人参と枝を残して雪だるま 「さよなら」も言わず空へと還る
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やる事が 終わらぬうちに また別の 優先順位が 割り込んで来る
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歌友うたともの 歌を通じて お互いの顔知らずとも 内面を知り
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春を待ち 葉も花もない 裸木はだかぎの 美しき枝振りに見惚みとれて
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云う人も 云われる人も「ありがとう」人に優しさ包む言の葉
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輪郭が ぼやけたままの 月ひとつ おぼろな夜に 窓埋める雪
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つくづくに北国生まれの遺伝子か雪降る日には何故か落ち着く
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待ち切れぬ信号の紅向う岸 君の背中はもう第三者
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横綱の 綱の白さに めざめたり 春へと向かう 薄墨うすずみのアサ
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嵐吹く 溢れる紅葉 残すのは 夏の温度と 貴方の声
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真っ暗な 舞台の上の ピンスポット 笑う演技が 一番むず
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寒椿 積もる白雪 美しけれど 寂しさ勝る 如月のこと
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やぶ椿 ぽとりと落ちて地でも咲く 生きた証を残すかのように
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鮮やかに映る餡蜜フルーツは雪と曇天の日々に彩り
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雪解けてついに露わなる田んぼ水面凝視すノスリ目敏し
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ああまたか 「丁寧」「真摯」の繰り返し 何も変わらぬ日本の政治
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コンクリの隙間を割って首もたげ 咲いたタンポポ 春よ春よと
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一塁ファーストはポニーテールの女の子少年野球の言葉ぞ古し
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風呂場から聞こえる口笛鼻歌が 寡黙な息子も陽気な今宵
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雨の日もレインコートで歩いたね ひたすら眠る老犬愛し
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やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
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あるじなき義姉あねの住み家に残された商い名残りのレジ袋積む
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後ろから狙う賢さトンビかな 花見の弁当一瞬で消え
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泣くそらが 淋しきかなで 耳残る 満月隠す 寂寞せきばくの夜
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遠き日に 撮りしビデオを 再生す… 電源入れたら デッキが「ボン💥」😓 /やっぱ写真が良い…
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風強き 花弁はなびら舞い上げ 山が泣く 紅葉と夏椿シャラの 新芽も踊る
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風に舞い 窓より入りた 花弁が ドレッサーに落つ…おかえりなさい
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見上げれば あの日あの時よみがえる 息子の記念樹 八重桜満開
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悪性のしこりを胸に焼き棄てて少し明るい海に漕ぎ出す
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五月さつき告ぐめざめるようなみどりなら「生きていればいいことがある」?
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