うすよごれ てちてちホームをゆくきみよ何を見るよ地に近い世界に
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蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて おおむね詰めの 甘い一年 / 反省
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後輩にナメられた日に 張り切ってわたしの顔を舐める愛犬
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雨ならば 積もらないから降ってよしと 口では言うが やはり冷たい
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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
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現実を夢に戻して糖尿は忘れたらいいさあ初恋だ
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七月の大失速はブレーク時始まっていて貧打に泣いて
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お利口に早く寝ていた ナマハゲはどこでも来ると信じ込んでて
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未来あす思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
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苦は楽に 痛みは鎮め 嘆きめ ただひとときは このひとときは
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苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
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聴きながら歌えてたはずのHANAとミセスいざカラオケは悲しき玉砕
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あらたまの 年を祝いて 飲む屠蘇の 去年こぞより酔ひて ノンアルに替え
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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健康でありますように本年がよい一年でありますように
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感情を表すことが不得意で真っ直ぐ言える人が眩しく
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枝葉なし刈り込み過ぎたミニ盆栽 春の楽しみまたひとつ増え
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期待値はなるべく低くしておいて御神籤は結ぶのが目的
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スナックの灯りもついに消えた夜少し濁った武蔵野の空
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ひなたにて読む新聞のインクの 邯鄲かんたんゆめ 遠き正月
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初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
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ばあばにも挨拶したいとの彼氏何と殊勝な嬉し言の葉/孫十人、色々います
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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「任せろ」と豪語したけど海賊が船酔いしてるような有り様
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馬の尾の 顔払いたるを 叱りつつ 蹄油ていゆ塗り終え 仰ぐ落日らくじつ
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少しずつ 梅の蕾が 膨らんで 指折り数え 咲く時を待つ
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息子よ、ごめん。完璧じゃないから「お母さん」を一緒に育てていこう
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