まるや
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日常短歌と創作三国志短歌

スマホにもカレンダーにも手帳にもいぬにも教えたきみと会える日
13
変わらずにあなたは愛してくれるのにキスをするたび魔法がとけてく
8
あとすこし手をあげるのが早ければきみと毎朝えさやりできた
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目が合ったきみに想いを告げてみる それは恋だとみんな言うから
9
締切前ぼくのお尻に火がついてネタを出さんと書斎をただよう
7
特別な紅茶と歌集でととのった午後に割り込む無粋な着信
13
天国の門につながる行列の最後尾は駅前のドトール
11
さんにんの並んだ影が夜に溶け朝日が照らすひとりとふたり
10
気に入った落ち葉を拾い上げるように年老いた手を幼子が取る
12
天然系・清楚系・ギャル・ヤンデレ系 いろんな「わたし」であなたを試す
3
きみの長いエンドロールが終わっても席を立たない立てないでいる
7
この席はふたりの視線の交差点 火花がぼくの髪を焦がして
5
心のみあの桃園に取り残し我が脚は春を踏み躙り征く
6
卒業式ふるえる声の告白をきみが覚えていませんように
10
北棟をゾーニングする衝立のたよりなき脚を撫でる寒風
6
きみの手にはじめて触れたよろこびをつめたく嗤うアルコールジェル
10
永遠に止まらないでいてティーカップ自転はじめたふたりの世界
6
冬眠を終えたわたしの二の腕が夏を待ちわびアップをはじめる
7
初キスも花火もパフェもあの夜も忘れたかったあなたみたいに
5
満開の桜遠目に見やれどもわが誇らしきたんぽぽ畑
9
存在感皆無のおれらも夢見てるあの子が握る赤い風船
7
きみからの返信を待ちのぞき込む放課後のぼくはポストの番人
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ここよりもずっと北から運ばれる筆跡だけが象るあなた
4
飴玉をちゃん付けで呼ぶきみが好きやさしい甘さで私も呼んで
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グラウンドを駆けるきみが撒くひかり プールサイドのわたしも見てた
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曇りの朝が好き 裁きのひかりが昨夜の罪を暴けないから
8
熱心に壁際を見るいぬの目がゆっくり動きわたしと重なる
7
きょう未明ぼくの心が殺されて犯人探しの朝が始まる
8
ぼくの些細な言葉に笑うきみの声 扉の外でぼくが聞いてる
5
一晩中つないでた手はからっぽで窓辺のきみが朝に解けてく
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