ありがたや 勝てぬ相手が いることは おかみさまさま 拝み奉る
16
今朝の妻 「あなたの親切 私迷惑」 寝起きの我に 刀一閃
23
ご立派でご長寿なのに幸福か皇居で暮らす盆栽に聴く
35
蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
61
二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
41
ストレスの溜まった我の老体に気づかぬふりし夢は果てなく
17
心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
21
日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
32
蟲が沸く 新年早々脳腐り アイツの性器切り落としたい
9
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
53
靴底の溝に嵌まって出てこない どれほど我をおもうかこいし小石/恋し 
24
正月の海鮮を求め納税す 故郷こきょうはひとつふるさと無限
9
止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
28
雪の紋 貼りつけ走る 車窓から 大雪山だいせつざんの 気高き稜線
41
ただ焦がれ貴方に会えたそれなのに 遠く掴めぬきみの手のひら
15
絶滅危惧種のうさぎとそうじゃないうさぎが並んで月面走る
10
この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
40
白い空をじいっと眺めている猫のうしろ頭をにんまり眺め
22
大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す
19
喜寿の吾を「若くていいね」と米寿の姉が そうは言っても歳のみのこと
26
楽しいと思えるうちが華ですね 爪の手入れや日々のお化粧
33
ぽっかりと 心の内を からにして 海見ていたき 日がな一日
27
推しがく また裏切るの?糞女が いいよ。シェリルは永遠だから
17
闇にいる あなたの気持ちわかります、いつまで経てど終わらぬ吐き気
19
あの日から変わらぬアイに侵されて もう3年か、凶器は絶えず
18
バブルだった。 氷河期がきて ミレニアム、 Zときたか 雪の日の晴れ着 / 成人の日
35
ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
30
風に乗り空より落つる風花を飽きずに掴む子は小さき手で
45
我慢など 美徳でなかった 痒いから 討つよ注射を 一本弐萬の😤 / ミチーガ治療
33
棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
53