Utakata
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感覚・空想・生活
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その視座で読んだ世界に背を向けて携えたのはあたらしい地図
7
よをふりていろもかほりもかれがれにうたひつがるるくちなしのはな
4
理由なくキスしてもいい関係をこの朝までは信じてこれた
10
愛し合うふたりは愛を翔び越えてあの稜線のむこうに消えた
7
さよならの谷で逢うためいつもより小さな声でおやすみをいう
8
終わらない凪に久しくたたまれた白帆についた弱いため息
4
いざよひをめづるこころはもちづきのころよりましてなほあかざりし
5
天球に
磔
(
はりつけ
)
にされ星々は昼夜も四季も凍てついたまま
5
官能のつらなりだけを追いかけて心はいまだとどかないキス
7
友愛も敵意も遠く吹き過ぎて平均すればなだらかな線
11
眼下へとひらくみどりは雪原のさやけき白をキャンバスにして
6
きょうという一日を摘むまたあしたこの草原をすすむためにも
9
素裸を冷気にさらし荒れ狂う皮膚感覚を平らかにする
4
夜空へと溶ける花火は網膜に書き留められた短詩のように
8
人生の全てを賭けて敗残する賽の悪魔は不適に笑う
5
まだ雨が降り止むまでは帰れない模様がひとつ増えている朝
4
後朝
(
きぬぎぬ
)
にのこされたのは溶け合った色合いを抱くふたつのうつわ
8
手のひらがつくるコップで汲む海にかつてわたしが融けていたのは
7
いさなとる鋭き銛が海原をにらむ射程にきらめく潮が
8
わたしたち棘にまみれてお互いの距離を知るため刺し合うのかな
5
今生は絶へざるあらしつかの間の凪にわが身をとどめ置かまし
8
日輪が地磁気を揺らし水鏡につらなる苗に波紋をのこす
8
ぬるま湯のなかでいつかの羊水の記憶をたどりあの日に帰る
5
たくさんの気配がつつむ天幕のむこうの夜は満たされている
5
慣性はつづいて系のそとを征く航海者から届く信号
6
8かける7の答えはどうしても小さすぎると言い張っていた
5
「ネコ取ってきて」と言われて戸惑った現場はあした解体される
5
いつからかゆるされているこの朝に同じ大気に息をすること
5
歩み寄るきざしのあった雰囲気をそもそも論で白紙に帰す
7
雨が降ると知ってはいるがおまつりにいきたいここで踊りたいから
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