Utakata
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らら
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三度
(
みたび
)
見て なお友達の 座を降りぬ 私は君の 一部になりたい
6
銀の針 的を逸らして 心臓を 撃ち抜いてよと 言えぬまま駅
8
清廉に あるいは卑屈に 揺れ動く 私の恋に 名前を付けて
7
振り返る 君の残像 抱きしめて 戻れぬ夜の 長さを数える
12
「またね」から 数歩で欠けてく幸福を 埋める術なく 家の鍵振る
9
知らない名前が君の口端から 零れる前に 喉を締めたい
3
春の陽が君を眩しく照らす時 私は日陰で腐り始めて
3
「頑張れ」と嘘をつくたび 喉元で 行かないでよと幼子が泣く
5
声のない 夜はあまりに 無機質で ただの
箱庭
(
はこ
)
にて 膝を抱える
4
「困るよ」と 笑う余裕を 奪い去り 底の底まで 堕ちておいでよ
5
君の今 私がいなくて 回るなら 過去へ墜ちゆく あっという間に
8
沈黙の 時間さえ愛を 語り出す 声が途絶えて 眠りに溶ける
8
無機質な 電波の波に 怯えてた 今は体温 探す命綱
7
義務じゃない 声が聞きたい それだけで 深い暗渠を 泳ぐ魚に
7
受話器越し 苦手な沈黙 それでもいい あなたの呼吸で 眠りにつきたい
7
優しさが 沈殿するのを 待てぬほど 呪詛の一滴、心に滲む
9
劇薬の ごとく広がる 憎しみは 甘い蜜より 早く脈打つ
11
一人では 立てぬ背骨を 寄せ合って 「自立」のふりする 群れの醜さ
11
指先が なぞる体温 ハンコさえ あればあなたは 私を抱くの?
6
満ちるより 欠けゆく日々を 愛したい 独りぼっちの 三日月のため
15
「もういい」と手放すたびに 透き通る 空の欠片を 指先でなぞる
7
ラメの粒 瞬くたびに 重たくて 泣きたくなるの 君が好きだから
5
可愛い と 言うだけならば 罪だよと 見つめる瞳に 棘を忍ばせ
10
「メイク変えた?」 君の視線が 嬉しくて 何度も読まれる 本になりたい
9
字余りを 寄せて集めた 路余りに 君の心を ひとくち頂戴
7
一晩を 身を寄せあって 隙間なく 埋めつくしても 孤独な息吹
6