Utakata
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やまかっぱ
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俵万智さんの「言葉になってない気持ちを言葉でつかまえる」という言葉に感じるところがあって始めてみました。よろしくお願いします。
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ご近所の 軒先の柿にほだされて 出会った渋柿買い求めてみる
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母出ていく その日が近づく 小三の 胸中思えば 胸も潰れる
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嫌なこと 立て続けにあるこんな日は 早く片付け 早く寝るべし
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「悪気じゃない」 「自分も言葉足らずだった」 繰り返しても 残る残念
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次々と 湧いて出てくる台風に 堪えきれるのか 頑張れニッポン
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キッチンの 窓外吊るすミント束 思いがけずに運ぶ涼感
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地震の傷 抱えて歩き出したとこ 容赦なく襲う豪雨災害
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コスモスが 揺れる我が家の 庭だけど 日除のすだれ いまだしまえず
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障がい者と 呼ばれる方
(
かた
)
のレストラン とてもやわらかな 空気に満ちて
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各々の 胸中吐露した 歌なれば 片っ端から いいねの衝動
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「対話とは 先ずは聴き合うところから」五十七歳
(
このとし
)
にして 目から鱗
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気がつけば 外では虫の音楽会 月見団子が恋しくなって
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大雨が 少し途切れた午前中 洗濯物出す セミも鳴き出す
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日本
(
にっぽん
)
の 国土を全部 丸洗い 天が決めたか 遅き台風
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あの当時 会えばケンカのあの子とは 二十四歳
(
いまだ
)
に続く 幼友達
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息子たちが 帰省の間 聴いてた歌 ネットで探し 一人聴き込む
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子どもたち それぞれの人生
(
みち
)
を 歩んでる 嬉しく思い 盆は過ぎ行く
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明日から 始まる我が家の帰省ラッシュ 掃除にかける 手も軽やかに
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暑いのに 庭の草刈りご苦労さま お昼はあなたの好物にするね
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突然に 帰った息子が早戻り また進み出す 静かな日常
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この気候 そろそろ勘弁して欲しい 照りっぱなしと降りっぱなしと
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ぽっかりと 空いてしまった三十分 役場のロビーで 短歌を捻る
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その昔 焼ける瓦に落とした蟻 あの蟻の気持ちが 今ならわかる
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顔沸騰 見つけて駆け込む図書館は 色んな意味で 街のシェルター
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炎天下 テント張っての音楽祭 どうして屋内
(
なか
)
に しなかったのか
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風凪いで 空気も動かぬ酷暑の午後 涼しげに飛ぶ オニヤンマあり
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あな悲し 二日分の洗濯物 干し終えた途端 雨の降り出す
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里帰り して来る子らに食べさせむと 今日も詰め込む 冷凍庫の中
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キミのこと バカと罵る先生は 教え方をば 反省するべし/でも復習も大事
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午睡から 覚めてダルさに耐えかねて も一度寝直し 寝違えて沼
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