Utakata
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渡 弘道
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告白や駄目と知りつつ六時半屋台の親父周りの掃除
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黄昏や杉玉染めて一人旅百合の面影静かに抱いて
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天高く小康の空仮退院冷蔵庫にスーパードライ
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三十八でツインテール五十で婚活日本まだまだいける
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水曜日時計の針傾く頃皆床の中雨しとしとと
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求婚や七つの月数えながら七つ言い訳考えながら
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歳時記読めぬ漢字に喰えぬ蜜柑眼鏡失くして眼鏡探せず
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再会も残酷に目覚まし時計君は遠くに二十光年
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石投げず波紋の見える素晴らしさ婚姻挙げる君の命日
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肩貸して唇貸さぬ星月夜十七才遠い遠い夏
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白壁に果てし無く呼吸器の音配偶者に神父の十字架
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帝国ホテルダージリン口に君を待つポケットに小さな箱
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馬鹿息子西瓜送って返事無し金の催促ないだけ良いか
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残業や濃霧に沈む丸の内翌朝に娘との約束
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ページ捲れば伊豆の踊子暗闇に絶景望む露天風呂
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ミニトマト七つ三で割るディナー核家族現在進行形
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記念日を覚えてくれて燗つける今宵は早めに久しぶりに
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二十五才眩しい紺の立襟日の丸振ってお腹に手添え
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末娘結納挙げて雛納め二階の整理心の整理
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四十手前の昼下り窓の向こうに帰れぬ古里朝日樓
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帰省して姥捨て山に手を合わす庭の掃除にケアマネージャー
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古池や亀の甲羅に水の円母に子一人空き家予備軍
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月満ちて空のグラスに君眠る黒髪に一筋流れ星
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ナース来て白衣脱ぐのは自分だけこんなわし天国行けますか
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ガチ中華裏から響く怒鳴り声意味不明酸菜俳骨炒麺
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宣告で下向いたまま五号室上向いて一緒に頑張ろう
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七回忌前へと決意新たに猛暑去り風が頬撫でる夜
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定年や十五日までまだ遠い九時まで我慢半額セール
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愛娘赤飯炊けば六つの花庭の梅蕾膨らむ頃
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忘れた頃に貴女から便り玉手箱出社前の保育園
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