Utakata
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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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濁流に逆らうふやけた指たちに女神の脚が掴まれ沈む
4
光線を割いて飛び立つしろき羽根西へ西へと朝を連れてく
10
小屋の奥ふるえるいぬが吸い付いた毛布は遠き親いぬの色
11
読み進むほどに色付きゆく頬を盗み見るぼくのま白いノート
5
ふぞろいな胸の縫い目に味噌の染み家庭科室のちいさなシェフら
11
生い茂る草の波間に横たわり沈めてほしい冬になるまで
4
初恋のすべて託した日記帳チョコミント味の鍵を飲み込む
8
夜半過ぎごみを丸めて気がついた知らない女性とあなたの名前
5
てのひらに収まるサイズの宇宙から手軽に受ける女神の啓示
5
棚の奥にきみの魔法のティーポットあまい薫りの記憶だけある
6
果てしなきひかりの雑踏かきわけてきみに届けるあの日のセルフィー
4
風を避けわたしのかげに立ついぬの逆毛の背中に埋めている指
9
部屋干しのマントは裂いて燃えるゴミ軽やかに鳴らす真っ赤なヒール
5
まだ明かき東に浮かぶみかづきはきみの最後の空中ブランコ
8
裾つまみおじぎする影が闇に溶けきみがつくった世界が終わる
4
駆け下りた堕落の坂に陽が沈むここにきたからきみに会えたの
6
逃がさないつめたい嵐の中心でわたしの熱がきみを融かして
7
堅牢な知識の塔を築き上げ彼はてっぺんで薔薇を育てる
9
翼なき鉄の棒が語る神話 ここにはかつて人間がいた
7
ブラウスの下で彼女の背を撫でて鋭角を均す細い肩紐
5
ひかえめに微笑みかしげる白い首あの子の舌は三枚あるとか
5
むきだしの窓からそそぐ陽のひかり置き去りにしたしあわせの残滓
4
入念な毎夜のケアで速度下げ飛び出し注意シミ吹出物
12
泣いたあといびつに笑うその声がぼくを飛び越え空に架かった
7
走るきみを追いかけた十歳 摺り足のきみを待つ二十二歳
5
おそろいのカップが嬉しかったけどきみのはもっと苦かったんだね
7
散るせつな走るフィルムのその最後きみのことばが嘘でよかった
6
ふたりで焼いたきみ宛てのラブレター落ち葉の下であたため孵す
6
「きみが好き」そっとひとみは逸らされたちいさな嘘をつくときの癖
9
入念におめかしキメてスタンバイ踏み出す合図はきみの返信
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