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贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
6
厚切りの休日加減よく焦がし少し溶かした甘えを乗せる
6
「いい加減」季節のお湯をゆっくりと身体慣らしに背中に流す
5
ラジオから流れる天気予報「雨」修行出るなら今しかないか
5
秒で寝る昼の休みの隙間には軽量のハンモックが掛かる
4
吹けば飛ぶような綿毛のココロでも次の世代の種守りたい
7
カーテンを閉じてエアコン除湿にし雷雨届かぬ箱作る午後
6
鉾が建ち静か祭りの技を継ぐ人の祈りに曳かれ吹く風
6
今欲しい答えはこれやあれじゃなくその中間にあるものなんだ
12
光さえ届かぬ蒼の深海に安らぎ求めクジラのように
3
歴史より個我を貴ぶ 岩のうへ蒔かれて終ぞ実らざる種子
2
敢ていふ祖国喪失せる測量器になに誇るも無き落日、自死さへ
1
虜囚の貌 労働と銭貨の正しきを未明死の企図に充てて悼むも
1
富満てて虚栄の名残今は唯うちひしがるるべし 群衆無く静もれる謝肉祭
1
邦と邦を何隔てるか稔るともたれ収穫するものなき熟麦、やがては
1
みさげ果て思うは自己愛と我執に塗れたるわれ、われらが闇
1
事実のみを遺せ賛美翼賛のはたて 正当防衛は軍靴を揃へて
2
こころには名残さへなき浦上天主堂に且つて割鐘落ちぬ 時は過ぎ遣れども
2
みせてあげよう きみたちがなかったものとした呪いが世界を破壊し尽くすところを
1
穂村弘と従順な羊たち なにも考えなかったのは明日には戦争へ行くために
2
カエル君世界を救う とうめいなぼくたちには今しかみえない
2
アンガジュとかいつの時代のはなしなの ぜんせかいよりきえたきみたちの
1
きみ達へ国はひらかれていないからウィダーウィンゼリーのような歌をつくろう
2
居ないのと同じ だからなにって追い出してひとりもホームレスがいないきれいな街
1
お岩さん冥土喫茶でバイトして出すドリンクはいつも伊右衛門
3
この街に雪は降らねど 積もったと君が囁く電話越し 冬
13
これまでの自分をいくら赦しても今日の自分が罪を重ねる
15
秒針が針もないくせ音立てて責めるあと幾時間寝れると
1
ズルズルと尻尾引きずりボロボロの猫冷え冷えの廊下南へ
3
やな奴に絡まれてたと延々と延びる木通の蔓は手ごわい
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