蕪木
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守るもの守りたいもの見つからずただ守られるだけの人生
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人よりも虫のが多いこの街で君はあまりに美しすぎて
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この狭い田んぼだらけの町だけが世界のすべてだった十七
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不可能を知れば知るほど強くなる無力感などすてれりゃいいのに
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夕立の散弾銃に撃ち抜かれ傘もなければ芯まで濡れて
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自転車のペダル回してどこまでもいける気がして夕陽に走る
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お日様が照らす窓際暖かく眠気に負けた午後の現文
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死んだあとどうなるかなど知るわけはないのに坊主に祈るわけとは
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青春と曇のあいだの満月は曇かかるほど輝き増して
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湖のほとりでおきた殺人を解決したい4限の僕
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たくさんの言葉を並べて伝えても伝わったのは言葉だけ
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一回生暗い茶色が臆病な君の一歩をあらわすようで
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お菓子でね家を作るなら大工さんパティシエさんの共同作業
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冬服は地味な色ほど暖かい今日もぬくぬく根拠はないけど
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夢を見てばかりいられるわけでなく夢を叶える力も持たず
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公園の子供の声を騒音といわぬがほんとは思ってしまう
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降る雪が全部積もらぬタイプなら求めていないメルティーキッス
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昼休みいびつな四角のコートの中で上着脱ぎ捨てボール投げつけ
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今日バスは雪で止まったそれなのに凍えるバス停無表情
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ひび割れたアスファルトに雨染み込んで タンポポさいたタンポポさいた
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