やまかっぱ
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俵万智さんの「言葉になってない気持ちを言葉でつかまえる」という言葉に感じるところがあって始めてみました。よろしくお願いします。

子どもたち それぞれの人生みちを 歩んでる 嬉しく思い 盆は過ぎ行く
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明日から 始まる我が家の帰省ラッシュ 掃除にかける 手も軽やかに
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暑いのに 庭の草刈りご苦労さま お昼はあなたの好物にするね
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突然に 帰った息子が早戻り また進み出す 静かな日常
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この気候 そろそろ勘弁して欲しい 照りっぱなしと降りっぱなしと
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ぽっかりと 空いてしまった三十分 役場のロビーで 短歌を捻る
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その昔 焼ける瓦に落とした蟻 あの蟻の気持ちが 今ならわかる
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顔沸騰 見つけて駆け込む図書館は 色んな意味で 街のシェルター
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炎天下 テント張っての音楽祭 どうして屋内なかに しなかったのか
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風凪いで 空気も動かぬ酷暑の午後 涼しげに飛ぶ オニヤンマあり
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あな悲し 二日分の洗濯物 干し終えた途端 雨の降り出す
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里帰り して来る子らに食べさせむと 今日も詰め込む 冷凍庫の中
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キミのこと バカと罵る先生は 教え方をば 反省するべし/でも復習も大事
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午睡から 覚めてダルさに耐えかねて も一度寝直し 寝違えて沼
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晴天が 一転にわかにかき曇り ヒグラシ奏でる雨降りの序奏
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父ちゃんが 大事に育てた野菜たち 鹿に喰われて残念無念
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夕飯を 昼と一緒に作り置き 私の昼は 夜の検食
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玄関に 蛍一匹光り居り 夫つまと二人で しばし見入って
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梅雨空の 隙間を縫って ウォーキング 深い緑と 潤いに抱かれ
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昨年まで とりあえず電話かけていた 母は施設に 父は黄泉路に
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暑すぎず 高原の風心地よく もったいないほど いいお天気で
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インクのシミ もうちょっとで落ちそうで  今朝のお仕事 みんな棚上げ
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晴天で 気温二十度 湿度五十 こんな日が長く 続けばいいのに
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誕生日 結婚記念日 クリスマス はしゃぐは自分一人にも慣れ/5人家族
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どっこいしょ 低気圧の日は重くなる ふやけた身体 なだめすかして
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「そうだね!」と 力強めに押すハート 開けたらやっぱり 彼の人だった
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まだ五月 汗拭きながら坂登る 早降り注ぐ 蝉時雨の中
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コンサート 行きたいけれど 贅沢か? 「行こう!」と決めたら 既に売り切れ
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朝干した 洗濯物がもう乾き 今日は干し時 布団も干そう
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「決まったよ」療休退職乗り越えた 息子の電話に 血の巡り出す
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