薔薇の棘とりて一輪挿し気づく萎れの早し棘もいのちと
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やみくもに剪定をせし紫陽花は今年も小さき花芽膨らます
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すれちがう バスの運転手さんたちの 挨拶 見たくて いつもこの席
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顔の価値決める権利はきみにない己の価値は己で決める
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ブスなんだ、と空気や態度で気づくときなにかが折れる音が聞こえる
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日常に突如降り来る厄介も ひょいと抜けたし吹く風に乗せ
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雨の降るひとりの部屋は寒寒と雨音を聴く静けさもよし
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招かれた酒場に寄りてカウンター落ち着いて呑むひととき愉し
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私たち牛豚とりです議員様ココココ米に舞い上がる日々
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加熱してからみが飛ぶのをいいことに期近きぢかわさびをうどんで煮込む
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土曜の午後バイクにまたがり風を受けコーヒー店で文庫本読む
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あっさりが心守れる距離と云う 見出しに同意す休日の朝
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蝋燭の 灯りをそっと 包むよに 心の灯りを 灯しませんか
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まあいっか どうにかなるを呟けば心や緩みを楽にする
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本当か天は二物を与えずとたった一つもくれないくせに
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息を吸う君の酸素や帰る家 今でもそこにいられているか
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晴れで無く雨でも無しの曖昧あいまいなどっちつかずの空も梅雨らし
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吾の歩く傍ら風のごとく過ぐ登校急ぐ自転車の子等
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今日も又一人の散歩他人ひとはたナスにピーマントマト花咲く
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暑い時半解凍ですすめんと三連プリンこおらして置く /暑さが来ます
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経験を したのに同じ 傘の下  護られるはずの いのち 時雨て
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キレそうになったら見てる 左手の壁を殴ったときの傷跡
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ヒカキンにキャメルクラッチ決めた時 セイキンにもダメージが行ってる
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誰とでもすぐ友だちになる人の例外として僕は去ってく
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いつになく暑がる事に疲れても今日は夏至の日ほんの入り口
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どしゃ降りの 雨の朝にも 四十雀しじゅうから ピーツピーツと 鳴き続けおり
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夕の空 短歌うたの神様降りて来ず 早よ帰れよと ただ吾を急かす
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まれに見る六月末の涼風に昭和の夏を思いくらべる
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反戦を唱うる口で菓子を食み文字だけ拾う平和の国で
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朝っぱら レノアビーズを ぶちまけて 家じゅう花の 香りいっぱい
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