Utakata
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ゆきみやこ
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雪の積もらぬ街にいました
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漱石が月にいたなら月面の愛を 地球が綺麗 と訳す
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口籠る 今更月を探しても手遅れなほど君が綺麗で
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自販機の結露に指で匿名の「今日もガンバレ」 朝が明るい
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人みたい 機械みたい の両方が賞賛であり罵倒でもある
13
では逆に 人の形をしていない悪に出会ったことがあるかい
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砂浜で夏の化石を掘り返す 湿気た花火を闇が呑み込む
20
見たくない物は無数にあるけれど 幸い視野は有限である
22
傍にいる 例えば君が傷ついて啜るスープを混ぜる役とか
16
注がれし夜を飲み干すため星は23.4°傾く
18
照らされた形だけ見て欠けてると言われて 月は変わらないのに
20
繰り返す自分が嫌になることも自分を知らないよりはマシかな
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透明と聞いてはじめに思い出す色で塗られた空と祝日
10
鏡像が鮮明過ぎて着飾った自己を振り落せずにいる夜
13
あの頃は街が今より少しだけ蒼く見えてた 笑っちゃうよね
10
安堵すらできないままでいる長い長い廊下の列に並んで
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称賛を欲しがる世界 から自動生成されたハートのおばけ
12
恋愛も花火みたいに音がして終わればきっと諦めもつく
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人生を文字で表すことなんてできねど 君の詩を読んだよ
17
長命の蝉が仲間の亡骸を前に鳴くのを躊躇っている
22
足跡が途切れる 海が続いてく 君の故郷が遠くに見える
12
波間には夏の記憶は無くてただ
浚
(
さら
)
いきれない過去があるのみ
12
悲しみが雨の強さを推し量るようで密かに膨らんだ雲
14
花火よりよっぽど恋は花らしい だって静かにそっと散るから
18
週末の天気予報の快晴も捨てて故郷の雲を見に行く
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林檎飴 ぱっと夜空が煌めいて映す誰かと君の横顔
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君を守る為に生まれた世界には君より弱い人もいるけど
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締め切りを数多破った末にあるやる気よ 始めから湧いてこい
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帰宅まで堪えきれない雨粒に どこか優しくすれ違う傘
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君にしか聞こえぬ声で波はまだ君の返事を待っているのか
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恒星でなくとも夜を埋める星 街を見下ろす黒になれたら
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