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嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
62
歌の宿命とはおもふ有明の月蝕旅館から仇敵の余名出づ
15
ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
25
雨上がり柔き陽の差す朝の庭ゼフィランサスの白、風に揺れ
30
獅子王候外交談話贖へる署名の火箭の取引一覧
19
列王に名を遺すてふみづからの榮代の後までいくさせむ
22
女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
40
花の名をしらぬこころにふれるとき花の熱だけのこるのでしょう
11
影もなく夏日真夏日姿消し はやトナカイがウォーミングアップ
13
「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
19
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
41
ゆく秋の硝子を透かすしづけさと 色づく柿に落つる涙と
21
この街を自分の街と思えても別れは来ると今日が囁く
9
くもらせて雨を降らすも人ならば 晴らせて照らす故も人なり
21
木犀の香る坂道一歩づつ杖を頼りに空仰ぎつつ
41
十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
59
星の数 砂の数より多いと孫に教わる満月見つつ
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ベランダで スマホを空に 向けながら 平安の夜と 同じ月見る
21
今朝はまた妻が特別ご機嫌で 良い一日が待っているかな
11
大和路の名産柿の届きたり甘い実を食み至福かみしむ
37
秋空に緑まぶしき柚子の葉や たわわなる実の黄も鮮やかに
39
積雪を彩るカラマツ散り敷きて
足裏
(
あなうら
)
にそっと秋との別れ
37
日が変わり 仕事終りの 溜息と 珈琲一口 苦笑いかな
25
コンビニのコリアンコスメ手に取ってラメのキラメキ見比べてみる
13
公園のメリーゴーランド子供らを大人に変えて一人老いゆく
21
ふっくらとみがきニシンの準備終えソウルフードを仕込む冬の日
31
君を待ち小鳥のきもちなぞってるオリオン座ほど簡単じゃない
11
誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
27
再会に「どなたですか」と問う姉の海馬をそっとのぞけぬものか
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ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
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