すでに無いプールの水で流された日は蒸発し夢となり降る
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枝豆を夏の名残りと固茹でて青い景色を口に広げる
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お誘いを断る理由思いつつ鍋の卵は半熟となり
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入店時 手指消毒をする人もせぬ人もいて秋刀魚は旨し
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賑やかな黄色帽子の一列を朝残る半月が見ている
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山深き斎岩群ゆついはむら丹躑躅につつじ迦具土かぐつちの血のたばしれるかも
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水銀のような雨降るこの街で抱きしめた子が今に飛び立つ
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付いて来るコラボの紙のエプロンが目当てで夜ご飯はバーガー
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知り合いを友達と呼ぶ同僚を嫌いと思う 窓の外雪
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純朴も過ぎると心配してた子の眉はいつしか整えられて
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私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
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そんなつもりじゃなかったと言うなら言葉選び検定は六級
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透明に下がるつららを見つめつつ細くなりゆく自分をおもう
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父だった人から届く売り言葉 買わずにおいてよかった日よ来い
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人類で 薄めてあおる なさけなさ 主語自分 では 濃くて飲めない
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桜塗り「もっとピンクに」正されて図画工作をきらいになった
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無印の店員さんと思われるのを防ぐため小脇にバナナ
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毎年のことなのに忘れてしまう早めのアレジオンが吉だと
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「未返却図書があります」身にないな 返した覚えもなくした覚えも
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知り合いに 知られたくないのになぜか 見知らぬ人には見てほしい 歌
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思い出に浸るでもなくただ単にものが多くて包み終わらん
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明日にはもうここじゃないそこにいてごみの出しかた調べたりする
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知らん部屋、知らんスーパー、知らん味噌、4日もすれば慣れると思う
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「おやすみ」と言い思い出すあの笑顔 私も自然に口角が上がる
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愛すほう 愛されるほう どちらです? 愛し続けて 死んでいきたい
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ドアの隙間から明かりが漏れ入る 他のだれかももう起きている
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会おうねと言えば言うほど遠ざかるような気がして口をつぐんだ
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「おはよう」と 昨日もあった君の声 明日もあると 思える幸せ
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いつまでも 生きて欲しいと 祈りつつ 今日も飲み行く 父を見送る
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「これいいよ!」 サザンのアルバム 渡すキミ 今も聞いてる 先輩も聞いてる? 
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