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まるや
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日常短歌と創作三国志短歌
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ベランダに鳩がたまごを産んじゃってクラッシックをかけてみたりする
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泣き虫なわたしが濡らすいぬの背もぬくめてつつむひだまりの庭
14
病床を抜け出した祖父が見た海にあの日と同じ夕陽が沈む
16
後方を確認するたびぶれる軌跡ルームミラーに微笑むあなた
6
「先生もどうかお元気で」添えられた折り鶴が棲む老医師の席
9
冬が好き夏には聞こえないきみのささやきがしろく描き出される
4
これは貯金 あなたがいなくなったあと縋って生きるためのぬくもり
9
読んできた本のすべてでつみあげたぼくのこころを守る城壁
14
授業中はみ出してきたとなりの手「りょう空しんぱん!」習いたての語
10
神さまの言うとおりにしたミヨちゃんのなまえが大きく新聞に載る
6
アルプスのあの丸窓にあこがれてまた巻き戻すVHS
6
追ってくるひかりがぼくらを捕まえてはじめてきみの笑顔が見えた
7
スマホにもカレンダーにも手帳にもいぬにも教えたきみと会える日
13
変わらずにあなたは愛してくれるのにキスをするたび魔法がとけてく
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あとすこし手をあげるのが早ければきみと毎朝えさやりできた
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目が合ったきみに想いを告げてみる それは恋だとみんな言うから
9
締切前ぼくのお尻に火がついてネタを出さんと書斎をただよう
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特別な紅茶と歌集でととのった午後に割り込む無粋な着信
13
天国の門につながる行列の最後尾は駅前のドトール
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さんにんの並んだ影が夜に溶け朝日が照らすひとりとふたり
10
気に入った落ち葉を拾い上げるように年老いた手を幼子が取る
12
天然系・清楚系・ギャル・ヤンデレ系 いろんな「わたし」であなたを試す
3
きみの長いエンドロールが終わっても席を立たない立てないでいる
7
この席はふたりの視線の交差点 火花がぼくの髪を焦がして
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心のみあの桃園に取り残し我が脚は春を踏み躙り征く
6
卒業式ふるえる声の告白をきみが覚えていませんように
10
北棟をゾーニングする衝立のたよりなき脚を撫でる寒風
6
きみの手にはじめて触れたよろこびをつめたく嗤うアルコールジェル
10
永遠に止まらないでいてティーカップ自転はじめたふたりの世界
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冬眠を終えたわたしの二の腕が夏を待ちわびアップをはじめる
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