生まれるも死ぬるもひとり人は言うならばひとりの練習せねば
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ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
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旅先で土地の香りが嗅ぎたくて深く吸ったらふるさとの香が
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夜のびて 雨雲 空を隠すとも 月日はいつも この世 照らして
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疱疹ほうしんは赤くふくれて我に告ぐ「このお身体からだはお疲れですよ」
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マイノリティ願う望みはもしかして多数の人も求めてること
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ヤクルトが飲みたいという父のため夜中に走った国道一号
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庭を跳ね 時に寄り添い 見つめ合う 仲睦なかむつまじい セキレイが二羽
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ことばにも硬度はあって軟水のようなきみの短歌が好きだよ
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涼風が 雲を流して 月える 少しえたる 十三夜の月
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走馬灯 八万年に一度だけ降る星を見るあなたのまつ毛/アトラス彗星
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うたごころはや死にしかば現實の實ももたざるはなごろもかな
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どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
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この羽は あの時鳴いた ひぐらしか? 送り火ともし 向った山寺 /8/16投稿の追詩ついか 三部作(完)
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木の香り 雨が降る日は 更に良し 悲しい事も 全てを浄化
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正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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一瞬で 四十年を 巻き戻す 同窓会は 五層の窓に
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知恵も力も及ばず帰りたくなるがひとりぼっちに夜は長いし
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禁慾の庭園ならで忌憚の百花白百合の髄蘂ゆこぼるる音せし
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空中斜塔泛ぶ散水機の鎌頸もたげつる霞の花圏より七牆
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決戦は次の休みとなりました 愛だけ持ってお越しください
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出雲石切って磨いて御統の勾玉作る高天の原で
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汗なんて かくはず無いのに 顔ぬぐう 気付かれぬ様 涙を隠す
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ほろ酔いの巫女ちゃん今日も氈鹿の毛皮に座してひとり酒呑む
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君の背で ねんねこの中 寝てた子が 一周忌まで 喪主を勤めて…
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土の中 空夢見ては なけずいる ヒトヨノユメに 空知らぬ雨
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そろそろに終活思う歳かなと いやいやその前 捨て活やるか \こんな言葉があるのですね
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星々の 遠き昔に はなたれた 清き光りが 今宵こよい届きて/北極星の光は431年前放たれた光🌟
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ハッとする店の鏡に映る我 何時からだろう見て見ぬふりは
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来る年は 言祝ぐうたを 詠めるよう 願いを込めて拭き掃除する
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