Yasushi Task
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地震おほなゐに我ら絆の鎖繋げその先に永遠とわ括り付けけり
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二人だけの世界の中に閉じ込めた茹だるような夏の思い出よ
4
雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
6
僕たちの間を桜の花弁はなびらが舞って君との遠さを知った
8
あの夏へ行かむとすれど煩へばまた冬の訪れると知りき
6
靴紐を結んで空を飛び立てば新世界のドアノブに手を掛け
6
艶やかな髪先靡く 鮮やかに残るは君の背を向ける故
9
春が中智慧伴ふ青の舞 唯独りにて花を拓かむ
7
海猫が翼に在りし初恋に想ひ馳せける孤独の箱庭
7
硝子なる薔薇が汝に近づけば糸綻びて風に漂ふ
8
水底の凪に永遠とわ見て君の身のうつれば動く引き金の指
7
天高く青に舞う我風を喰む 光の滲む血を拭いつつ
4
秋の葉のいつ散れどよきやう匂ふ如く我を磨きて息継ぐ
4
窓を這う梅雨の残りが鬱を刺す 雷鳴の先 行方知れずだ
7
早々と過ぎゆく秋に焦燥と春を待つような落ち葉集め
6
かの満ちし月の周りを二人にて歩ひてみぬかと言ひし君かな
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月の海に溺れ交わる我と君の音が重なる一夜の夢よ
7
桜花散らしめる風も涙にて春運び去ぬ空の細波さざなみ
8
悲しからば叫びたまへと冬の云ふ 我は汝を呼びたらねども
8
「春は来ない」そう信じ人生を歩む これ以上不幸にならぬよう
7
「やるべき」と「やりたい」が脳に絡まって解けそうにない秋の夜半に
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君の肌 別れが如く触れられず 息白き中衣纏ふ故
7
何処までも進むさ苗が芽吹くから 一夜渡れば違う世界に
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僕たちは歳月の風に吹かれて魂の火が消えぬよう生きる
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いと青き輝きの中我あれど君の中には天地あめつちのあり
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春が過ぎ君という名の花が降る 潮の流れに揺られる最中
6
吹き荒ぶ時の最中に春抱きし吾は星なれど君は永遠とわの空
8
春雨にあかりの消えぬ日は彼方 幾億に散る光かなしき
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貴女との記憶に誘ひしあの子らがなびく髪さへ道に溶けてき
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生きたるは薄命の中 薄明を信じ眠るも現代いまの常かな
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