連帯で責任とらされるときにだけ仲間だと言われる俺か
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イヤホンをしていないのに独りボソボソしゃべる人薄気味悪い
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初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
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忙しき監房 日の丸の旗の門居楯つればいづこ見張る目
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手土産の かんころ餅が 呼び起こす  この懐かしさ いまわからず
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美味そうな食べ物の短歌うたよみながら食むコンビニの塩むすびかな
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心から一緒にいたいと思えたら私は変われたのかもしれない
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が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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朝目覚め 青空に向け 手を合わす 今日の日がまた 穏やかであれ
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烏瓜からすうりの つる螺旋らせんは 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
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響いてる心の雑音消したくて 刺し子をしたり空見上げたり
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いつかまた明るい短歌うたを詠みたいな 秋空のよな澄んだ心で
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秋の陽の 背を暖める縁側の 虫の音は止みて 独り栗食む
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怪獣が来たら呼ぶんよアンパンマン息子の中の最強ヒーロー
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歌の宿命とはおもふ有明の月蝕旅館から仇敵の余名出づ
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料亭「花月」女房出奔しエルサルバドルより見し都市砂漠
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ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
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秋晴れだ 心と身体 清らかに 全身広げ 深呼吸する
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童謡 森のくまさん 森でわなく 今は街中 すたこらさっさー
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それこそがわたしにとっての息をするだから今日もうたをうたうの
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「三人で来たかったね」と逝きしを偲びつつ行くコスモスの道
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柘榴石ガーネットを溶かしたようなドロドロが我が体から出るのを見てる/採血
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諦観し全てを託す瞬間は心静かなバンジージャンプ
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桜葉さくらば 一葉ひとはのこらず 落ち果てて 届かぬ手紙 どどと着くよに
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息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
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蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
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手付かずで残す気不味さ耐へかねて 一気にあほる商談のお茶
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外壁に張り付いているカマキリに小春日和の温き陽が差す
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素直なる人持て余したる煩悩を鎮め応援すべく思案してみる
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