一秋
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初心者です。よろしくお願いいたします。

朝風に 揺れる鬼灯ほおずき 眺めてた 蝉鳴く庭に 逝きし人の夏
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耳許に 風鈴の音 チリリンと 熱帯夜ねったいや倦みて 空は朝焼け
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暗がりの 盆提灯の 淡きに 旅立つ人の 優しき面影
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向こう岸 川花火の輪 揚がる夜 轟音遠く 過ぎていく夏
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熱帯の 立秋の空 黄昏れて 変わる夏色 ひぐらし恋し
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雨の夜 雷光のネオン またたく間 夜の紫陽花 庭に浮かびて
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水を張り 棚田に植えし 蓮の花 薄桃揺れて 山の夏空
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草を刈る 面影の父と 山の墓地 夏の背に汗と ただ蝉時雨
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土砂降りに 燕のごとく ひさしから 雨の世界へ 消えていく人
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もう一度 夏空の夢 叶うなら 走れ麦わら 幼き夏の日
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梅雨空の 垣に一叢ひとむら 真っ白に 狂うがごとく 夾竹桃咲き
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初夏はつなつの 子らの嬌声 空にぐ プール開かれし 夏至の青空
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風青し 朝日の沼に そよぐ花 しづかにしづかに 紫陽花アジサイ揺れて
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ベランダの 未明の闇に ひとつ花 くきりとさく 朝顔白く
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夜も更け 音無しの雨に 町は濡れ 窓は人恋しく ぼうっとともりをり
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流れ星 落ちゆく夜を 寂しげに 眠りながらも なぜか涙ぐみ
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巣作りの 燕帰りて 花曇り いつの日かわれ らぬ家想い
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傘たたむ 道行く人の 空模様 雨のち心 緑清らか
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静謐を ポチャリと跳ねた 池の空 野鯉隠れて のちの静けさ
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川岸の 風に吹かれる 散り桜 水面に浮かび 春は流れて
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はらはらと 桜並木に 散りぬるを 空仰ぐきみの 春は遠くに
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満開の 桜樹の下 三人の 新しき黄帽 含羞はにかみて立ち
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青空に 満開白き 桜花さくらばな 儚き老いの 目に焼き付けて
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この空が ぬくきひかり 届かせば 哀しきこの世 春来たるかと
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薄暮なり 仄かな湿り てのひらに 匂うがごとく 細き春の雨
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ひな祭り 女雛真似する 孫娘 お澄まし上手に うれし淋しく
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冬サラダ セロリ刻みし まな板の 立てるリズムに もうすぐ春が
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残雪の 静寂しじまなる町 水音と 通勤の影 黙々とゆく
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降りつづく 野辺にしづかに冬の雨 地蔵の我も 雨音のなか
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餌つつく 灰茶の鳥 ふたつあり 春香るまで 寒空青く
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