Utakata
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しもぎ岡夜
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未熟。
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一部屋だけ消灯した家の台所から伊集院光の笑い声だけが飛んでくる
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アイコンの変え方を知らぬお前のラインの中で笑う家族未だ行方不明
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あの川の先にはここよりも素敵な写真立てがあるといいよな棺桶のばあちゃん
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ゴミ箱のてっぺんにはぐしゃぐしゃになった昨日より値上げしたおにぎり
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許せない人が多すぎてその中で自分が一番許せなくて扇風機の首を絞めた
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あれもこれも会計済み ああ三十一音に頭悩ませて人生無駄ばかり
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あと何日共にいられるかわからぬ髪を持ち上げて鍋に湯を沸かして朝を待つ
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干し忘れた洗濯物とそれを見つめるカーテンの向こうでガキが転んでる
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ひとりまた裏切った翌朝四時の脳内でぼやける とおいランドリーのかがやき
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はみがいて はみがいて はみがいて はをみがいて にじゅっぽんはをのこしておやすみ
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ああ真夏毛布に頬擦る雨の夜は君の声恋しく悶えてばかりなり
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平日午後二時屋上へと続く階段に座った時のあの気持ちってなんですか
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色あせた政党のポスターに「ここまでもナフサ不足か」と呟きたり
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EMINEMのように鳴く蝉に囲まれて検尿を採る八月上旬
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へたっぴにトーストを食べるきみをみて思い出した僕は二度寝した
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「おんなのこみたいね」と言われて慌てて座り方を変えたらキミに笑われた
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どうしても悪夢を見たくなくてイルカの胃に住むアニサキスを調べている
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袖の切れたワイシャツとジーンズの間で振り返れば君にもあるちいさなしっぽ
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おちて おちて おちてゆきたい この窓の下に咲くあじさいすべてに
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気まぐれに罪人を救うお釈迦様の如くちぎれた麺を箸でつかみおり
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梅雨明けの青空に見られながら恋人と手を繋いだりするとはずかしいのかもな
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だってほら墓石に好きな数字掘られても地獄からじゃ読めないでしょう
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昨日見た空の色の名を探して図書館のこんな奥まで手を触れてみる
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エチュードと夏を結びつけようとする友人の誤解を解くために買うキリンレモン
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いっぽんの骨が折れた傘が不意に風につつかれて白くない雲に気づく
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ああまひる 二匹の白い蝶は結局セックスをしたのだろうか ああまひる
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ミステリを読んで犯人はきっとセミだと思ったまま返却期限が来てしまった
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満月はない。 とんかつに塩をかけて そのまま持ち帰ろう脱衣所まで
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スイミングスクール帰りの子供が放送禁止用語でナイショ話をするスタバ
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結婚十年目前日の殺人未遂「凶器は百円のざるでした」「つまらないね」
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