春の陽にひときわ映えし花蘇芳はなずおう日々楽しめというが如くに
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胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
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あるあるな友情努力勝利なる ジャンプ理論に則した「大河」
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カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
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純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
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じわじわと 「ハシビロコウ」が 人集め 「🐼パンダ」なき後 ダークホースか? ※ペリカン目ハシビロコウ科の鳥 (高市総理に似ている?)
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盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
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水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
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庭先にそびえるモミジ陽を浴びて 若葉きらめき生命いのちみなぎる
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目が合って 吾は目を伏せ 彼女笑む 半世紀過ぎ 幸せであれ
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順番は桜の次に桜桃さくらんぼ咲いたものだが園地はすたれ/後継者無く
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ゆく春のはなの盛りを訪う旅路 武蔵の杜より甲斐の国へと
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不在の 自由奔放 ヘデラのツル 我がもの顔で隣家のフェンスへ
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そりゃああなた持ってるやつが「持つな」って云うから八十年不均衡
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あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
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春なれば 『田村』謡うと 取り上げし 和綴の本の 紐切れて居り /観世流大成版謡本
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築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ /奈良懐古
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蝌蚪かと逃げろやばいぞ逃げろ消防団放水訓練ほら始めるぞ/蝌蚪かと―おたまじゃくし
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チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
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せいくらべ 孫はつまより 十センチ 高くなりけり アスパラの如く
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百均の百円以上を買えぬ時貧乏なんだと身に突き刺さる
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屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
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無邪気にはしゃぐ幼きまごが今 時折目を伏せ もの想うようになり
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命から 剥がれた軽さ ひとひらの 旅は水面か 輪廻の大地か
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蒲公英たんぽぽや庭に届きしわたひとつ植ゑてブタナと知りぬ粗毛あらげ
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
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どこからか宅配された髪の毛の束の根元に血がべっとりと
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予定なき日々が待ち受け猫伸びしカラッポの心跳ねてころがる
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親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
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