Utakata
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感覚・空想・生活
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二十九万二千二百五十六年後、元日朝九時前に逢おうよ
(
UNIX時間の果ての果ての果て、すべてのうたのおわりがそこに?
)
31
幾億の時間をへだて星辰はきみの
眼
(
まなこ
)
に叙事詩をしるす
8
条約に隔てられてもなほ海は絶へず微分可能な球面
10
語り得ぬものに
見
(
まみ
)
えるその朝に到れるまでの距離を知るため
7
ちょっとした地雷原だね其処此処に戻れはしない入り口がある
9
潜性の因子ばかりが吹き溜まる第八連鎖群の短腕
6
日輪が地平のしたに落ちてから這い出た夜は焼け跡のよう
10
いくつもの
〓
(
ゲタ
)
がならんだ三世代ほど未来から来たラブレター
4
潮騒は陸地の意味を問い続けぬるい
汀
(
みぎわ
)
はまだ薫らない
10
1/6の重さで駆け抜けて東の海に兎を探す
9
音声
(
おんじょう
)
と
文字
(
もんじ
)
を深くかきわけてまだここにないことばを捜す
11
悪性の
痼
(
しこり
)
を胸に焼き棄てて少し明るい海に漕ぎ出す
7
変わらない悲しみだけをたずさえて二重のまちをわたる西風
14
終わらない闇夜は宝庫そのなかで紡ぐことばにわたしが生きる
11
なんどでも間違えていいそのたびにきみが時間にきざまれてゆく
14
暗がりを抜ける
径
(
こみち
)
にきざまれた階段を降りあの日へ帰る
12
年明けてはじめの朝に交わされたもうひととせを生きる約束
17
一身に春野の風をまとわせて駆けゆく夢を抱く冬ごもり
11
透明なしじまの夜の焦点をそのふくろうは射すくめている
12
この場所にすべての歌を置き去りにしてさよならの向こう側へと
11
風待ちの朝に均しく張りつめた予感のさきに続く航路は
11
いくとせも天地は繁く擦れ合って星空を視る巌をきざむ
12
もし蛇が輪廻をすべて呑み込めば不生不滅のむこうできみと
10
タン塩をうまく焼けたらそれでいい今年の功はそれだけでいい
16
ゆっくりと帳をおろすきみという朝がひらきに来るとしんじて
9
にんげんが好きになれずに腰かけたプールサイドの冬はほがらか
10
北の果て、終着駅のむこうには連絡船と平らかな海
12
アレに沸くひっかけ橋の往来でいつでもきみはゴールインした
4
6本目の灯りをそっと携えてYan-gant-y-tanと夜をさまよう
4
ひとつずつくすりが増えて肉体はあまりにもまだ物質のまま
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