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不在の
間
(
ま
)
自由奔放 ヘデラのツル 我がもの顔で隣家のフェンスへ
19
そりゃああなた持ってるやつが「持つな」って云うから八十年不均衡
13
あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
15
春なれば 『田村』謡うと 取り上げし 和綴の本の 紐切れて居り /観世流大成版謡本
13
築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ /奈良懐古
14
蝌蚪
(
かと
)
逃げろやばいぞ逃げろ消防団放水訓練ほら始めるぞ/
蝌蚪
(
かと
)
―おたまじゃくし
27
チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
22
せいくらべ 孫は
夫
(
つま
)
より 十センチ 高くなりけり アスパラの如く
24
百均の百円以上を買えぬ時貧乏なんだと身に突き刺さる
30
屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
20
無邪気にはしゃぐ幼き
君
(
まご
)
が今 時折目を伏せ もの想うようになり
21
命から 剥がれた軽さ ひとひらの 旅は水面か 輪廻の大地か
12
蒲公英
(
たんぽぽ
)
や庭に届きし
絮
(
わた
)
ひとつ植ゑてブタナと知りぬ
粗毛
(
あらげ
)
に
12
絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指を
嘗
(
な
)
むる二匹の舌こそばゆし
28
約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
6
どこからか宅配された髪の毛の束の根元に血がべっとりと
11
予定なき日々が待ち受け猫伸びしカラッポの心跳ねてころがる
14
五千年、肩の力を抜いたよな土の
顔
(
かんばせ
)
ふところにゐる/釈迦堂遺跡博物館にて
17
母の愛 うざがる君が お風呂場で 口ずさむのは はなみずき
8
本当の恋に別れを告げた後 月が初めて満ち欠けをする
10
夜桜が映える灯りも消えた街灯りを点けた会社も消えた
27
八十歳
大国の長
(
トランプさんの
)
反抗期 拳振り上げ 銭むしり取る
14
戦前は 金に頼らぬ 分かち合い どっちもどっち お互い様で
15
桃色の 絨毯踏むを 忍びなく 風に頼みて 道をつくらむ
15
春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて
28
見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲
萌黄
(
もえぎ
)
の葉の
間
(
ま
)
にふんわり浮かび
20
青空に残雪きわだつ
岩木山
(
おやま
)
見てつい掌をあわす吾は津軽衆
14
米国に 加担はしない 抗議する 絶対見ない メジャーリーグ
13
備蓄品 ガサゴソしてる 猫たちに 娘の名前で 声荒げてた
11
たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
20
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