熱が出て良かった これで堂々と言える「本日お休みします」
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呪はるる國民たるを耐へず戰争の責任転嫁さる 死者へ
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飴ちゃんを舐めずにすぐに噛み砕くこの悪癖何とかならんか?
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子どもたち それぞれの人生みちを 歩んでる 嬉しく思い 盆は過ぎ行く
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夕立ちてアスファルトの色濃くなりぬ 真夏の一服ほほ撫でるかぜ
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白玉の 団子をついに 並べたの どうやらじっちゃん 食べたようだね / 一つ無くなってた
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知らせ受け義兄あにの葬儀の準備する 近づく台風 不穏な朝に
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蝉の声 嵐の前の静けさか 手持ちぶさたにシフォンケーキ焼く
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幾千の若き御霊が啜り泣く 故郷を馳せて彼の人思ひて
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一昨日の夕から蜘蛛が玄関のドアに張り付き動かずにいる
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顔痩せのエクササイズで明らかにシュッと締まったアラ還の顔
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伊勢丹のコスメコーナー立ち寄れば疲れを癒やす甘いパルファム
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日差しの下トイプードルが散歩する可愛いお尻フリフリさせて
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荒れ模様 駅構内はわたしだけ 異世界かしら スキップしよう
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背を向けたひまわりだけがやさしくて他のやつらはみんなうそつき
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一斉に 鳴き始めたる ひぐらしは 台風去りて 秋を知らせる
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6年の 歳月が過ぎ 花火観る 吾子の肩先 我より高く
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この先もあなたのひとみを曇らせるたったひとりでありますように
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夏の夜 彼岸の扉が閉じる直前まえ あの日のあなたとしばし語らう
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家の猫グッズを数えたことはない ないけどたぶん 千は超えてる
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雲やぶれ差し込む希望ひかりつかもうと越えて行く山、山、そして山
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散歩道 春の陽の下白猫の天使と見まごう昼寝顔見る
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大好きな爺の手のひら夢に見て眠る白猫寒空に一人
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ハンセンの患者は語る淡々と 胸えぐられた我わんわんと
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人のせい?おのれ省みて反省?どちらにしてもその人の生
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四ヶ月で十キロ減を達成す アラ還だってやれば出来るぞ♪
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六時過ぎハッと飛び起きホールへと走る ラジオ体操が始まる!
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耳撫でるゆりかごの歌 傷付いたインナーチャイルドがぐずって泣く
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仰ぎ見る東京駅よ まぶしさよ 身じろぎもせず染みる目に耐え
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普通ってどこまで余白があるのかな 私はそれを外れただろうか
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