Utakata
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ゆきみやこ
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はじめまして
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一人には広い机の埋め方を忘れて焦げたトーストを噛む
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カメラ持つ人も絵を描く人もいて 横切る吾も秋のひとひら
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傷は未だ癒えず近くで見てみれば 月も心も歪なるもの
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色盲の吾に赤きを教えたる友居て遂に秋を見つける
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漱石が月にいたなら月面の愛を 地球が綺麗 と訳す
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口籠る 今更月を探しても手遅れなほど君が綺麗で
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自販機の結露に指で匿名の「今日もガンバレ」 朝が明るい
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人みたい 機械みたい のどちらもが賞賛であり罵倒でもある
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では逆に 人の形をしていない悪に出会ったことがあるかい
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砂浜で夏の化石を掘り出して 湿気た花火を手に泣いた夜
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見たくない物は無数にあるけれど 幸い視野は有限である
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傍にいる 例えば君が傷ついて啜るスープを作る役とか
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注がれし夜を飲み干すため星は23.4°傾く
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照らされた形だけ見て欠けてると言われて 月は変わらないのに
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繰り返す自分が嫌になることも自分を知らないよりはマシかな
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透明と聞いてはじめに思い出す色で塗られた空と祝日
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鏡像が鮮明過ぎて着飾った己を振り落せずにいる夜
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あの頃は街が今より少しだけ蒼く見えてた 笑っちゃうよね
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安堵すらできないままでいる長い長い廊下の列に並んで
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称賛を欲しがる世界 から自動生成されたハートのおばけ
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恋愛も花火みたいに音がして終わればきっと諦めもつく
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人生を文字で表すことなんてできねど 君の詩を読んだよ
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長命の蝉が仲間の亡骸を前に鳴くのを躊躇っている
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足跡が途切れる 海が続いてく 君の故郷が遠くに見える
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波間には明日の予定もなくてただ
浚
(
さら
)
いきれない過去があるのみ
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悲しみが雨の強さを推し量るようで密かに膨らんだ雲
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花火よりよっぽど恋は花らしい だって静かにそっと散るから
20
週末の天気予報の快晴も捨てて故郷の雲を見に行く
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林檎飴 ぱっと夜空が煌めいて映す誰かと君の横顔
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君を守る為に生まれた 世界には君より弱い人もいるけど
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