ゆるてなほゆ帆
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未熟。

百円の菓子パンの代用として貪る駄菓子を観ゆ性教育講師は赤ん坊の如し
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価値一千二百万の桃尻を見ていたら枯葉を粉々に砕いて踏んだ
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今日はじめて地球に来たUFOでは針が降って怖い星だと記されている
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川に沈む男を「帰りましょうよもう」と放置された自転車は言いたげに立つ
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結婚してほどほどに子供を愛しなさい ただしあなたは両親に愛されなかったとする
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母親に殴られて消えろと言われた部屋でおっぱいに挟まれる夢をみてる
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半額のコロッケのパックゴミ箱の底に叩きつけて 泣くおれ蝉洗濯機
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配られたボサノバをそのまま流す店内にて 人は肉または草を貪りぬ
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花束も受け取らず羽田から翔んだキミへ勝手にしやがれを聴く今夜
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歯ぶらし手に描け今日も明日もその先もまっしろのなまるを
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まっくらのおめめにぽたり落ちたあれが天王と名のつく星らしい
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報道も四十を告げる日に使わぬ毛布をたんたん叩くたんたん叩く
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甘いだけの恋をしたいぼくを痛みで寝かさない君はバイキンかもしれぬ
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一ヶ月干しておらぬ布団に熱と涙を漏らす時あり真夏の夜
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棋士如く履歴書を並べ棋士如く履歴書に 写真を置くなり母静かに
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その川の水と胃が出会えば死ぬだろうあの日さくらのはなびらが浮いていた
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はじめてのるすばんそとからわらいごえがして ものおきですとーぶにないた
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さよならに敬称をつけて再来の願いに死をつけて呼べそうこの街に夜がくる ☆さよならさんかくまたきてしかく☆
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冬という常識を背負い苦しむコートをみている 半袖雨七月に
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バンザイのさかさまをして夜に触れないように さかさまのズボンが干されてる
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さっきまで歩いてきた道は弱冷房車挟んで まっくろのかげ
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「にちようびやすみ」のポストで顔を照らしつつ両の手で機器を握る あおむけ
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雨止んでふと乳房恋しく触れたやかんの冷たさよ
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生き始めた長針はまずおちてみせ それからのぼってみせた
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やいぼくの舌あの子のむし歯みたのだろう さわってしまったのだろうか
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る) 自転車のバスケットに入れてきたもの なつ?(さわってみる)まなつだ
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不自然に育った木(ざわめく) 私ってちっぽけですか?(ざめいてる)
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ひとつだけあまった玉ねぎが生まれ変わるために芽を伸ばす冷蔵庫
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キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
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顔のないクーの首を絞めながら夜を誰も恨めない癖にわたしはみている
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