今僕は 君ヘの想い 奏でるよ この想いを ピアノに託す
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友人との過去のトークラインを見返して ぶっちゃけ話深夜テンションに赤面する夜
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明日には 咲こうか 小さな蘭のつぼみが そっとつぶやいている
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論文の解読のための論文の解読のため果たす失恋
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草いきれ匂い立ちこむ畑にて 草刈る夫は夏を覚悟す
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通院の母に付き添う帰り道 山寺参り水の音しずかに
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3週目ついに不調が出始めて私も生き物なんだと知る/煩う・患う
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勤務中 ヒマワリのタネで全員がヒマつぶす職場 他にあるまい
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払えども なお払えども 眼前に 何故かまだある 振込通知
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目一杯遊んだ子どものその夜は おやすみ五秒夢へ直行
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脚立上 何時からだろう ゾワゾワと 怖さ感じて 老いを感じて
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お揃いの 千歳緑のカーディガン 寒くなるまで箪笥ここでおやすみ
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北国は 桜に雪が舞うらしい 笑っちゃうよね 我が町ながら
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十一のただの数字の羅列でもその向こうにある貴方の気配
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キミとの通話の代わりにラジオ聞く 行きも帰りも「晩餐歌」流る
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貴女がとても愛おしく 「貴方」には どうか幸せ大切にしてあげてね
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ムスカリのむらさき覆う今朝の雪タイヤ交換終えて二日目
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いつまでも寝れぬ夜に悩まされだし巻き玉子に包まれながら
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首筋の皮下出血痕さするだけ ただそれだけで満足している
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寒いねとみんな言ってる短歌うた読めば 余計に寒くて暖房入れた
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週末の急な誘いにバタバタす それでも嬉し 単純なわれ
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手術終え「生かされた意味」問うてみる、「好きに生きろ」とAIこたう/だよね…
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春じゃなく はるでもなく ハルだった くしゃみの間に 通り過ぎたハル
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外気温アップダウンが激しくて 幼子たちがついていけない
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だまされたみたいな空の色だから世界はうそつきばかりなんだろ
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新緑と池の睡蓮と空の青 見惚れる五月のコントラスト
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横綱と高校球児は永遠に年上のように思えた昔
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待って、落としましたよ。あなたの叶えたい夢と未来の申請書
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心にはきみの笑顔がすんでいて僕の行く道照らしてくれる
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朝と夕ベランダ覗くキツネ来て我が物顔に迷惑千万
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