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一コマの 幸せだけを 求めたい 観客のいない 映画館で
8
スタートに躓き騎手はへたり込む めげぬ
空馬
(
からうま
)
ゴールへ怒涛
21
純白の桜の花と若葉萌ゆ斜光に風の共演へ酔ふ
26
在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きる
縁
(
よすが
)
を 見出で安らぐ
15
頼む
(
・・
)
距離「
呼びつけ
(
・・・・
)
良くない」
5
メートル同僚コミュ症 辞書を引いてよ
14
轟々と 白煙吐いて田起こしの 西山見れば雪うさぎ出づ
30
一隅を照らす灯りかボランティア独り居訪ね溶けぬ闇あり
34
私より辛い人がいるかもしれぬ バックレないで働く理由
9
裸木
(
はだかぎ
)
が ああも見事に 咲きほこり 桜なるもの センターに立つ ※マナーが
18
春風を切り走行す 気持ち良さげな自転車と すれ違ふ道
33
真実は人の数ほどありますが事実はひとつしかないのです
19
虫食い歯 痛みが走り あら炊きの 鯛の目玉を 噛み当てにけり
14
ルーティンの小言おぼろに消え入りて すぐれぬ君は はなのさかりに
16
君だけに纏いて包むあたたかな春の微風よジェラシーも消せ
23
山頂に捧げしカフェの湯気へ乞う友との無事の劔の下山
26
君が代も無くふつり閉ずさまを聴き今朝は閉じたと案内も聴く/ラジオR2終了に
20
人盛り 駐車のできぬ花盛り 今年はGoogleマップで花見
18
妬み書くメモを捨て去り夢追いの光りし風を胸へ抱こう
25
水温み 保湿ケアも
漸
(
やうや
)
う終はり 使ひ余りぬ ハンドクリーム
29
どうもって先行く我に「はい」と言う譲りし人の響く心音「こころね」
22
ネットでの投句勧めてみたけれど祖父は杖つきポストに向かう
31
シュッシュッシュッピーに階段駆け下る機関車みたくケトルへ向かう
24
風に揺れる薄紫のハナニラのミステリアスな風情に魅せられ
31
しんとした 病室にひとり 過ごす夜 廊下行き交う足音さえ恋し
27
想ひの葉ピタリ嵌れと
追敲
(
ついこう
)
す想ひ鎮めよ短歌の神よ
24
詠ふ君 五十首の峰のぞみしや誰ぞ目指さむ険しき道を
21
数だけを追うは愚かな仕事なり仕事の魅力が人なり作り
20
ガスグリル魚はダメよパン専用こんがり焼けるわ恋も未来も
17
しとしとと 恵みの雨が降りしきり 梅の香ただよふ菜種梅雨かな
26
病室の窓から眺むる桜花 小雨にけむり しらじらと咲く
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