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八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
54
千の風 愛しき人の元に吹き 涙乾くが一番嬉し事らしき
18
そぞろ行く のぼりはためく城下町 つがいの鳩も食べ歩き楽しと
18
ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
54
好々爺 看護師さんの前でだけ 家族はむっつり 柏餅食む
36
夏が来る 日課の散歩は老犬よ あなたと私の体力勝負
14
長旅の土産は特大洗濯物 連休最後のベランダ飾る
19
朝食後 歯みがき洗濯洗い物 天気に尋ねる優先順位
13
新しい友を得たよな気になって 歌詠み始めて間もない私
20
辛い日も「置かれた場所で咲きなさい」の言葉を胸にスタートしてみる
14
「はい、これ」と寡黙な息子さりげなく手渡すピンクのカーネーション
16
久々にフルート吹けば思い出す仲間と演奏あのステージを
17
ポケットの奥底にある重力の 行き着く先が誘蛾灯でも
6
染みついた タールのような 悲しみが 不意に顔だす
皐月
(
さつき
)
の青空
34
U
N
I
Q
L
O
の鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
47
うんちっち まんこちんぽこ 食べたいな しねしねこうせん うるせーな死ね!
1
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
37
思わない 方に転がる 一輪車 クリもナナカマドも 花は真っ白
21
うっすらと透けて見えたる人間味 貴方の中に宿った命
7
静寂な ひなたの庭に カッコウが
今時
(
いまとき
)
を告げ 草を引くわれ
34
夢の中だけでも誰かに好かれてたい 月を見上げる狼くらいに
7
少しずつ君の背中を触ること慣れてきたのに必要ないね
5
一粒の塩を落とした水を飲む 我なる海に夏を伝える
59
「駆け抜けてみれば一瞬だったよね」笑える僕らは歴史を紡ぐ
44
生活の刹那そのまま切り取って湯気が立つよな歌詠いたい
55
あせも止め 吾子の体に塗る薬 小さな小さな背中を撫でる
46
「7月に家族で旅行に行くんだよ」片麻痺の
朋
(
とも
)
笑って泣いて
38
十四の少年こそが血と柘榴について語れ神話の如く
6
「バイバイ」とトイレに流す
ちっちー
(
おしっこ
)
に いつも手を振るもうすぐ2歳
41
人の和に入るも入らぬも人の
儘
(
まま
)
椋鳥もよし百舌もまたよし
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