「ゴキブリにはツィクロンb」資生堂にごきぶり色の髪の青年
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自動印刷機より出づ少年誌疑はず読む青年の服のタグ
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リヤカーを引いて行商半世紀句を歌を詠みまた見せている
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アリウムの 悲しき意味を 遠ざけて いつか色づく その日を胸に
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喜びの 光るシリウス 薬指 永遠ちかう あなたとともに
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新月と満月ゆっくり行き来する あなたとわたしのこころの継ぎ目
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切り株が そろそろ休めと声かける 疲れし人を労ねぎらふがごと
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校庭に響く歓声 子どもらは朝時から本気で遊ぶ
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蝦夷梅雨の季節でしょうかあの人のお名前忘れ紫陽花をみる
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群青の 心とそらは 比例して 淋しき今宵こよい 上弦の月
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感覚と言葉がうまく結べないちょうちょ結びは斜めになって
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気に入った傘はいつでも見失いビニール傘をさし続けてる
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蝶のように舞い蜂のように刺すのつもりでくだるビルの階段
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夕食の酒のあてには温しもの ふと思いたる雨の午後なり
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鳥歌ひ魚は泳ぐ思ふまま我ら持ちたし自由と平和
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滝落つる自然歩道下滝カフェのあじさいに降るしぶきや優し
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山々の 隙間から湧く 白雲は 悲心ひしんつづる 付箋ふせんの様で
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勇気出し一人カラオケ行った友 小さな一歩に拍手送るよ
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青蔦あおつたの茂る空き家に残されし白きボールに七月の雨
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本堂の法要さぞかし暑かろと うちわ配りぬ住職も汗
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売店で熊鈴買ひしハイカーが 木洩れ日揺るる上高地往く
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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昨今の天地暴れる国救ふ 手立ては無いかシンクタンクよ
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「かきつばた」。語感の良さにお腹すく。梅雨も過ぎゆき、向日葵愛し。
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陽が射すと、疲れた心も溶けだして。ふと見上げたら瑠璃色の蝶。
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素麺を茹でる君のおでこには一日分の愛がありけり。
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ベルサイユ 紳士の優雅な馬術見し 高貴は望めぬ ポニーも吾も
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苛立ちを隠しもせずにふて寝する。朝陽が射して消えますように。
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抜け殻の蝉の意識を取り戻す 「センセイ、ありがと」 夏の陽炎
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逃げ水が ゆれる歩道に 一人立つ 麦わら帽子の 丸い濃い影
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