Utakata
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学童期 公私を
混
(
ま
)
ぜぬ 小生は 宿題などは やったことなし /子に言えぬ詩
9
星流る 願う
潔
(
きよ
)
さ 今は
失
(
な
)
し 叶える術は 血と
汗涙
(
あせなみだ
)
4
予
(
かね
)
てより 何か足りぬと 思ってた 今の日本は
恕
(
じょ
)
するが足りぬ
9
月輪
(
がちりん
)
に 雲が掛かりし その様は 団子の
肴
(
さかな
)
に なりにけり
6
掌紋
(
しょうもん
)
は 運命決める ものでなく 過去の辛苦を 越えたる証
7
川太郎 見つけて挑む 草相撲 皿が乾きて
仕合
(
しあい
)
流るる
7
今川焼き 毎度の如く カスタード 時が流れて 粒餡となる
9
挨拶を 無言で返す
汝
(
なんじ
)
らの 口か耳かを
焚
(
や
)
いてやろうか /毒詩
9
山
粧
(
よそお
)
う 色付く葉より
錦馬
(
にしきうま
)
の 声を狩りたき 都は近し
9
月を
食
(
は
)
む 地球の影は 恋のよう 心を
食
(
は
)
んで 盲目にする
10
織彦の
逢瀬
(
おうせ
)
に想い 重ねては 指輪の箱と 天の川見る
8
琺瑯
(
ほうろう
)
の トレイに並べし
活
(
いき
)
青串魚
(
さんま
)
(
)
新橋色
(
しんばしいろ
)
の 鱗
麗
(
うるわ
)
し
10
鮮やかに 川面に浮かぶ
花緑青
(
はなろくしょう
)
追河
(
おいかわ
)
たちが 玉の如くに
10
らしさとは 偏見に過ぎぬ 言葉なり 己を
究
(
きわ
)
め らしさを捨つる
11
手を
翳
(
かざ
)
し 透けぬ血潮に
吾
(
われ
)
思う 厚くなったは 面の皮のみに
非
(
あら
)
ずと
8
東雲
(
しののめ
)
に 黒く
集
(
つど
)
いし
汝等
(
いましら
)
に 足一つ多ければ
吾
(
わ
)
は
磐余彦
(
いわれびこ
)
7
負けて勝つ 負けは負けだと 思ってた
背負
(
せお
)
うものでき 勝つの意を知る
12
色和紙と 火玉と火花 硫黄の
香
(
か
)
幼き夏を 連れて来る
8
好奇心 赴くままと 思えども 君には幾度 だめと言ったか
8
過ぎたれば 悲しきことも 苦しみも 想い出となる 人の
勇
(
つよ
)
さよ
16
隙あらば 友の一線 越えたしと
吾
(
われ
)
が心に 好き
這入
(
はい
)
り込む
7
輝ける
暁夕
(
ぎょうせき
)
金星 昼
紅鏡
(
こうきょう
)
夜
青月
(
せいげつ
)
君
何時
(
なんどき
)
も
9
煌々
(
きらきら
)
と
翠葉
(
すいよう
)
照るる 白昼に 光合成する 我が身かな
8
青嵐
(
あおあらし
)
連れて来たるは あの人の
莨
(
たばこ
)
の香りと 新しき情
6
天に向け
気霜
(
きじも
)
を吹きて 時節知る 日射しが白を そっと消したる
6
研ぎ洗い
爨
(
かし
)
ぎて
装
(
よそ
)
う
掌
(
たなごころ
)
握らず結ぶ 丸に三角 /おむすびの詩
9
雨粒の 一つも君に 触れさせぬ 傘を傾け 慕情に濡れる
9
君を
娶
(
めと
)
り 十年が経ち 君想う 心変らぬ
弥終
(
いやはて
)
の恋
9
石清水
(
いわしみず
)
指を濡らして 涼を取る
深山
(
みやま
)
の葉擦れ
寒蟬
(
ひぐらし
)
が鳴く
18
都蒸す
木履
(
ぽっくり
)
叩く 石畳 カランコロンと 音色涼しき
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