Utakata
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ゆきみやこ
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時雨降る空は最後に泣いた日の夜の哀しき父の眼差し
12
手紙には嘘を書いたのウィンドウに映る自分の顔が怖くて
11
虫籠の中の世界と知っていたけれど飛べれば十分だった
11
捨てられた後にも傘が傘であるように貴方を待つ人でいる
20
断った君と誘った僕をただ燃やして夏の夜に咲く華
12
あと一つ伝えたいことあるけれど多分花火が遮るね 好き
14
爪痕がやけに綺麗で捨てられた時の形を崩せない紙
13
通学路 夏の魔法を夢見てた 氷魔法を今は夢見る
9
薄めるも混ぜるも知らぬ子らが見ていたクレヨンの空と太陽
12
蝉時雨 煩い位に鳴きここに殻を残していった 貴方も
11
昨日の君の涙がこの街の雲でなんだか空が悲しい
10
雨は降る 君も泣かない訳じゃなく涙見せないだけだろうから
12
太陽を向いて咲く花 どうすれば人に優しくなれるでしょうか
13
君の眼に宿る光を知ったのも初めて声を聞いたのも夏
16
さよならを云って冷たい舌のまま 未だアイスの棒弄ぶ
9
真二つに割れた心は君を見てもう溶け出したアイスキャンデー
12
ソーダ水 君を好きだと悟った日 静かに夏を告ぐる風鈴
15
風薫る夏が来たなら真っ先に君に出会って聞かせたいうた
16
音もなく溶ける
海月
(
くらげ
)
のような夜 寂しくはない夏の孤独は
19
燕
(
つばくらめ
)
君の故郷に帰るなら三切れ切符が必要になる
14
嘘をつく 解れないよう糸を吐く あなたの夢に包まれて寝る
7
春が来て君は変わった 僕はもう昨日の君を思い出せない
12
川沿いのあれも桜か尋ねれば ええそうですと蕾が笑う
17
珈琲に溶けゆく白よ この傷も癒えて私の色を変えるか
19
教室の隅に天使の絵があって 今日もどこかで人が撃たれて
11
長年の恋が一つの結末を迎えた朝の君の味噌汁
8
不発弾多き脳内 爆発と成れぬ芸術たちの墓原
8
脳死まで動き続ける心臓と心停止まで思考する脳
11
肝向かふこころに色ぞなき 今日の涙に色の絶へてなければ
7
こんな詩すぐに忘れていいよでも忘れるまでは僕を愛して
5
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