振り向けば積み上げてきたはじめてが視点をすこし高くしている
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遠空とおそらに白雲むくと起き上がる夏はもうすぐそこに来ていて
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さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
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鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
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紫陽花は色とりどりに咲き誇り、深き思いで散らず枯れゆく
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譲ってはいけないラインを譲りつつ指関節がポキポキと鳴る
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蔓延はびこった 草と格闘 そののちに クワガタ顔だす 月夜の露天
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こんな世を一所懸命生きている見返りに月だけは明るい
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経験を したのに同じ 傘の下  護られるはずの いのち 時雨て
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すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
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どしゃ降りの 雨の朝にも 四十雀しじゅうから ピーツピーツと 鳴き続けおり
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わたしには見えないものを見通している先生のうすい微笑み
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蛍飛ぶ尻の光は何事か嗚呼亡き祖父の今わの言葉
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何ごとも続けることが肝心といきが続いたやつがのたまう
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何処どこからか届く虫の音ゆっくりと更け行く夏の夜のリズムよ
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どこを見ているか少年 きみの手に確か密かに這いよる戦禍
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今日だけは強く私を抱きしめて 包んでくれよ星降る夜に
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ファミレスのセットメニューが複雑で何頼んだか分からなくなり
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キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
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「のきばって何?」って聞かれ分からない 親子笑ってささのはさらさ
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農園の紅いネットにぶら下がり小玉スイカの縞夏を告ぐ
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押し出したうすもも色のロキソニン薬の殻の軽きさみしさ
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待ちわびた息子に会うための旅支度会ってしまえば泡沫うたかたのごと
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「大丈夫、雲の上に星があるから」わたしの彦星がいいました/七夕
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見たくないものを笑ってごまかした月だけがバカみてえに黄色
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夕立に追われて帰る労働の熱も疑問も対流してる
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これまでに経験のない暑さだと以前も言ったような気がする
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ひとつでも数多くあるほうがいい いざという時役立つツール/wrapラップ勉強中
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高尾駅ホームにぎやか遠足の子らがはしゃぎつ列つくりおり
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まっくらのおめめにぽたり落ちたあれが天王と名のつく星らしい
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