ゆきみやこ
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はじめまして

捨てられた後にも傘が傘であるように貴方を待つ人でいる
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断った君と誘った僕をただ燃やして夏の夜に咲く華
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あと一つ伝えたいことあるけれど多分花火が遮るね 好き
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爪痕がやけに綺麗で捨てられた時の形を崩せない紙
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通学路 夏の魔法を夢見てた 氷魔法を今は夢見る
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薄めるも混ぜるも知らぬ子らが見ていたクレヨンの空と太陽
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蝉時雨 煩い位に鳴きここに殻を残していった貴方も
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昨日の君の涙がこの街の雲でなんだか空が悲しい
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雨は降る 君も泣かない訳じゃなく涙見せないだけだろうから
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太陽を向いて咲く花 どうすれば人に優しくなれるでしょうか
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君の眼に宿る光を知ったのも初めて声を聞いたのも夏
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さよならを云って冷たい舌のまま 未だアイスの棒弄ぶ
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真二つに割れた心は君を見てもう溶けだしたアイスキャンデー
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ソーダ水 君を好きだと悟った日 静かに夏を告ぐる風鈴
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風薫る夏が来たなら真っ先に君に出会って聞かせたいうた
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音もなく溶ける海月くらげのような夜 寂しくはない夏の孤独は
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つばくらめ 君の故郷に帰るなら三切れ切符が必要になる
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嘘をつく解れないよう糸を吐く あなたの夢に包まれて寝る
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春が来て君は変わった 僕はもう昨日の君を思い出せない
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川沿いのあれも桜か尋ねれば ええそうですと蕾が笑う
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珈琲に溶けしミルクよ この傷も癒えて私の色を変えるか
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教室の隅に天使の絵があって 今日もどこかで人が撃たれて
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長年の恋が一つの結末を迎えた朝の君の味噌汁
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不発弾多き脳内 爆発と成れぬ芸術たちの墓原
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脳死まで動き続ける心臓と心停止まで思考する脳
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肝向かふこころに色ぞなき 今日の涙に色の絶へてなければ
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こんな詩すぐに忘れていいよでも忘れるまでは僕を愛して
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また空が君の真似して黙り込む 聞こえないふりして前を行く
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透明な花瓶は傷も透明で 割れる前なら触っていいよ
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これまでの自分をいくら赦しても今日の自分が罪を重ねる
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