Utakata
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ゆるてなほゆ帆
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未熟。
踊る猫の瞳の向こうの鉄塔までおいで うろこ雲なら僕が殺した
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唇と唇が触れ合うのでさえ拒みし君と 洗濯物干しつつ夏巡る
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三月は仲良しの春だよ 無理やりに観覧車に乗せても怒らないで
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ぱっちんと叩いた手に集まれ鯉 くれてやるこんな初恋なんて
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退職のお祝いに鉢植えのシネラリア 渡されて今も窓際に咲く
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血統書付きの猫と威嚇しあう あなたの下前歯が欠けている
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ベニヤ板一枚剥がれたベランダに 白薔薇の脈 しんと積もる
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青白き炎だけを母親の代わりとし 送電再開をしばし待つ
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不意に跳ねた水滴越しに逆立ちする君を看ゆ
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舌で壊す伊藤園の質量を悔しさと 共に味わいおり月曜日
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ふわふわのジャンパーの赤い胸の中に 逃げおくれた春がいるよ
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図画工作評価一の奴が描くみたいな 空しやがって あっぱれ三月
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う蝕有り歯科行き確定のキミが いちご飴咥えて投げ捨てる診察券
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今はただあなたに解体されるきゃしゃな 鹽鮭を眺めてる それでいいの
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物言わぬ亡霊を待たせて あゝブランコ軋めや夜明け前
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言の葉を喋るだけの機械にされた 様に「ありがとう」を吐く卒業式
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「なんもいらねしもとめねから そのひかりだあすきにしなせてやりな」
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ちんちんが一センチ長く勃起 してました春十六歳
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バターでも乗せちゃうぞ誕生日でもない タオル下のまんまるおなかに
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