腰掛けてふたりの手と手が出会うとき それは花びらのかたちをしていて
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風に靡く 洗いざらしの 洗濯物 負けじと白さ った雲一つ
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朝陽射し 晴れゆく嶺に 陽溜まりて 陽炎揺るる 行き行きて果ては御来光
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春の雪が思い出させた君の香を桜の色の中に見つける
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今朝の秋コーンフレークをつかまえるコツを語りしきみは、七歳。
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「味道楽」の美味しさのヒミツをドヤ顔で 読んでる場合かもう八時やぞ
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一万と 一回目のおはなし きみにする その結末を わたしはしらない
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仇とて 己が向けし 銃口の 銃座に見ゆる 娘抱く父 「ミュンヘン」オマージュ
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復讐の 任務の狭間 同じ手で 妻と子抱きぬ 血は匂わぬか 「ミュンヘン」オマージュ
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復讐に 別れを告げし 鈍色の 公園の空 トレードセンター  「ミュンヘン」オマージュ
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約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
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喪失の痛みに揺れるおとがいを砂糖にまみれた両手で撫でる
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ローポリの雪を見ていた 世界には恐れるものは何もなかった
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緑葉の 涼風戦ぎ 空碧く 白雲流れ 幾山越えて 尽きせぬ想い 届かねど 独り佇み 暮れなずむ
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母の愛 うざがる君が お風呂場で 口ずさむのは はなみずき
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今日はもう 眠たい寝よう 充電し 明日からまた がんばりましょう
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何日か先の気温の予報見て薄手の部屋着まだやめておく
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そうだねぇ 命を懸ける 反抗期 曲がり損ねて 骸となりし
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新緑の 銀杏並木を 作る手に心も温み安らぐ都会
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どっぷりと水平線を焦がしては「また明日ね」と夕暮れなずむ
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木塀よりのぞく柿ありさながらに昭和の磯野いその邸よと興じ
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夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
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父と子がカイト飛ばして声を張る冷えた強風つよかぜこれも良きかな
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ワンタタン ワンタンタタタ タタタタン ワンタタタタン ワンワンワンタ
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知らぬ間に辺り一切桃色に霞み崩れるはずだ愉快だ
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みしみしと成長痛の音がする若き桜の伸びていく様
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春雨に負ける桜は見たくない試合は始まったばかりだろ
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憂鬱を飛ばしたい風強く吹く忘れたい忘れたいと叫ぶ
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気がかりが耐え難くあるこの世でも光は不足なく流れ込む
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贅沢な時間を過ごし来たものだ2020を超えての我等
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