きせむ
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学童期 公私をぜぬ 小生は  宿題などは やったことなし /子に言えぬ詩
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星流る 願うきよさ 今はし  叶える術は 血と汗涙あせなみだ 
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かねてより 何か足りぬと 思ってた  今の日本は じょするが足りぬ
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月輪がちりんに 雲が掛かりし その様は  団子のさかなに なりにけり
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掌紋しょうもんは 運命決める ものでなく  過去の辛苦を 越えたる証
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川太郎 見つけて挑む 草相撲  皿が乾きて 仕合しあい流るる
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今川焼き 毎度の如く カスタード  時が流れて 粒餡となる
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挨拶を 無言で返す なんじらの  口か耳かを いてやろうか /毒詩
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よそおう 色付く葉より 錦馬にしきうまの  声を狩りたき 都は近し
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月をむ 地球の影は 恋のよう  心をんで 盲目にする
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織彦の 逢瀬おうせに想い 重ねては  指輪の箱と 天の川見る
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琺瑯ほうろうの トレイに並べし  いき青串魚さんま  新橋色しんばしいろの 鱗うるわ
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鮮やかに 川面に浮かぶ 花緑青はなろくしょう  追河おいかわたちが 玉の如くに
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らしさとは 偏見に過ぎぬ 言葉なり  己をきわめ らしさを捨つる
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手をかざし 透けぬ血潮に われ思う  厚くなったは 面の皮のみにあらずと
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東雲しののめに 黒くつどいし 汝等いましらに  足一つ多ければ 磐余彦いわれびこ
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負けて勝つ 負けは負けだと 思ってた  背負せおうものでき 勝つの意を知る
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色和紙と 火玉と火花 硫黄の  幼き夏を 連れて来る
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好奇心 赴くままと 思えども  君には幾度 だめと言ったか
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過ぎたれば 悲しきことも 苦しみも  想い出となる 人のつよさよ
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隙あらば 友の一線 越えたしと  われが心に 好き這入はいり込む
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輝ける 暁夕ぎょうせき金星 昼紅鏡こうきょう  夜青月せいげつ 君何時なんどき
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煌々きらきらと 翠葉すいよう照るる 白昼に  光合成する 我が身かな
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青嵐あおあらし 連れて来たるは あの人の  たばこの香りと 新しき情
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天に向け 気霜きじもを吹きて 時節知る  日射しが白を そっと消したる
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研ぎ洗い かしぎてよそたなごころ 握らず結ぶ 丸に三角 /おむすびの詩
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雨粒の 一つも君に 触れさせぬ  傘を傾け 慕情に濡れる
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君をめとり 十年が経ち 君想う  心変らぬ 弥終いやはての恋 
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石清水いわしみず 指を濡らして 涼を取る  深山みやまの葉擦れ 寒蟬ひぐらしが鳴く
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都蒸す 木履ぽっくり叩く 石畳  カランコロンと 音色涼しき
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