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どちら先 起きてストーブ点けるかと 妻の気配に耳澄ます朝
31
室温が
10
℃に下がった朝まだき 蒲団の中は
36
℃
25
我が猫を 腑と見失ひ 物陰を覗けばそこに 日々かくれんぼ
30
凍つる道ハンドル握る手は張りて富士も灰色通院の朝
37
とつくにの痛みを想うこの友の隣に居られる私でいたい
11
祭り也吾が屋根の上をすれすれに轟音立てて飛行機の飛ぶ
10
晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
11
ゆずれない避けたい事と望む事今は何だろ票の行方に
27
「ただいま」の声を待つ間の静けさに鶏肉沁みて愛しき夕餉
29
熱の子のあつき唇ひらきつつ林檎のしずく命へ運ぶ
34
窓に差す陽を握る手の小さきを 光は溢れて我に開けり
21
街灯の 映せし雪の 向こうには
貴方
(
あなた
)
夜風に
靡
(
なび
)
いて彼方
11
幾年月 古りても思う 紫の 長き君の影 金色の野も
19
風当たり 刺さる冷たさ耐え切れず フードとマスクで己を守る
10
傷あればこそ愛でらるるこの身体賢くなきを許して歩む
29
諦めを覚悟と呼びて生きてゆく この身はすでに森に降る雪
49
学年で 一位のはずなのに わからない 僕の気持ちも 君の気持ちも
9
ほろ苦き 大地に芽を出すフキノトウ 春の息吹きを噛みしめる宵
30
一光よ 病室に刺す朝の陽の プリズム色がドア染め抜ける
22
飛び方を忘れ 枯れ枝に
一枚
(
ひとひら
)
厳寒に耐へをる 赤紅葉
28
円安もパンダも雪も渦巻くにポピュリズムへと真冬の解散
30
この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
26
厳冬に 麹扱う 味噌造り 仕込期間は 納豆厳禁
41
雪の舞う空に 洗濯もいいからさ ねこたち抱いて ホットミルクでも
22
我が赤のセーターと色が一緒と 赤のブーツを履ひて来し友
29
たかいちに しなもあがらず ぼた餅か 棚から出でず 米といふのは
8
しなあらず きょうの都は 閑古鳥 うそぶく者は ひのもとあげる
6
なにがしの とはずがたりに 二条城 深き草原 あさましくなる
6
朝ぼらけ 差す陽を覆う毛布にて 天は墨色 やみは続きて
13
顔洗い髪を整え紅をひく
社会人
(
じょうしきじん
)
へと変身完了
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