故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
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生きるのに絶望しても血税で死後の処理とは何か苦しい
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目標は生きる力になるかもとカンパネラ弾く漁師を都度見る
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人生が汚れ裂かれて台無しで子供の私に声をかけたい
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歌詠まぬ日々を重ねて帰りつく「ただいま」という一番の歌
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
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手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
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まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音 宇宙そらとわたしの 秘密の時間
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ゴッホ展に娘も誘い予約する たのしみを待つことの幸せ
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枝垂れ梅のトンネル抜けて吹く風は戻りし寒さと芳香乗せて /梅林にて
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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髪を切り隠す訳では無いけれど何か気付いて欲しかったかな
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風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
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アラ古希の働く人の七割がリア充らしい そうなんですか
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ヤオコーの店内曲が脳内に ループしている止めたいけれど
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まだ恋を知らぬ吾子つれ万智は西へ 3.11 早十五年
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妻となる人を知らずにひと部屋のアパートにゐた男がよぎる
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原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
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「出したくねぇ、あんたの都合は聞かないよ」 腸が手を組む自律神経
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飛ぶことを忘れたカラス慣らされていくんだ知らず知らずのうちに
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ハッピーの 言葉贈れば 幸せが 幸せ連れて 舞い降りて来る
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つち振れば割れてひらける石のなか祖父の面影化石に映り
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一番に「唐揚げ入れてくれ」と云うきみも茶色の弁当好きか
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銀行用事済み ご褒美は はら屋のカスタード キミと食べよう お茶を淹れよう
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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ことさらに人恋しくてこの夜は朔の月さえ空になくらし
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脆きひと 見てもいられぬ傷のひと 避けど寄せ付け、此れは天性?
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「雨水」だと気付いただけでホッとした雨が降るから春が来るから/明日雨水
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毎日の中川記者の賞受けし写真のパンダギター弾くがに/毎日新聞社中川祐一記者「報道写真の力」受講
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