きせむ
36
23
投稿数
122
あかき葉を きていたる 焼き芋に  オーブン越えの 期待すさまじ
15
すがらの 篠突しのつく雨が 手を引いて  夏の残りを 連れてゆくかな
19
端的たんてき汎用性はんようせいあわせ持つ『メロい』はまさに至上しじょうの言葉
8
雲の色 花の香りと 鳥の声  違いが分かる 今が幸せ
13
くずれゆく 天をあおいで みずからに  雨粒当てた 思春期のこう
17
てて 可愛かわいげ捨てた 子供達  社会はそれを 大人と呼んだ
7
裏切りは 手錠を掛けても 直らない  時代変われど 色は変わらぬ /『あゝ無情』 昨日聞きました。
10
むなしいと 空など見るから そう思う  むなしいときは 生き物を見よ
8
恋衣こいごろも 寒き季節に 着たくなる  人肌などと 恰好かっこうつけて
10
逃げ方は 死ぬだけじゃない まだ早い  まずはそこから 遠く離れよ
10
夢破れ 立ちすくみたる 若人わこうどよ  そこがスタートラインだよ /人生はいつもマイナスから。意外とそれがうまくいく。
7
高きそら 蒼色あおいろが 海原わだつみと  一つになりて 秋は来たりぬ
14
運動会 棒立ちだった 君は今  目で追えぬほど 踊りくせり
10
セピア色 染まる向日葵ひまわり とがる種  涼しい風に 冷める赤日せきじつ
8
人思わざれば 己豊かに なり得るも  人己から 離れ行くなり
7
心はね 壊れる音が しないから  休ませ過ぎる くらいがよろ
11
吾思われおもう 涼風一陣すずかぜいちじん 心地良し  細君さいくんう 少し寒いと
6
至極色しごくいろ 玉幾重たまいくえにも 馥郁ふくいくと  口に広がる 甘み秋なり /ぶどうの詩  ※至極色⋯黒に近い赤紫色
8
青蜜柑あおみかん さらせし果皮かひは 黄に緑  爽籟そうらい吹きて 陳皮ちんぴわらふ  ※爽籟⋯初秋あたりの爽かな北風
7
今はどこ どこに向かうか 秋津島あきつしま  為政者いせいしゃたちに 答弁求む
6
病児休暇びょうじきゅうか しぶる奴らに 言いたいよ  お前の年金 誰がになうの /子育ては国事
11
挨拶は 角力すもうに例えりゃ 前褌まえみつを  取るのと一緒だ 社会では
9
齢重としかさね 日々の些事さじさえ 良いことと  思えるこれが 大人の粋方生き方
10
この街は 日が傾けば 酒祭さかまつり  桜木川さくらぎがわを 心にえが
7
今朝方けさがたの もやが掛かりし 山のは  心のさまに 少し似ている
14
感情も 思想もすべて ことに  泡沫うたかたの世を うたかたらう
8
玉虫の はね一片いっぺん 軒先へ  童心に返る 金緑きんりょくの色
14
帰り道 君が見惚みとれれた 鰯雲いわしぐも  今日の夕餉ゆうげは 目刺しにしよう
14
幾重いくえにも 寄せて戻りし 秋のなみ  すそを濡らして 気が晴れてきた
6
小夜時雨さよしぐれ すずしき空気 残す朝  そら少しずつ 高くなりゆく 
10