静寂な 田舎の夜は 淋しくて 雨東風あまこちと 秒針の音
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海月うみつきと書いて海月くらげと読むような月ぼんやりと春の霞に
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パン、トマト、チーズ並べて新しい4月の朝は異国の如く
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
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我が町の桜ついに蕾成り様子見の人すでに溢れる
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の為に 栄養与へ 黄に染まる 健気けなげな姿 ながむ竹林
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子の土産 夫婦茶碗に 茶を注ぐ 黒縁写真と 朝の一時
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思い出の カセットテープを 聴きたくて 古車乗る我 車内で再生▶️
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ラベル無し 黒きテープを 再生す 流れし曲は「♪さらばシベリア鉄道」/大瀧詠一さんでした
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ダビングし  彼女に(後の妻)あげた 黒テープ 遺品整理で 見つかりし もの (形見)
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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お経より ボレロがいい と言っていた 父の墓前で 15分間
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青山椒 今日こそ買わん 地下鉄の通り過ぎたる風も涼しき
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言の刃を ふりまわしたい気分の日 斬ったら切れていたのは自分
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田植え前夕暮れ映す水鏡しばし見つめるもう少しだけ
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高齢者あれこれやって結局はショップに行きてスマホは初期化
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杖ついて通う医院の閉院すオンライン化の波に乗らずに
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祇園から望む闇夜の三滝山照らす後光ごこうは街の灯りか
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十坪の市民農園借り受けて知識も無きに畑耕す
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階段で 見上げる先に 天窓の 陽射し眩しく ひとり佇む
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いたずらをする体力も老いてゆく 好む靴下さえ愛犬は
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海を見て「でっかい琵琶湖」笑み誘う 琵琶湖育ちの保育園児は
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「ねぇパパは保育園どこいってるの?」帰宅のパパへ素朴な疑問 /吾子二歳
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フリーハグとはいうもののほんとうはあなたの胸にかえりたいだけ
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ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
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雨後の風 マスクを取りて 吸い込めば お日様の香と 濡れた土の香
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養分とガラスの破片をいっぺんに飲むようなあなたとの文通
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粛々と愛していかう ときどきはこんなうたでも辞書にしながら
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女々しくも 願ひが一つ 叶うなら 今一度 今一時 逢いたひ
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