Utakata
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斗月
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ゆるゆるひっそりと
初心者/字余り常習犯/形になったらとりあえずupしていく方針
日記代わりの短歌や眠れない夜に詠んだ短歌、オタク短歌、創作シチュ短歌、他
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過去からの刺客に刺されて失血死 歩む全てが黒歴史だから
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両足を潮に浸して歩き出す 出来損ないの僕らはモーセ
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「ねぇ寒い」笑った君は灰色の 沖を目指して波を掻き分け
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涙にも色があるなら私のは たぶん黒色 何となくだけど
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瘡蓋
(
かさぶた
)
を剥がす そこには はじめから 何も無かったと言い張る為に
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感性は死んだよ良い奴だったけど 鈍った挙げ句に手首を切って
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蹉跌
(
さてつ
)
たる我が人生を振り返り セーブデータを漁っては泣く
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幻覚
(
ゆめ
)
だけど
幻覚
(
ゆめ
)
じゃなかった 私たち間違いだらけで、でも幸せで
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目に見えないカーソルを追った私たち 黒を
背景
(
バック
)
に秘密を結ぶ
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煩悩が
百八
(
ひゃくやっ
)
つでは済まないと
淑女
(
おもて
)
の顔で微笑み合う昼
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私たち煩悩まみれでアマゾンの 奥地に向かう愛の狩人
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目覚めては血まみれのシーツ洗う朝 あの惨めさを君は知らない
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通勤の道行く途中にふと風に 紛れる香り洗いたての白
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寂しいといけないからねと理由つけ 隙間埋めゆく弁当の朝
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ひび割れたハンバーグ隠すデミグラス それで良いよと頬張って泣く
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「一人でも寂しくないよ」という本音 ばかり追われて息苦しい群れ
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産声の抗議も拍手と祝福を 叫ぶ無辜らに搔き消されてゆき
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浅はかに種は芽吹いて花畑 責を問われて毟る根こそぎ
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晴れ時々無敵な私は気まぐれに 大嵐になるご注意ください
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何もかも後手に回って空回り こんな日もある膝を抱えて
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目測を誤り壁に肩ぶつけ たたらを踏んで足もぶつける
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人類は科学を追って走り出し 夢と称して地球を燃やす
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目に見えない奇妙な果実は今もまだ ぶら下がってる
地球
(
くに
)
の全てに
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高熱で朦朧とする意識下で アイスの味と温度に救われ
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醜さと美しさ馬鹿と賢さを 包容したまま二足で歩く
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何でもない夜に昔の傷口が ぱっくり開いて ただ目が冴えて
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「誰にでも出来る簡単なお仕事です」 嘘を吐くなよ残酷な嘘を
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白光を身に
纏
(
まと
)
ったまま地を走る サモエドたちは無邪気に笑って
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指先に海や宇宙や宝石を 宿して歩く魔法みたいに
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孤独にも種類があります私のと 貴方の孤独は違うみたいだ
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