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すれちがう バスの運転手さんたちの 挨拶 見たくて いつもこの席
63
夕立に なす術もなく 立ちつくす 信号待ちで 水行のごと
27
家を捨て世を捨て流れ公園に
ホームレスの
(
ホームのない
)
人バラを見ている
31
雨後の風 マスクを取りて 吸い込めば お日様の香と 濡れた土の香
24
おやゆびの姫のごとくに
小
(
ち
)
さき花ヒメシャラの笑み雨に濡れても \ 五月尽日
25
ありし日を偲びアルバムめくりつつ一人でいるもそれなりの日々
16
春草
(
しゅんそう
)
の
息衝
(
いきづ
)
いた その地に芽吹く
狗尾草
(
エノコログサ
)
が 夏はすぐそこ/狗尾草=ねこじゃらし
(^^)
20
初夏
(
はつなつ
)
に小さき白き南天の花風に揺る庭の片隅
18
白鷺の飛び行く空は梅雨曇りハルジオン咲く通院の道
13
右頬を
小風
(
こかぜ
)
がなぞる度 よぎる あの葉盛りの 夏のさよなら/r
19
見上げると夜空の月が
微笑
(
ほほえ
)
んで 今頃君も笑っているね
35
雨のカフェ 貴女と過ごした 4年前 貴女の顔を 直視できずに
18
登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
40
パスケース 最初に渡した プレゼント 長く使われ 貴女に感謝
16
寝たくない起きたくないは同じ意味 鬱隠すためスマホに依存
11
蔓延
(
はびこ
)
った 草と格闘 その
後
(
のち
)
に クワガタ顔だす 月夜の露天
48
ナツィストの肋骨より納まりぬ軍卒の襤褸なせるは憐れ
10
車中での 貴女の横顔 独り占め その可愛さに 夢見ごこちに
13
茎細くたった一輪色づいた紫陽花風にしなやかに揺れ
12
残業し 雨音気になり 外を見る 貴女と一緒に 聴けたらいいな
15
先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
25
緑濃き畑にカボチャの花揺れて
小
(
ち
)
さき実二つ朝日に光り
21
突然の雨に二人は目を合わせ 同時にひらく傘がぶつかる
16
幼児
(
おさなご
)
を膝に抱えて二人して歯磨きしてる今日は父の日
58
いい歳の おばさんだけど 年上に 見られて哀し 女心よ
22
噴水に初夏の陽ざしの乱反射 どっちの味方もしないと決めた
19
ナイターの ない夏至の夜 うっかりと
開
(
ひら
)
いてしまった つれない家計簿
40
どしゃ降りの 雨の朝にも
四十雀
(
しじゅうから
)
ピーツピーツと 鳴き続けおり
47
あまりにも日常すぎた夢の中 さめなければと後から想う
14
ゆっくりと瞳に
溢
(
あふ
)
れ出してくる涙を見てる怒れる人の
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