Utakata
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Yasushi Task
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夕陽
(
せきよう
)
に駆ける 重たい鞄には畝り蠢く青が棲んでる
5
行き先のない言葉達の行き先を探して今日もあなたが遠い
7
恋情の理由を越えてはただ在る 貴女が理由へと成り代わる
7
君が名を知らずゐれなば我が聲の枯るることなどなからましかな
6
ショーケース越しに隔離した幻想はいつの間にやら抜け出していた
5
窓越しにふわり漂う真相の瞬きに今硝子眺めて
5
光跳ね茹だる此の海掻き回せ
我
(
あ
)
の青空に夜の差すまで
7
陽炎
(
かげらふ
)
にならず
居
(
ゐ
)
るやうにならばや春の波間に恋に恋して
8
桜降る君に恋するこの日々は後どれくらい続くのだろう
4
漠然と「千年ほどは生きられる」と思った過去と今日も話そう
6
一番大切な思い出はあまりにも古いからもう忘れちゃったよ
5
木漏れ日に桃の消えなば花の
朱
(
あか
)
吾にも
萌黄
(
もえぎ
)
来
(
こ
)
春を貫き
12
春探し瞼開く君こそが春 淡桃色に瞳染める君
7
桜花、致死量の春を負わされて花びらが血に染められている
7
曲の歌詞に「君」や「あなた」を見つけてもそのような人見つけられずに
10
あの時に捨てた「もしも」を拾い集め 抱きしめてやっと今日も眠れる
15
地震
(
おほなゐ
)
に我ら絆の鎖繋げその先に
永遠
(
とわ
)
括り付けたり
5
二人だけの世界の中に閉じ込めた茹だるような夏の思い出よ
4
雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
5
僕たちの間を桜の
花弁
(
はなびら
)
が舞って君との遠さを知った
8
あの夏へ行かむとすれど煩へばまた冬の訪れると知りき
7
靴紐を結んで空を飛び立てば新世界のドアノブに手を掛け
6
艶やかな髪先靡く 鮮やかに残るは君の背を向ける故
9
春が中智慧伴ふ青の舞 唯独りにて花を拓かむ
6
海猫が翼に在りし初恋に想ひ馳せける孤独の箱庭
6
硝子なる薔薇が汝に近づけば糸綻びて風に漂ふ
8
水底の凪に
永遠
(
とわ
)
見て君の身のうつれば動く引き金の指
7
天高く青に舞う我風を喰む 光の滲む血を拭いつつ
4
秋の葉のいつ散れどよきやう匂ふ如く我を磨きて息継ぐ
4
窓を這う梅雨の残りが鬱を刺す 雷鳴の先 行方知れずだ
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