待ち侘びし 桃の枝先ほころびて 桃源郷にいざなわれゆく 
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二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
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毎朝に とりの過酷を 思いやる 大きさよりも 殻の薄さに
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雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
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薄冷えの夜半よわ ベランダにで 空を仰げば 北斗七星高し
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爆笑で沸き出す脳の幸の波「は」が満ちて虚脱の吐息の僕ら
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凛として  寒さ忍びて  花咲かせ  春の日告ぐる  深紅ふかくれないの花
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見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたかよこしまな風
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のど痛しこれから始まる展開に 暗澹とする来週多忙
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君まさば 妙なる和歌を 詠みなむを なくて淋しき 佐保川の花
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稲妻の 如き君らか 葦牙(あしかび)の 萌えいでし日の 過ぎて遥けし
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聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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雨に濡れ 桜色増す 老木を スマホに写す 笑顔の夫婦
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週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
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自宅にて 花見弁当 広げれば 雨には勝てず されどつまの笑み
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いつの間に増えなくなった思い出と作れる料理作らない日々
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春の陽に浮かれし僕を恥ぢにけり遠き戦火の子らへ何せむ
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枝垂しだれては心静かに咲く花の行く末思ふ性分しょうぶん苦し
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膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
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古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
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マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
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日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
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乗馬テクさながら 犬にまたがりて 部屋中を駆け回りぬ赤児/動画
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要人の 警護さながら 家族らし  4人に護られ 馬思わせ犬
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ネームバンドようやく外され こころく 懐かし我が家 君待つ我が家へ /退院!
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次々と高価たかい握りを頬張りぬ 株で儲けた米寿ははのドヤ顔
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花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
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返り咲き 大統領に 懸念せる  恐れが 天下に 蔓延せり
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宴終えて器を清め茶箪笥へ並べては抱く兄と会える日 「詠み直しました」
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