雅
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日々、私の短歌

私には幸福すらも渡せずに永遠なのはひとりの心
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花札のすすきに映る月を見て祖母はニヤリ「月見で一杯」
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人のこと治せないから口閉じて心で歌うハクゥナマタタ
8
街風にふとキンモクセイ香る気がするたび君の髪がなびいて
5
行かないで 叫ぶ言葉は届かずに足は蹴れない夢アスファルト
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ピアノから木々の音色を探し出すあなたの声は小鳥のようで
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ビー玉を夕日に透かす吾(われ)のこと 太陽からは光に見える
8
いつか来るさよならとかを期待して 私から振り返る改札
8
わかります どうせ全てが早過ぎて 嗚呼あの時と 食い縛るから
7
訪れた人の願いを無駄にして ただただ回す地球儀とペン
6
シャンプーの詰め替えラストスパートだ シャボン玉飛べ 消えないで飛べ
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耐える夜 耐えることすら忘れた日 そのとき君の強さを知る日
8
スーパーの埃をかぶる缶詰は  今日も私と目を合わせ待つ
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透明なガラスに砂を押し付けて 動かさないでと頼む君の目
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我儘に応え続けてかの月へ 返さぬように 愛するように
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AIもいるけど隣に人がいる 私は君に叫びたいのに
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雨露が室外機へと落ちる音(ね)が 心拍音と重なる夜更け
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さみしいと人は言いつつその道を 歩み続ける星座のひとつ
5
真意すら言葉に宿ることはなく 答え合わせのできないサヨナラ
6
ゆめとなり 追いかけていた あの日々も 無駄ではないよ ノアの方舟
6
明け渡す 握りこぶしの中から 易くそよ吹け 花びらと風
5
大海に浮かぶ二本の流木が 寄っては離れかけゆく月夜
8
独りではもう泣かなくていいからと 鈴虫がやっと鳴き始めた
13
苦しさも悩みも持たず生きるフリ そんな大人のつま先を見た
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目に見えず声も聴こえぬ初盆が 明けて仕事に向かう夏晴れ
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健やかな呼吸を吸って吐いたとき たんぽぽの綿が飛ぶのを見た
6
晴れ空はどこの国でも同じ色 広がりすぎたあなたとの距離
6
明るさで星の光に気づけない そんな奴らを妬む暗闇
10
特別なことはなにもしなくていい 隣の芝は違わぬ青さよ
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父親に十二万円貸したから 最後のタバコを 噛み締めて吸う
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