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三月が好きです。雪解風もだし、みんなが少し素直になるの。
7
何もかも主観に過ぎぬ世界なら此れでいいのと「僕は天才」
6
短歌詠む、瞬間を又切り取りし此の頃の僕、永久機関
6
茅葺きの 囲炉裏火弾け ともし影 峠凍てつき 去ぬ後ろ影
8
おろし風 山冴え返り 静けしや 白銀の舞い 凍る月影
8
踊り子がひとり回るオルゴール グランパドドゥの夢に囚われ
12
三月が 来るというのに 言い知れず 心は寒し 君しあらねば
6
雲海の 嶺のほこさき 神に届くや 踏み跡残し 若き命の その後ろ影
5
時常に 動き変わって行くもので いじめっ子は今や友 やはり昔と変わったね
4
ほどほどが 出来ぬ己れが 恨めしい グレーゾーン 耐えがたし
6
春立てど体立だぬ午前五時真夜中の誘惑も役立たず
2
ノーベル賞 受賞記念の 講演を 逸早く友に 知らせたらずや /3月8日坂口志文特別栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念講演会
2
勝手に決めた君はこうから外れてく君に興味が失せていく
2
君送り 帰りし駅の 道すがら 裸眼に溢れる 右の横顔
2
サイゼにて待ち合わせした
妹
(
いも
)
と吾は互いに老けてしばし気付かず
2
高機能紫外線加熱調理器具 ターンテーブルの上にいます
2
何となくそこが海だというだけで 肋骨が開く心持ちする
10
彼
方
(
あなた
)
には龍の雲ありしたたかに雨落とす影白々と立ち
5
オオカゼガマチガイナシニチカヅクとまじない文様浮かぶ天気図
4
名残
(
なご
)
りとは胸しぼられる重さなく道端の
一葉
(
ひとは
)
触
(
さや
)
れる音か
4
巨大なるクマバチ
万
(
まん
)
の
羽音
(
はおと
)
して窓
唸
(
うな
)
るただただ恐ろしく
5
継ぐ人の無き家清く飾られて
裾先
(
すそさき
)
釘
(
くぎ
)
掛かる如く呼ぶ
5
小太鼓の
音
(
ね
)
止
(
や
)
みて閉じる傘越しの空に龍神雨を吸い込む
5
今はまだ背景でゐる稲の穂のすこやかに待つ静かなる午後
6
喩
(
たと
)
ふれば
蕩
(
とろ
)
めく絹の手触りか金木犀の
香
(
かほ
)
りするりと
8
休日が役割終えて
穂薄
(
ほすすき
)
も熟れ白綿毛好き
好
(
ず
)
きに舞う
3
はれて豊か山吹色の伸び伸びと今年の幸のほがらかなりて
5
木塀より
覗
(
のぞ
)
く柿ありさながらに昭和の
磯野
(
いその
)
邸よと興じ
3
道すがらふと列並び待ち並び並び並びて食べるコロッケ
5
知らずとも踏みて気付けば歌うたふ口となりけり
団栗
(
どんぐり
)
コロコ
4
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