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待ち侘びし 桃の枝先ほころびて 桃源郷に
誘
(
いざな
)
われゆく
27
二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
18
毎朝に
鶏
(
とり
)
の過酷を 思いやる 大きさよりも 殻の薄さに
42
雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
41
薄冷えの
夜半
(
よわ
)
ベランダに
出
(
ゐ
)
で 空を仰げば 北斗七星高し
33
爆笑で沸き出す脳の幸の波「は」が満ちて虚脱の吐息の僕ら
26
凛として 寒さ忍びて 花咲かせ 春の日告ぐる
深紅
(
ふかくれない
)
の花
11
見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたか
邪
(
よこしま
)
な風
21
のど痛しこれから始まる展開に 暗澹とする来週多忙
21
君まさば 妙なる和歌を 詠みなむを なくて淋しき 佐保川の花
14
稲妻の 如き君らか 葦牙(あしかび)の 萌えいでし日の 過ぎて遥けし
14
聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
26
春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
36
雨に濡れ 桜色増す 老木を スマホに写す 笑顔の夫婦
34
週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
27
自宅にて 花見弁当 広げれば 雨には勝てず されど
夫
(
つま
)
の笑み
19
いつの間に増えなくなった思い出と作れる料理作らない日々
20
春の陽に浮かれし僕を恥ぢにけり遠き戦火の子らへ何せむ
38
枝垂
(
しだ
)
れては心静かに咲く花の行く末思ふ
性分
(
しょうぶん
)
苦し
27
膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
25
古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
11
マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
27
日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
28
乗馬テク
宛
(
さなが
)
ら 犬に
跨
(
また
)
がりて 部屋中を駆け回りぬ赤児/動画
29
要人の 警護さながら 家族らし
4
人に護られ 馬思わせ犬
9
ネームバンドようやく外され こころ
急
(
せ
)
く 懐かし我が家 君待つ我が家へ /退院!
33
次々と
高価
(
たか
)
い握りを頬張りぬ 株で儲けた
米寿
(
はは
)
のドヤ顔
24
花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
24
返り咲き 大統領に 懸念せる 恐れが 天下に 蔓延せり
9
宴終えて器を清め茶箪笥へ並べては抱く兄と会える日 「詠み直しました」
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