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蝌蚪
(
かと
)
逃げろやばいぞ逃げろ消防団放水訓練ほら始めるぞ/
蝌蚪
(
かと
)
―おたまじゃくし
27
鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
16
せいくらべ 孫は
夫
(
つま
)
より 十センチ 高くなりけり アスパラの如く
24
空仰ぐ落花の上に傘の花見え隠れする枝の恋しき
14
百均の百円以上を買えぬ時貧乏なんだと身に突き刺さる
30
愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
15
無邪気にはしゃぐ幼き
君
(
まご
)
が今 時折目を伏せ もの想うようになり
21
命から 剥がれた軽さ ひとひらの 旅は水面か 輪廻の大地か
12
約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
6
どこからか宅配された髪の毛の束の根元に血がべっとりと
11
予定なき日々が待ち受け猫伸びしカラッポの心跳ねてころがる
14
母の愛 うざがる君が お風呂場で 口ずさむのは はなみずき
8
本当の恋に別れを告げた後 月が初めて満ち欠けをする
10
夜桜が映える灯りも消えた街灯りを点けた会社も消えた
27
八十歳
大国の長
(
トランプさんの
)
反抗期 拳振り上げ 銭むしり取る
14
戦前は 金に頼らぬ 分かち合い どっちもどっち お互い様で
15
桃色の 絨毯踏むを 忍びなく 風に頼みて 道をつくらむ
15
見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲
萌黄
(
もえぎ
)
の葉の
間
(
ま
)
にふんわり浮かび
20
青空に残雪きわだつ
岩木山
(
おやま
)
見てつい掌をあわす吾は津軽衆
14
米国に 加担はしない 抗議する 絶対見ない メジャーリーグ
13
人知れず初冬に開花 暖春に
抱
(
いだ
)
かれ実り
初
(
はじ
)
む 枇杷の木
32
備蓄品 ガサゴソしてる 猫たちに 娘の名前で 声荒げてた
11
たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
20
いくつもの 空をくぐりて 咲く花に 身悶えるよな 手の中の種
15
池掃除おこぼれなんて思うのか
間近
(
まぢか
)
見守るカラスは二羽なり
22
先輩の 人形みたいな その瞳 丁寧にくり抜き喰らいたくなる
14
ぼんやりと空に浮かぶは淡色の吹きゆく春の夢にみた雲
14
笑ってる 健康のため 人のため 泣いているのも明日のために
13
庭先に 鳩訪れて クルポッポ 幸先よろし そんな気がする
19
「順繰りや」祖母の口ぐせ思い出す人も季節も巡りてめぐる
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