潮風の枯れ木に若葉深緑 丸い小島へ芝桜萌ゆ
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モノトーンの 花とフルート 口ずさむ 雀へ和む 歌筆の智慧 「星空 慧様へ」
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赤白黄 花の祭りにボサノバのリズム刻んで空へスキップ
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おひつじ座 負けず嫌いの君照らす小夜に願うは明日もイエスマン
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人の祖の地に両手付く遺伝子を辿りては老い地上へ帰る
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魂は 不在なれども 吾を見る 御魂がありて 吾は生かされ
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自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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パチパチと黄色の線香花火萌ゆ陽ざし直下のオキザリスかな
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散る桜 残る桜も 散る桜 泡の如くに 夢の如くなり
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海峡のことをおもひてゆく呑みの罪深き足取りあたたかき夜
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嗚呼友も我も目悪く卒アルの初恋のひと見つからずゐる
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月面の裏にゆくより海峡を通る話題におどる世界は
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そりゃああなた持ってるやつが「持つな」って云うから八十年不均衡
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砂論では正義説かれど疑へば斬られやうやく叫ぶ我なり
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座している 雲の間の 太陽や 少し歩こう 時に任せて
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亡くなった母が出てきたからこれが夢だと気づき起きて少し泣く
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ああ、これで一冊目の歌集がつくれます製本はしまうまフォトブックで
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薄紅の花を装う夕焼けの彼方に淡いほのかな黄金こがね
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約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
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かはづ鳴く井手の玉川来て見れば岸の山吹今盛りなり
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予定なき日々が待ち受け猫伸びしカラッポの心跳ねてころがる
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砂浜の君の足跡波に消え無邪気な声にかぶる潮騒
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鈍色を抜けて静けき富士の立つ 異国の人に花弁の舞う/河口湖さくら祭りにて
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血迷いか 焦る気持ちは あるけれど 多分それは 人恋しさで
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のめりこむ 良い事や悪い事でも あとで後悔 ゆっくりさせてや
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落伍者と ダサい自分を 断罪し 太宰の自戒 身に照らす獺祭だっさい
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穴として音楽室の穴として、3年前に認可済みです。
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頭薬のごとく光る文机の身捨つるほどの家族はありや
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目も耳も 体中が 衰えて 悲しい気持ち これが人生
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子供らが 恐怖と怒号 抑圧に 耐えてる姿 戦前ですか
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