足音と木々の掠れる音を背に 想い馳せるは とどかない未来
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ひとり、夜空を駆けるひかりに願いを「あなたの北極星になりたい」
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君のがぼくを引きずりおろしてくかつて神様だった場所から
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洗いもんスポンジ強く滑らせた泡散らばってもっと散らばせ
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校名が変わった母校の偏差値が 爆上がりして ジマンができる
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した事を罪を認めて忘れるの? やられた方は忘れられない
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凄腕のピンチヒッター天国に 背中押すのは絆の力
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たった一秒でも早く君を助けるために駆け出す赤信号
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息潜め緩んだところ見逃さずココと決めたら迷わずに刺せ
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いま春が、冬に憧れ追ってきた。交われぬこと知っていながら。
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深夜二時 宇宙を探しにきみとふたり 海岸沿いのファミレスでパフェ
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良い友で、なんて綺麗に言うけどさ 想った時間が長すぎたんだ
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AIをチャット相手と知りつつもデジタル秘書へはつい敬語出づ
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予報士が伝える雨に散る桜 今日の天気は桜じゃないか
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棘のあるやつだとサボテン撫でるきみ 僕もホントは撫でられたいのに
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愛情もダイヤと同じ。人工は美しいけどありふれている。
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ひまわりが 太陽を追う約東 青空にて 輝く光あれ いつも側に
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ひと文字目で未来が決まりそう ふう…息とめて書きだす日記
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鬱々鬱 鬱々鬱々鬱々鬱 春の陽気にすら罪悪感
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恥をかく位なら息潜めてよう。でも期待する「非凡」な自分
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植物も 人や動物 虫さんも 春の陽気に こころおどらす
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大木の 折れた枝先 眺め呟く あたなもここで ずっと頑張っているんだね
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終わりなど想像するなお前の命は病に負けたりしないあのひとを殺すつもりなら世界ごと終わると思えすべてを恨む
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イベントを 走る走る 俺たちは 推しが欲しいしダイヤは惜しい
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『生殖を前提とした粘膜の交接に限り保証対象』
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まあ俺は お前にフラレて 泣きながら マックも食える メンタルで行く
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幸せの意味を知らずに散る推しを “幸せにする” ただこの筆だけが
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荒波の すこぶる悪い この天気 かかってこいよ 喧嘩上等
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あの推しも星になったと言えたなら 白い欠片はあの子じゃないと
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果てしない心の隙間 虚無の皺 息を 吐く泣く善く美しく
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