ここかしこ 羊一頭 解体する 犠牲祭の日を 村は賑わう /カンドヴァン村2016年10月1泊
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お決まりの席で過去問にらんでた子の笑顔祈る 春の図書館
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立てる生計たつき 見せぬ汗水 子は知らず 家を支える 立つ木の柱
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ガスコンロ ついに替えたる 春始め 古コンロ替え ねぎらいかけり
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伊朗イラン国 大師倒れり 戦起き ホルムズ閉まり 不安抱く春
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呑み込んでしまいたい香りの壺 あのひと わたしに気づくかしら
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スロットル一閃刹那鉄矢成り黄泉の奴らのド肝ぶち抜け
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雪解川 薄氷弾け  岩を噛み  梅の香溢れ 花咲く待つや
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まどろみの中で便覧開けてみる 耳に行行子、頬にはひかり
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飽きられた麻辣担はわかるはず タピオカくんもそうだったから
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君が推す短篇「電話をしてるふり」ラストの言葉受け取っていい?
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逢えぬから文字読み返す携帯が 温かくなる人肌のように
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浮上する 潜水艦を フェリーから キミと見ている トキメキながら
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春立てど体立だぬ午前五時真夜中の誘惑も役立たず
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エアコンのリモコン探す3時半 28度の脱出ゲーム
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その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
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たわめども今しがた至る温色の 蹴飛ばしたる熱入り日と消えぬ
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プレパラートきらめくたびに目を奪う 触れてはいけない君の世界へ
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雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと花の蜜吸い
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二位通過どこがどこやらわからぬもホッと安堵の「がんばれニッポン」
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街中に 剪定されぬ 樹木増え 電線に触れ 突っ切って伸び
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流れてる ラジオを聴いて リズム取り 今朝もカタカタ パソコンを打つ
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やっつける道が見えない 碁敵ごがたきは悪手を打った顔つきなれど
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高機能紫外線加熱調理器具 ターンテーブルの上にいます
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何となくそこが海だというだけで 肋骨が開く心持ちする
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あなたには龍の雲ありしたたかに雨落とす影白々と立ち
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オオカゼガマチガイナシニチカヅクとまじない文様浮かぶ天気図
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名残なごりとは胸しぼられる重さなく道端の一葉ひとはさやれる音か
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巨大なるクマバチまん羽音はおとして窓うなるただただ恐ろしく
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継ぐ人の無き家清く飾られて裾先すそさきくぎ掛かる如く呼ぶ
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