星与太郎
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おれはバカだからわかんねぇけどよ、与太話にもならんような人生を与太話にできるように泥水啜って這い蹲るのが生きるってことなんじゃねぇのか?

A型の血が出る僕はB型のあなたの中で溶け混ざれない
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傾国けいこくの、では足りぬ君が現れて地軸かたむき季節がめぐる
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「宝石は光の住処すみか」と笑うきみ、光のきもちが僕にもわかる
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君のその美しい目がこの星を二十三・五度に傾けたのだ
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俺の目はヘドロの中に星を見るそれは勇気を導いている
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粉々に俺を砕いてきらきらと光るとこだけ拾っておくれ
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秒針がカチリカチリとわらうので歯を剥き脅し時計を睨む
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止まらないまだ止まらない靴下がピクミンなのにドリブルがまだ
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同じもの揃えて待つよ。あの時の机と椅子と、ビールとこころ。
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削られて落ちたかつお節が踊ってる、削れた心も踊るのかしら
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ひそやかに背へのひとおし望んでる。二十二時五分じゅうじごふん、ホームの端
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おい女、おれはおまえの傘じゃねえ。家になるからココアを飲め。
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わたくしはみじめなどうぶつ、むがいです。どうぞさくをこえ、近くまで来い。
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さみしくてアスファルトを抱きしめた。この冷たさはあの子みたいだ。
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そのむかしひみつどうぐの図鑑見てライフプランを完成させた。
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地球が夏の終わりのにわか雨からだに浴びて火照り冷ましてる
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君のため何度も弾いたあの曲が弾けなくなってた。君は元気かな。
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冷房の効いてる部屋でお布団にくるまる感じ、貴方の愛は。
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「がんばれ」はもっとも優しい「見捨てる」の言い換えだけど、ぼくはがんばる
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思い出はあればあるほどいいのかな、あの日の君が、埋もれないかな
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十年後、誰かの隣、少し顔がまるくなってるあなたがわらう。
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世界には優しい人もいるかもと、思いたいから優しくなれる。
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この砂漠みたいな世界でオアシスの存在証明に僕がなろう
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「この愛はいつでもここにあるから」を、飲み込み君の幸せ祈る
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「永遠に」なんて言葉に甘えずに君の隣でそれを示すよ
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誰もしないクソゲーが君は好きだった。僕を選んだ理由もそうなの?
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怒られてふと目に入ったガジュマルに、俺より青くなれよと説教
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散ることではじめて花は舞えるから吹き付く風に笑みを浮かべた
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対句です。手抜きではなく、対句です。あるいはそれに似たものです。
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右手から四万キロと百年先の僕に投げられたうた
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