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抱きしめて頬ずりをして 兄ちゃんら 奪い合いです 妹誕生
39
やって来た息苦しさで目が覚める 季節の変わり目という魔物
31
ポッカリと我の心にあいた穴 春風吹き抜け淋しさ
募
(
つの
)
る
37
損してる
仏頂面
(
ぶっちょうづら
)
のあの人は 笑顔の効果を一生知らない
27
喋らない
息子
(
きみ
)
に「英語」の
餌
(
えさ
)
をまく 関係副詞??止まらぬ解説
19
なにもかも知っている顔こたつ猫あごを撫でろと首をのばして
29
植物を 愛する人の 真心に 応えて花は 美しく咲く
30
雨雲に 陽は覆われし 寒そうに 細く閉ざした
酢漿草
(
カタバミ
)
の花
23
古木にも生きる芽のでる力ある 逝く冬みつつ風光るなか
27
もう一度 君の言葉を 聞きたくて 七秒前に
遡
(
さかのぼ
)
れたら
22
ようやくに返信届き胸を撫でスマホを閉じる 長い一日
37
コチコチと 静かな部屋の 秒針の音だけを聴き 眠れぬ夜は
30
生まれ落ち 取り除かれる運命の 生える場所を間違う 雑草
29
海老で鯛を釣るつもりなく 義理チョコの 人数分の お返しの山
26
春の雪が僕のまつ毛に乗っかってこのまま一生溶けなくていい
21
傘もなく 途方に暮れた 店先で 差し出す君の 桃色の傘
24
ペンギンの行列の如 ユラユラと 頭や肩が揺れる人混み
25
切りすぎた前髪おさえ笑ってる君に吹く春白シャツなびく
26
謝るよ、顔は好みじゃないけれど、君がいないと満たされないんだ
5
静寂が僕を酔わせて夕暮れの雨の雫にロマン感じる
8
幼子の白き手あわせ祈るごと蕾ふくらむ木蓮の花 \ 彼岸にて
33
命日に記憶は巡る幼き日父が削った鉛筆並べ
15
隣屋根に残った雪と春霖と福寿草だけ光あつめる
27
菩提寺の桜今年も咲き初むる巡る季節と流るる時と
45
ドーナツよ淋しくないかポッカリと まあるい穴があいているのに
22
しなやかな猫の如くに駆けだせば雪解けの泥青春に散る
20
食い付いた 干物どろぼう 執念で 宙吊りになり しがみつく猫
24
帰り際 角曲がるまで 見送って 手を振る父に 祖母の
俤
(
おもかげ
)
22
本当に美しい日はおそらくは忘れてしまう程穏やかで
48
ほろ酔いで星を見上げてゆく道の頬にやんわり落ちる春雪
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