プリプリはエビチリの意を表して君の頬には不足している
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手に取ればシール貼られたモンブラン産声上げた日の母の顔
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若さには傷付くことは多けれど堪えるよりも泣いていいんだ
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おもひよりはやきながれの事の端をすくわむとあむ言の葉のあみ
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ようやくにカフェインハイの醒めたれば静寂しじまに疼く消去デリート念慮
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春来たり 水の冷たさ 和らいで 朝の空気も 私に優しい
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除雪目印めじるしの棒のテープははためいて曇り空行く白鳥幾多
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南風はえ吹きて予報は伝ふ五月並み ベランダに出て確かめてみる
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感覚で投じる票の危うさよ思考を捨てる流浪の文化
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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咲いてもた 小手毬こでまりの花も びっくりの  あのさぶい冬 どこ行ったかなぁ
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ゆうやけを じっとみている ちま猫ちゃん このままずっと いっしょにいようね
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前髪に予報にたがふる雪さやぐ 凍つる美濃路の濁り酒かな
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パン祭り 一日二日 お休みし ラストスパート のこり7点
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暁の豪雨は街を洗浄し 朝の南風はえは滴を払ひぬ
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「かなしい」を泣き言でなく芸術に嵌めたい僕の、ゆらゆらが、好き!
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にぎやかな孫らの声の届かぬに春一番吹くふたりの今日は
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スーパーに久方ぶりに行き見れば品の爆値に目玉飛び出る
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夕立に二人濡れゆく放課後の 底に眠らす折りたたみ傘
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風運ぶ花粉をまとう干し物を必死で払う軟弱な腕
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何度でもパック牛乳の軍勢攻めてくる「百を超えたか」怠惰の神よ
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字が見えず 老眼鏡を ともに掛け めがね姿を ふたり笑わん
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婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
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軽トラに 婆さま乗せて 聴く声は 春唄いする 今もうぐいす
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インド刺繍 その美しさ 魅了され 遠い異国に 思いを馳せる
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たましいをふたつ守りつづけた乳房ふたつ揺らしてその人が走る 回る 笑う
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きみに「もういい」と言われた歌で世界を驚かせるつもりだった
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違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
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店内に 流るる旋律メロディ そばだてり 奏でをるオルゴール『春よ、来い』
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シャンプーをしてもブローがイマイチじゃ すべてオジャンな気分になるの
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