Utakata
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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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後悔の器に盛った愛しさを取り分けて笑うふたりの新居
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ぼくの傷 犯人探しの教室でぼくときみだけが知っていること
2
本能の遺灰 ああこれできみのこと愛してもきみは汚れずにすむ
2
叩かれるだけじゃなかった 母の手はときに日陰をつくってくれた
9
天井を見上げる視界を遮ったきみのまぶたの星々、くちづけ
5
念入りに洗い流した指先がまだ忘れないあなたの温度
3
両親は硬い顔してぼくの絵が悪魔かパイかで議論している
10
夕立に濡れたからだで鍵を閉めふたりの夏が動詞に変わる
9
立て掛けた素描のきみの輪郭を指でなぞって付け足した影
7
ゆっくりときみのソワレの幕が下り終演を告ぐ老医師の声
6
この春に散った桜の花びらがつぎの春まで色をあずかる
9
死にたくない ぼくのねがいを聞きとどけかみさまの指が長針を折る
6
ぼくが棲む地下のラボへのスイッチはきみが好きだったシリーズの二巻
4
先週の土曜は昨日のことじゃない?あなたの部屋は月曜始まり
5
きみからの返信が途絶え二週間スマホを捨ててみる 拾ってくる
5
伝えたいことばが互いに押し合って出口が塞がる きみは去りゆく
7
きみにだけ教えてあげるねドーナツの穴をつくってる工場の場所
8
だれよりもはしゃぐあの人は一滴も呑んではいないただ聡いだけ
8
玉子とじした人魚の肉あなたにも食べさせたいな 食べさせなければ
5
週末の誘いを蹴って立て籠もるきみとふたりの六畳一間
6
午前二時 町にひかりの雨が降りきみと逃げ込む唯一のコンビニ
9
だれよりも清く正しいひとだった 白い絵の具は最初になくなる
10
嬉しかった はじめて触れたきみの手がおんなじくらいかさついていて
6
ひかりあれただ一滴の目薬で未来はあかるい眼底検査
7
遅咲きも早咲きもないそれぞれが好みの空を見定めてるだけ
8
テナントのひとつひとつが匿った春のスカートは亡国の姉妹
5
もう二度と目覚めたくない きみがいる世界の時間をすすめたくない
4
永遠に掘り起こさないで あの石の本当の色をたしかめたくない
4
散り落ちたばらの花びらをあつめてもばらにはならない 破かれたチュチュ
5
絵葉書の中にしかないふるさとを土産として売るサービスエリア
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