通学路 やけに小さく 見えた秋 こんな風に大人に なってくのかな
11
方角も 無言もなしの 恵方巻き 美味しく食べて 幸せであれ
27
天球の幕の裏には光ありそんな月です今宵の月は
40
でん六に赤塚不二夫の鬼の面定番だった私の昭和
40
「ありがとう」最後の最後に零れ落つ 白寿を終えし義母の最期や
20
恵方巻き 残業帰り 売り切れで ままならぬ世に 月は綺麗で
33
若草の泉に寄り添ひ陽に向かひ 雲雀と歌ひ風とそよげる
19
ニッコリと営業スマイル手を振って真顔に戻るサロンスタッフ
24
春風と遊ぶわたあめつれもどす道中ぼくはきみに出会った
19
「オレンジのスノームーンよ」出窓から夏目漱石的に伝えむ 
16
全容の分かっていない細胞を何十兆も抱えて生きる
35
同じ国、同じ言語のはずなのに三人寄ればわたし除け者
14
立春にこはるの様な赤子来て三歳の君姉さんになる
12
今更だ、うずくまっても立ってみる 横で猫、全お腹の無罪
26
幾重いくえにも、巻きて開かぬ うちの花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
25
牡牛座の双子の猫に癒されて あなたのウタにほっと一息
19
覇気が消え 雪と寒さに丸くなる 筋肉よろい消え失せ ただのアル中
19
公園の南天の実はおおかたに喰い尽くされて立春迎ふ
34
あたたかき空気がそっと身を包み振り子は元の平明に帰す
23
満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
25
よどみない圧倒的な語彙力で会話してくるギフテッドの彼
25
永眠を致しましたと通知する者すらおらず風と化してる
18
いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
11
小倉でねソニック止まり地獄かな外で眠ないとホテルがないよ
20
懐かしい詩を投稿待っていたこの一度のいいねドカ盛り
19
ぬか床を久かたぶりに掘り返し 胡瓜と蕪を埋めて春待つ
31
背は伸びて 各々の向きに 咲くひまわり 天までとどけ、 一、二、三。
7
立ち待ちの月に引かれし通院の峠に待てり白雪の富士
37
質の悪い初期のうたほど膾炙かいしゃして晶子は「常に悲しむ」と云ふ
14
君生まれし今日 46年経てど おじさんになれど 愛は不滅だょ
13