Utakata
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「そんなことないよ」を期待しているの 隣に座る資格はないと
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生きている痛みをペンに閉じ込めて鮮烈なまま言葉を紡ぐ
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匿名の言葉を紡ぐ夜の底でしか会えない人がいるから
5
数瞬でいいから聴いてあわよくば足を止めてよ 私の音で
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バファリンが風邪を微熱にするようにこの熱を消す薬がほしい
8
Tシャツもキャップも何も似合わない君が好きだと言っていた赤
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度の弱い眼鏡をずっと掛けている 君への恋もそれに似ている
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大粒の涙が黒いマスカラを星屑にする 対ありでした
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十八の梅雨に言われた病名は青春コンプレックスらしい
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アボカドの花がそろそろ咲くらしいので明後日に好きだと言おう
6
嫉妬とは醜くそして美しくポインセチアに水やりをする
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「人生は限りがある」と童顔のソングライター美しく歌う
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眠らない街で僕らは夢を見る明日はきっといい日になるよ
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「君のことまだまだ全然知らないね」知らない笑みにまた恋をする
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生き延びることは生きることではない 音楽、五月雨、夜中のココア
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楽しさは倍に悲しみは半分につくる料理の量は二倍に
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この糸が解ける先に君がいて 一緒に編み直しませんか
5
ささくれが机に白く散らかって 怒り、諦め、少しの痛み
4
才能に嫉妬する君に嫉妬する 私だけ見て、なんて、わがまま
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この街を都会と思う人達で都会の街は成り立っている
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ゴミ箱に丸めて捨てた紙くずは時間をかけて水晶になる
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「気付いたら桜に攫われていたんです」にっこり笑う迷子の子あり
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お母さんもういちどだけだきしめてそしたらわたし死んでもいいわ
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コンタクト外すと世界は滲みゆく「優しく見える」と誰かが言った
7
真夜中に辞書ひくことの嬉しさできみの言葉を紐解いていく
9
ブレザーのボタンください、それすらも言えないわたしに春はまだ来ない
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交差点、花束抱えた自転車が走る、春風切って走る
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好きなものにだけ饒舌になるきみに私を語ってほしいと思う
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いつだって五文字で収まる返信で そういうとこも好きだよ、でもさぁ
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電話する祖母からふいにこぼれだす方言のもつあたたかさかな
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