僕はこの世界に生きれてしあわせでした。特に、君がいる世界に!
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春吹雪 桜もろとも あの人へ およばまほしき 我が想ひ
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「週末が待ちどおしい」といふ感覚が何年ぶりかで蘇りけり
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水玉の間を指でなぞってく 水玉に触れたら地獄行き
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先を行く きみの腰に揺れる水筒 共に歩きし あの日の野辺に花
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この傷の痛みもこころと 同じよに 過ぎゆく時間が癒してくれる
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自らが規格外だと嘆く時ビー玉ガラス散らばし遊べ
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傲慢なわたくしは今闘っている何といふ難事自意識
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雨雲のレーダーから見るこの町は蜘蛛の糸の先で溺れる
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光さえ届かぬ蒼の深海に安らぎ求めクジラのように
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この街に雪は降らねど 積もったと君が囁く電話越し 冬
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これまでの自分をいくら赦しても今日の自分が罪を重ねる
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秒針が針もないくせ音立てて責めるあと幾時間寝れると
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ズルズルと尻尾引きずりボロボロの猫冷え冷えの廊下南へ
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やな奴に絡まれてたと延々と延びる木通の蔓は手ごわい
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クリームは手に余るほどたっぷりとすり込みましょうアレ切れぬよう
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切り口に沁みる冷たい新鮮な塩素の水で育て人参
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ほっとけばなんとかなるが瓦解する緻密の粋の滲みの汚き
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捩じ込めばささくれ条の抗いが漏れて蒸気の目論見を断ち
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悪かった来たばっかりで既にさえ馬鹿になるなよなりかけの螺子
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お手頃がなかったもので君のこと茸トレイに入れて育てる
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なぜきみはひとのおしりのにおいなど嗅ぐのかチビを問い詰めてみる
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つい飲んでしまったんだと萎んでる練乳チューブ右の手のひら
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自爆装置が作動しましたゔぃんゔぃんという中まだ寝れていない
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ああなんて短い長い一日だったな一日だったこと昼の記憶が無いほどに無為の時間をひたすら耐えて
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無視すると立ち上がっては俺の肩トントン叩く猫の手痛い
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ああ怖い怖いぞ怖い食うほどに満面笑顔俺の下腹
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朝負けて起きては負けた夜負けて一日負けて今日はどうだろ
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ミサイルが落ちるとしたら屋内に避難するのか風呂桶の蓋
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なぜこれを選ぶのだろと文字面を妖艶なまでくねる平仮名
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