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「ゴキブリにはツィクロンb」資生堂にごきぶり色の髪の青年
6
自動印刷機より出づ少年誌疑はず読む青年の服のタグ
7
リヤカーを引いて行商半世紀句を歌を詠みまた見せている
9
アリウムの 悲しき意味を 遠ざけて いつか色づく その日を胸に
13
喜びの 光るシリウス 薬指 永遠ちかう あなたとともに
14
新月と満月ゆっくり行き来する あなたとわたしのこころの継ぎ目
39
切り株が そろそろ休めと声かける 疲れし人を労
(
ねぎら
)
ふがごと
31
校庭に響く歓声 子どもらは朝
8
時から本気で遊ぶ
41
蝦夷梅雨の季節でしょうかあの人のお名前忘れ紫陽花をみる
20
群青の 心と
宙
(
そら
)
は 比例して 淋しき
今宵
(
こよい
)
上弦の月
29
感覚と言葉がうまく結べないちょうちょ結びは斜めになって
21
気に入った傘はいつでも見失いビニール傘をさし続けてる
26
蝶のように舞い蜂のように刺すのつもりでくだるビルの階段
17
夕食の酒のあてには温しもの ふと思いたる雨の午後なり
21
鳥歌ひ魚は泳ぐ思ふまま我ら持ちたし自由と平和
33
滝落つる自然歩道下滝カフェのあじさいに降るしぶきや優し
25
山々の 隙間から湧く 白雲は
悲心
(
ひしん
)
を
綴
(
つづ
)
る
付箋
(
ふせん
)
の様で
16
勇気出し一人カラオケ行った友 小さな一歩に拍手送るよ
26
青蔦
(
あおつた
)
の茂る空き家に残されし白きボールに七月の雨
34
本堂の法要さぞかし暑かろと うちわ配りぬ住職も汗
39
売店で熊鈴買ひしハイカーが 木洩れ日揺るる上高地往く
34
星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間
30
光年
24
昨今の天地暴れる国救ふ 手立ては無いかシンクタンクよ
15
「かきつばた」。語感の良さにお腹すく。梅雨も過ぎゆき、向日葵愛し。
10
陽が射すと、疲れた心も溶けだして。ふと見上げたら瑠璃色の蝶。
9
素麺を茹でる君のおでこには一日分の愛がありけり。
11
ベルサイユ 紳士の優雅な馬術見し 高貴は望めぬ ポニーも吾も
16
苛立ちを隠しもせずにふて寝する。朝陽が射して消えますように。
13
抜け殻の蝉の意識を取り戻す 「センセイ、ありがと」 夏の陽炎
8
逃げ水が ゆれる歩道に 一人立つ 麦わら帽子の 丸い濃い影
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