獄に惑う下り坂 混ざり合う果ての化物ひとり
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君がいたかつての夏を思い出しひとり年取るこれからを思う
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儚くも友情が終わる音がした ソーサーだけが無傷で綺麗
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苦しくて離れてしまった愛憎混ざり あなたの傷になりたくて
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憧れた君が変わってしまったと失言重ね吐かれたため息
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もう来ないあけおめメール悲しくも君が放ったトランスヘイト
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眠らずにゴミ出し洗濯終えた朝 腹が鳴るからフレンチトースト
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真夜中にカップ焼きそば目玉付き 寝れない夜に空腹襲い
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プライドの短歌うただと分かった一目見て 虹の旗なくも我らはここに
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希死念慮持ちの言葉に惹かれるの昔からだな 同族の匂い
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ガスまり膨らむ風船飛べもせず私の中で腐っていく
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美しい花にはとげがあるそうな 胸を刺したる思慕の痛みよ
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寝たくない起きたくないは同じ意味 鬱隠すためスマホに依存
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きょう食べたパフェがすっごくおいしくて、こんどパマにも作ってあげる!
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絡まりし心をほぐす術知らぬ幼子の君ただ歌いたり
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零れたる言葉が心を揺さぶりて我が喉の奥絡みつきたる
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さぁ死なば諸共地獄で会おうか きっと手を取り見つめあえるから
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痛む心臓抱きしめて丸まる体で凌ぐ夜 眠りにつくまで
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入れすぎた! 春雨スープ今朝食べて夜に食べてもいっぱい残る
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あなただけ どんなに星が瞬けど眩しく映る一等星は
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暖かい絹の毛布に包まれて彼女のマントを思い出し泣く
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あなたは決して諦めないからあれの元へと走り去っていく
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あれのため命を捨てるあなたなら笑顔もすべて独り占めする
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さよならを言わせてほしい人生の最期くらいはあなたの隣で
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あるはずの翼なくとも空を翔け泥に塗れて地を這い歩く
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温かな、あなたが淹れたコーヒーが筆を取らせた。冬の終わりに。
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