Utakata
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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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対となるグラスに挿したひまわりに見せつけるビール また夏が逝く
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はつ恋のかがやきみたい尾を引いてこの街を目指す星くずの群れ
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言ったってわからないよね別々の銀河生まれのぼくらだ 触れてよ
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「いま行くよ」いつもそうやって大切なシーンを見逃す チャンネルが変わる、
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連鎖する遠吠え 月はいぬだけに出航時刻を告げて飛び立つ
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きみが抱くとけない氷をすこしずつ砕くよ好きなシロップを言って
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たぶんそう部分的にそう満月がふるえる声の輪郭を暴く
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ぼくよりも先に行ってね燃え尽きるきみの最後のひかりを抱きたい
11
ぼくらまだ裸足でウサギを追っている目に見えるものがすべての星で
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信仰を試すみたいに横たわるセミはいのりの姿をしていた
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役にたつことを言わなきゃ 脱出のふねはぼくらの数にたりない
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たぶんまた有耶無耶になるあなたから愛してるって言われてしまえば
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かたくなな心の壁を破壊して暴かれたねがい 責任をとって
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もうすこし生きてみようよ駅前のドトールもまだふんばってるし
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行けばまあなんとかなるよ令和だし手ぶらで入れる病棟もあるし
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かなしみの輪郭をたどる汗 風よ大三角まできみを連れてゆけ
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お向かいでセミが鳴いてる この道のこちら側は春、まだそばにいて
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不器用なわたしの耳が選べない 風 救急車 いぬ きみの声
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結論から話せないわたし二十年あなたのそばで囀ってきた
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冷風をたまわる夕べ 省エネの文字がわたしと地球をゆるす
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1Kを引き裂く朝日が玄関のサンダルまで伸び別れを促す
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終末の日取りを決めよう来週の推しのライブのあとならいつでも
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ひとつだけ願いがかなう欠けていく月の破片を飲み干したなら
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端っこに並べた小骨 一昨日のきみの涙が忘れられない
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報告は事実だけを言え思い出は全部終わったらゆっくり話そう
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文系のわたしがたどり着く解はいつも整数 どうか笑って
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流れ星、って指差したひかり 燃え尽きてほしかったぼくの迎えのUFO
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痛いよね?わたしも同じ だからって親に言うのは違うと思う
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おしゃべりなあなたが眠り無機質の波音だけが満ちる病室
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きみがくれたへんなあだ名を舌先でころがして歩く ほんのりあまい
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