まさっち
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目指したの ポケモンマスター 海賊王 今はさながら 短歌大臣

愛された証拠はいつも抜け落ちて 得た幸せをかたどる不幸
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焼け野原だったであろう いつもなら見向きもしない雑草が咲く
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玄関の明かりはつけて家を出た ただいまだけが響いてしまうので
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電線が空を縛っているために 天使が泣いて還るのを見た
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不安でも一日ずつを生き延びて 詠み返す日に泣けますように
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忙しない時が私をクズにして レジに並んだ老婆を憎む
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寝たいのに寝付けないから人生は 願った夢の叶い難さよ
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日常の笑うあなたの枕にも 私のと似た寂しさきっと
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寂しさは空気が読める奴なので 友の後ろに隠れているの
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死にたいと口から吐いた白い息 季節は巡ると答えた息
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冬のせいだからさみしいだけだから 秋に会えなかっただけだから
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朝が来て踏み出す足が震えても 残す靴跡 辿り着く場所
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ぬいぐるみブランケットの優しさを 信じきれずに潜った冬夜とうや
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「幸せになるため人は生まれる」と 電車の遅延が誤魔化した
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シャボン玉 タバコの煙 お線香 白く吐く息 胡蝶の夢や
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下の名を呼ばれることが減るにつれ 背広が皮膚に溶け込んでいく
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繰り返し感じてしまう苦しみも 今世だけのラストワン賞
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「意外とさ、嫌いじゃないねこの味は」 わたしゴーヤチャンプルでしたか
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責任と愛は別物ではなくて 死ねない訳も同じであって
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美しく恥ずかしいほどワガママな瞳に隠す長女の我慢
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いつもならチーズ牛丼つゆだくが 寒さのせいで 納豆そぼろ丼
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「お願いをするよりされる人であれ」 夜の隅から星を滑らせ
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手と足や髪も心もなかりせば吾は君を結膜にみばや
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振られても友達でいてくれた君だけは友達になりたくない
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電車の席の真ん中のパイプしか頼りがないの弱いの私
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概念に成り行く君はまるで宇宙 星の煌めき三日月ブランコ
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固まった半開きの目とその額 流れず留まる血の温もり
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季節さえ我を見置いて行くが如し 日月逾邁じつげつゆまいただ愁う夜に
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サバイバル寝室の子グモ四日目 社会は甘くない甘くない
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破れない おまえのものは おれのもの 0.01バウンダリー
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