Utakata
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monoashi
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散る桜 掴まえようと手を伸ばす無邪気な君と三度目の春
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あの夜のキスの感触消したくてスプーンべたり舌に押し付け
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卒業の着古されたし制服を桜滑りて水溜り落つ
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夕日浴び独り本読む君を見てブックカバーを恨む放課後
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耳の裏多くのピアスが見える夜 知らない君に出会う路地裏
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半券が箱の片隅眠ってる不安な夜のお守りみたく
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真っ先にクリームソーダのアイスをね 下に沈める指先
愛
(
いと
)
し
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小さな後悔を積み重ねる日々 いつか大きな魔物に変わる
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触れたいという願い ただ焦がすだけ せめて影だけ重ねてみたり
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なぜ僕に打ち明けられるその秘密 ふたりの胸にしまっておけよ
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ゼロ距離で睫毛の長さを不意に見て唾飲む音を悟られないよう
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週末の通勤電車は人まばら朝七時からの二度寝が褒美
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闇のなかフロントシート倒しゆく境界線がなくなるような
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書店での逢瀬重ねる春の夜 新潮文庫の天はギザギザ
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車窓には鶯谷のホテルネオン 次は大宮 雪深き地へ
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ラーメンを食む君のメガネが曇る 何なんだろうこのときめきは
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甘酒の麹の粒を噛み潰し苦虫の味中和させてる
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ジャケットの袖からのぞく細き腕 巻かれた時計妖艶すぎて
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古本の開きぐせあるそのページ謎解きたくてくり返し読む
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噛みしめる魔法が切れるその時をLJKの頭上のティアラよ
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夜勤明け陽の射す部屋で微睡みて上書きされるタスクと疲労
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