青き空 柔らかく浮く 白き雲 秘めた霹靂へきれき 晴れをかすませ
13
日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
24
ジーンズと トレーナーを 着て眠る やっと感じる 君のぬくもり
9
寒い部屋 外から雪が つもる音 また一人かも まだ続くかも
12
ボクを噛む 黒く醜い カラスさえ 誰かの孫の いシマエナガ
11
ボクの住む いえをけずって かまわない キミの子の肉 ボクもけずるね
7
思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
54
頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
27
怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
30
親なんて自分を棚に上げないとできないものとつくづく思う
23
このドリア 不味まずかったっけと 僕が言い クスッと笑う 君は陽炎かげろう
7
ゆく道に 小石一つも 落とさぬと 北風さえも 息をひそめる
8
石なくし 命を絶った あの彼は 金の卵を 生む鳥だった
6
石なくし 肩を落とした 君の船 ご覧、船内 光る宝石
6
首を取り 宝石を得た 武将さえ 先を思えば 盛者必衰
8
静寂せいじゃく水面みなもで割れた 氷さえ 花開かせる かてとなりけり
8
地下鉄に 凛と咲いてる 一輪の 百合と目が合い 見惚れた初冬
26
挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
8
混む屯所とんしょ 同志達の 血の匂い ただよ最中さなか 己はもらす
8
歌一首 女の歌と 怒る君 わが身は我の 君のものなり
8
みずりんがひでちゃんになる地球では恋煩いはまた恋狂い
9
春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
41
日が昇り今日も行き交う人の群れ階下に降りて吾も歩まむ
20
次々とコロナインフル花粉症マスクの下で皺を重ねる
23
「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
25
川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
18
目を覚ますことなき母の髪けば庭の梅には鶯が鳴く
30
桜咲く 清く正しく 君堕ちる いずれ散るよと 想いこぼれる
8
報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
35
幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
40