きせむ
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平成一桁生まれです。

思春期は つら険しく うるわしく  『生きる』が多く まれし日々よ
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豆まきて 鬼諸共もろともに 大寒も  次の年まで しばし隠れる
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外見や 中身がどうと 言われても  浜の真砂まさごは なみに濡れゆく
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逆流す 胃酸が吾に 言い渡す  若き時分は 過ぎて行ったと
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鉄砲鍋てっちりや 由来を聞けば きな臭し  はずむ心に 弾丸たまはじかれず
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昨日さくじつの 白花蝋梅しろばなろうばい 思い出し  生成きなりのシャツに 袖通す今日
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野辺のべの梅 冴える空気に さらされて  あかきがして 鮮やかとなる
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祖母孝行 卒寿の年に ランドセル  われの息子は 貴女あなた曾孫ひまご
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けんけんと 声を響かせ 春告げる  梅の花より 鮮やかな君  
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口惜くちおしい 而立じりつを過ぎて 人や店  心にまる ものはじ
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桜咲く ときまたたく 間に過ぎて  今年も花見 できぬ気がする 
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万人に 松葉まつば竹節たけふし 梅の実の  如き幸福 われ寿ことほぎぬ
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黒豆の うるしの如き つやを見て 口にせずとも うまいとわかる
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彩雲さいうんを まといし冬日ふゆひ 現れる  る昼さがり 良き昼さがり
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はやぶさが 日翳ひかげぞらで いさかうを  地べたでながむ ただの人
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わざわいは 一切全いっさいすべてを 奪い去る されどそれすら かてす君
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人生は たった一度と いうことを  常に思えば 今よりおかし
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けば どこか心が ざわつけど  杞憂きゆうに過ぎぬ 幸せとなれ
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寒けれど 寒さの中に 風情あり  ため息一つ 気霜きじもに変わる
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かんばしく 色鮮やかな 草餅を  こしらえ送る 九十の祖母
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赤染あかぞめの つたの葉っぱに 霜降しもおりる  連想されし クリスマスかな
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じる ネオン街にて 酔い回り  シティポ流れりゃ エモさ爆発
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白雪しらゆきの もる野山に 熊が立つ  銀世界にも 団栗どんぐりはなし
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令和でも 霜月師走しもつきしわすへ 変わりけり  雪でも舞えば なおぞ嬉しき
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大好きと 気まぐれにしか 言えぬから  初めて君に 会いし日想う
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この想い 姿を見ぬと 伝えたい  姿を見ると 伝えられない
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ことは 変わっていくのが 風情ふぜいなり  流行はやすたりは 専売特許せんばいとっきょ
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手土産の かんころ餅が 呼び起こす  この懐かしさ いまわからず
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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炒飯チャーハンは 細く刻んだ かまぼこの  薄紅色うすべにいろが 味を左右さゆう
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