斗月
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ゆるゆるひっそりと
初心者/字余り常習犯/形になったらとりあえずupしていく方針
日記代わりの短歌や眠れない夜に詠んだ短歌、オタク短歌、創作シチュ短歌、他

熱風がこの身に吹き付け敗北す 助走もつけずに殴りかかる夏
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丁寧な暮らしを送る気力なく 積み上げた本に片手伸ばして
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あの人が殺して欲しいと言ったから 何でも殺した神様でさえも
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ヒーローへ出来ればだけど なる早で 助けて欲しい いろんな事から
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宝石じゃなくても良いんだビーズとか ガラスも綺麗だ うんと光って
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年老いた祖母の呟く好物は 「ケンタッキーかな」元気すぎやろ
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憂鬱と足首を結び肩を組み 二人三脚 夜の果てまで
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水溜まり避けて歩く度 思い出す 昔は靴ごと入水したのに
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偽物と指をさされても凛と立ち 枯れない造花は色を放って
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捨てようと思ってもなお捨てられず そっとしまった棚と記憶に
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ソファの背 外して扇風機の風を 私にあてる母の優しさ
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小魚を丸ごと食む度ささやかな 小骨が喉 刺す抵抗するよう
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ミルク飲み まあるいお腹を見せつけて にゃあにゃあと鳴く遅生まれの仔
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もしかして猫の画像を持ってます? 見せてください ちょっとで良いので
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看板にくくりつけられた置き去りの 風船 揺れる嵐の前に
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「分かる」って気軽に言うなよ分かるわけ ないだろ他人の心なんか
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人生が舟なら私はもう既に 転覆している誰か助けて
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銃口を突き付けられて生きている もう良い撃ってよお願い撃って
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誤魔化しに誤魔化しを重ね生きてきた 結果がこれなら罰なんだろうな
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現実にひっぱたかれて目が覚めて 何者でもない私に成った
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お願いです夜よ どこにも行かないで こんな私を独りにしないで
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目に見えない救いを求めて延々と SNSを流し見る夜
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暴言に愛想笑いが大人なら なれなくて良いよそんなものには
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ホイップにカスタード添える この甘さ でないと消せない悲しみがある
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「これなあに?」問う炊飯器に「ケーキだよ」 答えてスイッチ後はお任せ
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寝ぼけつつ適当に混ぜたケーキ炊く 休日の昼は少し特別
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指先のタップひとつで万が飛び 経済回して首は回らず
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10連で来いとは言わない ただせめて 50連辺りで手を打たないか
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イベントで石を砕いたその直後 推しガチャ決定 慈悲は無いのか
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毎日を生きているはず でも何故か 日付も曜日も記憶から消えて
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