月のかさ さして鯨の ゆるらかに 舞う砂のふる 深みに眠る
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午前4時 うっすら見える オリオン座 冬の終わりも そう遠くない
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今日もまた やさしい人の朗らかな挨拶だけで生き延びていた
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「体験と経験の差は観察よ」ナイチンゲールの実地の叡智
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雨催あまもよひ 冬の星座の無き闇夜あんや とこに就き 明日あすの雨を待ちぬ
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初に受く床上洗髪囲むの 明るき声に 緩む冬の陽 (在宅療養より)
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もう少しもう少しだと言ってみる桜のそばで君と話そう
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桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
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CMがないから見てるNHKやたら番組宣伝多し
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雨降りて 煙る街並み 如月の 寒さ緩みて 頬紅潮す
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受験直前 大丈夫な息子は寄ったファミマで『ゴルゴ』立ち読み
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発熱で二日寝込んだ老いの身に今日の雨はちょっと優しい
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食欲が戻り口にすトーストの小麦の香りが幸せだったり
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神様に会えたら怒りぶつけたい一昨日神に祈ったけれど
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冬だけど 外の寒さじゃ なくこころ ぬくみみぐるみ さめざめと雨
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窓覗く 君の街にも 積もるかな 雪よ舞え舞え 想いよ届け
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『夢みたい』犬を迎えし孫つぶやく 緊張と嬉しさあふるる テレビ電話に
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花揺らす冴え返る風散歩道 犬抱き寄せて春の温もり
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「犯人はあんたなんよ」と愛されたあの夜は昨日もう過去なのか
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静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
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引き締めを図る狙いが見え見えの端っこにいる俺はエレジー
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川面にも春がきらきら漂いて何もせぬまま二月も半ば
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玄関を開けると無限のリビングであの日のきみがお茶を飲んでる
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訃報あり 行くことかなわず 手を合わす 幼き頃の 思い出めぐる
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「愛してる」「愛してほしい」「愛したい」「愛は苦しい」「愛って何だ?」
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雪に耐え春の日差しに残り柿受験の子らよサクラも近い
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冬山に 登り大きく 息をする 縮んだ肺が ぐんと伸びする
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春の花春に色づき終わるようその花束は君の華束
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みなさんのいいねをもらい満足だだがまだまだないいねをくれよ
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レストラン日本人はいいけれど外国の者少し怪しい
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