シャンプー台 そうか私は死んだのか 顔に布かけられて天国
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原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
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怖かった⋯でっかい蜘蛛と格闘し震えながらも張り手一撃
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ぼやけてる西の夜空に浮かぶ月 目を細めたら綺麗な三日月
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沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
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指先が母になりゆく初冬の夕 ポテトグラタン肉じゃがにする
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支払いへ訪う事務室の日向には猫様二匹それぞれゴロリ
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寅の刻 感謝知らずの 血筋だと 夢に起こされ ぢっと耳澄ます
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愚痴の根の深きに伸びる裏庭の日陰の草と馴染む秋の日
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庭園の 水面を泳ぐ水鳥の 広がる波紋初冬知らせをり 
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白菜の葉から葉へと紋白や ぬくき陽が差す午後の菜園
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ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
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一日の 初めに貴女を 想う時 笑顔と仕草 理想の女神
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霜月の夜空 冴へをる 一等星 南に土星 フォーマルハウト/魚座の一等星(フォーマルハウト)
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血圧が母の痴呆を進めてるせめて私は「昆布生姜茶」
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昆布出汁に生姜絞り汁入れるだけ卒業生の知恵を借ります
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「生きてまた会いましょう」まで聴き終えて明日あすの事など 考えてみる/「みんなで引きこもりラジオ」の後に
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灰と白 雲の合間に 月が見え 空に寝転ぶ 三毛猫がいた
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朝起きてそのまま二度寝昼過ぎに起きてぼんやりしている土曜
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あのひとを好きになったと知ったのは教科書十八ページの問2
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これ以上ことばを思いつかなくて手紙を括る愛しているよ
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ようそろぅーと 抜き足差し足 忍び足
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平和な世 壊すのいつも 権力者 に扇動される 普通のおっさん
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暗かった生活に恋を取り入れてみる いや、明日からね
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誰がため飾るか顔を休日も アダムとイヴのコピペでいいのに
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いつになく思い出せない夏のこと 全部は嘘か。私は眠る
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定年を延々と追う それだけの日々の先がぼくらのゴール?
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散歩紐 君の家族が死んだのはだいぶ前だと一昨日知った
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破天荒 大統領が 「領空は 閉鎖された」と 圧を強む 
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寒くても 暖房入れぬ 理由とは もったいないと 妻が説明
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