居酒屋のハンガに吊った我が背広 くたびれているくたびれている
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秋更けて薄暮の空に影絵なるメタセコイヤの並木美し
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悠然と 流れゆく雲 地球見て 人のせわしさ 笑ひけるかな
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霜月は 村の鎮守の 秋祭り 祭囃子に 心が躍る 
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なきやまぬをさなご抱きてひさかたの月夜を清みしばしあゆみき
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30年以上通ってるクレープ屋 幼き頃から変わらぬ美味しさ(おかずクレープも絶品)
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ちっぽけな善を重ねて徳を積むそれくらいなら私もできる
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抹茶入り粉末緑茶飲み過ぎてカテキン過剰摂取ぎみです
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ラーメン機 現金決済不可だとさ なめとんのかい昭和世代を
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今日もまた たった二文字が言えなくて 道端の花に愛うたう帰路
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ルピナスのリボン施すハット持ち被り直す子またねと言いて
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強がりをやめてしまったらもう二度と強くなれない気がしているんだ
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疲れてて 何もできる気 がしなかった いつも元気な キミハドウダイ
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ブランドの着物を買って数年が経つが着たのはまだ一度だけ
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対岸にかすんで揺れるその姿 波打ち際の声にさわって
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散らばったメジコンの殻、本当にこれらはきみを救っているの?
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いいことは ありますように 祈るだけ 跡は野となれ 山となるだけ
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やけっぱち 清水舞台 飛び降りる そんな覚悟で 救われました
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今でこそ おじいさんまで やってるが ただの与太者 浮浪雲です
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君の手の短過ぎる生命線繋げるみたいに手を握るよ
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横顔の窪みを埋める横顔の重なる音だけ聞いていたい
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少しずつ幸せになっていきますね錠剤を二つに割って飲む
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暖かく 天気が良い日 最後かな 週明け雪で もう冬らしい
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俳句とか 短歌にかける 情熱の 半分さえも 物にはかけぬ
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独り言 ぶつぶつぼやく 人よりも 短歌をしてる 人がまだまし
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朝早く パソコンつける 生活に 慣れてしまって 寝るまでチャット
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私ばかり浮かれている 君の心臓は朝も夕も凪いでいる
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過去からの刺客に刺されて失血死 歩む全てが黒歴史だから
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この頃は テレビ新聞 見ること無く てのひらの上で 真実見出みいだ
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嘘吐いて息つくようになってからちょっとまともに見えるかしら
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