Utakata
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君がいたところに置いた花束で初めて君が君だったと知る
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残された日々を数える 制服と「また明日ね」と手を振る日暮れ
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さよならと言って私を待っている君に背を向け、それで、そのまま
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どうせなら綺麗に死ぬと言う君の手元で落ちた線香花火
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それぞれに宇宙があって 君の見る星が綺麗というのは分かる
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電話越し、君のギターを聴きながら組み立てているプラネタリウム
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五年後の予定を信じられるならこの感情を愛だとしよう
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音楽と食と睡眠、あとは君 生活の周回軌道上
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私だけ振り回されて気に食わない 天動説を信じたくなる
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沈んでもいいと思える人がいてそれで沈めば良いのでしょうか
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「寒いね」と言えど返事は来なかった そういや君はいないんだっけ
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地方紙にくるんだ薔薇の花束と微笑 そういう人が好きです
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日曜夕方に微睡むあの人もホームに並ぶ月曜の朝
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鈍行で君と惰眠を謳歌する
明日
(
あす
)
の始発でまた待ち合わせ
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たった一秒でも早く君を助けるために駆け出す赤信号
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君が好きだった紅茶を淹れてみる 甘い残り香が首を絞める
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オルゴールの「さくら」が鳴る病院の窓へと花びらが舞い落ちる
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吐く息が煙草のように青空にたなびいている三月の朝
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餞の言葉にさよならは言えずに後ろ姿に手を振る「またね」
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ただ君の青くて青い残響に追いつけないまま また夏が来る
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ほうじ茶で凍えた指をあたためる きみの温度を想う雪の日
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真っ白なみぞれが降って照らされる晩夏の恋をあなたの熱を
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どうだっていいのに興味ある振りをしている君の気を引きたくて
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あの歌の漠然とした「君」という人間にして あなたの中で
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制服と一緒に私の心臓も綺麗にクリーニングしてくれ
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傷跡が癒えない
理由
(
わけ
)
は知っているこれが夢だと期待している
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思い出が呪いの影になっていくきみの隣にいた幸せが
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リモコンは元の所に置いといて君との日々も元に戻して
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いつからかベルの音色が聴こえない寂しい生き物だな大人って
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その歌は世界でいちばん繊細で だってこんなに息が苦しい
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