Utakata
登録
Login
ef ◡̈
フォロー
131
フォロワー
84
投稿数
510
感覚・空想・生活
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
二十九万二千二百五十六年後、元日朝九時前に逢おうよ
(
UNIX時間の果ての果ての果て、すべてのうたのおわりがそこに?
)
18
埒もなくlikeがやがてloveになるらせんはここに濫觴を見る
3
忽然とぼくが生じたわけじゃない手品じゃ子供は産まれないので
5
闇討ちに鑢で消したやわらかな刃をかざす優しいあなた
2
午後からはふけてブルペン俺たちは健康優良不良少年
3
死ぬまでは全員未完成だから出来の程度はさまざまでいい
6
咬まれてもコんなに空はにじいロでみそひともシもまだ詠めテいる
2
別れ話、コップの水を浴びせてもぼくはじっさいらんまではない
3
枕元まぶたの落ちぬまろうどはまれびとたちの舞う夢を見ず
1
パッと咲きパッと散りゆくパステルをパラソル越しにパノラマにする
2
寅さんのような革張り鞄ひとつ使われぬまま戸棚の底に
2
万国の伴天連たちは縛につき陪審員に罵倒を投げる
2
ずぶ濡れでズラリと並ぶ随従に厨子のほとけは瑞照を呼ぶ
2
「どうしても?」「どうしてもよ」で諦めた反動がいまぶり返している
1
灰色の波濤をすすむ白皙の遥か後ろはハルシネーション
3
たましひの助かる術は胎動の妙なる音に対峙するのみ
4
苗床になれ果ててなお涙だけ流れて落ちる名無しの眼
3
検索性ばかり優先されていてたまの出会いはタブレットにない
2
ひとさらに南アジアと欧州と豐葦原瑞穂国が
2
駄目押しに唾腺のゆるむだくだくの出汁が染み入る大根の味
2
団交で向かい合う日の上役は硬い組織の貌をしている
6
レーダーにうつらないざざ降りの雨きみを足留めさせる言い訳
1
戯れに企んでいたたわごとを手向けの花に焚きしめている
3
非破壊の検査・構造解析は破断しかけの二人に不要
1
罪人は柘榴のしたで座して待つ残夏を覆うざざ降りの雨
3
Al
(
3+
)
で変わる花の色と花火の色は禁句だろうか
1
歳月をさらう流れに棹さして逆らう君はさびしからずや
7
刃を持って渡せるようになったのはさんざんキミを叱った証拠
2
ガラス越し蝦蟇いっぴきはがらがらと画布のすみから凱歌をあげる
1
風逸る交わした袖の香をもとめ唐紅の川向こうへと
2
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »