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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
28
同じ国、同じ言語のはずなのに三人寄ればわたし除け者
14
苺大福
(
だいふく
)
をキメなきゃやってられないよ 試験と就活 中指を立て
21
「怠惰」という病のツケが三年の時を経ていまボディブロー
36
雪国の暮らしの方が長くなり雪ない実家の母は老いたり/帰省
31
今更だ、うずくまっても立ってみる 横で猫、全お腹の無罪
26
幾重
(
いくえ
)
にも、巻きて開かぬ
内
(
うち
)
の花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
24
立春に寒さ束の間緩みおり 雨水、啓蟄心は逸る
20
公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
33
自販機のペットボトルが水筒に名前を変える午後の仕事場
15
煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
25
春立つ日きまりのような陽射し受けごみ収集車は給油を受ける
31
生更木の 凍てつく大地に麦踏みの ザクザクの音春近づきぬ
24
三層の劇中劇を観るような半覚醒の悩ましき朝
22
学び舎へ行けぬ娘は
春隣
(
はるとなり
)
ゆるむ蕾に希望を
抱き
(
いだき
)
29
世界ごと買える気がするAmazonで 短歌の本を探す指先
17
徴兵制復活しても私には資格ないだろうちてしやまむ
16
憧れの逃亡生活準備して サンドイッチ用お手拭きもある
7
ハクモクレン 寒さの先に 春を待つ つぼみ美し 花はまだ先
31
退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
27
カン!カン!と小気味良い音響かせてラリーは続くデイケア卓球
30
体操のお兄さんの如キッチリとラジオ体操する
ASD
(
アスペ
)
の彼
25
よどみない圧倒的な語彙力で会話してくるギフテッドの彼
24
冴ゆる朝 けふも園バス 送迎す 幼き希望の光を乗せて
33
思い切る言い訳にする「春なので」あなたを振ってケーキを食べる
21
不機嫌に睨んたような顔になる それは良くない老いひし
輩
(
ともがら
)
23
弱き支配到る處に晒されて候補の顏がよごれて立てり
22
土手沿いの 斜面に群れ咲く 黄水仙 風に揺れつつ ツンと顔上げ
21
いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
11
億に一つ生まれる僕らは超幸運みんな持ってるラッキーの種
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