午前四時、ひとり背広のなりをして 遊具と戯れ雨粒浴びる 
6
梅雨明けの空に虹色ドロップス ハッカの飴は君にあげるね
11
生きる糧得るために 爪割り乍ら床を引き掻く紅い指先
4
煙草なぞやめてしまえと恋人に口づけのたびマルボロの味
4
殴るのも殴られるのも見てるのもいずれにしてもおしゃれなメガネ
9
保健室やさしく包帯巻くひとが心の傷も癒してくれた
4
あおあおと夏の蓮の葉かたむいて風のかたちを記憶していた
43
ちん黙の コドクを埋める マンゲキョウ こっちへおいでと 誘い満ちる
4
揚羽蝶はばたきをやめ降りてくる風のながれのそのままの軌道
36
鯉などのゆっくり泳ぎゆく池のめぐりをもっとゆっくり歩く
52
自画自賛 おれが作ったジンジャーエールが世界で一番おいしいはずさ
2
支援者か当事者なのかわからないあわいをそっと切り出して見る
2
逃げ場なき条件なれば主体性などあり得ない 奴隷制なり
3
ウルトラマン・仮面ライダー・ゴレンジャー・・・・・・こどもの夢は黒服を着る。
3
炭酸のだのこるジンジャーエールがしずかに音をたてている
1
人びとの残りをもとめ散る花の上を歩いてゆく鳩の群れ
20
追い追われ 想い想われ 手を取って このまま共に老い終われたら
5
幸せはたまに動物の形のビスケットになったりするよね
19
あの夜の 懺悔室には 君と僕 さよなら述べた 不可をください
5
大切にすればするほど穴が空く さよならなんかで片付けないで
4
この情動 名ばかりの音となる前に 君を震わす音楽となれ
6
何気なくピンクのハートを送り合う 君とみんなと全てがここに
3
コンビニのレジのすぐ前 おさな子はのど飴の箱積んで楽しげ
10
救われたい そして誰かを救いたい 空虚さの果て 邪悪さの先
4
こんにちははじめましての挨拶に 探りを入れる 探られている
13
何故そこに?わたしの跡があるのでしょう。 いいえおそらく真っ黒歴史 
7
母さんは銀行じゃない質じゃない小遣いあげるし飯も出すけど
6
シェルターアパートに越して何年経つのかも 平和過ぎてて浦島現象
5
大学の卒業式も無かったし着物着れずに髪切って良い?
5
ブランチが遅すぎたのよ胃の中で籠城してるパンとカフェ・オ・レ
5