あああああああ  フォロー 1 フォロワー 1 投稿数 15

センスがほしい

夏服の裾を絡げて走り去る、もう戻れない季節の君よ 

空と海のはざまにひとつ深い青 見渡す限り世界は夏だ 

塵紙を破るより尚簡単に忘れたくって君に手をふる 

いつまでも心に居座る君の影を言い訳にしてひとりで生きる 

眠る君にキスしないまま冷め切ったギョウザを咀嚼する午前2時 

今よりもやさしいひとになりたくて バファリン2錠飲み込んでみる 

星が呼ぶ スピカで笑うあの人の声がきこえた そんな気がした 

今日夢をみるときだけは見逃して まだ君は誰のものでもないと 

「この街を出るよ」と私「そう」と君 十文字だけの終わり さよなら 

エアコンが喉の奥までかわかして さよならだけが言えなくなった 

目が合ったその一瞬の窒息感 首にかかった手は恋だろう 

さびしさと同じ歩幅で歩いてく なくしていったものたちのため 

君だけはわかってほしいということも、君にわかってほしいってこと 

制服は安い喪服だちっぽけな私の恋を葬るための 

冬の空の下の君の冷え切った指をさらって2歩先をいく