しもぎ岡夜
0
9
投稿数
313

未熟。

さっきまで歩いてきた道は弱冷房車挟んで まっくろのかげ
7
「にちようびやすみ」のポストで顔を照らしつつ両の手で機器を握る あおむけ
7
雨止んでふと乳房恋しく触れたやかんの冷たさよ
4
生き始めた長針はまずおちてみせ それからのぼってみせた
7
やいぼくの舌あの子のむし歯みたのだろう さわってしまったのだろうか
5
る) 自転車のバスケットに入れてきたもの なつ?(さわってみる)まなつだ
6
不自然に育った木(ざわめく) 私ってちっぽけですか?(ざめいてる)
5
ひとつだけあまった玉ねぎが生まれ変わるために芽を伸ばす冷蔵庫
14
キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
6
顔のないクーの首を絞めながら夜を誰も恨めない癖にわたしはみている
3
シャトレーゼにきちんと並ぶ自転車のどれか キミの自転車のどれか
7
GHQかこにいきみなころすキミの話ほど よくねむれるものがない
5
お受験雑誌載ったガキ全員しねばいいし 重力の虹の下巻は笑えるし
4
ずっと完成しない道路の傷口でぼくの原付四センチ飛んだ
9
ええもしやと思われては困ります 自販機に自転とか教えないでください
5
とりせんの七十八円の緑茶越しに丸まった 君のゆるやかな呼吸をみている
6
うららかな時期も過ぎ主演になるべく街頭へ飛ぶ練習をする羽虫や羽虫
8
八色の夢を怖がって震えている母の額にてのひらを触れてもいいかな
5
朝起きて伸ばした手に染まった気味悪く咲く 朱の薔薇一輪
7
季節きせつの大粒を拾うたびにキミの立つしっぽが恋しい
4
うわ!!!!!!!!!形見の皿が双子さんになっておるレンジ内
6
くっついた親指と薬指の隙間から月が俺の破滅を嘲笑わらっている
6
十七の気取りたがり屋よさようなら 雨にうたれたいだけのお前がここにいる
5
人でしかないぼくの手が 晴れ間との間の空白を穢してゐる
5
ブラインドはまだ閉めないで日差しに 踏まれたい蜘蛛がいるから
11
出来れば百億の批判の中にふたつの賞賛があればいい だからおれは夜空がすき
7
アイフルの「アイ」だけを生きるために複勝する柴犬がすこしきらい
4
窓枠にわたしのハゲ頭とあまりにも中流すぎる一軒家が置かれていた
5
このやろうきちんと並びやがってこんな日に 火を放ってやろうか自転車共
4
窓際のからっぽもさかさま 遠くの地で子供が死ぬ知らせもさかさま さかさまだらけ
5