しんしんと更け行く夜未だ眠れず 静寂の中うつつ彷徨う
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下の子を連れて春日に義父見舞う花粉のかげにけばだつマスク
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友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
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温暖化 天気の神に 問うてみた 家にも街にも 答え溢れて
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南風はえにより暖められし如月の 今宵の月の傍には昴
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二月には春は来ないと思ったがどう見ても春白鳥が行く
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温もりを 肌で感じる 昼日向 夜は温き手で 恩返しする
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一日に三万五千生まるてふ「判断」の渦へ投げたし『推敲』
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あっちむいてブイ 勝敗より終わったこと祝って夕飯は二百グラムのからあげ
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断層列島極まれり 世代・男女・経済格差 揺れ沈み / 日本の課題
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白米は 子供のように 跳ね回る 「父さん母さん」 忘れたように
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転がつて血まみれの子のそばにをり燃えるゴミ出すゴミ捨て場前
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友の母連れて戻りし子は去れり 走れメロスの別エピソード
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北国の雪解けすすみ春巡り 子らの歓声もうすぐそこに
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雪割りが冬季種目だったならメダル獲得圏内の成果
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平凡を装ってすれ違うあなた肌の色がもし違かったら刺されていた
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如月の終はる頃 春一番の余熱に 目覚む 数多あまた韮花にらばな
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愛を学習していないエーアイにスケベイラストを描けぬと言われ やあ三日月
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今日もまた眠れない私の横にカフェイン大サービスのお茶がある
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ここに並んだ三十行を埋め尽くしたら、俺が誰だか分かってくれるか
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天気予報の明後日がなくて地球滅亡を感じる
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退屈の授業を受ける間にも、君は如何にか息をしている(のかなぁって)
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俺の中にある美しい街で、落葉した街路樹のシルエット
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そうでしょう?自分のことより子の事は命捨てても守ってやりたい
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人知れず 泪に咽ぶ 横顔に 胸に満ちくる 君の優しさ
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千年を行きつ戻りつ揺さぶられわたくしだけの「いいね」を刻む
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まほろばの春という名の君と往く旅の余白に歌ぞ置きなむ
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AIが詠んだ歌だと味気ない そう思うならナイショにします
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取り戻す!塵の翼は二枚じゃないターンで全開「雨をぶち抜け!」
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かすれはて横断歩道の縞はなく誰も渡らず誰も渡れず
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