Utakata
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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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端っこに並べた小骨 一昨日のきみの涙が忘れられない
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報告は事実だけを言え思い出は全部終わったらゆっくり話そう
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文系のわたしがたどり着く解はいつも整数 どうか笑って
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流れ星、って指差したひかり 燃え尽きてほしかったぼくの迎えのUFO
5
痛いよね?わたしも同じ だからって親に言うのは違うと思う
5
おしゃべりなあなたが眠り無機質の波音だけが満ちる病室
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きみがくれたへんなあだ名を舌先でころがして歩く ほんのりあまい
8
休日に作り置きをする 【事件性なし】のひつぎを押し退けてゆけ
5
かき混ぜて殺したはずのはくちょうが黒い湖面に繰り返し踊る
5
一年に二度だけ動くぼくたちのトークルームにおさまる祝福
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イヤホンが世界を切り取る きみの声だけで満たした巻貝になるね
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医師の持つ権威のひかり 事務員を怒鳴り散らした患者も微笑む
5
ヨシノリが救った世界を破壊してうまれた勇者の原罪を問う
5
おしまいだ、って何度も感じた平成を生き延びた先のほんとうの終わり
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なにもかもきみに繋がる 街中に張り巡らされた思い出の糸
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これまでを否定するようにこの首が寝違えてから七日目になる
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いぬの背に指をもぐらせ書くいぬのなまえをいぬが好きであればいい
5
きみらしい式でよかったまっ白な衣装と花とうつくしいひつぎ
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職場ではいい子でいたくてほんとうのわたしは全部B面に録る
8
クラス旗の文字色を決めたきみはきょう学校を去る だれにも会わずに
6
病床に届いた授業のノートからはじけるきみの文字がうるさい
8
まぼろしの縫い針と糸が口元でとびだす本音を牽制している
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ぎりぎりのタイミングだった 先生は押入れの女子に気付いていない
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この春におろしたスニーカーでゆく水たまりの道 すこしずつ染まる
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辞めてった先輩がくれたエクセルに葛藤の跡 つぎはわたしだ
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生きていく あなたが去ったこの部屋で今週もまた生ごみを出す
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見たっけ?って言いあいながら炙り烏賊 水族館から五分の店で
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月みえる?うちは満月 東京もおなじ夜だと信じたかった
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錆びついた学生時代の自転車に夏の日が差す まだいてもいいの
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さよならのスイッチ押すね だいじょうぶ消えるのはわたしだけだもん、ほら
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