春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
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自宅にて 花見弁当 広げれば 雨には勝てず されどつまの笑み
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枝垂しだれては心静かに咲く花の行く末思ふ性分しょうぶん苦し
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五目豆炊く出汁の香に癒されつ過ごす休日やすみのまろき静けさ
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膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
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「花びらがここまで来たよ!」子の髪を春一番がなでる夕暮れ
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古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
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マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
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利かん気で危機一発の子を抱き締めて母はせめずにカモミールティ / イースター、ピーターラビット
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乗馬テクさながら 犬にまたがりて 部屋中を駆け回りぬ赤児/動画
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要人の 警護さながら 家族らし  4人に護られ 馬思わせ犬
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ネームバンドようやく外され こころく 懐かし我が家 君待つ我が家へ /退院!
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次々と高価たかい握りを頬張りぬ 株で儲けた米寿ははのドヤ顔
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花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
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返り咲き 大統領に 懸念せる  恐れが 天下に 蔓延せり
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宴終えて器を清め茶箪笥へ並べては抱く兄と会える日 「詠み直しました」
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造影剤 体を巡る ひとときを 待つ間に眠る 起こされるまで /PET-CT検査
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観桜の ぞめきをよそに 寝つ起きつ 持て余すなり 微熱ある身を
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小名浜の凪を見に行く祖母の海住の江の岸に寄る波よるさえや 夢のかよひ路 人目よくらむ 18/100 藤原敏行朝臣
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仰がれて 風に煽がれ 雨を受け 少し遠見の 桜の宴
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​葉桜となりにけるかもわが恋はふりにしのちも世はあをくして [ 題詠 葉桜]
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利便性 詐欺師にとって 出入り口 「AI」※エイアイさんと 「SNS」エスエヌエス氏 ※「AI検索」は「諸刃の剣」
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白鳥に地図などなくて 僕にある真っ白すぎる進路希望書
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春のゆく花は散り際見定めつ繋ぐ手解く「さよなら」もなく
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卒業という出口へと続く坂 最後の春を履き潰しゆく/明日から四年生
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どっちでもいいよと笑う春の日の 僕の脳内ずっと文化祭
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楽しみを選んだはずがリュックには「不安」が勝手にパッキングされ
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サザエさん見て笑ってはニュース見て迫る明日へ憂い染む夜
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これだけは決して誰にも見せるなと防災バックに醤油をつめる
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