Utakata
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サラダなど 『
要
(
い
)
らぬ』と
放
(
はな
)
ち 二十年 ドレッシングは 薄味の今日
8
嗚呼
(
ああ
)
、
洋
(
うみ
)
に 心が流れて 行くような こんな日にこそ 君に会いたい
13
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
17
寒九雨
(
かんくあめ
)
此花
(
このはな
)
散らし
香誘
(
こうさそ
)
う 濡れたる
幹
(
みき
)
に 触れる
掌
(
てのひら
)
14
鬼は外 多様性の この時代 鬼も内にと なる日も近し
19
大根の 鋭利な旨味
一筋
(
ひとすじ
)
に 集めて
辛
(
から
)
し かいわれ大根
20
子への愛 気恥ずかしいな 何故だろう
享
(
う
)
けたる愛が 足りなかったか
15
『抱っこして』 十年経てば 言わぬのに してやらぬ
吾
(
われ
)
今日はしようか
18
暁
(
あかつき
)
の
靆
(
たなび
)
く雲を 目で追って
莨
(
たばこ
)
燻
(
くゆ
)
らす あなたの色香
11
松雪草
(
スノードロップ
)
白く儚き 君なれど 少し怖いな 花言葉がさ
16
寒中は 生きていること 思い出す 凍えた両手 包む両手に
17
にゃあと鳴き
偶
(
たま
)
に現れ すっと消え 気ままに見えて 思慮深き君
22
可惜夜
(
あたらよ
)
は
可惜夜
(
あたらよ
)
故に 早く
明
(
あ
)
け 初恋故に 破れて
可咲
(
おか
)
し
16
青い春 頬杖ついた 君を見て シャツの
釦
(
ぼたん
)
に なりたいと思う
15
思春期は
辛
(
つら
)
く
険しく
麗
(
うるわ
)
しく 『生きる』が多く
積
(
つ
)
まれし日々よ
13
豆まきて 鬼
諸共
(
もろとも
)
に 大寒も 次の年まで しばし隠れる
13
外見や 中身がどうと 言われても 浜の
真砂
(
まさご
)
は
濤
(
なみ
)
に濡れゆく
15
逆流す 胃酸が吾に 言い渡す 若き時分は 過ぎて行ったと
16
鉄砲鍋
(
てっちり
)
や 由来を聞けば きな臭し
弾
(
はず
)
む心に
弾丸
(
たま
)
弾
(
はじ
)
かれず
15
昨日
(
さくじつ
)
の
白花蝋梅
(
しろばなろうばい
)
思い出し
生成
(
きな
)
りのシャツに 袖通す今日
19
野辺
(
のべ
)
の梅 冴える空気に
曝
(
さら
)
されて
紅
(
あか
)
きが
況
(
ま
)
して 鮮やかとなる
19
祖母孝行 卒寿の年に ランドセル
吾
(
われ
)
の息子は
貴女
(
あなた
)
の
曾孫
(
ひまご
)
17
けんけんと 声を響かせ 春告げる 梅の花より 鮮やかな君
17
口惜
(
くちお
)
しい
而立
(
じりつ
)
を過ぎて 人や店 心に
留
(
と
)
まる もの
去
(
さ
)
り
始
(
はじ
)
む
11
桜咲く
季
(
とき
)
は
瞬
(
またた
)
く 間に過ぎて 今年も花見 できぬ気がする
13
万人に
松葉
(
まつば
)
竹節
(
たけふし
)
梅の実の 如き幸福
吾
(
われ
)
寿
(
ことほ
)
ぎぬ
16
黒豆の
漆
(
うるし
)
の如き
艶
(
つや
)
を見て 口にせずとも うまいとわかる
23
彩雲
(
さいうん
)
を
纏
(
まと
)
いし
冬日
(
ふゆひ
)
現れる
或
(
あ
)
る昼さがり 良き昼さがり
17
隼
(
はやぶさ
)
が
日翳
(
ひかげ
)
り
空
(
ぞら
)
で
諍
(
いさか
)
うを 地べたで
眺
(
なが
)
む
吾
(
わ
)
は
徒
(
ただ
)
の人
15
災
(
わざわい
)
は
一切全
(
いっさいすべ
)
てを 奪い去る されどそれすら
糧
(
かて
)
と
為
(
な
)
す君
16
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