monoashi
2
3
投稿数
21
散る桜 掴まえようと手を伸ばす無邪気な君と三度目の春
17
あの夜のキスの感触消したくてスプーンべたり舌に押し付け
10
卒業の着古されたし制服を桜滑りて水溜り落つ
6
夕日浴び独り本読む君を見てブックカバーを恨む放課後
12
耳の裏多くのピアスが見える夜 知らない君に出会う路地裏
9
半券が箱の片隅眠ってる不安な夜のお守りみたく
12
真っ先にクリームソーダのアイスをね 下に沈める指先いと
4
小さな後悔を積み重ねる日々 いつか大きな魔物に変わる
5
触れたいという願い ただ焦がすだけ せめて影だけ重ねてみたり
9
なぜ僕に打ち明けられるその秘密 ふたりの胸にしまっておけよ
8
ゼロ距離で睫毛の長さを不意に見て唾飲む音を悟られないよう
10
週末の通勤電車は人まばら朝七時からの二度寝が褒美
9
闇のなかフロントシート倒しゆく境界線がなくなるような
5
書店での逢瀬重ねる春の夜 新潮文庫の天はギザギザ
10
車窓には鶯谷のホテルネオン 次は大宮 雪深き地へ
10
ラーメンを食む君のメガネが曇る 何なんだろうこのときめきは
10
甘酒の麹の粒を噛み潰し苦虫の味中和させてる
9
ジャケットの袖からのぞく細き腕 巻かれた時計妖艶すぎて
10
古本の開きぐせあるそのページ謎解きたくてくり返し読む
22
噛みしめる魔法が切れるその時をLJKの頭上のティアラよ
7
夜勤明け陽の射す部屋で微睡みて上書きされるタスクと疲労
11