石なくし 肩を落とした 君の船 ご覧、船内 光る宝石
6
首を取り 宝石を得た 武将さえ 先を思えば 盛者必衰
8
静寂せいじゃく水面みなもで割れた 氷さえ 花開かせる かてとなりけり
8
一日で 十五度の差は辛いけど ぬかるむ庭が少し嬉しく
24
地下鉄に 凛と咲いてる 一輪の 百合と目が合い 見惚れた初冬
26
挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
8
混む屯所とんしょ 同志達の 血の匂い ただよ最中さなか 己はもらす
8
歌一首 女の歌と 怒る君 わが身は我の 君のものなり
8
みずりんがひでちゃんになる地球では恋煩いはまた恋狂い
9
春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
41
日が昇り今日も行き交う人の群れ階下に降りて吾も歩まむ
20
川べりを人が行くたび鴨が鳴く「気をつけろ、警戒せよ」と鴨が鳴く
18
目を覚ますことなき母の髪けば庭の梅には鶯が鳴く
30
桜咲く 清く正しく 君堕ちる いずれ散るよと 想いこぼれる
8
報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
35
幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
40
葬送のリフレインだと言う母にフリーレンだと今日もリフレイン
29
あと七日なのか 愛犬あのこない 日々ひび去年きょねんいまよしもなく
18
逃げ水に うるおい求む 夏の道 冷気育む 羊蹄ようていの峰
10
野菜から 美味しい出汁を 研究し ピーマン胡麻が 勝利勝ち取る
8
傷ついて また傷ついて 立ち昇る レモンの香に 心整う
12
仕事とは 任務ではなく 任意です 無理のし過ぎは 無駄なことです
12
渡る鳥 春にしたがひ たたずとも 忘れておかむ 人のふまで
9
冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
41
漆黒のダークネス 魔眼開きてイーヴィルアイで しはい解く 闇の誓約デモンズルール 運命さだめ支配す
8
夜勤明けの始発列車を待つ駅の嫌にまっすぐな点字ブロック
8
みるは入浴剤もいいけれど柚子のおふろに勝るものなし
17
「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
22
風の音 空き缶カラカラ 回る音 静かな部屋に 薄く響いて
13
雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
34