ゆるてなほゆ帆
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未熟。

その昔人口夜光虫と呼びし街頭がほんのり怒っているごめんよ
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タイマーが鳴るまでの恋人でもいいの太ももでキスしてうふふあはは
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猿轡外して口付けをくださいそれか透けるような春に沈めてください
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お母さん満点のテストを見せるわたしの 筆箱に避妊具が入っているのです
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ふくらむちぢむぼくのはいでわずかにくうきがゆらいでしまったきがした
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おひさまがもうすぐめをつむるとしょかんのまどぎわでことばをあむ
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アイデアはないいきすえてるけいこうとうをまるくなぞってみる
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ぼくだけに笑わない優等生だけが持つみどりいろがたぶんある
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噴水で待つ還暦の母はよだかを星にした 賢治がずっときらい
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歩行者用信号のおじさんとおじさんが届かない恋をしつづけている
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このラーメンを食べてる中倒れたらそのまま死んでいるのだろうな
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しばらくは空ばかりみてた 互いにちいさな夢を見ようと決めた日に
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いきをはくあなたを知るためどこにあるかもわからぬソウルへ問いかけたり
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冬はもうおしめえかこのうちでひやこいうどんをたべさせられてるし
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もういらない証明写真を引き出しにしまう だれかがホームラン打たれてる
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春風を臀部に浴びて削れてゆくだけさと笑うブロンズ像
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ひまわりは優しいあの子に拉致されたと知り 夏休み初日おわる
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研ぎたての包丁に理性という鍵をかけて 玉ねぎを細胞ごと壊している
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はじめての東横イン一人の夜にメルセンヌ素数について延々と調べおり
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「おまんこ」とだけ書かれしポストに初いいねつけてく夜のまにまに
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みつけてもみつけても星にはすでにすてきなおなまえがつけられている
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朝九時に起きて目玉焼きに箸を刺して白い皿を汚している雪降らぬ日曜に
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泣きながら互いに手を繋いだ日から朝の占いを信じるのをぼくらはやめた
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まんまるになったさくらをみにいこう 春をおにぎりごと食べちゃおう
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強請っても買ってはもらえぬりんごを うさぎにする雪晴一人暮らし
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誰も愛せないし反抗期らしい奥歯の 頭をそうっと撫でる就寝前
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ことりとカラスちかいけんかしないでもおはなししないほめられもしない
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にせもののにゅうどうぐもいらないにゅうどうぐもこいしいこいしいほしいふるあめ
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通販で似合わぬ下着を買ってみたりする程度の恋をしているらしい
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まんげつがでたぞてっぺんにバターを おとしてきりわけほらしんげつ
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