Utakata
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何もかもお
終
(
しま
)
いみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
21
ゴールデンウィーク疲れ溜まる日の一番風呂の湯舟にしづむ
16
八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
15
森がまだ醒めないうちに背伸びする鹿の口には藤の花房
26
ものすごい風が吹いてる手荒だが祝福なのだようこそ若葉
12
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
11
「ぼく」と「オレ」の攻防戦 定まらない一人称に黒いランドセル
19
ゆりよりて しゃつにくちづけ しべの黄 じゅうごかいきを わすれてもうろく
15
送られてゆく真夜中の国道の田んぼの上を月は走って
13
こんばんは そちらの暮らしはどうですか 六等星のワンルームより
10
藤棚の下に群れ伏す鹿たちを
朧
(
おぼろ
)
に照らす春日燈籠
17
離婚危機 終戦じゃなく停戦よ?いまだ教えぬ口座残高
9
肉じゃない、麺でもないやと言いながら 注文多き子 肉うどん選び
13
予想外 ランチの誘い 嬉しくて 妄想膨らみ 湯船でのぼせる
9
三と五のあひだで肩身のせまかろが「みどりの日」ありての黄金週間
8
君にだけ届く想いを乗せたくて 祈るみたいに名前を呼んだ
11
人の手により作られた朧月 人の手により作られた俺
7
風の止む夜の
静寂
(
しじま
)
に棚の上 微睡む猫は香箱の夢
16
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
12
父だけが旅に出ている実家にて母と二人で鰻重を食む
31
梅雨入りや降雪もあって南北をひしひし感じる弓なりの
日本
(
くに
)
22
こすずめの 羽を震わせ エサねだる 丸い体 いとうつくし
9
鯉のぼりぐっと掴めば僕だって五月の風になれるのだろか
24
あゝ鳩よ野生本能忘れたか 春の遊歩道てくてく歩く
6
眠ること喋らないこと過ぎていく全ての季節を春と呼ぼうね
6
どのレジに 並ぶかどうか 見定める 後に来た者 負けてたまるか
6
春の夜の小指の爪の大きさのまあるい月がここの出口だ
6
ベーコンが パチパチ音を 立てながら 僕らの朝を 祝福してる
10
親指ほど らしいよヒトの 魂って 一寸五分の 虫すごくない?
6
逃げ水の向こう側見むとする 極地に落つる太陽歪みをり
9
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