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死んだ陽が月を照らす事はない 月が希望になることもない
6
もう三時朝の始まり寝ずに知る もう今日この日は悪い気がする
2
ネモフィラの青に憧れし 春過ぎて 夏は向日葵の黄色眩しき
9
無くなれば 満たしてくれた おやつ缶 空っぽにして まだかな と待つ
25
凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
3
しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
2
戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
2
国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
2
たくさん話したね たくさん笑ったね さよなら二度と 会えない人よ
4
脳からの 酷使に耐えて団結し ストライキする 身体組合
31
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
28
眠たくて 首もげそうなこの人に 右肩を貸す 次の駅まで
38
あおむしとダイコンの葉を分けあって 味噌汁の具は今日は少なめ
48
橙のダチュラ砂地に吊り下がり砂に呑まるるまでを幾尺
7
無花果の蔕を剥き遣り置く卓に白釉の皿清浄なりて
8
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
38
市長は蜥蜴に生け捕りの餌を与へ夫人歿後の伴侶
3
新米のとぎ汁 植木鉢に撒く いただきますの似合う夕方
26
唯神論たてまつる右翼の友にコカ・コーラの瓶の中の蛇見せむ
4
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
38
反目の家族飛び交ふ鳩の巣の在処喪ひ昨日父の日
3
幼子が小声で歌う鼻歌を 聞いて
瞬
(
またた
)
く冬の星々
37
父母
(
ちちはは
)
とむかし泳いだ海街で 獲れた蜜柑を我が子に与う
36
一歳の我が子は全ての食べ物を ば・な・な、ば・な・な と呼んで笑うよ
35
晩熟を滴る麦と稲が穂のふたつわかれになりにけるかな
7
君がいる 多分最後の 冬だよね 雪じゃ涙は ごまかせないよ
5
いいね数集めたところでなにになる 君に問う俺なにもできない
3
あなたには 長生きをしてほしいから ポテチは私が食べてあげます
44
SpaceX社にSpaceX社´次元衝突し異次元に消ゆ さらばマスクよ
2
もう二度と こっち見ないで 諦めた恋 過ちは 繰り返さない
2
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