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道たずね 悪しき道でも 進むかは 我のみぞ知り 我決めるなり
8
空白み 動き出したる 朝の街 淹れたての珈琲 時を運びし
12
今は亡き 初恋の君 夢に出づ 嫉妬する我 目覚めて笑ふ
12
磨き上げ 心の塵を 磨き上げ 元々おなじ 全て原石
14
幾度も 季節は変はり 人は果て 変はらぬものは 無きものと知る
11
遠かれど つながっている 空と海 健やかであれ 笑顔で祈る
14
雨露に 光し草の まばゆさは 何を照らすか 暗き心に
9
言の葉は 心を映す 画となりて 彩を増し 人を仕上げる
13
武器を捨て 譲る気持ちを 持ち寄れば きっと世界は 愛で満ちてく
12
地域猫 挨拶代わり 目を細め へこたれるなと 激励される
24
怒りとは 自分自身を 焼き尽くす 深呼吸して 去る時を待つ
19
校庭に 明るいきみどり色の筆 樹々を描いて 飛ぶ野良インコ
17
親を知る という科目の授業中 ここは試験に出そうなところ
23
ゴーグルをつけて 信号待ちの子ら すれちがう人の表情ゆるみ
25
凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
3
しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
2
戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
2
国境を越ゆる医師団主のごとく死ぬなたかだかコロナごときに
2
たくさん話したね たくさん笑ったね さよなら二度と 会えない人よ
4
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
27
光りへと 導く糸は 素粒子の 石をも透す 人は宇宙
14
あぁ貘よ そこには母が いるはずだ 更地となりし 実家の夢を
21
東
(
ひんがし
)
の 星が賑わう 夜があけて きらきら光る 霜月の庭
25
橙のダチュラ砂地に吊り下がり砂に呑まるるまでを幾尺
7
ボーダーを 越えてとうとう 雪景色 それならそれで また生きるだけ
19
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
38
市長は蜥蜴に生け捕りの餌を与へ夫人歿後の伴侶
3
われひとり 根深き雪の
性
(
さが
)
を負い
全
(
まっと
)
うすべし アマテラス粒子
/
雪女
12
唯神論たてまつる右翼の友にコカ・コーラの瓶の中の蛇見せむ
4
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
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