Utakata
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「寒いね」と言えど返事は来なかった そういや君はいないんだっけ
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地方紙にくるんだ薔薇の花束と微笑 そういう人が好きです
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日曜夕方に微睡むあの人もホームに並ぶ月曜の朝
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鈍行で君と惰眠を謳歌する
明日
(
あす
)
の始発でまた待ち合わせ
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たった一秒でも早く君を助けるために駆け出す赤信号
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君が好きだった紅茶を淹れてみる 甘い残り香が首を絞める
5
オルゴールの「さくら」が鳴る病院の窓へと花びらが舞い落ちる
7
吐く息が煙草のように青空にたなびいている三月の朝
7
餞の言葉にさよならは言えずに後ろ姿に手を振る「またね」
6
ただ君の青くて青い残響に追いつけないまま また夏が来る
6
ほうじ茶で凍えた指をあたためる きみの温度を想う雪の日
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真っ白なみぞれが降って照らされる晩夏の恋をあなたの熱を
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どうだっていいのに興味ある振りをしている君の気を引きたくて
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あの歌の漠然とした「君」という人間にして あなたの中で
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制服と一緒に私の心臓も綺麗にクリーニングしてくれ
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傷跡が癒えない
理由
(
わけ
)
は知っているこれが夢だと期待している
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思い出が呪いの影になっていくきみの隣にいた幸せが
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リモコンは元の所に置いといて君との日々も元に戻して
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いつからかベルの音色が聴こえない寂しい生き物だな大人って
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その歌は世界でいちばん繊細で だってこんなに息が苦しい
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「そんなことないよ」を期待しているの 隣に座る資格はないと
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生きている痛みをペンに閉じ込めて鮮烈なまま言葉を紡ぐ
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匿名の言葉を紡ぐ夜の底でしか会えない人がいるから
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数瞬でいいから聴いてあわよくば足を止めてよ 私の音で
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バファリンが風邪を微熱にするようにこの熱を消す薬がほしい
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Tシャツもキャップも何も似合わない君が好きだと言っていた赤
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度の弱い眼鏡をずっと掛けている 君への恋もそれに似ている
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大粒の涙が黒いマスカラを星屑にする 対ありでした
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十八の梅雨に言われた病名は青春コンプレックスらしい
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アボカドの花がそろそろ咲くらしいので明後日に好きだと言おう
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