少しでも 形違えば 規格外 それでも良いと 寛容大事
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散り桜 逝きし誰かれ そこ此処に蘇りしも言葉交わせず
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宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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今日までを過ごした仲間に手を振った 永遠とわの別れになる予感秘め
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中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
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嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る 4月1日エイプリルフール
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恣意的な小さな神の乱心でちはやぶる 神代も知らず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは 17/100 在原業平朝臣
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虐待と名前がついた「当たり前」まだ始まってすらない人生
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穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
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この春を君に見せたくポケットに ふきのとう一つ隠し持ってる
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雨音に 鳩の鳴く声 混じりける 卯月の午後に 睡魔が襲う
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フレッシュさの欠片もないって顔をして乗り込む電車四月一日
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怨みごと言えば切りなくあるけれど幸せな今それも引っ込む
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『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
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山肌を 染むるとばりの 残照に 君の面影 重ね映さむ
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実体の無きまま ふわりとした君に 暁あかつき逢ひぬ 黄泉よみを旅して
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真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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小夜雨のテンポ早まり安定の君の寝息を数え夢見る
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問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
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1声「せい」の1灯「び」の打てし1鍾「しょう」を果て無く伸ばす1音1首
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「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
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人はみな桜を仰ぐもさくら草 地に湧き出でて火の花の燃ゆ
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雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞うて
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うわのそら春はハートのたがゆるみ満月さえもうわすべりする
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正解を欲しがったからあげたのに納得しない顔してやがる
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