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晩秋の佇まいする曇天に北の北から白鳥が来る
27
名称を
A
I
とうに教え乞い「言の葉日和」の会を立ち上げ
17
新しい上司と食べるラーメンの脂っこさに ついてゆけない
32
散り咲いて香る風来る金木犀スニーカー底花踏みしめる
10
健やかに新しい朝与えられ 一期一会の命を生きる
12
藤袴やっと秋よと咲き告げて アサギマダラをやさしく迎え
10
いつの間にか風の便りもなくなった友が残した本だけ 売れない
15
地球よりもでかい猫の腹の上で眠る夢をみたい
13
慌ただしい人々照らす朝空はあまねく伸びる宇宙の端っこ
19
ようやくに家を出る
息子
(
こ
)
に老婆心 あれもこれもと箱詰め始める \ 33歳の自立 羊の皮を被った山羊さん有難うございます
32
いつもなら つがいの雉鳩 ぽつねんと 今日は素直に ごめんて言うよ
50
久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
57
行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
45
もし君に出会えなかった私なら 今日の青さすら見つけられない
21
どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
26
僕がすぐそばにいるよと遠くから想いを送る夕焼けの空
11
自転車で 車道走ると 嫌がられ 歩道走ると 違法になる は?
27
ハ長調みたいな声で話すけどこころは変ロ短調の夜
21
薄陽差す野菊咲く道散歩道楚々と咲く花揺らす秋風
35
見ず知らず人の行き交う冬の街コートの襟を立てる夕方
10
目標を達成しても幸せになれるわけない公式違う
13
4年前ここのマンション302で起きた事件そこに置き配
12
趨勢の末枯れ死にき世の浅茅刈る積車に安らかなれど
17
利きわけて相寄る友を待つあひだ戯る
木葉
(
こば
)
の環にまぎれたり
32
中央のタビビトノキの丈高く誰かを待つや北の地に生き
27
ビル壁に映る秋空だけを見て七日が過ぎる 媼ひとりで
26
三度目の 金木犀が 香っても 下書きのまま フォルダの中
23
誰からも忘れ去られてここにいる そんな行く末を願ふものたち
14
依存せず、期待をかけず、受けいりて
術
(
すべ
)
を覚えし
歳月
(
としつき
)
の果て
41
嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
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