Utakata
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一秋
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初心者です。よろしくお願いいたします。
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ベランダに 暗き紫 朝顔の 咲かぬ夢ごと咲くや一輪
4
あかね空 カナカナと呼ぶ ひぐらしに 母との昭和 うるむ夕べよ
4
むらさきの
小
(
ち
)
さき朝顔 日暮れなり 夕闇の深さ 花へ滲みつつ
4
道駆けて 飛び跳ねつ止む 夏雀 青空見つめ 首伸ばしおり
4
雨の庭 打たれる葉草 俯きて 洗われしわが
幾年
(
いくとせ
)
の
澱
(
おり
)
5
何釣るの? 集う野球帽
庇
(
つば
)
寄せて 青き風吹く 少年の川
8
西を見る あかき
陽
(
ひ
)
に染む 広い空 ただ生き暮れて 夕焼けふたり
4
梅雨空の 垣根に咲きし
山梔子
(
くちなし
)
の 花の
滴
(
しずく
)
に 転がる雲よ
7
こころにも 降るやわらかき 朝の雨 わざと強めし おはようの声
8
ふいの風 ひととき揺れる 草堤
吾亦紅
(
われもこう
)
の空 やがて静まり
8
黒南風
(
くろはえ
)
に
草藤
(
くさふじ
)
なびき 静まりて 雨粒ぽとり 走り梅雨かな
4
五月雨
(
さみだれ
)
の 初夏の野辺に 散りぬるを 青葉の
翳
(
かげ
)
を いま思いけり
5
紫陽花や 雨降る
社
(
やしろ
)
手水場に ふたつ並んで 雨を見ている
21
一叢
(
ひとむら
)
の
釣鐘草
(
カンパニユラ
)
の 青き森 てんとう這うを ただ
凝視
(
みつ
)
める子
7
遠雷の
曇
(
くも
)
れる野辺に
轟
(
とどろき
)
て 無人の
畔
(
あぜ
)
に 苗箱ひとつ
21
ゆらゆらと ガラス戸に差す 春日影
逝
(
ゆ
)
けるひと浮かぶ 淡き青空
7
雨あがる 菜の花濡れて
晩春
(
おそはる
)
の のどけき
陽光
(
ひかり
)
頬にも
透
(
す
)
きて
11
春匂う 雨粒
温
(
ぬく
)
し 小糠雨 濡れれば濡れよ 夜の雨町
8
ひとつだけ 赤きアネモネ 風に揺れ 菜種に染まる朝の庭先
10
春疾風
(
はるはやて
)
工場
(
こうば
)
通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
15
やがて来る 覚めぬ眠りを 思いおり 眠れぬ夜の 毛布を被り
12
芽吹く風 淡紅揺れて 山桜 いま
解
(
ほど
)
けゆく 一本の春
15
梅園の 寂し
艶
(
あで
)
やか 薄れ日に
跳
(
は
)
ねた小鳥や 春はほのかに
8
蝋梅へ 夜明けのひかり 満ちゆきて 甘やか
黄金
(
こがね
)
濃く匂いたち
8
吹きゆける この北風に 頬
凍
(
こご
)
え 春よと願う 藍の夕空
8
未明なり 凍てつく日々に かじかむ手 吐息吹きかけ いのち
点
(
とも
)
せり
9
冬の背に 背負いし頬へ 孫の息 おぶう
温
(
ぬく
)
みが なぜか切なく
7
如月の 宵空凍てし スノームーン ゆく人影に それぞれの月
11
なぞりゆく 結露の窓を 子らの手が 静まる野辺に 夜はぼたん雪
7
うっすら雪 朝陽を待ちて 冬の庭
褪
(
あ
)
せし葉牡丹 暗がりの
紅
(
べに
)
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